ありふれたやり甲斐と生き甲斐を探して   作:戦鬼

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9月にだせたぞおおおおおおおおおお

まだウルの町編おわんないけど


軽慮浅謀②

「建人殿。町の重役による説明で住民の避難が行われています。女性と子供はどうにかなりそうですが……男性の方は、残って戦いたいと言う方々がほとんどで」

 

「この町を最終防衛ラインにし、そこで彼らに待機指示。それと柵や大きめの石、もしくは袋詰めにした土嚢で簡易的な防護柵を作るように指示」

 

そういう人物達に説得していては時間を浪費する。少しでも多くの人を守るなら、逆に手伝ってもらう方が良いとして、七海はマッドに指示した。

 

「支援要請はしなくて良いのですか?」

 

「畑山先生やウィルさんがフューレンでするでしょう。いまはこちらに集中を」

「建人殿‼︎」

 

パーンズが慌てて来た。

 

「どうしました?」

 

「そ、それが避難誘導に、愛子殿が指示をとっているのです‼︎」

 

「!」

 

気がかりはあった。いきなり自分達のいる町に魔物の大群が来ているなどと言えばパニックになる。それでも少しでも多くの人を逃がそうと思っていた。なのに、女性と子供だけとはいえ、冷静に避難ができていることに疑問があったのだ。

 

(ということは、そうですか)

 

「よっ、七海先生」

 

「………南雲君?それに皆さんまで」

 

ハジメがそこにいた。それはわかる。だがその後ろには優花達もいた。

 

「なんで残っているんですか。1000歩譲って南雲君は良しとしても、あなた方はここが危険なのはわかるでしょう」

 

「私達は、愛ちゃん先生の護衛ですし、できる事をしたいのは同じなんです」

 

「先生、俺らの為にいつも悪者になるのは、もうやめてくれよ。俺らもさ、それなりに覚悟があってここにいるんだし」

 

彼らも結果的に生きていたとはいえ、ハジメが奈落に落ちるところを見た。だからこの世界では命の価値が日本より薄い事などわかっている。それを理解していると思ったから、七海も愛子の護衛を許したのだ。故に、今の彼らの言葉が、他人の言葉や状況に流されて出たものではないとわかる。

 

「どっちにしてもよ先生、俺はこの町を守るって決めてんだ。だから止めるなら容赦しないぜ」

 

「……ひとつ聞きますが、なぜそう決めたんですか?畑山先生が何を言ったか知りませんが、そう決めたわけを教えてください」

 

「…別に。ただ、寂しい生き方をしたくないのと、いい加減七海先生を見返してやりたいから」

 

七海は大きなため息を出す。この場で言い争いをしている暇はない。それに戦略的にもハジメがいれば圧倒的に楽になる。

 

七海も最初は応援を要請したかった。だが、それはハジメの教師であり、呪術師である七海には選択できなかった。大切なものすら、時として切り捨てなければいけない者に、ハジメに何を言えると。

 

「わかりました。………協力感謝します」

 

だから七海は、折れるしかなかった。

 

(やはり、教師としてあの人には敵いそうにもない)

 

七海はそう愛子のことを評価しつつ、再び指示に乗りだした。

 

 

ハジメの協力でウルの町に錬成で外壁を作成し、《豊穣の女神》愛子の声によって市民は避難する人と残って協力する人の2つに分かれてはいるが、スムーズに進んでいた。

 

夜中、深夜に近付く時間に、七海は明日に備えて早めに休むこととし、仮眠をしようと移動していると。

 

「あ」

 

「…畑山先生、おつかれさまです」

 

半日をそれぞれ駆けまわり、あの後話すこともできなかった。というより、どう話せばいいか、お互いわからなかった。

 

「明日は早くからの行動になります。あなたも少しは休みをとってください」

 

いつものように、事務的に七海は言ってその場を去ろうとする。

 

「七海先生は、間違ってません………でも、私も間違ってるとは思ってません」

 

お互い背を向けたままだが、愛子はそれでも意見を言う。

 

「大人として、先生として、私が南雲君に戦うことをお願いしたのは間違いかもしれません。でも誰かを助けたい気持ちもこれから南雲君の為にも、私は、必要なことで、間違ってないと信じてます」

 

「………私も、そう思います」

 

「え?」

 

「いや、きっと答えはどっちも正しく、どっちも間違っている」

 

それぞれ違う形で生徒を大切にし、接している2人。何が正解で、何が間違いなのか。それは時として結果が出てもわからない。

 

「ただ、これだけは言えます。私には彼に、南雲君にお願いをすることはできなかった。彼にとって1番の選択できたのはあなただと、私は思います」

 

「………」

 

「教師として、あなたは私より上ですよ」

 

愛子にとって、七海は目指すべき者だ。様々な人に尊敬され、生徒の意思を尊重できる教師。そんな人からの言葉は、正直嬉しい。

 

