てなわけで、テンションMAXで一気に書きました………が、全然進まねぇ…くそぅ
帝都から離れた場所にリリアーナ達王国勢とパル達を途中で下ろしハルツィナ樹海へ向かい、遠目に見える距離に来た時――
「……酷い」
「自然軽視の考えは、少々頭にくるものがあるのぅ」
「亜人族達を奴隷にしてなんとも思わないような人々に、自然を大切になんて殊勝な考えを持っている事を望む方が間違ってますよ」
それもそうだと思いティオは「ふっ」と嘲笑する。
灰燼。ハルツィナ樹海全体がそうというわけではないが、その言葉がもっとも合うような、凄惨な光景だ。燃えているのは植物だけでなく、動物もだ。樹海内部に存在したであろう動物のうち、炎から逃げ遅れた物の死骸も黒焦げで転がっている。
「シアさん、大丈夫ですか?」
外だけでなく、魔物と同様の力を有するシアはハルツィナでも迫害を受けた身。正直言っていい思い出はあまりない。それでもここは彼女の故郷。感情が動かないなんてこともない。シアのウサミミは彼女の感情を表すようにしょんぼりとへたれている。ユエはそんな彼女の手を握り、彼女を励ましていた。
「大丈夫です。ありがとうございます、七海さん、ユエさん」
そうは言うものの、あからさまに元気がない。
(いや、父親の方が心配なのですね)
自分の父親が帝国に捕まったとなれば、まともな扱いなど受けていない事など誰でもわかる。皇帝のことを見た七海も、ロクな扱いではないと確信している。心配だが、ハジメは神代魔法を習得する為にここに来た。
自分のわがままを告げることに、迷いがあるのだろう。
(おそらく、南雲君もわかっている。黙っているのは、彼女が言い出すのを待っているのか、別に理由があるのか……どちらにしても)
少しだけ息を吐いて
「シアさん、今更すぎです」
「え?」
ぽんと肩を軽く叩いて告げ、シアが問おうとするが、聞く気はないと七海はその視線を合わせない。ハジメが彼女が自分で言い出すまで黙っているのは信頼もあるからだ。ここでこれ以上水を差すことはしないが、このくらいは言っておくのは、問題ないだろうと思い、七海は言った。
ハジメ達がそれを理解したのかは七海はわからないが、ハジメグループ全員が(不器用とお人好し)と思っていた。
*
着陸前に見た感じ、フェアベルゲン周辺を焼き尽くされたわけではない。ブリッジに来たアルテナ曰く、少数の戦士達が迎撃に出た時点で、樹海に火をかけるのを止めた。攫うつもりの亜人族が炎に巻かれて死んでは意味がないから、とのことだ。だが、魔人族の戦いの痕跡を辿り、彼らはフェアベルゲンに辿りついた。
「本当に、泣きっ面に蜂だなぁ」
「こうなると、アルテナさんを見つけたのは運が良かったですね」
「?」
「おそらく、今のフェアベルゲンは、戦士、一般人含めて気が立っているでしょう。南雲君、ユエさん、シアさん以外は警戒を…いえ、最悪君達も警戒されて、面倒なことになった可能性がありますからね」
ハジメにとってみれば、そんなことはどうにでもなるが、面倒ごとは避けたいところでもある。しかもいまは、光輝たちも連れている。
「な、なんだ南雲、その眼は」
「いや別に」
問題が起きて、光輝がいかような対応をするかを考えただけでゲンナリしてくる。問題に問題を重ねることになりかねない。
「ともかく、これ以上警戒させてもいけないですから、霧のかかった手前くらいに着陸しましょう」
「わかってる。それに、木々の上からじゃ、都の位置もわからないしな」
着陸し、ハジメ達が降りるのに続き、捕らえられていた亜人族は恐る恐る降りてきた。故郷へ帰って来れた喜びはあるが、その故郷の樹海がこのありさまでは、喜ぼうにも喜べないだろう。そんな彼らを見て光輝達の方は、帝国に憤りを見せていた。鈴は至って冷静だが、何も思わないわけではないのか、燃えた後をジッと見て
