ハリーポッターと不死身の預言者【改正中】   作:或売奴千刺

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序二章 "****からはのがれられない"
プロローグ


 

 

 

 

僕は生まれた時もしくは記憶がないほど幼い時は多分普通の子供だった。

弱々しくて情けないほどに、自分の意見がなかった気がする。

両親が残したホームビデオには、親が手を引くままに歩き、友達がいうがままについて歩く姿があった。

 

 

他のマグルたちに混じって暮らす中で、暴力に屈服し自分の僅かな意見でさえ曲げていた。

強いものに従い、それをよしとした。

 

僕の両親は、子供は沢山の友達がいて外で遊ぶことが子供の幸せなのだと信じて疑わなかったから、僕は親の指示するままに友達と遊んでいた。

 

だけど、僕にとっての本当の友達は、本だった。

 

どんなに癖のある人でも、偏屈なおじさんでも、あの世にいってしまった人だろうと、僕のような一市民ではお目にかかれない偉人だろうが、本を通して彼らに師事することが出来た。

 

本を読んでいると本に宿る人格が僕を導いてくれるのだ。

変だと思うだろうか?

実際に僕は、本を読んでいるときに文字や図を見ているのではなく薄らと筆者が人の姿になって現れて見えているのだ。

 

本は読むほど答えてくれた。

最初はただマグルの戦術について書いた本も10回20回と読み直すうちに、本の人格が僕の相談に乗ってくれるようになった。

 

僕の部屋には沢山の友人がいた。

本が友達だなんてどうかしているという人もいるだろうが、僕にとって下らない低脳な人間と群れていることをステータスだと勘違いしている大多数の人間がどうかしていると感じている。

 

本の人格ともいうべきか。

本の中の彼らは僕がたくさんのことを覚えると手放しに誉めてくれた。

 

両親に話しても、よくやったとは褒めてくれてもそれ以上がなかった。

本の中の友達は、「俺はまだまだ沢山の本を書いたのだと、まだお前が知らない俺がいるのだと」僕に教えてくれた。

僕はさらなる高みを目指せた。

 

 

僕が本の中の友人たちとしか話さなくなると、両親は無理矢理、僕を外へ行かせるようになった。

 

その頃には今まで少なからず楽しいと思っていた子供同士の遊びが、退屈どころか不快に感じて、それを相手に言うことも表すこともしなかったが、酷くストレスに感じていた。

 

それを本の友達に話すと彼らは両親が僕のことを心配しているのだと教えてくれた。

その頃には、本たちと話せば全てが解決するとわかってきていた。

 

両親は僕のことをよく見てくれていたが、あまりうまく育ててはくれなかった。

 

何故なら僕は"特別"だったからだ。

 

僕が本と話して本に書いてあること以上の情報を知れたのは変わっているからでも、狂っているからでもない。

僕が特別だからだ。

 

僕が本の偉人たちのように、特別な運命を持っているからだ。

 

学校では一番だった。

スポーツも、勉強も、友好関係も。

本を読む前の僕は、情けないほどダメなやつだったが、本が教えてくれるようになってからは変わった。

 

学校一の人気者で、学校で一番優秀で、学校で一番スポーツが出来て、誰もが認める努力家で、先生も認める人格者だった。

 

当然、異性にもモテた。

下級生にも慕われていた。

暴力を振るって僕を従わせようとする野蛮人には同じ暴力で打ち勝った。

 

図書館のあらゆるジャンルの本を読み本たちと親しくなっていた僕は、学校の司書と仲良くなった。

図書館に来るような、大人しい子達とも仲良くなった。

彼らは、以前の僕のように誰かに従ってしまうような軟弱さがあったものの、僕すら思いつかなかったような素晴らしい考えを持っていた。

 

僕は学校には馬鹿しかいないと思っていたから、その時は嬉しくて堪らなかった。

 

でも、彼らの中に本と話せる人がいなかったのはやはり僕が特別だったということだろう。

 

 

 

そして僕にホグワーツ魔法魔術学校からの使いという特別な人間が迎えに来た時は、やはり僕が選ばれた人間だと確信した瞬間だった。

 

 

時間逆行モノによくある世界線や時間軸などを記した図は必要ですか?(アンケートの分岐がどの時間軸に影響しているかとか、章や話に出てきている時間はどこなのか、記した図です)

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