ハリーポッターと不死身の預言者【改正中】   作:或売奴千刺

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誤字報告ありがとうございます。いつも助かっています。

組分け帽子がマルフォイをアズカバンに入れる嘘吹替動画が懐かしい…



閉じられそして

イギリスの一角のなんもない平凡なハロウィンの日だった。

 

つい4年前まで闇の魔法使いが大暴れし、英雄の両親を惨殺したとは思えない程に、何もない平和なハロウィンだ。

 

この辺りは富裕層の住まう大きな邸宅が並ぶ地域だ。

家を取り囲み生垣や巨大な門、広い庭、歴史を感じさせる古風な邸宅が街の全てにぎっしりと建ち並んでいる。

 

格差が大きく、宗教的な問題や人種的問題、階級的問題、金銭的問題……様々な理由から治安もとてもよいとはいい難いイギリスだが、この町は、高所得者向けに整備された街であり、格家ごとに警備員がいることや、歓楽街から遠いこと、街の入り口に検問があることなどから怪しい人間が立ち入ることはほとんどないと言えよう。

 

5mはある生垣に囲まれ、アンティーク調の門を抜け芝生と薔薇の庭を抜けた先にある白を基調とした4階建ての豪邸が、ウェインライト氏が住まう屋敷だ。

 

ルーセルと言うフランスで製薬業を営んでいる家のお嬢様のベルナデットが、イギリスで代々学者を輩出してきたウェインライト家の次男、ジェイクに嫁いだ時に引っ越してきた屋敷だ。

 

ルーセル家も、ウェインライト家も平民ではありながら古くから続く名家であり、土地や資産は多く持っていた。

 

本来なら二人が結婚する際、双方の家から今よりも豪華な邸宅がもらえる予定だったが、自分たちで働いたお金で家を買ってみたいと言う、持つ者の余裕で家を買い、一から家具を揃え、使用人を雇い生活していた。

 

彼らの両親は、自分で働いてみたいと言う二人を心配しながらも感動し、そんな二人は労働という楽しさの虜になっていた。

 

なんといっても二人は、勉強と作法が普通の生まれよりも厳しかった代わりに、他がとんでもなく甘かったもので、生まれてこの方労働と言える労働をしてこなかったのだ。

 

人に起こして貰い、歯を磨いて貰い、着替えさせて貰い、ドアを開けて貰い、食事は作って貰い、欲しいものはほぼ全て買い与えられ、すこしの体調不良でも最先端の医療を受け、美味しいものを食べ、親が選んだ厳選された友達と遊び、すこしの移動も運転者付きの車で移動し、立ち入り禁止エリアも金の力で入って、店に並ぶこともせず、全てを親の力を使って楽に生きてきたのだ。

 

粗暴だったり、性格に癖のある人物を会う機会がなかった。

 

……こんな話は聞いたことがないだろうか?

 

(とある国の王様が、その辺を歩いていた平民となりかわって1日を過ごす話だ。

 

王様は金の杖や宝石のついた王冠、豪華なマントを脱ぎ捨て、その辺を歩いていた平民に王の格好をさせ、自分はその平民の着ていた薄汚れたシャツとハーフパンツを履き、平民が普段している性格を"体験"するのだ。

 

平民となった王様は、成り代わった平民が普段しているという仕事を行う。

平民とは違い普段労働をすることはない王様は、一体どうやって仕事をしたらいいのかと悩む。すると責任者がやってきて「遅いぞ!早よせんか!」と怒鳴りつけ頭を叩くという暴行をするのだ。

 

そこで王様は感激する。

 

「おお!なんと、余は王として生まれてきた、誰かを怒る事はあっても誰かに怒られることなどなかった!」

と。続けて。

 

「ああなんて無礼な男だ。よもや余の頭を叩くとは。ああ許そう、今だけは許そう。余は生まれてこの方、人を叩き時には剣で斬ることはあろうと叩かれたことなどはじめてだ!素晴らしい!"体験だ!"」

 

というふうに続く物語なのだが。】

 

この物語をご存知かどうかはともかく、ベルナデットとジェイクは、まさにこの王様と同じ状態に陥っていた。

 

富裕層が限られた物しか食べられないのだと言う文句に釣られ、貧困の農家が仕方なしに食べる物と同じ野菜を食べるのと同じように。

 

お金があると言う余裕から、又は労働をしたことがなかったからと言う、まるでテーマパークに行くような理由で、二人は働いている。

 

"平民はこんなことをしているのか!働くって楽しいなぁー!!"

