3月21日。春休みの真っ最中。
松野唯吹は天馬司に出会った。
「咲希から聞いているぞ!キミが松野唯吹くんだな!」
「はい。松野唯吹です。よろしくお願いします」
「うむ。礼儀正しいな。実に良いことだ!」
「ありがとうございます」
「ちなみに、咲希と同じく、バンドに所属していて、
キーボードをやっている様だな!」
「えぇ、咲希さんとご一緒にする時もありました」
「実は俺もピアノの経験者なんだ」
「そうでしたか」
司はストリートピアノで、少しだけ演奏した。
「唯吹も弾いてみないか?俺が宣伝してやる!」
「何を宣伝するのですか?」
「そうだな…では、ワンダーランズショウタイムか、
レオニードの宣伝はどうだ!?」
「どうやってするのですか?」
「唯吹がピアノを弾いて、俺が演技をする。
そうしたら、きっと、街の人達が盛り上げてくれそうだ!」
「そうですか。わかりました」
唯吹はピアノを弾いた。司はそれに合わせて演技をした。
唯吹は司の演技力に何度も見惚れてしまいそうになった。
すると、誰かが通りかかった…
「おやおや、司くん。演技をするなら、
パフォーマンスをするなら、僕を呼ばないと」
「類」
「お知り合いなのですか?」
「うん。僕は神代類。司くんの友達だよ」
「松野唯吹です。よろしくお願いします」
「唯吹はな、咲希や俺と同じく、ピアノが得意なんだ!」
「フフッ、なら、僕と司くんとでパフォーマンスをするよ。
唯吹くんは、自分にとって良い曲を弾いて欲しい」
「わかりました…やってみます」
唯吹は自分にとって、好きな曲を演奏した。
とある、クラシックの曲。
それに合わせてか、類はあるパフォーマンスを考えた。
そして、司も類と一緒に、変わったパフォーマンスをしていた。
唯吹も見惚れそうになっていた。
(司さんも類さんも、すごい…
僕にはこんなパフォーマンスは、真似できない…)
演奏後…
「唯吹のピアノの演奏も、非常に良かった。
おかげで、パフォーマンスは大成功だったぞ!」
「ありがとうございます」
「そう言えば、唯吹は中学生と言っていたな。
それにしても、ピアノが上手だな…」
「小さい時に習い事をたくさんしていて、
ピアノだけ、唯一続けることが出来ただけです」
「フフッ、ピアノを極めているからこそ、
上手に出来るのだね」
「はい」
「唯吹。これからも、咲希や一歌をよろしく頼むぞ!」
「はい。ありがとうございます」
「僕達のショーも、観に来て欲しいね」
「わかりました」
「唯吹くん」
「どうかしましたか?」
「唯吹くんと司くんは、どういう関係なんだい?」
「たまたま、出会っただけです」
「そっか」
交友関係は広がりつつあった。