(いや、違う)
気づいた七海は彼女に近づき、その背をさする。
「七海、先生」
「すいません。よくよく考えたら、そうですよね」
焼かれた樹海と、死に絶えた生物達を見て、鈴は吐き出してしまいそうな感情と気分になっていた。王都の炎を、思い出していた。
「魂魄魔法を使える方に、お願いしましょうか?」
「いえ、大丈夫です」
魂魄魔法を使えば、精神力の回復と安定はできるが、本人がその原因を考えるということをやめない限り、それほどの効果は発揮しない。何より鈴自身が、忘れることなど、考えないようにしようなど思えないことであり、迷惑をかけるのを望んでいない。自分の感情を、どうにか胸を抑えて軽く拳でトントンと叩いて落ち着かせた。
「鈴、本当に、その、大丈夫なの?」
「平気だって。心配しなくてもいいから」
「でも、また」
なに、と鈴が言おうとしたが、すぐにわかった。自分が爪で頬を引っ掻こうとして、七海に腕を持たれて止められていることに。
「なぁ、鈴、あんま気負いすぎんなよ。頼るとこは、頼ってこうぜ。南雲達だってそうなんだからよ」
「鈴、お前まで南雲みたいにしなくてもいいんだ」
龍太郎と光輝も声かけるが、鈴は何かを言うでもなく、引っ掻く行為をしないと七海に目線で告げ、手を離すと、「ごめん、南雲君」と言って先へ進むことを促す。
「いいのか?」
「大丈夫。もう大丈夫」
ハジメは訝しむような、睨むような眼で鈴に問うが、それに全く怯むことも、眼を逸らすこともなかったので、進もうと決める。が、そんな鈴の姿と、樹海の現状を見て、
「あの、ハジメ君。ちょっといいかな?」
どうにかしようと思い立った香織が声をかける。その顔は気合い充分と言った感じで鼻息がちょっと荒い。
「あ、突撃モードっぽいわ」
「なんでしょう、この嫌な予感は」
雫と七海がそれぞれ呟いているが、ハジメは気づかなかった為、止められなかった。この時、七海もその予感にしたがい、止めておけばよかったが、今の香織は鈴の為という思いもある為、止めるにも止められなかった。
「ちょっとね、再生魔法を使おうと思うの。魔力なら大丈夫!前のユエからの訓練で、だいぶこの身体にも慣れてきて色々できるようにもなったし、このくらいの範囲なら、一瞬でできる気がするの!」
「再生魔法で?いや、確かにノイントに憑依してから以前よりも格段に魔力量も魔法効果と出力も桁違いで上がってるだろうが、そこまでできるのか?」
神代魔法とはいえ、広大な範囲を再生させるのは難しい。以前アンカジでユエが飲み水確保の為に見せたのと、ほぼ同じくらいには難しい。それをできると確信するほどのものが、今の香織にはある。だが、
「任せて!今すぐにやっちゃうから!」
「は?今すぐって…ちょ!まっ」
「〝絶象〟‼︎」
時既に遅し。彼女はそれを発動させた。香織の周囲に魔力が煌めき、それが水面に落ちた水滴が波紋を作るように広がり、彼女の魔力の影響を受けたように、あるいはキャンバスについた色を塗り替えるように、黒くなった大地は緑になり、倒壊した木々は元の姿を取り戻していく。瞬く間に樹海は、文字通り再生した。当然、霧も
「痛っ!ユエ!なんで蹴るの!」
「バカオリのド阿呆」
「ちょっと!何その罵倒⁉︎」
「いいから、周りを見ろ」
ユエに言われ、周囲を見て、
「あ」
ようやく理解した。生い茂る木々はどれも同じようで、この時点でどこから来たのか、どこに行けばいいのか、方向感覚を狂わさせるのに、そこに特有の霧が濃く漂って、最早遭難状態である。
「白崎さん、君の性格は理解してます。どうせ、ユエさんに対抗して魔法を行使したんでしょうが、まずはちゃんと報告してから実行するのと、後先を考えて下さい。普段の君ならできるでしょうに、まったく」