 

 

彼らは、共働きで家を開けていることが多かった。

 

妻のベルナデットは、貿易業を行う会社の役員として働き、夫のジェイクは近年急速に普及してきたコンピュータを販売する会社の社員として働いていた。

 

二人には子供がいたが、家に帰ることはあまりなく、返ってきていても真夜中だったり、顔を合わせることがなかったことから、教育も世話も使用人任せだった。

 

使用人たちは、この子供を酷く気にかけていた。

 

その子の名前は、"アンリ"・ウェインライト。

 

ふわりとしたホワイトブロンドの髪の毛と、雪のように白い肌、とても珍しいとされる赤色の眼を持った小さな男の子だ。

つぶらな瞳やもっちりとした肌、それに桜色の小さな唇などが揃った彼は幼いからか、少女にも見えるような美しい中性的な見た目をしていた。

性格も大人しく、それでいて好奇心旺盛で、幼いながらも人の気持ちがわかるような賢さを兼ね備えていた。

 

名家の血か、教育がそうさせたのか。

ピシリと伸びた背筋や堂々とそれでいて気品のある歩き方をしていて、テーブルマナーも注意できるところが少ないような完璧っぷりを見せ、誰がみても上流階級の御子息と言ったオーラを出していた。

 

使用人から絶大な人気者だった。

"アンリ"が何かしたわけではない、ただニコリとしながら小さなお礼を言ったり、使用人の名前を全員覚えていたり、彼が誰かに言われるまでもなく努力をするところを見たり。

様々な理由から彼を守りたいと、見ていたいと、ウェインライト夫妻に金で雇われた立場から、親の愛を貰えない可哀想なアンリに愛情を持つ使用人が増えただけのことだ。

 

友人たちの中でも一番優秀だった。

勉強も誰よりも出来た。

しかし、友好関係でも優秀だった。

 

彼は話を聞き、対立する意見をまとめ、非積極的なものから意見を引き出し、うまく煽て上げ多くの友達を作った。

 

顔もいい、性格もいい、使用人からは慕われ、大人達はあの子は素晴らしいと褒め、同期の中では誰よりも賢く、性格にも癖がない。

同性にも異性にもモテた。

 

まだ子供だからか、男の子は友達としての好きと恋人としての好きの違いがわかっていなかったから、"アンリ"に告白する者もいた。

男の子がしてしまうように、異性である女の子からはさらに多くの告白をされた。

 

"アンリ"は、真の賢さを僅か五歳にして理解していた。

勉強が出来るのは最もわかりやすい賢さだ。

金、大人の評価、それもわかりやすいステータスの一つだ。

運動が出来る、勉強や権力に比べて子供にわからせるのにはもってこいの基準だ。

最も、大人でも気づかない賢さがある。

 

それは、自らが優位に立っていることを見せつけず、周りの人達が心地よく振る舞えるように場を整え、取り仕切ること。

誰がリーダーなのか理解させ、強制せずとも周りが自分をリーダーであることを望ませること。

 

そう言う立ち振る舞いこそが真に賢いものの行動だと"アンリ"は知っていた。

 

"アンリ"が友達が作る場は、親が用意した場だ。親は自らがそうであったように、選別した友達候補を用意し関わらせる。

選別したとはいえ、自分が呼ぶ側ならともかく、呼ばれる側になった時、そこに頭のある子供がいるとは限らない。

 

多くが、自らが恵まれた生まれのゆえ恵まれないものを見下す。

又は、体格がよく生まれたばかりに暴力で相手を屈服させようとする。

 

 

賢いか賢くないかで言われれば賢くない方であるし、普通かどうかと言う基準なら、そう言う子供こそわりと普通のタイプで、"アンリ"の方が稀なタイプだ。

 

暴力を振るうものには、暴力で、権力を振るう物には未知の恐怖を与えた。

 




【分岐 破-A-1】オリ主の組分けについて
グリフィンドール、レイブンクロー、スリザリン、ハッフルパフ、アズカバン。
どれがいいですか?