「この世界に来た日、七海先生は言いましたよね。『好かれるのも仕事ですが大抵は嫌われるのが前提』って」

 

「ええ」

 

「私も、その時は違うと思ってましたけど、今はそれも正しいんだと思ってます」

 

嫌われ役も、そこに優しさがあるなら、それはきっと正しい形なのだと、愛子は思い、語る。

 

「対照的ですね、私達は」

 

「…えぇ」

 

2人の語り合いはなんの合図もなく、微風が流れるように終わり、それぞれその場を去ったが、愛子の胸には何かが芽生えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、翌日1度枯れることとなる。

 

 

 

翌日、日が昇る前に仮眠から起きた七海は、準備が万端な事を確認しつつ、パーンズやマッドに残った市民への指示、および作戦説明をした。作戦内容の一部に2人は首を傾げる事もあったが、七海を信頼して己のできる事をしていた。

 

日がだいぶ昇ってきた頃、七海はハジメが作った外壁に向かう。すると既にそこにはハジメ達、優花達とデビット達の愛子親衛隊、そして愛子もいた。

 

「南雲君、準備は…」

 

「おい七海先生、なんでこいつに応援を頼んだ⁉︎」

 

「おおぅぅ〜、し、ん、ら、つぅゥなのじゃぁぁ〜」

 

ビッと指を向けられたティオ……もとい変態はクネクネと身悶えていた。

 

「ハッ!いま、なんかおかしな説明をされた気がするのじゃぁぁ〜」

 

「ならなんでそんな嬉しそうなんだ⁉︎つうか、もっかい聞くがなんでこんなのに応援だした⁉︎」

 

「私だって正直言って共闘などしたくないですよ」

 

七海は汚物を見るような目でティオを見て言う。するとそれに興奮するティオ。そんな彼女にますますストレスが溜まっていく七海は、どうにか無視して続ける。

 

「君がいない場合に、上空にいる魔物相手に有効的な攻撃を持たない私の代わりに、マッドさんとパーンズさん、それと神殿騎士の皆さん、そして強力な魔力と火力を持つ彼女に、そちらを任せようとしてたんです。償いも兼ねてね」

 

ティオとしてもその提案に乗るのは己の誇りを守る為にも必要であった。さらに今は、

 

「なるほど、確かに効果的だな。だが、なんでこいつが俺と同行する話になってんだ⁉︎」

 

「………ティオさん?あなた、私の指示を勝手に捏造したりしてませんよね?」

 

ギロっと眼を向けると、ティオは視線を逸らす。ギクぅと擬音が聞こえたような気がした。

 

「じゃ、じゃって!妾をこんな体にしたのはご主人様じゃし、妾の初めてを奪われてしもうたし」

 

「だーかーらー、誤解を生むような事言うんじゃねー‼︎」

 

容赦なくゲンコツを受けたのにむしろ嬉しそうにし、罵倒を受けてもそれすら快感に感じているティオに、この場にいる者全員がドン引きしていた。

 

「まぁ、知らなかったとはいえ女性にいきなりしたのは事実ですしね」

 

「あ、先生テメっ、回避するつもりか!押しつけようとしてるだろ‼︎」

 

それは七海も同様だった。

 

「つか、それなら七海先生はどうなんだ⁉︎あの一撃はおまえにとってどうなんだ‼︎」

 

(私に厄介者を押しつけようとしないでほしい)

 

「うむ。なかなかに感じる物であった!すんばらしぃの一言じゃ!妾もつい目移りしてしまいそうなほどに…おぉぅ思い出したらまた、ぶたれたとこが疼くのじゃぁぁぁ」

 

「………七海先生」

 

「そんな目を向けないでください畑山先生。というか、これは私が悪いんですか?」

 

酷いとばっちりが来たことに七海は心底不満であった。

 

「しかしじゃ、やはりもっとも妾が感じたのはあの時のなのじゃ!いやらしいとこ且つ、こちらの《良い》!と思えるとこを執拗に責めるあの感じ、あの衝撃に勝るものは今までなかったのじゃ…」

 

ハァハァと息を荒くしながら言うティオに、ハジメはイラァとしていた。

 

「つまり、ハジメが新しい扉を開いちゃった?」

 

「その通りなのじゃ!妾の体はもう、ご主人様なしではダメなのじゃぁ〜‼︎」

 

竜人族に対する敬意がどんどんと消えていくのを感じながら、ユエは死んだ魚を見るような眼をして聞く。予想通りの答えが返ってきてユエはもはや何も言えなかったが、その気持ちを代弁するかのごとくハジメは「きめぇ」と言った。

 

「まぁ、彼女には今回の償いの件が終わった後は、自由にして良いと言いましたが…それを変な方向へ飛ばすのはやめていただきたいですね」

 

「って、自由にして良いって時点でこうなるかもしれないことぐらい予想してただろあんた‼︎」

 

「……………」(ぷい)

