セイウンスカイと同期の4人が「えんとつ町のプ〇ル」を見に行くお話です。

※プ〇ルを貶す意図は一切ありません。
※ネタバレはないです。
※筆者は一度プ〇ル見に行きましたが、結構面白かったです。

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セイウンスカイ「いや~意外とプ〇ル面白いな~…ん?」

 セイウンスカイです。これは私が同期の4人、キング、スぺちゃん、グラスちゃん、エルちゃんと一緒に『えんとつ町のプ〇ル』を見に行った時のことです。

 

(いや~ネットの評判見てどうかと思ったけど、なかなかプ〇ル面白いな~)

 そうです。私は初プ〇ルだったのですが、結構楽しんで見ていました。

 話は単純ながら筋は通っていて、ちょっと説教くさいかなと思う部分はありましたが、きっちりと伏線も回収してよくまとまっていました。主人公ルビッチとゴミ人間プ〇ルの友情は終盤グッとくるものがありました。

 私が見に行った時は親子連れが半分くらいでしたが、結構すすりなくような声も聞こえてきました。

 

(隣の人もよく泣いてるなあ~……隣?)

 私の両隣は一緒に来たウマ娘だったはずです。声がする左隣を見てみると……

「うっ……ぐすっ……ぐす……うぐぐ……」

 小学生顔負けの号泣を見せるのは私の同期のダービー馬でした。

(スぺちゃんめっちゃ泣いてる!!!)

 そうスぺちゃんです。もう滝のように涙と鼻水が零れ落ちています。後ろの小学生がちょっと引いてます。

(まあ、それだけスぺちゃんの心に刺さったってことだね。そんなに楽しめたのならよかったよ)

 そうです。映画はいかに楽しむかが重要です。これだけ泣けているならスぺちゃんは勝ち組なんです。

 

(それにスぺちゃんの隣の人も結構泣いてるっぽいし……スぺちゃんの隣?)

「ウェッ……ウェッ……ヒックっ……ウェ……」

 その隣も当然ウマ娘です。

(エルちゃんもすごい泣いてる! しかも泣き方が男泣き!!)

 エルちゃんはギリギリまでこらえていたものが、とうとうあふれ出た系の泣き方をしていました。

 ウエスタンな泣き方だなあと思いました。

 

(うーん。みんな結構泣いてるなあ。私がおかしいのかな)

 同年代の女の子がここまで号泣してるのに、私は一滴も涙が出てきません。

 ちょっと不安になって今度は前の席のグラスちゃんを見ました。5人並びで席が取れなかったので、グラスちゃんは前に座っていたのです。

(……グラスちゃんもか……)

 グラスちゃんは後ろから見てもわかるくらい肩を震わせています。グラスちゃんは基本的に落ち着いているし、感情の起伏も大きくないタイプなので、正直なところ私側なのかなと期待してたのですが……

「……っふふ……っふふ……ぷっ……クク……」

 やばい側でした。

(笑いこらえてる! なんで!?)

 グラスちゃんは笑いをこらえて肩を震わせていました。泣くのを我慢していたわけではありませんでした

 これほどまでに同期を恐ろしいと思ったことはありません。

(いや怖いよ! もう終盤もいいとこだよ!? 泣くのは全然理解できるけど、なんで笑いがこみあげてくるんだよ!!!)

 

 前の席のやばいのは見なかったことにして、私は右隣の一流のウマ娘に賭けることにしました。

(キングは『私は今まで一流の映画しか見たことないの! ちょっとでも退屈だったら、容赦なく睡眠に充てるわ!』とか言ってた。それに今のところ泣く声は聞こえてこない。お願いキング。私の味方でいて……!)

 祈るように隣を見ると

(…………)

 私は一瞬見とれました。それはまさに一流の泣き方でした。目からあふれた雫は一筋の光となって頬を伝っていきました。涙は止まらないはずなのに、鼻水は出ることなく、周りを気遣ってか、口から声が漏れることはありませんでした。そして私は思いました。

(それはどうしようもない理由で別れた元恋人が、遠くの土地で幸せになっているのを手紙で知った時の泣き方なんだよ!!)

 少なくともプ〇ルでする泣き方ではありません。キングもまたやばいやつでした。

 

 いろいろ気になることはありましたが、映画も終わりカフェでみんなで感想を言い合います。

「本当に良かったですね! プ〇ルの正体が××(ネタばれ回避)だったのは本当に感動しました!」

「私はあのジャイアンみたいなやつがルビッチのために体を張ったシーンが印象に残ってます! 名前? 忘れました!!」

「おーっほっほっほ! まあそれなりに楽しめる作品だったわ! そうね、合格点を挙げてもいいシーンは~(あまりにも長いので割愛)」

「いい映画でした……今思い出しても涙が出てきますね……!」

 私としてはみんなに言いたいことが結構あったのですが、それは胸の内にしまって、その後も服を買いに行ったり、スポーツ用品を見に行ったり、楽しい休日を過ごしました。

 

「帰ってきちゃったね」

「今日は楽しかったデース!」

「みんなお疲れさまでした♪」

 そしてすっきり別れようとしたときにキングがみんなを呼び止めます。

「おーっほっほっほ! その、みなさんがどうしてもというなら、来週もプ〇ルを見に行ってあげてもいいわよ!」

 よほどプ〇ルがはまったのでしょう。やばい娘は除いてみんな相当楽しんでいましたから、この提案は通るのかなと思っていましたが……

「「「いや来週は別のにしよう」」」

 まあ映画ってそういうものですよね。

 

 その時のキングの顔があまりにも切なく見えたので、後日ふたりでプ〇ルを見に行ってあげました。

 キングは相変わらず、きれいすぎる泣き顔を披露してました。そして私はというと

(いや〜意外とプ〇ル面白いな~)

 はい、プ〇ルってそういう映画です。

 

 ~完~

 

 

 




何だこの話……私……疲れてるのかな……?

プ〇ルはまじで普通に面白いです。

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