具体的にどんな場所なのか概要を入れておいたので、分岐を選ぶ参考にどうぞ。

【グリフィンドォォルッ!】
名前:グリフィンドール
創設者:ゴドリック・グリフィンドール
象徴する動物:獅子(ライオン)
秘宝:グリフィンドールの剣
場所:ホグワーツ魔法魔術学校
所属:ホグワーツ魔法魔術学校
代表的な所属した人物:アルバス・ダンブルドア、ハリー・ポッター、ニコラス卿(ほとんど首無しニック)
特徴:よく言えば勇敢、悪く言えば考えなしな性格が集まりがち。自分の我を通しがちで、特にスリザリンと仲が悪い。
ちなみにアルバス・ダンブルドアが校長の際にグリフィンドール生だと悪戯をしても、素晴らしい好奇心じゃ!などと言う風に終わり、かなりたちの悪い犯罪も容認される。
行き方:グリフィンドール寮に入るには動く肖像画に合言葉を言う必要がある。逆に言えば合言葉がわかれば誰でも侵入できる。
性質:
グリフィンドールに行くならば
勇気あるものが住まう寮
勇猛果敢な騎士道で
他とは違うグリフィンドール

【レイブンクロー!!!】
名前:レイブンクロー
創設者:ロウェナ・レイブンクロー
象徴する動物:鷲(ワシ)
秘宝:レイブンクローの髪飾り
場所:ホグワーツ魔法魔術学校
所属:ホグワーツ魔法魔術学校
代表的な所属した人物:オリバンダー、ギルデロイ・ロックハート、クィリナス・クィレル
特徴:何かに秀でているがクセがある優秀な人物が集まる。それから最も陰湿な寮。
行き方:クイズに答えると寮に入れる。答えられればレイブンクロー生でなくとも侵入可能。
性質:
古き賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう

【スリザリンッッッ!!】
名前:スリザリン
創設者:サラザール・スリザリン
象徴する動物:蛇(ヘビ)
秘宝:スリザリンのロケット(ネックレス)
場所:ホグワーツ魔法魔術学校
所属:ホグワーツ魔法魔術学校
代表的な所属した人物:トム・リドル(ヴォルデモート卿)、マーリン、セブルス・スネイプ
特徴:闇の魔法使いを輩出しがちな寮で純血主義が横行している。特にグリフィンドールと仲が悪い。
ちなみにアルバス・ダンブルドアが校長の際にスリザリン生が些細な悪戯をしていたら、将来は闇の魔法使いになるだろうと決めつけられ、監視される。スリザリン生がいくら頑張っても評価しない。
行き方:スリザリン寮に入るに合言葉を言う必要がある。逆に言えば合言葉がわかれば誰でも侵入できる。
性質:
スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ


【ハッフルパフ……!!】
名前:ハッフルパフ
創設者:
象徴する動物:穴熊(アナグマ)
秘宝:ハッフルパフのカップ
場所:ホグワーツ魔法魔術学校
所属:ホグワーツ魔法魔術学校
代表的な所属した人物:ニンファドーラ・トンクス、ニュートン・キャスマンダー、ハンナ・アボット
特徴:温厚といえば聞こえはいいがあまり素質のない生徒が割り振られる傾向にある寮。
原作で組分けの最初に呼ばれる人ことハンナ・アボットや、トラウマ製造機であるセドリック・ディゴリーなどがいる。また七変化という才能を持つトンクスや、動物学者の癖にヴォルデモート卿よりも恐れられていた闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドを捕らえたニュートン・キャスマンダーも輩出している。
行き方:正しい樽を正しいリズムで叩くことで入ることが出来る。全ての寮に言えることだが入り方がわかっていれば、関係の無い寮生でも侵入出来る。
性質:
ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない

【……アズカバン!!!】
名前:アズカバン
創設者:エクリジス
象徴する動物:吸魂鬼(ディメンダー)
場所:北海の島
所属:魔法省
代表的な所属した人物:シリウス・ブラック、ベラトリックス・レストレンジ、バーティ・クラウチ・ジュニア
特徴:闇の魔法使いエクリジスが建造した要塞アズカバンには拷問の果て魂を抜かれ様々な闇を詰め込まれた魔法生物である吸魂鬼が沢山徘徊しています。
荒れた海にある島に立つ三角形の直方体のビルのような見た目をしていて、中には凶悪犯罪者が……主にヴォルデモート卿の仲間であった死喰い人が沢山暮らしています。
行き方:不明
性質:
閉ざされた暗黒のアズカバン
罪を償うべき罪人が行くところ
吸魂鬼は心を蝕み檻は沈黙する
あなたは必ず悔い改めるだろう

【分岐 破-A-1】オリ主の組分けについて

  • グリフィンドォォルッ!
  • スリザリンッッッ!!
  • レイブンクロー!!!
  • ハッフルパフ……!!
  • ……アズカバン!!!
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