風の旋律と夏の煌めき   作:アッシュクフォルダー

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第二十四話 ひな祭り

3月3日、今日はひな祭りである。

 

男性である、松野唯吹にとっては、

バレンタインデーと同じ位、憂鬱な日である。

 

何故ならば、姉たちと妹達が、七段もあるひな人形を飾り、

お祝いするからだ。

 

そして、ひなあられとお餅も強制的に食べさせられるからだ。

 

今年のひな祭りは…例年より、騒がしそうである。

 

「おーい!唯くーん!」

 

「潮田さん…」

 

「今日は、ひな祭り!唯くんの家のひな人形!

すっごく、おっきいね!」

 

「松野家のひな人形は、とにかくデカいですからね…」

 

潮田風夏は2日に、松野家のひな人形を観に来たらしく、

興奮状態だった模様。

 

「ねぇねぇ、唯くん。ひな祭りしようよ!」

 

「はぁ…で、誰を呼ぶの?」

 

「アタシの友達!

アタシが転校した後、すぐに仲良くなった子だから!

唯くんのことも、前々から気になっていたみたい!」

 

「あっそ」

 

「唯くん!不愛想にも程があるよ!」

 

「はいはい」

 

潮田風夏の友達、安藤流歌がやって来た。

 

「紹介します!流歌ちゃんです!」

 

「あっ、あの…松野さん…

小学生から、ずっと一緒のクラスだった…です…」

 

「覚えていませんね…」

 

「唯くん。酷い」

 

「だって、そもそも…」

 

「酷いですよ!小学生の六年間と中学の二年間、

別クラスに一度も無ったことが無いですよ!

ずっと、ずっと、好きだったのに…!」

 

「唯くんって、鈍感でシャイだからね…

って、好き!?」

 

「はい…」

 

「唯くんの、どこが好きなの?」

 

「カッコよくて、ピアノも弾けて、

女の子達にモテモテですから…チョコレートも渡せなかったな…」

 

今更感だが、3月3日に作った、チョコレートを、

松野唯吹に渡した。

 

「今日、作ったんだ…」

 

「ひな祭りだし?」

 

「関係ないですよ…」

 

「じゃあ、唯くんの家に遊びに行っていい?」

 

「姉貴達もいないし、妹も友達と遊んでいるから」

 

「じゃあ、決まり!」

 

 

松野家。

ひな人形、七段がリビングに飾られていた。

 

「すっごく、大きい…」

 

「僕は女の子の姉妹が多いですからね…」

 

「唯くんって、あんまり、男の子と遊ばないイメージだね」

 

「人は好きじゃない」

 

「でも、その癖、関わっているよ?」

 

「巻き込まれてるし、何だろうね…

よくわからない。自分が何をやっているか」

 

「唯くん!流歌ちゃんが、何か言いたいみたい!」

 

「えっ、えっと…松野さんは…そ、その…」

 

と、流歌が倒れ込んだ!

 

「緊張しちゃったみたい…」

 

流歌をソファーに寝かせた。

 

「唯くん。流歌ちゃんを困らせたら、ダメだぞ!」

 

「僕は何もしていないし…」

 

流歌は数分後に起きた。

その後、流歌は吹っ切れて、松野唯吹に対して、

好きな気持ちを、ズバズバと言うのだった…!

 

 

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