ハリーポッターと不死身の預言者【改正中】   作:或売奴千刺

7 / 16
誤字報告ありがとうございます^ ^
2021/10/15 0:04誤字修正


マグル料理

「気分はどうかな、まあ私がそういうのは少しおかしいかもしれないが」

 

アーサーは自分がリンネを泣かせてしまったと思っていたので、気分はどうかなというのは少しおかしいかもと思っていた。

 

 

「いえ、ありがとうございます。アーサーさん?でしたよね、これおいしいです」

 

リンネは甘ったるいバタービールで喉を潤しながら、アーサーを見上げた。

決して目は合わせないが。

 

「ああ、いやどうも。アーサーだ、アーサーであっている。

そうだ、今まで自己紹介をしていなかったね、私はアーサー・ウィーズリー。

 

一応、"遺憾ながら"聖28族の一員であるウィーズリー家の一人だ」

 

(そうだ、聖28一族として純血の名家であることは魔法界では誇るべきであるのに、ウィーズリーはそれを否定したとかで"血を裏切るもの"とかいう言われ方しているって設定だったなぁ)

 

「おお〜!純血ですかぁ」

 

純血とは、代々、魔法使いを両親に持つ血筋のことで、魔法界の純血主義者たちは純血以外を半純血だとか、穢れた血という。

穢れた血という日本語訳がされるこの言葉だが、"mud Blood"と"Creature of the dirt"と言う二つの言い方がある。

直訳すれば"mud Blood"は汚れた血、"Creature of the dirt"は汚い怪物(生き物)と言う感じだ。

二つとも、魔法界で使われるスラングで純血同士で話している時に使われる穢れた血の意味は、クソ外国人とか、ハゲ野郎!程度の悪口に過ぎないが、純血が純血以外に言う場合その言葉は、最大の侮辱になる。

 

ウィーズリーはそう言う純血だけが優れていて他は穢れた存在だという考えが嫌いで聖28一族に数えられるのを否定したのだ。

 

ちなみにウィーズリー家の血にはマグル生まれの血など全く入っていないことを忘れてはならない。

純血を嫌いながら最も自然に純血を守っている家なのだ。

 

 

「あー……、私がいいたいのはつまり、私が純血主義だと言うことではなく、ちゃんとした大人だってことだ。素性のはっきりした、ね」

 

アーサーが自ら嫌っている聖28一族だという言い方をしたのはリンネを安心させる為だった。

どこの誰だかわからないやつよりも、聖28一族という素性がはっきりした人物の方が安心できるだろうと思ったからだった。

 

 

「ウィーズリー!僕、僕聞いたことあります。確か……」

 

「確か?」

 

アーサーは、「貧乏で育てきれないほど子供を作って魔法省では嫌われ者のウィーズリーだ」と言われたらどうしようと身構えた。

 

「イギリスの赤毛の魔法使いは全員がウィーズリーだって思ってもいいほどたくさんいるって、あとたしかマグルに優しい」

 

 

「誰に聞いたんだい?」

実に、純粋で、どちらかというとウィーズリー達ダンブルドアのシンパがいいそうな感想だった。

だから誰にそんなことを聞いたのか純粋に気になった。

 

「アメリカに住む祖父が言っていたんです」

 

リンネは流れるように嘘をついた。

さっきまでの嘘泣きをしている間に、彼は様々なハリーポッター の設定を思い出しながら自分が優位に立てる人物像を考えていたのだ!

