ハリーポッターと不死身の預言者【改正中】   作:或売奴千刺

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2021/10/17 18:56 誤字修正
誤字報告ありがとうございます。

今日、夜に、もう1話投稿します


G G G

アーサーは感極まっていた。

今までこんなにマグル製品について話せただろうか?今まで新しいマグル製品の情報を教えてくれた人なんていただろうか?

 

「ありがとう!今日は最高の日だよ!最高のハロウィンさ!」

 

「こちらこそ、アーサーさんのおかげで僕も楽しかったですし、友達も紹介してくれるなんて!」

 

お互いににっこりとしながら握手をした。

アーサーは純粋に、リンネの腹はドス黒く。

 

「あっ、もうこんな時間か。そろそろ帰った方がいいみたいだね。帰れるかい?怖かったら私が送って行くよ」

 

漏れ鍋の外で空は赤く染まっていた。

そろそろ帰らねば。

リンネは一言、最後に挨拶をささた。

 

「大丈夫です、来週の土曜日楽しみにしてます」

 

 

 

 

アーサーとリンネは席を立った。

 

アーサーがトムを呼んでお金を払い、リンネは二人にお礼を言って店を出た。

アーサーがマグル料理に金貨を払わされたことに腹を立てトムの胸元を掴んで、今にも殴りかかりそうにはなったが、最後には納得して渋々、払っていた。

 

店を出ると、アーサーに侮蔑の目を向けながら半ギレしているジェーマスがいた。

アーサーは外でいつからか働いていたジェーマスと交代して仕事を始めた。

ジェーマスは、漏れ鍋に入ろうとしてトムに追い返され、気まずそうにアーサーと仕事を始めた。

 

リンネは後ろを振り替えり、アーサーだけに手を振ったあと、家の方向へ足を向けた。

 

 

空はすっかり夕日に染っていた。

 

仕事漬けの両親もそろそろ帰ってくるだろう。

 

帰宅時間と相まって漏れ鍋からでたリンネはマグルの奇異の目に晒された。

 

ここで初めて寝巻きと裸足で来たことを思い出して後悔した。

 

急いで帰らないと、誘拐されたと思われて次の約束の日に行けなくなるのは勘弁だと、北道を思い出して薄暗い路地に足を踏み入れた。

 

明るい空と対照的に影のように暗い路地。

 

リンネの足音だけが聞こえる。

 

 

 

路地裏に入った瞬間、誰もが居なくなってしまったかのような静音が当たりを包む。

 

建物の壁から奇妙なことに人形のなにかが飛び出してきた。

 

 

ゴーストか、とリンネは驚いたが、この世界がハリーポッターの世界だと思ってからはそこまで驚くことはなかった。

 

 

日本人だった頃なら驚いて腰を抜かしたり奇声をあげて逃げただろうが、魔法界ではゴーストなどありふれた存在だ。

 

ホグワーツなんか、ゴーストの溜まり場だし、"殆ど首無しニック"なんて言う首が取れかけたグロテスクな幽霊もいるのだから。いちいち怖がっていてはホグワーツというお化け屋敷に行くなんて夢のまた夢だ。

 

 

 

ゴーストは身を捩らせると少しずつ色を取り戻して行く。

 

 

 

それは、片足が木の棒のようなものに、見開かれた目玉と、何もかもを疑うような狂気的な表情を孕み、趣味の悪い義眼形の眼帯をしていた。

 

「あ、あ……」

 

リンネは声を出すことができなかった。

何故こいつがいるのか、何故自分の目の前に現れたのか。パニックになっていた。

 

 

パニックになるということは、リンネは目の前の人物を知っているということだ。

 

身を震わせ、足元が覚束ず、一歩、二歩と後退する。

 

だが少し下がっただけで、後ろが何かがぶつかった。

 

壁ではなかった。

 

リンネのほっそりとした肩を誰かが優しく掴んだのだ。

 

「……」

 

息を吸うのを忘れていた。

 

 

目の端に皺くちゃの手が肩を掴んでいたからだ。

 

もっとも恐れていた事態に直面したリンネは、無意識に泣いていた。

 

それでも、後ろを恐る恐る見上げると、人の良さそうな老人がリンネを見てにっこりとした。

 

「アラスター、疑わしきは」

 

ダンブルドアがムーディの顔を見る。

 

 

にっこりと笑うダンブルドア。

 

人を殺すような顔でリンネとダンブルドアを睨むアラスター・ムーディ。

 

二人の目が交差し、そしてリンネを見る。

 

リンネには理解できなかった。

 

でも、ムーディの殺意を感じて命乞いがしたかった。

 

ただ助けて欲しいと願うような目でムーディを見た。

 

そこに一切の考えはなかった。

 

 

ただ純粋に、ただ思うがままに願った。

 

とても次のことなど考えられなかった。

 

 

 

希望があった。

 

ダンブルドアはセブルス・スネイプがハリー・ポッターを罰しようとした時、「疑わしきは罰せずじゃよ」と言った未来(原作)がある。

 

だから幼い子供に過ぎないリンネのちょっとした悪戯も許してくれると思った。

 

 

ダンブルドアは肩を離して、持っていた杖をポケットにしまった。

 

パンッ!と弾けるような音を立てて姿を消した。

 

助かった。

 

静音が戻り大通りの騒がしい音が聞こえて来た。

 

世界に音が戻った気がした。

 

車が走る音、人が話す雑音、犬が吠える音、鳥たちが巣穴へ戻る音、風の音、虫の音。

 

 

 

冷や汗がびっしょりだった。

 

なんでムーディやダンブルドアが現れたのか理解出来なかった。

 

 

そんなことを考えるよりも今はただ生きていることを喜んだ。

 

 

 

 

 

 

暗闇が包む路地裏、真っ暗な影から二つの目玉がリンネを凝視していた。

 

 

 

 

 

 

「……アバダケダブラ!!」

 

声が耳に届く。

影の向こうから呪文の光で一瞬照らされその姿が浮かぶ。

 

 

アラスター・ムーディの目がリンネと交差し、次の瞬間には呪文に貫かれて、視界は真っ暗な闇へ落ちた。

 




bad end【僕はまだ何もやっていない】


ここまで読んでいただきありがとうございました。序章が終わりです。
閑話を挟んで、次のから1章が始まります。どうぞ今後とももよろしくお願いします。


えっ?、いくらアンケートでGルート採用されたからって、こんな終わり方するわけないじゃん。



【破-3】ハリーポッターと秘密の部屋について。ヴォルデモートの日記に対してオリ主は…

  • ハリーポッターに任せる(原作遵守
  • 協力してハリーを倒そうとする
  • マルフォイ邸から強奪(原作ブレイク
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