俺の13ヒーローアカデミア! 作:不審者γ
おう、俺様だ。
今?また3年経ったぜ。お?展開早すぎんだろって?主に言え。…ん?主ってなんだろうな?まあいいか。
俺はいま普通に小学生だ。小2。あと9年で実年齢(だったもの)に追いつくぜ。まあ、本当の実年齢は同じように増えるから絶対に追いつくことはないんだが。
ちなみに、同年代の友人は未だ翔飛だけだ。
「よ、十三!」
「おう、翔飛。」
「なあなあ、昨日のニュース見たか!?またオールマイトが活躍したらしいな!」
オールマイトってのはこの世界のトップヒーローの事だな。存在そのものがヴィランの発生を抑制しているとまで言われるレベルの言わば「平和の象徴」。
情勢に疎い俺でもそれぐらいは知ってる。あっちこっちにオールマイトオールマイト言ってる奴らがいるんだしな、個性もなんなのかわかってないのに。小物やらカードやらお菓子やらにオールマイト系統の物が出てきてる。
「俺もあんなやべー個性だったらかっこよかったのになー。」
「あれはあれで大変だと思うぞ?なんの代償もなしにあんなバカみたいな威力のダメージが叩き出せるとは思えん。多分それこそ実際に血がにじむ…どころかかなりの血を流して得た力だと思うぞ?」
「はー…お前の言うことは毎回難しいなぁ…そういや、十三の個性って何なんだ?結局俺、十三の個性知らない気がするんだが。」
「説明が難しいから毎回躱してるんだよ。ほれ、もう学校だぜ。クラスが違うんだ、残念だったな。」
毎回こうやってはぐらかしてる。だって俺の個性の説明きつくない?よく考えてみろよ。2丁拳銃使う、バクショで怯ませにかかる、姿が変われば大鎌でぶん回しにかかる、カードで攻撃する、しかもその内容が動きを封じる…スタンさせたりとか、殴りかかったりとかからビームみたいなの出る、回復する、相手の状態を全部元に戻す、挙げ句相手を殺せばナタデココになって好きな場所に飛ばせられる。うわー…説明ムズっ。言ってしまえば「#コンパスの13✝サーティーン✝の能力」なんだが、そんなの言ったところで通じない。ここコンパスなんてゲームねえもん。
「ぬぬぬ…」
「んじゃあな。また帰りに。」
「おう…あ、そういや隠気さんはどこにいるんだ?」
「蔽夜?あいつ生徒会長だぞ?」
「…え?」
こいつ、生徒会長の事も知らねえのか?いや待て、こいつの事だ、生徒会のシステムすらわかってない可能性だってあり得るか…?いや、ねえな。多分蔽夜が生徒会長って事が信じられんのだろ。
「ま、外面は真面目ないいやつだからな。」
外面は。ここ重要。
「ははは…まあ、孤児院でのあれはなかなかヤバかったな…」
ほぼ俺のストーカーになってたしな。行く先々にいるんだもん。怖いわ。なんであの人俺が行こうとしてる場所分かるんだろうか。
…まあ、それもちょっと前の話で、この間流石にやめろっつったら最近はしなくなったか。……たまに視線は感じるが。
というか、小4で生徒会長ってヤバいよな。何したんだろ、あの人。
「んじゃ、頑張れよー。」
「おー。」
成功。全く違う話題を少しして話をずれさせて帰す。別に翔飛が嫌いなわけではない。個性の説明が死ぬほど難しいからその話題からは避けてるだけだ。
さて、教室に入ると俺はボッチと化す。まあ、それで良いんだが。前世もそうだったが、休み時間とかは基本的に本を読むことにしている。外で遊んだりはそうしない。
と、いつもどおりそんな事になるはずだったのだが…
「ね、ねえ、お、堕天…君…だっけ…?」
ん?何だこの気弱そうな縮れ緑毛くんは。
あー、確か…うちのクラスの……
「お前は……緑谷。緑谷出久だ。」
「そ、そうだけど…」
っし当たった。
小さくガッツポーズをして、話を聞く。
「い、いつも一人だけど、な、何かあったの、かな…なんて…」
大丈夫かこいつ。最後の方声切れ切れになってんぞ。
「ああ、別段異常はねえよ。一人のほうが気楽かな、ってだけだ。ほれ、友達が呼んでるぜ。」
向こうで爆発頭の奴が緑谷を呼んでた。…いや、あれどちらかといえば威圧か?
なんか手の周りが爆発してるし。物理的に。どんな個性だよ…爆破とかか?
「あ、うん…」
何かチラチラ見られながら遠ざかっていった。なんだあいつ。妙なやつだな。
とまあ、基本的に学校生活は特筆するところはない。そんなこんなで2ヶ月経っただけだ。
で、問題はさっき起きた。
「あ、堕天くん!」
「、おう、緑谷。」
下校中、緑谷に合った。こいつも下校の方面は一緒だ。
という訳で毎日顔を合わせてると言葉のつまりもなくなってきて、普通に会話できるぐらいにはなっていた。つまり、優しいコミュ障だった訳か。俺とキャラ被ってるな。
「そういや明日体育のテストだな。嫌だなぁ…めんどい。」
「テスト…か…」
「そういや、緑谷って個性なんなんだ?何気に聞いてない気がするな。」
「あ、いや、その…」
…?なんだ?説明がめんどくさい感じか?俺と同じだ。
「説明が面倒な個性だったら別に言わなくていい。俺もそうだしな。一概に何ができる、とか言えない個性もあるからな。」
「あ、そうじゃなくて…僕、無個性なんだ…。」
…ん?無個性?ああ、個性が宿ってない型って奴か。
「なるほどな、そりゃあ体育が更に面倒になるわけだ。ハハッ。」
「…え?」
「あ?違ったか?もしかして体育は好きな方だったか?」
「あ、いやそうじゃなくて…馬鹿にしたりしないんだなーって…」
「俺がそんな野郎に見えるか?…まあ見えなくもないかもしれんが…別に個性が宿ってなかろうが、おんなじ人間に変わらんだろ?つまりそういう事だ。」
そんなつまらん事に使うために俺の頭はあるんじゃないんでね。…ん?なんのために使うのかって?そりゃあ…あれだよ。うん。
「…良かった。」
「へへ…あ、」
あ、やべ、道踏み外した。
この道は土手になっている。で、その上の道を歩いてるわけだが、踏み外せば右には石畳が、左には川がある。俺が踏み外したのは左。つまり…
「おわっ!」
ドボン。
うわ冷てえ。今5月だぞ。プール開きにゃまだ早い。
「お、堕天くん!大丈夫!?」
急いで走ってきた緑谷。が、結構斜面は急な訳で…
「わわわっ!」
ドボン。
「…クッ、…アッハッハハハハハ!」
「わ、笑うところ!?」
「あっ、あったりめえだろ!ヒヒッ…な、何助けに来ようとしてお前まで落ちてんだよっ!ッハッハハ…!」
「と、とりあえず大丈夫なの!?頭とか打ってない!?」
「ハハ。おう、心配すんな、首上げときゃ打ちはしねえ。…っと、いてて、」
あー、手足かなり打った上に擦りむいてんな。緑谷…も似たようなもんだな。打撲は知らんが擦りむいてはいるな。
「…月夜叉。」
全体回復なら緑谷も回復できるか…?
「わっ、傷が…」
お、良かった良かった。
「こ、これが個性…?」
「うーん…ちょっと微妙なところだな。ま、一部と捉えといてくれ。」
全部じゃないもんな。詳しくは話せん、って事だ。