ハリーポッターと不死身の預言者【改正中】   作:或売奴千刺

10 / 16
特殊タグ始めました


約束

 

アーサーが閑職とは言え、いつまでも遊ばせておく訳には行かないはずだ。

 

まだ仕事があるだろう。

 

リンネもまだ幼児だ。

いつまでも帰らなければ誘拐を疑われる。

 

もはや手遅れかもしれないが。

 

なら今、また会う約束をするべきだろう。

 

「今度、僕の持ってる本を持ってきます!」

 

リンネは幼児向けの電気の教本を持ったくることを約束した。

理解のある魔法族でさえ、電気製品はコンセントからしかエネルギーを引けないと思っている。

だからアーサーにも一からわかるように幼児向けの教本を用意して、リンネが魔法界の言葉や物事に置き換えながら話せば、わかってくれるだろう。

 

アーサーにマグルのことを教えるのには、リンネの思惑があった。

マグルの自動車を改造して空飛ぶ車を作れる彼ならば電気について理解を深められれば素晴らしい発明をしてくれるのではないかと思ったのだ。

 

「本当かい!有難いなぁ」 

 

アーサーは本気で喜んでいるように見えた。

 

「あの、アーサーさんっていついますか?」

 

いつ、ここにいますか?つまり、予定を聞いたのだが、いつ頃、予定空きますか?ご都合の良い日を教えてください。なんて言えばわかりやすいかもしれないが子供がそんな丁寧な言い方するとおかしいだろう。

 

「あー、その日によって違うからなぁ……」

 

アーサーは頭で予定を思い浮かべ、仕事が入っても休暇取ればいいかと考えた。

決して"気電"の本が知りたかったわけではない。おそらく、たぶん。

 

「……今、パーシバルくんは何歳だったっけ」

 

"気電"のついでに、アーサーには思い付いたことがあった。

 

「5歳くらいです」

 

リンネは本気で自分の年齢がわからなかった。だが最近、5歳の誕生日を迎えた記憶があったので5歳くらいと答えた。

 

「うん、いいね」

 

「どうかされたんですか」

 

年齢を聞かれたということはもしや。と思ったのだが一応、突然"うん、いいね"などと言ったのだから"どうしたか"聞かないと変だろう、とリンネは考えた。

 

「実は僕の息子にロナウドという子がいてね、君と同い年なんだ。でだ、良ければ休日にでも会わないかい?」

 

来た。全ては計画通りだ。

自分の才能が凄すぎて自分が怖くなった。

そしてアーサーが思い通りに答えすぎてだからダンブルドアにいいようにされるのか、と納得した。

 

「それって友達になってくれるんですか?」

 

「あー、なれるはずだよ。君は賢いし、どちらかと言うとロンの方が心配なんだけど。あの子、人見知りだからなぁ……あー、それでもよければどうだい?」

 

「是非お願いします」

 

 

「そうかい!なら、来週の土曜日とかどうかな?」

 

来週、は何かあっただろうか。

思い浮かべたリンネはそういえば、日本人だった頃の自分が入る前のリンネが友達と遊ぶ約束をしていたなと思い出した。

だが、そんなことよりアーサーとの約束の方が重要だ。

リンネの友達はマグルだし、この先さほど重要じゃない。

 

 

「土曜、えっと4、5、6……だからあー6日後?」

 

 

「そうだね。ダメなら違う日でも大丈夫だよ」

 

 

「いや、その日空いているので大丈夫です」

 

「じゃあ、ダイアゴン横丁で待ち合わせ……いや、間違えてノクターン横丁に行くことはないだろうが万が一を考えて、そうだなここにしよう」

 

アーサーはリンネのような賢い子が間違えてノクターン横丁など入らないだろうとは思ったが、好奇心でふらふら〜と入ってしまう可能性を考えて漏れ鍋で待ち合わせすることにした。

遊ばせる前に腹を満たすのにも使えるだろう。何より待ち合わせに最適だ!