 

「目を逸らすなぁ‼︎」

 

ハジメにティオが文字通り縋り付き、心の底から切り捨てるハジメ。それをなんとも言えない気持ちで見る優花。ハジメに嫉妬する男子達。とばっちりを受けてハジメともども愛子に説教される七海。カオスここに極まれりである。

 

「!待て……来たぞ」

 

そんな状況中にハジメはいきなり視線を変えて遠くを見つつ言う。七海もそちらを見る。進行速度が速い。

 

「予測より早いですね」

 

「あぁ。しかもまた増えてやがる。…移動しつつ他の群れも取り込んだってところか。数はおよそ6万、到達まで30分ってとこだ」

 

さらに倍に増えていた。この時点で七海はもし自分の作戦だけなら対処できなかったと判断した。

 

「七海先生…」

 

「わかってます。……南雲君、操っている術者はいますか?」

 

愛子の問いを理解し、七海はハジメに聞く。

 

「…あぁ。プテラノドンみたいな魔物の中でも1番デカい奴の背中に黒ローブの男がいる。先生が言う通り、十中八九で清水だろうな」

 

「南雲君、その、ローブの男についてですが」

 

愛子は七海に言われてもまだ信じられなかった。だが、もしそうでも、確かめたかった。

 

 

「見つけても殺さねぇよ。とりあえず、連れて来てやる」

 

ハジメが即座に殺さない選択をしたのを見て、愛子はハジメに良い変化がでてきたと喜ぶ。

 

「私からもお願いします、南雲君」

 

そしてそれは七海も同じだ。これほどのことをした理由も含めて問いたださなければいけない。

 

「おう。けど、ひとつ聞いていいか?」

 

ハジメの問いに「なにか?」と七海は言う。

 

「俺達がいない場合はこの変態を使うのは良いとして」

 

「おおぅ来る、その言葉に感じるのじゃぁぁ〜」

 

「南雲君、わざとですか?」

 

「ちげぇよ‼︎………それだけが作戦とも思えない。どうする気だったんだ?」

 

「あぁ、そのことですか。作戦はあまり変わってませんよ。火力と戦力が増えたこと以外は」

 

ハジメは首を傾げる。七海は作戦を変えていない。つまり、まだ何かあるということだ。

 

「戦いは情報によって決まる事もあります。ならこちらは情報をできるだけ遮断するんです」

 

 

(なんだ、あれ?)

 

黒ローブの男はその光景を確認して地上に降りる。魔物の進行をソレの目と鼻の先で止め、即席の塹壕と結界を作り、大将の居座る拠点のようにした彼はもう一度ソレを見る。

 

(黒い膜?結界か何かか?)

 

ウルの町全体を覆う黒い膜のような物を結界と判断したが、このような結界の存在を彼は知らない。それが彼を警戒させる。

 

(いや、まずは攻めることだ…ここまで来て、この大群を持って、今更やめられない!)

 

己の有用性を示し、勇者となる為、彼はその選択をした。そういう契約なのだ。故に攻める指示を出そうとした瞬間、黒い膜の内側からいくつかの光が飛び出して来た。それは雷の竜と流星のような一閃、更に火炎の竜巻が、停滞して完全に戦闘態勢も何もない魔物の群れを粉砕する。

 

「な、なな、なんなんだこれはっ‼︎」

 

圧倒的な力に清水は焦り、すぐさま指示を出せなかった。その為魔物の群れは混乱し指揮が取れず、密集してたのもあって前にいる魔物から倒されていく。黒い膜が剥がれていき、今度はそこになかったはずの城壁が見える。そこからさらに攻撃が来た。

 

 

この少し前

 

「マッドさんとパーンズさんから市民の方々へ説明してもらっているので、そちらは大丈夫と思いますが、君達にはまだ言ってませんでしたね。南雲君、もし君が魔物を使って攻める方だとして、攻める場所がなぜか見えず、知らない結界で覆われていたらどうしますか?」

 

「?そりゃ、警戒して一旦立ち止まって、少し様子見か?」

 

「そう。こちらがどうなっているのかわからない状況下では無策に動きはしない。魔物とはいえ軍隊のように多大な戦力を持つなら特に。その隙を狙います」

 

七海は人差し指と中指を立て、小指と薬指を親指で押さえて印を組む。

 

「ハジメさん!あれ!」

 

シアが空を指す。そこには青空が広がっているが、その一点、町の中央付近の上空に、黒い墨のようなものがあった。それはまるで波紋をたてるように留まっている。

 

「?どれのこと」

 

「妾を仲間外れっ…というわけではなさそうじゃな」

 

高い魔力を持つユエとティオも見えないようで、シアが何を指して言ってるのかわからない。

 

(やっぱ俺とシア以外見えないのか)

 

黒い墨の波紋から、コップに溜まった水のように溢れていきそうな雰囲気を感じた。

 

「闇より出て闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」

 

