風の旋律と夏の煌めき   作:アッシュクフォルダー

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第二十五話 デート

3月5日。

松野唯吹は安藤流歌と一緒にデートに行く事になった。

 

これは余談だが、

七百中学校は、3月になると、平日は休みがあったり、無かったりで、

休みの日が不定期になりがちになる。

 

今日は学校が無い為、流歌の誘いがあって、一緒にデートに行く事になった。

 

「それにしても、どこに行くべきか…」

 

「松野さんの好きな所なら、どこでも!

だって、知りたいですから!」

 

「…」

 

松野唯吹は腕を組んで、考え込むのだった…!

デートとは言え、松野唯吹は、ほとんど、外出したことが無い。

 

考えながら歩いていたら、ストリートピアノがあった。

 

「松野さんはピアノが得意ですから、あっ!弾いて!」

 

「わかりました…」

 

と、松野唯吹は、ストリートピアノで、

一曲、クラシックの曲を演奏した。

 

そんな時…

 

「あっ!唯くんだ!」

 

「咲希さん、それに、その人は…」

 

「とーやくんだよ!あっ、いっちゃんもいるよ!」

 

「この人たちは?」

 

「ちょっとした、知り合いです」

 

「あなたが松野唯吹さんですね。

初めまして、咲希さんからは話を聞いています。

青柳冬弥です」

 

「僕は松野唯吹です」

 

「あっ、とーやくんと唯くんって、初めましてかー」

 

「そうですね…」

 

「初対面ですね」

 

「唯くんの隣の女の子は?」

 

「あ、安藤流歌です…」

 

と、松野唯吹の背中に隠れた。

 

「うわぁ…カワイイー」

 

と、咲希が言いだすが、流歌が恥ずかしがっている。

 

「僕の背中に隠れても…」

 

「だって、一緒にいたいから」

 

「えっ?」

 

「私は松野さんの事が好き。

ずっと、ずっと、好きだったから」

 

「小学生の六年間と中学の二年間、

一度も別のクラスになったことが無いみたいです」

 

「それは、凄い!唯くんの事、好きなの?」

 

「大好き。誰にも渡さないから」

 

(これ、多分、潮田さんにも言ってそうだな…)

 

咲希さん達と別れた後、お昼ご飯を食べていた。

 

ファストフード店へ…

 

「…コーヒーとソフトクリームのバニラ」

 

「僕はコーヒーで…」

 

二人で対となって、食べるが、会話が思い通りに進まない…

 

「松野さん…そ、その…えっと…」

 

(何を言いたいとやら…)

 

「もっと、知りたい!」

 

「そんなこと言われましても…」

 

「クラスに貼られていた、自己紹介表を見て、

何から話そうかで、悩んでいて…」

 

(あれか…書くのに、滅茶苦茶、悩んだな…)

 

「ピアノは、その…何がきっかけで?」

 

「習い事で、色々、やらされていたから、

それで、マトモに続けたのが、ピアノだけ」

 

「バンド活動で、キーボード担当って聞きました。

もちろん!大ファンです!」

 

「ありがとうございます…」

 

と、会話が続かない。

 

公園にて

 

「良いお天気…散歩日和ですね…」

 

「はい…」

 

やはり、会話が続かない…!

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