死炎の副船長   作:リューカリッカ

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東の海編最後です。
少しずつ加速していきます。

※時雨蒼燕流 十ノ型を 飛燕→霧雨に変更しました。


さらば、東の海

―――東の海《イーストブルー》 海上 リベル視点

波に揺られながら船の上で武器の整備を行う。

セッテ島を出発する前に整備して以降使っていなかったので、武器の整備は簡単に終わった。

刀を腰の右に、二丁の銃を左にしまい大弓を背中に背負う。

トンファーを両袖にしまった後に槍をもって動作の確認を行う。

特に普段は交代で背中に背負うことが多い槍と弓は、念入りに動作を確認していた。

全ての確認を終えたその時、ウソップが話しかけてきた。

 「なぁ、リベル!お前それ全部使えるのか?」

 「あぁ、もちろん。まだ修行中だけどね。使える手札は多いに越したことがない、ってのがおれの考え方だからさ。」

そういうとウソップは納得したようで、今度パチンコと弓で遠当ての競争をしようと誘ってきた。

それにもちろん、と返していると向こう側に陸地が見えた。

偉大なる航路《グランドライン》に入る前の最後の島、海賊王が生まれそして死んだ街。

始まりの街 ローグタウンに降り立った。

 

―――東の海《イーストブルー》 ローグタウン リベル視点

 「おれはサンジについていくよ。処刑台は見たことがあるから。」

各々がローグタウンでやることを決めている中で、俺はサンジについていくことにした。

船の上での食事や水の確保は、文字通り生命線だからだ。

特に、ルフィはつまみ食いがひどいため、それの予防ができるおれがサンジについていくのは当然の流れだった。

つつがなく買い物を済ませていると、天気が悪くなりだした。

まだ買い物を続けるサンジから荷物を受け取り、いったん船へと戻って荷物を下ろした。

再び市場へと戻ると、そこにサンジの姿はなく処刑台を海賊が占拠しているという噂が流れていた。

 「…ルフィのやつ。何をやってるんだ?」

そう思いながら処刑台広場まで駆けていく。

処刑台広場が見えるところまでついたとき、処刑台に拘束されたルフィが今にも死にそうだった。

とっさも飛び上がり刀を抜くと、そのまま振りぬいた。

 「時雨蒼燕流 攻式十ノ型 霧雨」ズバッ

多数の斬撃が空を舞い、処刑台に殺到する。

そして、刃を振りかぶっていたピエロのような男の両腕を切り裂いた。

しかし、両腕から血があふれることはなく、刃は何事も無いように振り下ろされた。

 「わりぃ、俺死んだ。」

 「「「ルフィー!!」」」ゴロゴロビシャーン

すると点から一筋の光が降り注ぎ、処刑台を破壊した。

 「なはは、やっぱり生きてた。儲け。」

そう言いながらルフィは笑っている。

その様子を見て思わず笑ってしまったが、急いでルフィに声をかける。

 「ルフィ、行くぞ!準備ができた。船へ戻れ!」

すると後ろから大量の煙がおれたちを囲った。

 「逃がさねぇよ。麦わらのルフィ!死炎のリベル!」

 「…へぇ、おれにも懸賞金が付いたのか。ルフィとゾロは知ってたんだがな。」

そう言いながら足を振りぬく。

強烈な突風に煙が流されて道が開けた。

 「ルフィ、先に行け!すぐに追いつく。ここを出ればいよいよ偉大なる航路《グランドライン》だ!」

そう言うとルフィは目を輝かせながら船へと戻っていった。

 「…やってくれるじゃねぇか。」

そう言いながら煙が人の形をとる。

葉巻を咥えたいかつい海兵に、笑いながら話しかける。

 「そうカリカリすんなよ、スモーカー大佐。あいつは海賊王になる男だ。こんなところで立ち止まってる暇はないのさ。」

 「ほざけ!ホワイトブロー!」

煙でできた拳がまっすぐおれへと飛んでくる。

それをトンファーで受けると、すぐに煙がおれを囲んだ。

 「俺はモクモクの実を食べた煙人間!俺から逃げられると思わねぇことだな。」

おれを拘束しようと煙が狭まってくる。

それを跳躍してかわすと、苦笑いを浮かべた。

 「…自然系《ロギア》か。確かに強力な悪魔の実だけどな。対処できないわけじゃない。」

そう言うとトンファーで思いっきり空気を殴りつけた。

 「風砕牙」ドウッ

殴りつけた空気の塊が、広い範囲で突風を巻き起こす。

最初の一撃を思い出したのか、全身を人型に戻し風を耐え続ける。

その隙に剃と壁走りを応用して、船へと駆けて行った。

 

 

 

―――東の海《イーストブルー》 ローグタウン 港 リベル視点

 「戻ったぞ。」

空から港へふわりと着地する。

周りを見渡すと、ルフィ以外の全員が揃っていた。

 「…ルフィは?」

そう尋ねると全員から帰ってきていないと返事があった。

途中で追い抜いたか?…いや、ルフィのことだ、どこかで油を売っているに違いない。

そう思って見聞色の覇気を街に薄く張り巡らせる。

ルフィの気配とスモーカーの気配が同じところにあり、顔が引きつりそうになった。

溜息を吐いてルフィを迎えに行こうとしたが、とてつもなく大きな、そして見知った気配を察知して笑みがこぼれる。

 「心配性だな、あの人も。息子を見送りに来たのか。」

そう独り言をつぶやくと、船へと乗り込む。

 「ルフィはすぐそこまで来てる。あいつが着き次第すぐに船を出せるようにしておこう。」

そう言うと全員があわただしく出港準備を再開した。

万全の準備が整ったタイミングで、ルフィが戻ってくる。

 「ナイスタイミングだ、ルフィ。出航の合図を。」

そう言うとルフィが両腕を掲げて、大声を上げた。

 「野郎ども―!出航だー!!」

 『おう!!!』

錨を上げると船が進みだす。

海に出ると嵐はより勢いを増していったが、船は速度を落とさずにまっすぐと進んでいく。

 「ウソップ、取舵いっぱい!「よし来た!」サンジ君は砲口を全部閉まって!「任せてナミすぁぁあん!」…あの光が見える?”導きの灯”よ。あの光の先に偉大なる航路《グランドライン》の入り口がある!」

 「よっしゃ偉大なる海に船を浮かべる、進水式でもやろうか!」

仕事を終えたサンジが樽を持ってきてそういう。

 「俺はオールブルーを見つけるために!!」トンッ

 「俺は海賊王!!」トンッ

 「おれァ大剣豪に。」トンッ

 「私は世界地図を描くため!!」トンッ

 「お…お…俺は勇敢なる海の戦士になるために!!」トンッ

みんながそういって樽に足を乗せる。

そして最後におれへと視線を向けた。

 「…おれは、オレはこの海を誰よりも自由に生き抜くために!!」トンッ

最後に死ぬ気モードになって樽へと足を乗せる。

皆が足を乗せたことを確認すると、全員で足を一気に振り下ろした。

 『行くぞ!偉大なる航路《グランドライン》!!』ガコォン

全員で樽を割る。

おれ達の夢のスタートラインが、ようやく見えてくる。

 

 

・・・見ていてくれ、サボ!!!

 

 

 

 

 




ということで東の海編でした。
死ぬ気モードじゃなくても戦えるよってことを書いておきたかったので書きました。
次回から偉大なる航路編です。
お楽しみに!!
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