心底呆れたように七海が注意し、ハジメ達がウンウンと頷くのを見て、香織からガーンという効果音が聞こえ、そのままズーンという効果音と共にしゃがみ込んでいこんで両手を顔で覆う。ショックと恥ずかしさが混ざった複雑な感情だが、恥ずかしさに割合が多いのか、耳まで真っ赤である。
しかし、自分達の故郷を戻してくれたことに、亜人族の子供達から警戒心が消えたのか、色々と励ましている。しかしそれが逆に居た堪れない気にしていた。
「でも、七海先生すごいですよね。正直香織の理解度なら私の方が上と思ってたんですけど」
「君の方が上ですよ。君ならもっと正確な理解と表現ができるでしょう?」
「えぇ、まぁ、おおかた『神の使徒の力があるなら、もうユエだけに活躍させないよ!見て見て、私こんなにもできるようになったよ!役に立つよ!』ってところでしょうねって…どうしました、七海先生?光輝達まで」
あまりの理解度の高さに、若干引いていた。光輝と龍太郎に関しては顔が引き攣っていた。
「まぁ、それはともかくとして……」
霧が出た瞬間、視界だけでなく、方向感覚が完全に失われた。おまけにこの霧の影響か、それとも深い森となったのが原因か、気味の悪い感覚が肌に通ってくるようだった。
「これは流石に、闇雲に動けばフェアベルゲンに辿り着くどころか、樹海の外に出るのも難しいですね」
「……香織」
「うぇ⁉︎あ、……鈴」
「余計なことしなくていいよ。私は本当に大丈夫だから」
「あ、…うん」
やってくれたなこの野郎的なことを言われたと思ったのか、香織はしゅんと顔を下に向ける。
「おい、鈴!香織は君の」
「いいの光輝君。私が余計な事をしたのは、事実なんだし」
「…………でも、ありがとう。私の為にしてくれたことも、その、わかるから…それだけ」
少し、ほんの少しだけ、以前とは程遠いが、感謝の笑みを見せた。
「あ……うん‼︎」
今度は満面の笑みで、香織は頷いた。鈴が少し離れたところで、七海は雫と共に香織に近づく。
「その調子でお願いします。今の彼女には、バカさや、そういう感じの付き合いが必要です」
「「…はい」」
七海は今の鈴は「こうであろう」という思いと考えをもち、それを自身に言い聞かせているのだと考えている。
(その思いと考えに、完全に染まっていないのは、おそらく、まだ彼女の中に一抹の想いが)
「おい、もう行くぞ!あと香織、さっきの術そのものは凄かったぜ」
思考をしているとハジメが告げる。ちゃんと香織へのフォロー付き。ちょっとした言葉だが、それだけで香織は嬉しそうに
「うん!…うん!」
いや、ほんの少しだけ、落ち込んだような顔になる。もし、鈴が今のようになっていなければ、もっとぱぁっと笑みをこぼしていただろう。ほんの少しだけ鈴を笑顔にできたが、同時に迷惑をかけたという事実が、香織の感情を抑えていた。
「…てい」
「痛っ!今度はなんで?」
香織はユエがいきなり頭にチョップをされたことに抗議した。
「そんなことじゃ、ハジメを奪うなんて1000年かかっても無理。いっそのこと諦めたら?」
「ムカァ!そんな言い方しなくていいでしょ!ユエのイジワル!」
「ほんと、仲良いですよね、あなた達」
「ですね。ちょっと、なんでしょう、嫉妬しちゃってるような」
「「そんなことない‼︎」」
2人はそう言うが、ユエなりに香織を励まして、それに香織も気付いて対応している時点で、仲が良い以外ないのであるが。
「それにしても、この霧……聞きおよんでいた以上に厄介ですね。五感を狂わされるのに加え、木々が同じような為に、距離感もグチャグチャ…まるで領域に入ったような感じもして、なおさらに気持ち悪い」
「実際それに近いんじゃね?系統も規模まるで違うが、案内なしじゃ進むのは難しいんだ」
シアの先導のもと、歩きながらハジメは言う。ちなみに領域についての説明はずいぶん前に教わっている。
「領域…話には聞いてますけど、本当に七海先生もシアさんも使えないんですか?」