七海は詠唱した。瞬間、水が溢れるというより、あふれていくように黒い墨は町全体を覆う。

 

「な、なんだ⁉︎」

 

「夜に、なっていく」

 

「時間操作⁉︎……違う、たぶん結界の一種」

 

「うむ。じゃが、このような結界など見た事がない」

 

「これはおまえらでも見えるのか」

 

降りていく黒い膜は不気味にしか見えない。事前説明をされていた者達も、されていなかった生徒や愛子も不安になり、どよめく。

 

「な、七海先生⁉︎これは」

 

何かと愛子が聞く前に、黒い膜が地上に到達した。瞬間、スゥと黒い膜が薄くなり、外の景色が多少ぼやけているが見える。

 

「私ではこれが限界ですか」

 

「なぁ、なんなんだこれ?」

 

ハジメが皆の意見の代表として聞く。

 

「〝帳〟です。害はありません。外から中を隠す結界です。今回は中から外は見え、外から中は見えないタイプになっています。おそらく外からは黒い膜がかかったようにこちらが見えないでしょう。そのかわり、結界としては紙切れ同然です。ある程度の衝撃を中および外から受ければ簡単に崩壊しますし、出入りも自由です」

 

本当ならもっと中から外をハッキリと見えるようにしたかった。だが今の七海でも、そこまで高度な結界術はできず、少しぼやけていた。

 

「それもだが、なんなんだ?魔力0のあんたがこんな」

 

「これは魔力が無くてもできます。呪術師(・・・)ならば、ね」

 

「…………嘘は言っていない…と、思う」

 

とある事情で嘘に敏感なユエは、七海の言葉に嘘はないと判断する。実際嘘ではない。

 

「ユエが言うならまぁ、信じるけどよ」

 

強者たるハジメが納得し、七海に信頼があるのもあって他の生徒も『そんなもんなのか、天職〝呪術師〟って』と思っていた。

 

(けど)

 

(ああ、わかってる。本当の事も言ってないんだろうな)

 

ユエとハジメは視線でそう語り合っていると、仲間外れにされたシアはちょっと不満そうになった。そうこうしているうちに魔物の大群が来た。大群は七海の予想通り停滞した。

 

「後は、わかりますね?相手が停滞した瞬間に奇襲として、高威力の魔法と君の兵器を放ちます」

 

「なるほどね。なら、俺もやる事やるか」

 

外壁の上に登り、市民を含めた皆を見つめ、大きく息を吸い、大きな声で宣言をする。

 

「聞け‼︎ウルの町の勇敢なる者達よ‼︎」

 

今度はなんだと、市民の視線は上空からハジメの方に向く。

 

「この戦い、既に我々の勝利は決まっている!」

 

それに「何を言ってんだ⁉︎」と住人達はざわめく。隣の者を見たりしているがハジメは混乱を無視して続ける。

 

「我々は無傷で魔物の群れを全滅し、完全なる勝利を得る予定だ」

 

ざわめきはどんどん強くなる。「無傷で⁉︎」「簡単に言った⁉︎」と声が上がる。

 

「なぜなら、私達には女神が付いているからだ‼︎」

 

エヒトの信仰が強い彼らには、女神と言われてもわからない。愛子達もなんのことだと思っていたが。

 

「そう、皆も知っている《豊穣の女神》愛子様だ‼︎」

 

(あぁ、そういうことですか)

 

七海は理解した。ハジメが何をするつもりかが。

 

ハジメはわざわざ1度下に降りて、愛子を讃えるかのようにバッと手を向ける。その言葉と行動に市民は愛子を見て、「豊穣の女神?」と愛子がギョッとし、混乱しながらハジメを見た。

 

「え?え?」

 

愛子はいきなりの視線とハジメの演説に硬直するが、知ったことかとハジメは再び外壁の上に跳躍して立ち、さらに宣言する。

 

「我等の傍に愛子様がいる限り、敗北はありえない‼︎愛子様こそ、我ら人類の味方‼︎世界に『豊穣』と『勝利』をもたらす、天が遣わした現人神である‼︎」

 

(設定盛り過ぎのような気がしますね)

 

七海は内心でそうツッコんでいるが、今後のことを考えても必要あるなと考えて放置した。

 

「私は愛子様の剣にして盾‼︎見よ‼︎これが、愛子様により教え導かれた力‼︎」

 

既に上にいたユエは察して魔法を唱え、ティオもそれを見て詠唱を開始し、ハジメは〝宝物庫〟からティオ戦で使った《シュラーゲン》を取り出す。アンカーで固定して発射体制になる。詠唱を終えたティオの前には暴風を思わせる炎の渦が、ユエの前には雷の竜が顕現する。

 

(デタラメな)

 

