風の旋律と夏の煌めき   作:アッシュクフォルダー

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第二十話 新年ニューイヤー

年が明けた。あけましておめでとうございます!

 

と、風夏が元気よく言いだすのだ。

 

「唯くん!あけおめ!ハッピーニューイヤー!

あけましておめでとうございまーす!」

 

「風夏は元気だな…」

 

「唯くんは、今年の抱負は?」

 

「そ、そんなこと言われてもな…」

 

「一緒に曲を作る事!」

 

「そうでしたけど…」

 

「何、落ち込んでいるの?

早く、みんなに会いに行くよ!」

 

「えっ?ちょっと待ってよ!」

 

と、風夏に引っ張られて、僕は困惑した。

 

「あけましておめでとう」

 

「おめでとう」

 

「高木君に石瀬さん…」

 

「こうして、松野君と会話するのも、

新鮮だな…」

 

「あっ、そ、そうだね…」

 

高木雅利と松野唯吹は、クラスで一二を争う程、

女子にモテモテだが、二人の間に会話は一度も無かった。

 

「せっかくだから、唯くん。雅利くんと話したら?

アタシ、千尋ちゃんと一緒に遊んでくるから!」

 

「えっ?ちょ、ちょっと!」

 

と、潮田風夏は石瀬千尋と一緒に遊びに行くのだった。

 

「悠里ちゃんにも言わないと!」

 

「そうだね!レッツゴー!」

 

「悠里に会いに行ったみたいだな…」

 

「そ、そうですね…」

 

しかし、高木と松野は、話す内容は全くない…

 

「そ、その…高木君は普段、何をしているの?」

 

「そうだな、俺は」

 

高木雅利君は、しばらく考え込んでいた。

 

「俺も松野も今年の春から受験生だろ?

だから、行きたい高校に行けるように頑張りたいな」

 

「そっか」

 

「松野は?」

 

「僕はその…バンドを始めたから、

みんなに迷惑かけないように、頑張る事かな?」

 

「ピアノをしていたの?」

 

「うん。といっても、習い事で無理やりだったけどね…

でも、ピアノ以外でやること無かったらな…

いつの間にか、上達して、コンクールにも一度出たけど、

賞は取れなかったけどね」

 

「そうだな…つかぬ事だが、誕生日はいつ?」

 

「バレンタインデー」

 

「2月14日か…」

 

「プレゼントが毎年、チョコレートで、

嫌いじゃないけど…他のプレゼントがいいな…

バレンタインのチョコレート、5つ貰えたし」

 

「俺も5つだよ」

 

「そっか」

 

なかなか、会話が続かない…

すると!

 

「おーい!悠里ちゃん連れて来たよ!」

 

「雅利くん!それに…唯くん!

あけましておめでとうございます」

 

「あけましておめでとうございます…」

 

「あけおめ」

 

「ねぇ、今度、5人で遊ばない?」

 

「そうだな…悠里ちゃん以外は、

みんな同じ学校だもんな」

 

天宮悠里ちゃんのみ、女子校の中等部の為。

 

「悠里も、雅利くんやみんなと遊びたい」

 

「じゃあ、日曜日、雪合戦!」

 

「まぁ、色々決めておくか」

 

「でも、あたし、携帯持っていないから、

決まったら、唯くん!家まで来て連絡して!」

 

「はいはい…」

 

3学期も楽しくなりそうだ。

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