フェルニルでの移動中や王都も含めて、七海は教えられるだけの呪術師のことは教えており、領域についても伝えてある。
「ええ。言いましたが、あれは術式と結界術の最終到達点にして、最終奥義。我々はその結界術の才能があまりありませんからね。知識はあっても、才能がなければ、そこには辿り着くことはできません。まぁ、シアさんはそれなしでも、既に特級に値するだけの実力はありますけど」
「……あの、七海先生。俺はどの位置にいますか?」
光輝が質問したことだが、他の勇者グループの面々もそれなりに興味があるように七海を見ている。鈴も気になるのか、ちらっと見ている。
「あくまでも私の見立てですが」
雫、龍太郎:準1級。光輝、鈴:限りなく1級に近い準1級。
ちなみに、香織:1級(現段階。特級にするかは七海は検討中。ユエからはいいんじゃないとのこと)
「ちょっと、七海!何を言ってるの⁉︎」
「いや、あなたが言ってたことじゃないですか」
ちょっと顔を赤くしてユエは七海に抗議するが、事実なので否定できない。香織は「へぇーそーなんだぁー」とユエにちょっかいを出している。先程真っ赤だったのに、今では逆になっている。
「んーあのさぁ先生。準1級とか1級とか言うけど、結局のところ、どのくらいの差があんだよ」
「そういや、強さの序列ってのは俺らも聞いてたが、差っていうか、どんくらいの実力があるってのがよくわからないんだが」
「わからないなら、もっと早くに聞けばいいでしょう」
と至極当然なツッコミをしつつもちゃんと答える。
「では、わかりやすいように私の世界の呪霊のレベルに当てたものを言いましょう」
呪霊に通常兵器が効く前提の強さ説明
〈4級:木製バットでまぁ余裕〉
全員なるほどと思いつつ、ふむふむと頷く。
〈3級:拳銃があれば、まぁ安心〉
「あれ、なんか急にレベル上がってません?」
「というか、日本で普段から拳銃を持ってる人なんて警察以外いないんじゃ」
香織と雫のツッコミは日本から来た者、ハジメですら同意するものであった。
〈準2級、2級:散弾銃があればギリ〉
「ギリ⁉︎」
「だからレベルの上がり方おかしくないですか⁉︎」
「散弾銃なんて持ってる奴なんて日本にホイホイいないだろ」
〈準1級、1級:戦車であっても心細い〉
「ついに勝てるって表現も使わなくなった‼︎」
「冗談にしかもう聞こえません!」
「天之河に同意するとは思わなかったが、同感だ!レベルの上がり方おかしいだろ!いや、もうこれほんとにジョークだろ!」
ツッコミは更に激しくなる。1級でこれでは、特級はどうなると思いつつ、それを聞く。
〈特級:クラスター弾の絨毯爆撃でトントン〉
「「「「…………」」」」
「なんで俺を見るんだ!」
「いや、その」
「南雲君ならできるでしょ。というか、そのくらいじゃ南雲君達なら死なないでしょ」
((((鈴ぅぅ⁉︎))))
思ってたことをぶっちゃけて言う鈴に、全員戦慄した。「そうだろうけどさ」とも思っているが。
「言ってくれんな。まぁできるし、多分死なないかもしれんが、なんだか釈然としないんだが」
「と、というか、これが本当なら、私達も戦車になら勝てるってことですか?」
ビキビキとこめかみの血管がキレそうなハジメを落ち着かせる為、雫が割って入る。
「やろうと思えばできるでしょう」
光輝達は「いや無理だろ!」とツッコミを入れようとしたが、これまで戦いや修行のことを思い出すと否定しようにもできない。
「南雲君達の事を色々言ってたけど、私達もそれなりに一線を超えてるんですね」
「でも、1級と準1級……俺ら七海先生と同じ立ち位置だけど、全然そんな感じしないんだけど」
「当然ですよ。私が言うのも何ですが、1級と準1級は同じ枠に入れてますが、実力は天地の差があります。そのくらい、1つの差は高いということです。まぁ、天之河君と谷口さんに関して言うなら、そろそろ1級レベルに到達したと思うようにはなるでしょう」
