俺の13ヒーローアカデミア! 作:不審者γ
「…雄英高校…こんなんなんだな。」
よう、電車に揺られて15分、雄英高校に到着した俺様だ。
つかデカすぎねえか?雄英。門の大きさからして規格外だぞ。
「…よし、入るか。」
「ああ。十三、俺は負ける気ないからな?」
「おう、俺もだ。まずは筆記だからな。」
教室は受験番号順のため、部屋は同じだった。
まあ、特筆することはなかった。強いて言えば結構できた、位だ。
英語は置いておくとして、数学、理科はうまく行けば満点行ったかもしれん。社会は…ま、70ぐらいか?国語は80は取れたはずだ。………英語……まあ……50…点は行ったかなー……
「ま、次の実技が重要だからな。翔飛、実技は大丈夫なのか?」
「ああ、問題ない。こう見えて俺、結構強いんだぞ?」
「それは知ってる。」
さて、説明は…お、あそこか。………この建物だけでうちの孤児院ぐらいの広さがあるんだが、どう思う?
「席は…ここか。」
「受験番号が連番だと座る席も隣なのか。となると会場も同じだったり?」
ふと翔飛がそう言った。が、
「や、それは違うらしい。どうせ友人同士で協力はさせねえっつー訳だろ。」
俺と翔飛の会場は違うところだった。俺はFで翔飛はAだ。
と、金髪の、サングラスをかけてスピーカーのようなものをヘッドホンのように首にかけている人が前に出てきて、照明がちょっと暗くなる。同時に講堂内が静まる。
…それより、なんだあの人の格好。
「今日は俺のライヴへようこそ!エビバディセイヘイ!」
ファッ!?
あ、焦ったァ…急に大声出すな…あれは…プレゼントマイクだったっけか?
そして恐ろしいほど静まり返ってんぞ。翔飛は…驚いて固まってるな。大丈夫かー?
「こいつはシヴィー…これから実技試験の内容をサクッと説明するぜ!?アーユーレディー!?YEAHHH!」
シーーン!
………キツイな。
何というか…冷ややかな視線と無音の空間が相当痛いんだろうな、って思う。あんまり本人気にしてないっぽいけど。
それでそれで?ふむ、会場内に1P、2P、3Pの仮想ヴィランという名のロボットが設置されてるからそれを行動不能にさせるわけか。
破壊、じゃなくて行動不能。それなら戦闘系の個性じゃなくても雄英に入れるやつもいる訳か。
…ん?じゃあ回復系とか補助系のヒーローってどうやって入ったんだ…?まあ、良いか。
と、高坂とは逆の方向の横から手が上がった。
「質問よろしいでしょうか?」
ん?なんだこの真面目そうなメガネは。
「プリントには4種のヴィランが記載されています!誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!」
うわめっちゃ喋るやん。つかこの状況でよく言えるなそれ。おし、
「ちょいちょいお前、そういう質問は最後にするもんだろ。第一まだ説明は終わってねえんだからこの後に説明があるかも知んねえだろ?一回最後まで聞こうぜ?」
「ぬ、確かにそうだな…これは失礼しました!」
直角に腰を曲げて座るメガネ。何こいつめっちゃ行動がピシピシしとるやん。
「オーケーオーケー、受験番号君、ナイスなお便りありがとうなー!四種目のヴィランは0P!そいつは言わばお邪魔虫!レトロゲーの方のスーパーマリオブラザーズのドッスン見たいなもんさ!各会場に一体所狭しと大暴れしているギミックよ!」
0P…ね。
こいつも何らかありそうだな。
「これで俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校の“校訓”をプレゼントしよう!かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と!
それでは皆良い受難を!!」
…よし、開始、か。
「じゃ、翔飛。頑張れよ。」
「ああ、十三もな。」
「おう!」
で、試験会場なんだが………
「広っ。」
まんま街じゃねえか。こんなもんが敷地内にいくつもあると考えると…雄英ってやっぱ規模が違うな…。
「さて、と……」
周りを見るに中々…何というか個性的なやつが多いな。いやマジで。多分個性に合わせた装備とかしてるんだろうが…いや個性的すぎ。
………さて、いつ始まるか…?
と、
「はい、スタートー。」
来た!
「せあぁっ!」
ヒュン!
「っと、……ん?」
ジャンプで跳んで入った。…が、誰も…来てない…?え、俺ミスった!?
『おい、何ボーッとしてんだよ?走れ走れ!塞は投げられてんだぞ!?』
っしゃ合ってた!と、
ドガアン!
『ピピッ標的補足!ブッ殺す!』
1Pか。よし、準備運動だ。
「くらいやがれェ!」
パァン!
『ガ…ピ…』
あ、思ったより脆い。ちなみにだが最初はなんでか強制的にガンナーモードから開始になるから、バクショで対処だ。
「ん、来たな…」
と、周りに1Pが2基、2Pと3Pが一基ずついた。
カモだ。
『ブッ殺す!』
「【多脚戦車】!」
ブオォドゴォン!
「あ、」
やべ、吹き飛ばしすぎた。ビルとかバンバン当たってるし。…まあ、ロボットもぶっ壊れたけど。
「…ここではできるだけ使用禁止…だな。」
こりゃ下手すりゃ普通の受験生も怪我するわ。
故意じゃないにせよ、そりゃ良くない。
まあ、そんなことをしながら残り2分30秒を切った。
堕天変貌も使って今はアタッカーモード。と、そのとき……
ドゴオォォォォン…!
「は?」
……何だ?影がかかっ…!
「危ない!逃げろ!」
なにかの影かと思えば、バカでかいロボットが腕(?)を振り上げていた。
「ちっ、オラァっ!」
その下に二人固まって動けないみたいだな。…ん?一人は倒れてるのか…怪我してるのか。…よし、
「早く逃げろ!下手すりゃ叩き潰されるぞ!」
「あ、あぁ…で、でも!!」
「…いいから!」
と、その人は倒れている一人を背負い、走る。
「で、でもこの人は…」
「大丈夫だ。【月夜叉】。」
味方、の定義があやふやだが、とりあえず味方だと思っとけば味方になるらしい。
とりあえず回復させておく。
…さて、あれは…どうすりゃいいんだ?
バカでかい
「危ない!」
「っ!」
叫ばれた声に反応して上を向くと、0Pの崩したビルの瓦礫が上を向いた俺の目の前に迫ってきていた。