年が明けた。あけましておめでとうございます!
と、風夏が元気よく言いだすのだ。
「唯くん!あけおめ!ハッピーニューイヤー!
あけましておめでとうございまーす!」
「風夏は元気だな…」
「唯くんは、今年の抱負は?」
「そ、そんなこと言われてもな…」
「一緒に曲を作る事!」
「そうでしたけど…」
「何、落ち込んでいるの?
早く、みんなに会いに行くよ!」
「えっ?ちょっと待ってよ!」
と、風夏に引っ張られて、僕は困惑した。
「あけましておめでとう」
「おめでとう」
「高木君に石瀬さん…」
「こうして、松野君と会話するのも、
新鮮だな…」
「あっ、そ、そうだね…」
高木雅利と松野唯吹は、クラスで一二を争う程、
女子にモテモテだが、二人の間に会話は一度も無かった。
「せっかくだから、唯くん。雅利くんと話したら?
アタシ、千尋ちゃんと一緒に遊んでくるから!」
「えっ?ちょ、ちょっと!」
と、潮田風夏は石瀬千尋と一緒に遊びに行くのだった。
「悠里ちゃんにも言わないと!」
「そうだね!レッツゴー!」
「悠里に会いに行ったみたいだな…」
「そ、そうですね…」
しかし、高木と松野は、話す内容は全くない…
「そ、その…高木君は普段、何をしているの?」
「そうだな、俺は」
高木雅利君は、しばらく考え込んでいた。
「俺も松野も今年の春から受験生だろ?
だから、行きたい高校に行けるように頑張りたいな」
「そっか」
「松野は?」
「僕はその…バンドを始めたから、
みんなに迷惑かけないように、頑張る事かな?」
「ピアノをしていたの?」
「うん。といっても、習い事で無理やりだったけどね…
でも、ピアノ以外でやること無かったらな…
いつの間にか、上達して、コンクールにも一度出たけど、
賞は取れなかったけどね」
「そうだな…つかぬ事だが、誕生日はいつ?」
「バレンタインデー」
「2月14日か…」
「プレゼントが毎年、チョコレートで、
嫌いじゃないけど…他のプレゼントがいいな…
バレンタインのチョコレート、5つ貰えたし」
「俺も5つだよ」
「そっか」
なかなか、会話が続かない…
すると!
「おーい!悠里ちゃん連れて来たよ!」
「雅利くん!それに…唯くん!
あけましておめでとうございます」
「あけましておめでとうございます…」
「あけおめ」
「ねぇ、今度、5人で遊ばない?」
「そうだな…悠里ちゃん以外は、
みんな同じ学校だもんな」
天宮悠里ちゃんのみ、女子校の中等部の為。
「悠里も、雅利くんやみんなと遊びたい」
「じゃあ、日曜日、雪合戦!」
「まぁ、色々決めておくか」
「でも、あたし、携帯持っていないから、
決まったら、唯くん!家まで来て連絡して!」
「はいはい…」
3学期も楽しくなりそうだ。