風の旋律と夏の煌めき   作:アッシュクフォルダー

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第二十六話 唯吹とピアノとパフォーマンス

3月21日。春休みの真っ最中。

 

松野唯吹は天馬司に出会った。

 

「咲希から聞いているぞ!キミが松野唯吹くんだな!」

 

「はい。松野唯吹です。よろしくお願いします」

 

「うむ。礼儀正しいな。実に良いことだ!」

 

「ありがとうございます」

 

「ちなみに、咲希と同じく、バンドに所属していて、

キーボードをやっている様だな!」

 

「えぇ、咲希さんとご一緒にする時もありました」

 

「実は俺もピアノの経験者なんだ」

 

「そうでしたか」

 

司はストリートピアノで、少しだけ演奏した。

 

「唯吹も弾いてみないか?俺が宣伝してやる!」

 

「何を宣伝するのですか?」

 

「そうだな…では、ワンダーランズショウタイムか、

レオニードの宣伝はどうだ!?」

 

「どうやってするのですか?」

 

「唯吹がピアノを弾いて、俺が演技をする。

そうしたら、きっと、街の人達が盛り上げてくれそうだ!」

 

「そうですか。わかりました」

 

唯吹はピアノを弾いた。司はそれに合わせて演技をした。

唯吹は司の演技力に何度も見惚れてしまいそうになった。

 

すると、誰かが通りかかった…

 

「おやおや、司くん。演技をするなら、

パフォーマンスをするなら、僕を呼ばないと」

 

「類」

 

「お知り合いなのですか?」

 

「うん。僕は神代類。司くんの友達だよ」

 

「松野唯吹です。よろしくお願いします」

 

「唯吹はな、咲希や俺と同じく、ピアノが得意なんだ!」

 

「フフッ、なら、僕と司くんとでパフォーマンスをするよ。

唯吹くんは、自分にとって良い曲を弾いて欲しい」

 

「わかりました…やってみます」

 

唯吹は自分にとって、好きな曲を演奏した。

とある、クラシックの曲。

 

それに合わせてか、類はあるパフォーマンスを考えた。

そして、司も類と一緒に、変わったパフォーマンスをしていた。

 

唯吹も見惚れそうになっていた。

 

(司さんも類さんも、すごい…

僕にはこんなパフォーマンスは、真似できない…)

 

演奏後…

 

「唯吹のピアノの演奏も、非常に良かった。

おかげで、パフォーマンスは大成功だったぞ!」

 

「ありがとうございます」

 

「そう言えば、唯吹は中学生と言っていたな。

それにしても、ピアノが上手だな…」

 

「小さい時に習い事をたくさんしていて、

ピアノだけ、唯一続けることが出来ただけです」

 

「フフッ、ピアノを極めているからこそ、

上手に出来るのだね」

 

「はい」

 

「唯吹。これからも、咲希や一歌をよろしく頼むぞ!」

 

「はい。ありがとうございます」

 

「僕達のショーも、観に来て欲しいね」

 

「わかりました」

 

「唯吹くん」

 

「どうかしましたか?」

 

「唯吹くんと司くんは、どういう関係なんだい?」

 

「たまたま、出会っただけです」

 

「そっか」

 

交友関係は広がりつつあった。

 

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