 

「ここ?漏れ鍋でですか?」

 

「そう、漏れ鍋で。わからなかったらトムに聞いてくれればわかるはずだから」

 

「あの人に聞いたら"俺は雑用じゃないぞ"っていいそうですね」

 

トムがキレている様子を想像して、アーサーは笑った。

 

「ははっ!たしかに言うかもな。大丈夫さ、私がチップでも握らせて働くようにしておくよ」

 

ちゃんとボケを返してくれたアーサーに合わせてリンネも笑う。

 

「ふふふ、そういえばアーサーさんって電子のおもちゃに興味ありますか?良ければ今度持ってきますよ!」

 

「おもちゃ?どんなのだい?」

 

「ゲームです」

 

リンネは金持ちの子だ。

1985年といえば持ち運び可能な家庭用ゲーム機が登場したのもこの頃だった。

テーブルに乗り出して顔を近づけてくるアーサーが非常に興奮していることがわかった。

鰻ゼリーを食べた後の生臭い息が、リンネの顔に当たり思わず後ろに退いた。

 

アーサーはまるでいけないものを聞くかのように小さな声でリンネに問う。

 

「ゲーム?チェスとかかい」

 

リンネも声を小さくして、チェスの駒を動かすようなジェスチャーをしながら答えた。

 

「チェスもできます。いろんなことができるんです、マグルの中でも一部の人しか持ってないいいものがあるんです。よければ今度一緒にやりませんか?」

 

 

 





アンケート一覧

開催しているアンケートやまだやってないアンケートまで。
*分岐番号は変化する場合がありますが、作者側の管理用なのでそこまで気にしなくて大丈夫です。


ビクター・ケツエキを知っているか
→1話〈集計中〉/誰ですか、それぇ[優勢]

【分岐 序-1】ダンブルドアはオリ主をどうする?
→ 3〜7話〈集計終了〉/ダンブルドアのGルート[決定]

【分岐 序-2】オリ主の魔法族初めての友達は?
→2話〈集計中〉/ピーター・ペティグリュー(都合の良い友達[優勢]

【分岐 序-3】主人公の杖の素材は公式orオリジナル。また杖を買うか奪うか
→8〜最新話〈集計中〉/2.オリジナルの木材と公式情報の芯材 、3.公式情報の木材とオリジナルの芯材、5.奪う[同列]

【分岐 破-6】アーガス・フィルチが活躍するのはあり?なし?
選択肢>あり・なし
→話〈未定〉/[ ]

【分岐 破-1】ネビル・ロングボトムのヒキガエルは実は……ただの蛙or動物もどき?
選択肢>ただの蛙・動物もどき
→話〈未定〉/[ ]

【分岐 破-0-?】分霊箱の破壊時期。(時期によっては破壊できないものもある(作られていない、所在不明等)
選択肢>1991年以前・1991年から92・93から94・95から96・97以降
→話〈未定〉/[ ]

【分岐 破-0】ホグワーツ入学後、オリ主がヴォルデモートの分霊箱を破壊する数
選択肢>ハリー・ポッターも含めて全部・ハリー・ポッターを除いて全部・理由が有れば破壊するが積極的には破壊しない・一つも破壊しない・破壊されるのを妨害する
→話〈未定〉/[ ]

【分岐 破-2】秘密の部屋の継承者はだれ?
ハリーポッター・リンネウェインライト・ドラゴマルフォイ・アルバスダンブルドア・日記のトムリドル
→話〈未定〉/[ ]

オリ主が杖屋で購入する杖は?公式情報、公開されている木材や芯材で作られた原作寄りの杖。オリジナルの素材の杖。もしくは買わないで誰かの杖を略奪して使う。

  • 公式の情報で出ている木と芯材
  • オリジナルの木材と公式情報の芯材
  • 公式情報の木材とオリジナルの芯材
  • オリジナルの木材と芯材
  • 誰かの杖を略奪する
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。