俺の13ヒーローアカデミア!   作:不審者γ

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今日サーティーンの日らしいですね。13日。
ってことで投稿です。
…あ、緑谷対爆豪戦は勘弁してください。調べるの大変なんです。


死神の戦闘訓練

「はぁー…」

よう、緑谷と爆豪の戦闘訓練を見てた俺様だ。主が調べるのが面倒だからってカットしたってよ。

それはさておき…いやー…見ててハラハラしたわ。

緑谷は緑谷で爆豪の小手付きの腕ごとぶん投げるわ爆豪は爆豪であの至近距離で爆発ぶちかますわ…

 

「ったく、」

結局、緑谷は爆豪に勝った…ものの、ボロボロの状態で保健室に送られていった。どこからともなく「勝負に勝って試合に負けた、ということか…」って聞こえたけど誰の声だったんだろ。めっちゃ的射てんじゃん。

 

「さあ気を取り直して次だ!…が、ここはもう使えないからちょっと移動するぞ。そしてお次は…ヒーロー側がBコンビ!ヴィラン側がIトリオだ!Iトリオは人数が多い分評価が厳しくなるからな!」

おっと、まあそうか。

相手は…あぁ、50m走の時に道凍らせて滑ってった白髪に半分赤の混じった奴と謎に手がいっぱいある奴か。どっちも名前知らねえ。

 

「それでは第二回戦…スタート!」

の声と同時に床ごと足が凍りついた。

 

「はっ!?ッタタ…」

 

「な、何これ!?」

なるほど、一瞬にして床を凍らせて行動不能にしよう、ってか。

…こりゃやべえや。ま、壊せんことは…ないかな?やってみるか。

ちょいと味方二人には頭下げといてもらうか。

 

「ちょっと二人。できるだけ体制低くしとけ。吹き飛ぶぞ。」

 

「えっ?」「は、はい?」

二人から声が聞こえ、尾白が屈み、葉隠も多分屈んだと判断して…

 

「無理やりだ…ッ!【多脚戦車】ァッ!」

足を固定された状態で無理矢理多脚戦車を使う。と、氷が砕け、同時に面白い勢いで破片が飛び散っていった。

 

「わわわっ!?」「えぇっ!?」

 

「二人は核のところに急いでくれ!相手は多分片方が速攻で核を取りに行くはずだ!俺は…もう一人を足止めする!…【テレパス】!」

事前にこそっとカード変更で入れていたテレパスを使おうとする。と、壁を貫通して2つの人影が見えた。

 

「…多分床を凍らせたのはあいつだな。せっ!」

で、そのまま移動。で、

 

「ちょっと失礼ィ!」

 

「!?」

ブン!

 

おっとっと、まさか避けられたか。

目の前には髪が赤と白で半分づつになっていて、赤い髪の方は顔まで赤いのが出てるやつ。…確か轟…轟なんとかみたいな名前だったはず。…曖昧だな…ま、名前を呼ぶ必要はそんなにないか。

 

「よ、今床凍らせたのお前だろ?すげえな。」

 

「…チッ、お前は…堕天か。」

 

「おぉ、名前知られてんのか。ちなみにだが、お前の名前何だっけか。」

 

「………轟焦凍。」

あ、轟は合ってたわ。やったね。なんか不機嫌そうだったのは目を瞑ろう。

そして焦凍…ね。覚えとくか。

 

「あぁ、ちなみにだが他の二人も抜け出て今核の所に行っている。…で、俺はお前の足止め役だ。」

ニヤニヤしながら言う。

 

「…分かった。なら速攻でお前を撃破すればいいわけだ…な!」

「!【ディーバ】!」

と、その瞬間俺の下からでかい氷が突き出てきたが、ぎりぎりディーバが間に合う。

 

「うへっ、んないきなり攻撃するかね。オドガキかっての。」

 

「なっ…!?」

驚いてるな。…まあそりゃそうか。

 

「…ちっ、」

と、轟は大量の氷を投げつけてくる。が、

 

「そらよッ!」

二丁拳銃ですべて撃ち落とす。…思いの外ムズい…練習してなけりゃキツかったな。

で、撃ち落とし終わって銃を弄ぶ。

 

「ふぅ、んじゃ、次は俺だな。ちゃんと避けろよ?」

と言うが早いか地面を蹴って急接近…

 

「っ!」

と見せかけて、空中で体制を整えてバクショ。

突然のフェイントに対応しきれず轟の体制が崩れた。

今だ!

 

「ぃーよっと!【フルーク】!」

バクショから地面に足をつけて轟の体制が崩れているうちに再び急接近。

 

「つっ!」

と、轟は自分の前に氷の壁みたいなのを作り出した。

 

バキイィン!