 

「へぇ、ウィーズリーの名前がアメリカまで届いているとは光栄だ!」

 

 

「あっ、でも元々アメリカの魔法使いってわけじゃなくて例のあの人がイギリスで暴れていた時に、戦果から避けるためにアメリカに行ったみたいで、いや、でもウィーズリー家はとってもいい人が多いって言ってましたよ!」

 

「ああ、確かにそれは多そうだ」

多そうだと言ったのは、アメリカに逃げた魔法使いのことだ、ヴォルデモート卿以前の最悪の魔法使いとして有名だったゲラード・グリンデルバルドはイギリス以外のヨーロッパとアメリカを牛耳りイギリス以外に逃げる先がなかったが、ヴォルデモートはイギリスのみで暴れていた。

だから、ヴォルデモートにわざわざ立ち向かうよりもさっさと他国に逃げてしまう魔法使いも多くいた。

 

彼の祖父もその一人なのだろうとアーサーは納得した。

アーサーは死んでいった仲間たちを思い出し、リンネは少し目を伏せがちにして悲しそうな雰囲気を出した。

 

「少し食べるかい?」

 

しんみりした空気を切り替えようと、切り分けたパイを差し出すアーサーをみて、リンネは固まった。

 

(よりによってスターゲージパイじゃないか!!普通、かぼちゃの料理かお菓子だろう)

 

「いら、……いや。な、なんですか、その禍々しいパイは」

 

いらないとは言いづらいし、とりあえず何故魔法族のアーサーがわざわざこんなものを食べようとしているのか知りたかった。

 

「マグルのパイだ、味は……不味い。だがマグルへの理解のためだ。確かゲージ"コメット"パイだ」

 

「違うぞアーサー、何度言ったらわかるんだスターゲージパイだ。

アンタが食べたいと言って作ろうとしたがいくら探してもゲージ・コメット・パイなんてないから苦労したんだ。全く、注文するなら正しく言ってくれよ」

 

トムはぶつくさ文句を言っていた。

目の前のスターゲージパイには、こんがりか焼かれたパイ生地に魚が突き刺さっていた。どうかしている。

 

アーサーは二つ目の皿に手を出して、スプーンから皿にグロテスクななにかをすくった。

 

「ほらこれなんか見たことあるか?最高に狂っていて最高に、もう食べる前から不味そうなんだ」

 

何故か嬉しそうにしながら見せてくれたのはドロドロの何かに包まれた生魚の切り身のような物体だった。

それに酷く見覚えがあったがヴォルデモート如きとは違いとでもじゃないほどに恐ろしく声に出すことが出来なかった。

 

「あっ!……う、うなぎ?」

 

「そうだ」

 

トムは鰻の料理もどきを指差しながら忌々しそうに語り始めた。

 

「アーサーがどうしてもというからな、狂っているだろう?何故泥臭い魚を、プルプルにして食べる必要があるのか、これだったらケルピーの肝の方がいくらかマシだと思ったくらいだ。そしてもっともいかれているのはマグルではなく、不味いとわかっていて食うこいつだ」

 

アーサーは鰻のゼリー寄せを不味い不味いと連呼しながら食べた。

 

マグルについてまた一つ賢くなったと子供のように喜ぶアーサーをみてリンネは少し警戒しすぎだったかなと考えなおした。

 

 




嘆きのマートル「マーマイトがないやんけ!」


自分が常識だと思っていることはついつい書き忘れてしまいません?
(よりによってスターゲージパイじゃないか!!普通、かぼちゃの料理かお菓子だろう)という部分で普通が何を基準に普通と言ったのかを書き忘れていました。

ハリー・ポッターのハロウィンではかぼちゃ料理を山ほど食べるのが定番なので、オリ主はなんでアーサーがゲテモノパイを食ってんだよ!!?と驚いています。

アンケートの結果が大体決まったので、それに合わせて次の話を更新します。

アンケートの結果次第で内容が変わります。【分岐 序-1】ホグワーツ入学前から不穏な動きをするオリ主の行動をダンブルドアが察知するかどうか、ダンブルドアの行動次第でルートが分岐します

  • オリ主を妨害する(決別ルート)
  • オリ主を怪しみ監視対象に(??ルート)
  • オリ主を知るが放置(??ルート)
  • そもそもオリ主を知らない(??ルート)
  • 「ほれ、アバダケダブラじゃ」(??ルート
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。