王都でも言ったが、この旅は1級で最低レベルの危険な旅だ。彼らの実力を過小評価はしていないが、ついて来れないようなら、もう一度七海はハジメに連れ帰るように言うつもりである。
「そう、できる。できるんだ……七海先生、ちなみに、私は、その特級ってレベルにいけますか?」
鈴は、真剣な眼差しで聞く。光輝は言いたかったセリフを取られたのか、一瞬開きかけた口が閉じられる。
「はっきり言いますが、現段階では、難しいですね。南雲君達には言いましたが、先程の強さは、この世界の魔物にも当てはめていますが、魔物と呪霊の強さの認識です。これを人に置き換えた時、2級は2級の魔物に勝てて当たり前で、2級の人は1級の魔物に近い強さを持っているということになります。が、特級は人も魔物も同じ立ち位置においていますが、勝てて当然の存在が特級だと、私は思ってます」
前置きを言い、七海は続ける。
「そして、術師の特級とは、単独での国家転覆が可能である事が条件とされた、一般的な呪術師としては枠外の等級です」
ゴクリと生唾を飲み込み、ハジメ達を見る。誰に言われるまでもなく、彼らはその類のことができることがわかるからだ。
「先程からなんか色々と例えで言ってますけど、ほとんど理解できないですぅ」
「何じゃろうな、この疎外感。ユエとシアが仲良ししてる時とはまた違ったものじゃが」
「ん。でも最後のだけは理解できた」
地球の現代兵器を見てない彼女達は頭に疑問符がでるが、自分達にその実力はあるという自負はある。
「………」
「谷口さん、何を考えているかは何となくわかります。言っても無駄かもしれませんが、この先、あなたを止めないことは約束しましたが、無茶をして強くなろうとは、決してしないでください
鈴が黙り込み、拳を握って震えていた。
「あの、先生、特にって」
雫は七海の言葉に違和感を感じて聞く。
「それは」
「七海先生‼︎」
七海が説明するより、鈴は大きな声で止める。言うなということだろう。
「………わかりました。告げるのは君がしたい時にしてください。ただし、さっきのことは、ゆめゆめ忘れず守るように。守れなかったり、これ以上隠すのが彼らにとって不備だと思った時は別ですが」
「ちょ、先生!」
何も告げず、鈴の意思を尊重する選択をした。正直言って七海は言いたい気持ちの方が強い。が、ここで言えば雫達はもちろん、香織も止めるだろう。そうなれば余計な亀裂を生み、鈴にいま唯一ある生きる目的を無くすことにもなりかねない。
「ティオさん、ティオさんは鈴の訓練を担当してたんですよね?何か知ってるんじゃ」
「知っておる。ついでに言うなら、ユエもの」
以前、オルクスで気を失っていた鈴に何か感じていたのもあり、言語化できる限りで共に鈴について相談した。その結果で出た1つの仮説のついて……知っているのは当事者の鈴を除くと七海、ティオ、ユエの3名のみだ。
「なら」
「雫!これ以上私に踏み込まないで。………お願い」
明確な拒絶。歩み寄ろうとしても、最後の一線だけは決して踏ませないという、絶対意思。
「鈴!少なくとも、俺達は仲間だろ!隠し事なんて…」
「光輝君、仲間だろうと、隠したいことなんてあるでしょ?恵里がそうだったように」
「!」
事実だった。それは、鈴だけでなく、光輝も、クラスの皆が驚いたこと。
「何より」
冷たく、どこか悲しげな表情でハッキリと言う。
「私はもう、皆を仲間なんて思えないから」
ちなみに
鈴の最後の言葉ですが、色々な思案の元に言ってますが、彼女の優しさは消えてないとだけ言っときます
ちなみに2
七海が領域展開の説明をしているシーンはちゃんと書くつもりです。(何度か分けて)具体的言うとこのハウリア編でも出てきます。