そう思うのも無理もない圧倒的な魔力の流れと強さを感じていた。ハジメはこれらを『女神の剣』と称し、放った。停滞していた魔物の群れ、上空も地上も含めて粉砕していく。天変地異のような轟音をだした。地上は確認できないが空の魔物が一瞬で消え去るのはまさに神の力に見えるだろう。

 

(火力だけなら見た感じ五条さんレベル。…特級かもしれないと評価してましたが、これは)

 

まさしく特級にふさわしいと七海は思っていた。その光景は市民を奮い立たせた。「愛子様万歳‼︎」というハジメの言葉が合図となり、人々は彼女を本当に神として讃え出し、同じく「愛子様万歳‼︎」と繰り返して、愛子のもとに行き胴上げまでし始めた。

 

「戦時中の日本の万歳もこんな感じだったんでしょうかね?彼女をああ表現したのは、人々の支持を集める為ですか?」

 

七海の問いにハジメは肯定した。愛子に支持が集まれば彼女の意見が国や教会に通りやすくなり、ハジメが動く際に異端者認定されるのを遅れさせる事ができ、運が良ければされないかもしれない。さらに彼女を含めた関係者達への手出しはやりにくくなる。

 

「あと、今みたいな高威力の魔法や兵器を使っても、女神の力で押し通せる」

 

「ちょっと彼女が不憫なような気がします」

 

と言いつつも止めなかったので、七海も確信犯である。

 

「っとそろそろ帳が上がりますので、追撃するならしてください」

 

衝撃を受けて帳が不安定になる。砲撃を放たれた場所を中心に穴が広がって崩壊していくようだ。

 

「なら、先生も手伝ってくれ」

 

ガコンと四角い物を出す。引き金があるその形は。

 

「ロケットランチャーですか?」

 

質問しているとハジメの方は武器をガトリング砲、ハジメ命名《メツェライ》を出した。シアにも七海と同じ武器を渡しており、その隣ではティオがうっとりとした眼で己に付けた指輪を見る。

 

最初に見た時はなかったそれから膨大な魔力を感じ、おそらく魔力をストックする物だと七海は判断したが、

 

「なんで指輪なんですか?」

 

「いや、まぁ、ユエ達にもそういう形の渡してるし、1番効率はいいし」

 

「そんなだから、ああいう感じになるんですよ」

 

七海は「えへへへ」とちょっとヨダレが垂れているティオに引きつつ、ハジメに注意しながら、そのロケットランチャーを持って構え、引き金を引く。勢いよくミサイルが群れへ飛んでいき、爆音をあげる。

 

「先生使ったことあんの?」

 

「まさか。しかし、あれだけ密集してるならどこに撃っても当たるでしょう」

 

初めて使ってはいるが落ち着いて砲撃する。シアとハジメもそれぞれ攻撃していく。そのたびに魔物は吹っ飛んでいく。その時七海はまた魔力の強い流れを感じた。その方向を見るとユエの魔法が発動した所だった。黒く渦巻く球体、ティオ戦で見たものに似ているが違う。形は変化し、四角形を形作るが、大きい。500mはあるだろう。それが地表を魔物ごと文字通り消し去る。軽く彼女だけで2万は消し去っただろう。

 

「南雲君、あんなのを出せる人がいながら私を規格外扱いしたんですか?」

 

七海にとって規格外という言葉は特級術師にこそふさわしいと考えている。それを自分に言われたことに今更ながら少々腹が立っていた。

 

「いや、結構あんたも規格外だろ」

 

そんなこと知らないハジメからしたら、竜化したティオと戦え、大ダメージを与えることができる時点で規格外だった。

 

「けど、魔力の消費が激しい。これは要練習が必要」

 

「充分ですよ」

 

ユエは自分の魔法がまだまだ未熟な事を自覚して言う。七海もそれ自体は否定しないが、この場での働きとしては充分と評価していると、七海が引金を引いてもミサイルが出なくなる。

 

「……弾切れです。南雲君は?」

 

「まだ撃てるが、これ以上は熱暴走で壊れる。シアの方も弾切れか?」

 

「はい。撃ちつくしたですぅ」

 

ちょっと撃つのに快感のようなものを覚えていたシアは残念そうにする。だが、すぐにどうするべきか分かるので、彼女はすぐにハンマーを出して装備した。

 

「直接殺るんですね」

 

にっこりとして恐ろしいことを言うシアに、ハジメは『最初会った時と違い、たくましくなったなぁ』と懐かしんだ。

 

「んじゃ、こっからは近接戦闘だぜ、って…あれ七海先生は?」

 

ハジメばいつの間にかいない人を探す。

 

「ハジメ、あそこ」

 

ユエが指した場所では既に七海が魔物をフルボッコにしていた。

 

「いつの間に⁉︎」

 

「シアと話してる時に小声で「とっとと終わらせましょうか」って一瞬で特攻して行った」

 

再び見ると、七海は魔物の群れを抜けてリーダー格と思われる魔物に向かい、蹴散らす。

 

「やる事もわかってる感じだな」

 

