落ちていく。
どこまでも深く、底が見えない深い穴に落ちていく。
だんだんと意識が遠のいていく。
あぁ、我が憧憬は何処に?
まぶたも開けていられないほどに目が重くなっていく。
今度こそ彼のように自由に、彼らのように誇り高く…
一抹の望みをかけて、燦然と輝く炎に手を伸ばし…
――東の海《イーストブルー》 セッテ島
おぎゃぁぁぁぁああああ!
「おい!産まれたのか!?」
「ええ、私と彼との子よおじいちゃん。」
「そうか!奴が早く帰ってくるといいg」バタンッ!
「レイナ!その子が私たちの!」
「えぇ、ジョット。この子が私たちの息子よ。」
「そうか、この子がおれたちの宝か!」
「フフッ。この子の名前は決めた?」
「あぁ、この子の名前はリベル。トゥーリ・D・リベルだ!」
―8年後
大きな屋敷の中で、白髪の老人が大きな声で叫んでいる。
「リベル!リベルは何処だ!」
どうやら誰かを呼んでいるらしい。
すると、庭のほうから小さな子供の無邪気な声が聞こえた。
老人がそこへ向かうと、栗色の髪で鮮やかなオレンジ色の目をした少年がブランコを必死になって漕いでいた。
「リベル、ここにおったのか。」
その声に反応して、少年はブランコから飛び降りる。
とても危ない行為に思えるが、少年に施している教育(修行)の賜物か、怪我をすることなく軽やかに着地した。
「あ、じいちゃん。どうしたの?」
少年が老人に話しかける。
どうやら老人は、このリベルと呼ばれた少年の祖父にあたる人物のようだった。
「リベル、お前キャンプに興味はないか?」
「ある!みんなでいくの?」
「いや、わしらはちょっと仕事で遠くに出かけにゃならんくてな。お父さんもお母さんも連れて偉大なる航路《グランドライン》まで行かなくてはならん。そこでお前を知り合いの下に預けたいと思っとるんじゃが…」
その言葉に少年は目に見えて落ち込む。
「おれは行ったらだめなの?」
「駄目じゃ。偉大なる航路《グランドライン》は危険なところだからな。満足に死ぬ気の炎を扱えないお前にはまだ早いところじゃ。」
その言葉にさらに深く落ち込むリベルだったが、すぐに顔を上げて言った。
「もしおれが死ぬ気の炎をつかえるようになったら、じいちゃんがいつも聞かせてくれるみたいなぼうけんにつれていってくれる?」
「あぁ、もちろんじゃ。お前の会いたがっていたニューゲートのやつにも会わせてやろう。じゃから今回はおとなしく留守番しといてくれるか?」
「うん、まかせて!それでおれはどこに行くの?」
「ああ、コルボ山じゃよ。」
ということで早速原作キャラと絡むことになります。ただ、この時点だとルフィよりもちょっと強い程度で、死ぬ気モードにすらなれません。その兆候が少し見えているくらいです。