 

「!」

 

「うおっ、かってぇ…」

フルークで若干の余裕を残して壊せる感じか。こりゃあちょっと…分が悪くないか?…いや、いけるか。

 

「あれ壊すとかどんな力してんだ…そういう個性か?」

 

「んー…ま、そんなとこかな。」

間違ってはない。フルークは瞬間的に力を400%近く上げるやつだからな。…この間確認したら何か倍率上方食らってたな。

さてさて…この手の遠距離系の相手には…

 

「…【堕天変貌】!」

上に飛んで鎌を出す。…よしよし、

 

「さて、第2ラウンドと行くかな…【ジョバンニ】…でァ!」

着地と同時にHAで跳ぶ。

 

「!」

と、轟は真っ向から氷塊の迎撃を始めた。

が…そいつは悪手だな。

 

ヒュッ

「よぉアっ!」

 

「!また…ガッ!」

 

ダン!

 

「っし、今回は決まったな。」

やっぱ背後転送は不意打ちには強いな。…初手は避けられたが。さてさて…

 

「んじゃ、そろそろ終わらせとくかな。」

で、イメージする。俺の体になにか、()()が入っていく感覚、俺ではなくその異物が俺の体を動かし始める感覚。同時に、どこからか時計の音がする。

 

「さぁーてと…tic-toc-tic、機械仕掛けの悪魔の時間だ。【インフェルノシュリーカー】!」

と、突然世界の色が反転し、俺の周りの一定距離の床が黒くなる。

…ちなみにだが、外見からすると色の反転はすぐに戻るが、俺から見た視界は完全に色が反転したままになっている。

 

「?何だ?」

 

「さあな。」

で、一歩づつ近付く。と、その黒い領域に轟が入った瞬間、

 

「っ!?」

明らかに轟の顔色が変わった。慌ててとびのこうとするも、体がうまく動かないのか動きがぎこちない。

 

「何をした…!?」

 

「いやいや、この状況で使うものなんか、個性以外にあるか?」

 

「お前の個性は…単純な強化じゃないのか…!」

 

「まあな。色々あんだよ、こっちも。さて…【秘めたる】【武術家】【ドルケストル】【自傷秘めたる】…!」

戦闘訓練用に前もって大量に交換してたおいた手持ちにある4種のバフ系のカードを全部使い、鎌の先を轟に向ける。と、闇から淡い赤の光が鎌に宿り、鈍く光る。…効果時間的にチャンスは一回か。

 

「ふっ!」

 

「っ!」

武術家で強化されたスピードで地面を蹴り、秘めたると自傷秘めたるで超強化した攻撃力で思いっきり鎌を振るった。ドルケは念の為に掛けといたが…よく考えりゃ、インフェルノシュリーカーで攻撃速度も遅くなってんだから当たらねえか。

…つか今考えると速すぎてこっちの視覚が追い付けねえ可能性すらあったな。

と、鎌が触れた瞬間、轟の体がナタデココになった。

ちなみにだが、これリスポーン地を設定してないとその元いた場所に戻ってくるらしい。

加えて、これ戻ってくるのはいいが滅茶苦茶な疲労状態になるみたいだ。

つまり、今の轟の状態は…

 

「っ…はぁ…はぁ…!」

轟は、肩で息をしながらドサ、とその場に座り込んだ。

とても動けるような状態じゃないな…桶々。

 

「んーじゃ、そこでじっとしといてもらうかな。よっ…」

と、捕縛テープを出そうとした瞬間、

 

「!」

ヒュッ

 

後ろから鋭い氷柱が飛んできた。寸でで躱したが頬に掠る。…ドルケストルのおかげか、傷が入ることはなかったが確かに反撃された。

 

「わぁおマジか…。」

まさかあの状態から攻撃できるとは…超重疲労状態だぞ?体力限界まで使ったマラソンのあとみたいな状態で、んな攻撃できんのかよこいつ?

 

「……へへ、こいつは驚いた。」

 

「チッ…ハァ…」

が、今ので限界だったみたいだな。上げていた腕も地面に落として、轟は壁にもたれかかって肩で大きくため息をついた。

 

「…ふ、んじゃ、確保…っと。」

轟の体に捕縛テープを巻き付けて確保する。

 

「さてと、向こうは大丈夫かね…?」

と思った…というか言った瞬間、

 

(ヴィラン)チーム、WIIIIIIIIIN!!」

と、声が聞こえた。

おー、勝ったのか。となると…向こうの二人があの手いっぱいのやつにテープ巻きつけたかな。あの葉隠の透明の個性とか、捕縛とかの不意打ち向きだろうしな。

 

で、轟の方によって行く。

 

「悪ぃな。ちょっと力入れすぎた。…【月夜叉】。」

 

「!……」

で、轟を味方として見て、月夜叉を使う。

疲労状態はそんなに回復しないが、まあ、無いよりはマシなはずだ。大体疲労回復は本来の回復量の25%ぐらいか?まあ、どうにせよ立てないぐらいの疲労なら、10%でも回復すりゃ良い方だろ。

 

「…ったく…お前は何なんだ…」

 

「堕天十三。ただのヒーロー志望の奴さ。」

 

「…お前みたいなのが「ただの」で済むかよ。」

 

「さぁな?…っと。さっさと戻るかな。ほれ」

と、轟に手を差し出す。が、

 

「…ふん、」

轟は一人で立って横を通り過ぎていった。

カッコつけんなコラ。「おひけぇなすって」みたいになっちまったじゃねえか。




おひけぇなすってって分かりますかね…?

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