七海は走る。魔物の群れは壁と言ってもいい。既にいくつかの魔物は先程の攻撃で足がすくんでいた。だが指揮する魔物の指示で動きだす。低級とはいえ脅威の群れだ。数の差もある。

 

 

 

『そういやさ、七海って黒閃の連続発生記録を持ってたよね?』

 

ある日、とあるバーにて。京都姉妹校交流戦で起きた特級呪霊の襲撃と、暗躍していた呪霊について話していた五条が思い出したように言う。七海は聞くべきところは真面目に聞いていたが、いきなりそんな話になったので、なんかくだらないことでも言うのかと思って身構えた。だが。

 

『あの場にいた葵からの証言だ。悠仁が黒閃を連続発生させたそうだよ。回数は5回』

 

酒が入ったグラスを持つ手がピクっと動く。

 

『まっ、正確に言えば初撃に1回。少しだけ間を空けてからの連続4回で発生記録が5回。それに今回の件は基本的に他の術師には共有されないし、上も自分達にとって都合が悪いことは伏せるだろうから、記録上ではまだおまえが1番だろうね』

 

煽るように言う五条にイラッとするが、そこは大人の七海。スルーする。

 

『記録はいつか破られるものですから』

 

そう言いつつ酒を飲む。いつもよりその味は苦く感じた。

 

 

結論だけ言うなら、悔しいと七海は感じていた。そしてその時の思いを感じつつ、迫る脅威が彼をその状態へと至らせる。

 

黒閃。黒い閃光が空間の歪みと共に輝く。その一撃で放った周囲の魔物も、リーダー格ごと余波で粉砕される。

 

次の群れに向かい、拳を放つ。

 

「シッ‼︎」

 

黒閃。これを1回でも決めると、術師は一時的にアスリートでいうゾーンになった状態になる。更に近くの群れに炸裂させる。

 

黒閃。3連続。2回以上決めるならその日の内か連続で決める必要がある。普段意図的に使っている呪力操作がこの時は呼吸のように自然にできる。圧倒的な全能感が七海の中に生まれる。

 

ジリっと引いていた魔物の群れ。その中にいるリーダー格を見つけ、七海の目がぎらりと向けられるも、操られている魔物のリーダーは交戦を指示する。それに更に続けて攻撃。

 

黒閃。これで4回。リーダーを失った魔物は散り散りになるが、それは放置して次のリーダー格の魔物を探す。そして。

 

(黒閃‼︎)

 

5回目の黒閃が輝く。七海はそれに満足感が出るが、すぐに眼前の相手をする為意識を切り替えた。

 

 

 

爆ぜていく魔物の群れを外壁の上から見ていたハジメ達は、その光景に空いた口が塞がらない。特に黒い呪力の見えないティオとユエにとっては、七海がなにをしているかがよくわからないだろう。ただの拳で空間が歪み、命中した魔物の周囲の魔物まで連鎖的に吹っ飛んでいくように見える。

 

「もしかして、俺等いなくても結構善戦どころか勝ってたんじゃね?」

 

「さすがに市民全員を守ることはできなかったじゃろうが、空中の魔物以外は殲滅できていたかもしれんな」

 

「ですね〜、あ、また魔物が弾けとんできますぅ」

 

「ハジメ、あいつ本当に魔力がないの?」

 

「あぁ。………シアは、あの黒い光は見えるか?」

 

「はい、見えるですぅ……けど、ユエさんは見えないんですよね?」

 

「ん」

 

「やっぱりか」

 

ユエがコクリと頷くのを見て、ハジメは小さくそう呟く。

 

ハジメは近くで「妾も見えないんじゃが〜」とクネクネしながらアピールする駄竜(ティオ)を無視して、七海の出す黒閃と呪力を観察する。

 

(俺とシアだけが見えるのは何か共通の意味があるのか?なんにしてもあれが七海先生の力の源だろうな)

 

「ハジメ、それでどうするの?このままここに居てあいつに全部任せる?」

 

「…いや、ここまできて七海先生に全部任せるのは嫌だな。それに、見てみろ。あの空間が歪む攻撃が出ない。多分いつでもできるものじゃないんだ」

 

連続して出した後は動きは良くなっているものの、同じ現象は起きてないのを見てハジメはそう判断した。

 

「当初の予定通り、いくぞシア!」

 

「はいですぅ!」

 

ハジメはリーダー格の魔物を最優先で狙撃し、シアは取り出したハンマー、ハジメ命名《ドリュッケン》を振り下ろしてリーダー格を肉片にし、衝撃で周囲の魔物を蹴散らす。

 

「逃げる奴は追わなくていい。操られてるリーダーだけ狙ってけ」

 

「了解ですぅ!…うぉりゃああああ!」

 

