ドタバタが続いていてろくに執筆ができない環境でした。
一月の半ばあたりまではこの状況が続くと思います。
時間を見て徐々に執筆していこうと思っていますので、温かく見守っていただけると幸いです。
偉大なる入り口
―――東の海《イーストブルー》 リヴァース・マウンテン リベル視点
「実際に体感してるとはいえ、いまだに信じられないな。船が山を登るなんて。」
感心しながら甲板に立っていると、ナミが大声で指示を出してくる。
「ボーっとしてないで、船が壁にぶつかる!船の操作を手伝って!」
その言葉で我に返り、急いで持ち場につく。
ルフィが体を風船のように膨らませ衝突を回避したり、八面六臂の活躍を見せている。
・・・おれも同じようなことができそうだな。
死ぬ気モードになり、炎をなるべく柔らかくするようにイメージしながら放出していく。
船が傷つかないように集中して炎を放出し続け、ついにリヴァース・マウンテンを通過し、二子岬へとたどり着いた。
「…死ぬかと思った。」
甲板の上で倒れ伏している。
死ぬ気の炎を繊細な使い方をし、なおかつ長時間使用し続けた反動で、体力がほとんどなくなっていた。
ラタがおれをねぎらうようにペロリと顔を舐める。
そんなラタを抱き寄せて、ふらふらと立ち上がり部屋に戻る。
ベッドに倒れ伏すとそのまま意識を失った。
―――偉大なる航路《グランドライン》 二子岬 リベル視点
目が覚めて船室から甲板へと出る。
そこでは仲間たちが、小島でバカンスをしているおじいさんと言い合いをしていた。
・・・あれは!
「クロッカスさん!お久しぶりです!!」
じーちゃんの友人であるクロッカスさんがいた。
そのまましばし談笑を続けていると、ゾロが声をかけてきた。
「おい、リベル。知り合いか?」
「あぁ。彼の名前はクロッカス。優秀な医者でおれのじーちゃんの友人だよ。」
肝心な部分はぼかしながらも、おれはそう答えた。
不自然な海の色、クロッカスさんの存在、そして空、海あらゆる方向から感じる同質の気配…
「ここは何かの動物の中か?」
「ご名答。ここはラブーンの腹の中だ。」
「ラブーン?」
「ここにいるアイランドクジラの名前だ。とある海賊団を待ち続けていてな。」
「そうですか…」
「そんなことより、ここから出られるのか?」
ゾロが声を荒げて言う。
「出口ならあそこだ。」
『なんでクジラの中に出口があるんだよ!』
「クロッカスさん。あの出口開けてもらえますか?あの先におれの弟がいるみたいなんで。」
「いいだろう。」
「ありがとうございます。…うぉ、何の揺れだ?」
「ラブーンがレッドラインに頭を打ち付けているんじゃ。待っていろ、すぐに出口を開ける。」
そう言ってクロッカスさんは出口を開けに行った。
何事も無く出口は開き、そこからルフィと見知らぬ2名が飛び出してくる。
月歩でルフィとほかの2名も回収し、船の上で話を聞くことになった。
「まだいたのかゴロツキめ。私の目が黒いうちは、ラブーンに指一本触れさせんぞ。」
クロッカスさんが言う。
そんなクロッカスさんをよそに、2人はバズーカを取り出し胃を破壊しようとした。
だから、斬った。…バズーカを。
砲口が落ちる。
ギギギと音が聞こえそうな様子でこちらを2人が振り返る。
「あの人とは旧知の仲だ。あの人の守ろうとするやつに手を出すんなら…次にこうなるのはお前たちかもな?」
そう言うと2人は顔を真っ青にして崩れ落ちた。
「悪いな船長。勝手に動いた。」
「いい。俺もなんか嫌だった。」
2人を縛って話を聞くと、どうやらこの2人は近くの島のゴロツキらしく食料目的でラブーンを狙っていたらしい。
そのラブーンも再会を約束した海賊団と会うためにレッドラインに頭を打ち続けているというかわいそうなクジラだった。
縛った2人を気絶させたり縛った縄をほどいたりしているうちに、ルフィが船医としてクロッカスさんを勧誘していた。
案の定クロッカスさんは断ったが、目の付け所が鋭いなと思わず感心してしまう。
出口から外に出ると、意識が戻った2人が逃げたみたいだったが片方が面倒くさい相手だったので見逃しておいた。
ふと嫌な予感がしてルフィを見ると、ルフィがマストを折ろうとしていたのでとりあえず辞めさせて思いっきりラブーンのほうに投げておいた。
そして、ルフィがラブーンを攻撃するのに合わせて獣厳・空砲を打ち込む。
するとラブーンの意識がこちらに向き、ルフィと激しく喧嘩をし始めた。
するとルフィとラブーンは引き分け、再開と喧嘩の続きをすることを約束し頭にへたくそな絵をかいていた。
・・・結果的にいい感じになったが、ルフィには後で船の大切さをとことん教え込まないといけないかもな。
「キャーーー!」
とナミの甲高い悲鳴が聞こえる。
コンパスが狂ったことに驚いたらしい。
まさか航海士がログポースを知らないとは思わなかったな…これはおれの不手際でもあるか。
内心反省していると、クロッカスさんがおおよその説明をしてくれていた。
どうやらルフィが持っているようだ…あの2人組が持っていたんだろうな。
と思った矢先にルフィとサンジがログポースを壊した。
おれも持っているし気にしなくてもいいんだが…面白そうなので様子を見ることにした。
ナミが絶望を迎えたような顔をしてるし、ルフィは吹き飛ばされるしカオスだな。
横でケラケラ笑っていると、ナミに頭をはたかれた。
「どうしたんだ?」
「どうしたって…見てよこれ!」
と割れたログポースを俺に見せてくる。
「それなら私のをやろう。もう使うことはない。」
「すみません、クロッカスさん。あ、これ家族からです。いつでも遊びに来いと祖父から伝言を預かっています。」
そういって数枚のチケットと航路を渡す。
クロッカスさんは嬉しそうにそれを懐にしまって、思い出話をしてくれた。
クロッカスさんとの思い出話に花を咲かせていると、2人組を乗せて送ることに決まったらしい。
「それで?ここからどの航路で向かうんだ?送るってことは決まってるんだろ?」
「えぇ、次の目的地はウィスキーピークよ。」
「知らない街だな…いいのか、ルフィ?航路を選べるのはここくらいだぞ。」
「あぁ!気に入らなかったらもう一周すればいいだろ?」
「もう一周?あなたいったい何者なの?」
2人組の片割れ、厄介な方の女がルフィに尋ねる。
「俺は海賊王になる男だ。」
自信満々にルフィがそういう。
・・・相変わらず面白い弟だ、ルフィは。
そう心でつぶやき船に乗り込む。
「じゃあな、行ってくるぞクジラ!」
そう言ってルフィが最後に船に乗り込む。
そうして一味は、ウィスキーピークに向けて旅立っていった。
大難産。
筆が乗ったらもっと早く更新します。