叫んでも可愛らしい声から繰り出されるものとは思えない一撃で粉砕していく。肉片にならなくてもボールを打ち飛ばすかのごとく飛んでいく魔物を見て、周囲の魔物は恐怖し、逃げていく。ドリュッケンに付いたギミックで如意棒のように伸ばしたり、砲弾を撃ち込んだりしていく。

 

シアは魔物取り囲まれた時も焦る事はなく、回転して接近してくる魔物を吹っ飛ばす。

 

「む、新手ですか?」

 

ある程度周囲にいた魔物を倒した時、狼を思わせる四つ目の魔物が現れた。だがそれは先程まで戦っていた魔物と違い、操られている様子がない。だが向かってくるならばと攻撃したが――

 

「ふぇ⁉︎」

 

攻撃を回避され、視界から消えた魔物がシアの後方、死角から鋭い牙で、シアのその華奢な身体を噛み砕こうと…する光景をシアの固有魔法である〝未来視〟で見た。しかし、回避は間に合わないとして身体強化を全身に施す。

 

「⁉︎」

 

「チッ」

 

しかしその攻撃を受ける事はなかった。シアの前にきた七海が大鉈を振り、それを感じた魔物は飛びかかる身体を捻り、どうにか回避して距離をとった。回避されるとは思わず、七海は舌打ちをする。

 

「あ、ありがとう…ございます」

 

「……………なるほど、身体強化に特化しているようですね」

 

シアの感謝を聞き、眼前にいる四つ目の魔物に群れを警戒しつつ、〔+視認(極)〕で見たシアの魔力の流れから判断して七海は言う。

 

「亜人族は魔法が使えないそうですが、私のこれが見えることも含めて、君は特異体質か突然変異と言ったところですかね?」

 

「え…はぁ?」

 

七海に一方的に話されて、戸惑いながらつい声を出すシア。

 

「それと、未来が見えるんですか?」

 

「!」

 

言ってもいない事をティオ戦や今回の戦いを少し見ただけで理解している七海に、シアは驚く。

 

「ハッキリ言いますが、君の戦い方…特に身体強化はまだまだです」

 

七海からダメ出しを受けてシアは少しイラッとした。ユエやハジメにも評価されている自身の能力を、何も知らないお前にダメ出しされるのはどういう事かと。

 

「君がしているのは、誰もがしている事の延長に過ぎない。私の知っている子なら、その身体強化で全ての攻撃は致死レベルに引き上げ、全ての攻撃を最小限に抑えることができ、たとえ」

 

喋っている最中に魔物が牙を剥き七海に飛びかかる。

 

「危なっ……へ?」

 

シアが危険を伝えるが、七海は腕でガードする。魔物はその腕を噛み砕こうとしたが――

 

「ぐルゥ⁉︎」

 

まるで、鋼鉄に噛みついてるかのようにビクともしない。離れようとしているが食い込んでいるのか離れることが出来ず、爪を振るうがまったく通じない。

 

「たとえこのように攻撃されても問題なく、この魔物のように攻撃を予測できても」

 

そのまま、腕に魔物を喰いつけたまま、眼前の魔物の群れに特攻する。たった少しの戦闘で七海は相手が持つであろう能力も見抜く。

 

「グルルルル」

 

唸り声を出しつつ、固有魔法で動きを予測して避けた。

 

「グルぅ⁉︎」

 

つもりだった。だが、七海は拳だけでなく呪力も放った。魔物には呪力は見えていないので空中で怯む。七海の強化された呪力でも殺すまでには至らない。それでも。

 

「フン‼︎」

 

動きが鈍くなったところに噛みついた魔物の首を持って殺し、それを鈍器のように振り、全ての魔物を吹き飛ばし、最後に持った魔物をボーリングのように飛ばして、『ストライク!』と言ってもいいほどに魔物が吹っ飛んだ。

 

「こうやって倒すことも可能です。‥‥まぁ、私では最後の追撃が必要でしたが、彼なら必要ないですね」

 

七海の言う彼…特級術師、乙骨憂太であれば、呪力を当てた時点で勝っているなと七海は思っていた。

 

「ほえー」

 

だがそんな事は知らないシアは、今起こった事に呆然とするしかない。

 

(体が強靭だとしても、なんであの服まで無傷なんですか⁉︎あの青い魔力みたいなもののおかげだとしても、おかしくないですかぁ⁉︎)

 

この世界に来て、七海は今までしてきた呪力操作の練習として物…武器以外にも呪力を込め、身体強化の練習もしてきた。上がった呪力量と出力もあり、彼の服もある程度呪具となり、身体強化している時なら程度の低い防具よりも丈夫になっている。

 

【どうやら、援護の必要は無さそうだな】

 

シアの首に付けられたチョーカーに付けた念話石を通してハジメが話しかける。するとシアの周りに人間1人くらいはある金属の十字架が浮遊した状態で3機降りてきた。

 

【油断するなよシア。たとえ先生が助けに入らなくても、おまえなら今の攻撃をどうにかできただろうが、それでも負わなくていいダメージを負っていた。今の奴と同じで、こっちにも明らかに他と動きの違う奴がいる。大迷宮にいてもおかしくないレベルだ】

 

おまけに洗脳されているわけでもない事も告げる。

 

【クロスビットを付けようと思ってたんだが、どうやら必要無さそう……というか、必要にしたくないって感じだな】

 

十字架こと、クロスビットから送られてきたシアの様子からハジメはそう判断した。

 

「はい。まぁ、たしかにハジメさんやユエさんに比べたら、私がまだまだなんてわかってるんですけどぉ」

 

武器を構え直し、シアは七海が戦っている方に走る。

 

「他の人に言われるのは我慢ならねぇんですぅ‼︎」

 

再び脚に魔力を集中させ、跳躍する。ハジメの精製したシア専用武器ドリュッケンには神代魔法の1つ、重力魔法が付与されている。跳躍し、降下していくなかでその効果を使い、重くして叩きつけ、隕石の落下のごときクレーターを作り出した。

 

固有魔法で魔物達はその瞬間を予測していたが、直前まで七海と戦っていたこと、そして予測で見た光景はシアが地面に打ちつける瞬間のみのため、回避ができずその衝撃波で魔物は吹き飛び、圧死する。

 

「シャァ‼︎ですぅ‼︎」

 

「…人を巻き込まないでほしいですね」

 

「ヒィ⁉︎」

 

いつのまにか後ろにいた七海にシアはビクッとする。その兎人族特有の耳である程度小さな音も聞くことができ、固有魔法で未来視ができる彼女が全く気づかず、後ろを取られていた。敵であったら死んでいたという事実がシアを奮起させる。だが。

 

「え、えぇぇと、その」

 

七海の無言の圧がすごかった。『おまえ何してんの』的な眼目を向けられ冷や汗が出る。

 

「君はこの先も南雲君と戦って行くなら、その身体強化の術はさらに向上させていくこととなる。なら、たとえいかなる理由でも他の対象を巻き込むのはやめなさい」

 

「ハイ」

 

(先程の魔物…大きさはベヒモス以下ですが強さは準1級強程……それと戦えている点を踏まえて術師として見るなら1級に近い実力…タイプで言うならやや乙骨君よりの虎杖君ですかね)

 

しかも呪力が見えるなら、ハジメも含めてもしかしての可能性もある。

 

(潜在能力で言うなら既に私以上ですか)

 

こうも立て続けに自分以上の存在が現れたことに、ある程度の予測はあったとはいえ、それなりに実力を持った七海としては複雑な気分になる。

 

(敵ではない事に感謝しましょうか)

 

気持ちを切り替えて残りの魔物を処理するべく、七海は動く。

 

「残りの魔物を処理しましょう。危なくなってきたら、下がるように」

 

(私の実力を舐めてる………わけじゃないみたいですね)

 

これまでの言動を考えるなら、子供だからという理由だろうとシアは思っていた。

 

「子供扱いはやめてください」

 

ムゥと口を膨らませてシアは七海の隣に立つ。

 

「では、左をお願いします。私は右を」

 

「…どう見ても左の方が少ないうえに、さっきの魔物の姿が見えない気がするんですけどぉ」

 

「グダグダ言う暇があるなら、さっさと終わらせてから私の方に来ればいいだけです」

 

その言葉を合図に、群れへと2人は駆けた。

 

ものの15分もかからず周囲の魔物は掃討した。他の魔物もハジメの持つ技能〝威圧〟で逃げていく。統率はなく、軍という形はない。元々は野良の魔物なのだから、勝てないとわかれば逃げるのは当然だ。

 

「ハジメさん、こっちは片付きました。…悔しいですけど、主にあの先生さんのおかげで」

 

【まぁ、頑張れ。おまえも充分強いからすぐに追いついて追い越すさ】

 

軽い励ましだがハジメは本心で言っている。シアへの信頼もあってだ。そして短い期間ながらハジメを近くで見てきたからこそ、シアにもそれがわかるようになっていた。

 

「えへへへ、ありがとうございますですぅ〜」

 

【…っとそうだ、近くに七海先生がいるならちょっと伝えてほしいんだが】

 

「はい?なんでしょうか?」

 

【清水を捕まえたから、そっちに向かう事と畑山先生を呼ぶんなら呼んでくれって伝えてくれ】

 




ちなみに
七海の結界術はわずかに上がってますが、マジでわずかです

ちなみに2
ハジメ、シア、オルクスで見た生徒。
これらが七海の呪力が見えるのは七海の強化された呪力そのものにあてられたのがきっかけではありますが
根本的な理由はそれぞれ違います

ちなみに3
感想にもありますが、愛子がハジメにお願いして協力してもらって良くなったのは結果論でしかないと自分は思ってます。七海は評価するかなと考えてそうしましたが

宿儺風に言うなら「過大評価だ」と思う
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