フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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海軍立志編
二等兵


 未来が見えるとは良いことだ

 

 初めまして第四の壁を超えた先にある皆さんこんにちは

 

 私の名前はエレ・フューチ

 

 気軽にフューチと呼んでほしい

 

 年齢は今年で12歳になる

 

 なぜ第四の壁を超えた皆さんと会話しているかって? 

 

 私はジゲジゲの実の次元人間

 

 別次元と交信することができます

 

 あくまでも交信だ

 

 別次元に行くことも別次元の物を取り寄せることもできないけど交信することで技術の青写真を手に入れることは出来る

 

 いや~w○kiとは便利な物だねぇ様々な情報がいっぱい詰まっているよ

 

 私の趣味は異世界の武器や出来事の設計図を纏める事とこのONE PIECEの歴史を多方面から得ることにより生き残る事だ

 

 ちなみに今はロックスの時代と呼ばれるロックス海賊団が暴れまわっている世界情勢で、現在私の住んでいるマリンフォードでもピリついた空気が漂っています

 

 なぜマリンフォードにいるかって? 

 

 両親が海軍の海兵だからですね

 

 ちなみに私も海兵です

 

 階級は新兵の三等兵ですが、必ずこの知識を生かして上に上にと登り詰めて見せます! 

 

「こら! フューチ三等兵! 足を止めるんじゃない!」

 

「はい! 上官殿すみません!」

 

「さっさと走れ!」

 

「はい!!」

 

 ちなみに今は基礎訓練ばっかりやらされています

 

 悪魔の実の能力者なのにいまいち凄さを理解してもらえず、ただのカナヅチと周りからは見なされています

 

 しっかし私はいつ悪魔の実を食べたのか記憶に無いんですよね

 

 小さい頃に食べたらしいのですが本当に記憶に無いのです

 

 両親曰く机に置いてあった果実の1つが悪魔の実になっていたらしく、それを偶々近くにいた私が噛った事で能力者となったらしいです

 

 というか訓練がキツ過ぎます! 

 

 なんですかグラウンド100周って12歳の女の子にやらせることではないでしょ! 

 

 死んじゃいます! 死んでしまいます! 

 

 でも走りきらないと食事抜きにされてしまいます

 

 それは嫌ですので頑張ります! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この世界には覇気や六式と呼ばれる技術があり、武装色、見聞色、覇王色の3種類と武装色と見聞色を技術に落とし込んだ六つの技、指銃、鉄塊、紙絵、剃、月歩、嵐脚がある

 

 六式は技術の為頑張れば習得が可能である

 

 覇気は死に直面するか多大なストレスから才能を開花して出来るようになるのでこれは保留

 

 訓練期間中に出来るようになるとは思えないが試せるだけ試してみようと思う

 

 夜に皆が装具の点検をしている時間を上手く使い、私は丸太を吊り下げた木の前に立ち思いっきり丸太を押す

 

 目をつぶり空気の流れを読み取り丸太を回避する

 

 ドゴン

 

 うぐ!? 

 

「もう一回」

 

 ドゴン

 

 うぐ!? 

 

「まだまだ!」

 

 そんな簡単に身に付くものでなく毎晩こっそり訓練を続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 約6ヶ月の訓練期間を終え私は二等兵に階級が上がった

 

 まぁ上がってもまだまだ下っぱ基礎訓練も続けながら隠れて紙絵の訓練もしているといよいよ航海となった

 

 三等兵の時も近海での訓練はしたが、パトロール任務での航海は初めてだ

 

「貴様が傷だらけのフューチか! ガハハ良く来た! 最初は甲板掃除が主だと思うが戦闘時には戦ってもらうからな」

 

「は、はい!」

 

「では航海前にこの船の癖を叩き込んでやるコッチへこい!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 航海して思ったことは10日に1回は海戦が起こりバンバン死者が出る

 

 砲撃の精度が悪いのもあるが切り込みでの死傷が多い

 

 私と一緒に乗り込んだ同期は既に3人も亡くなった

 

 こ、こんなに簡単に人が死んでも良いのかって位簡単に死ぬ

 

 後でわかったが普通はこんなに海戦が起こる事も死者が出ることも無いらしい

 

 猛将のブレッド大佐がこの船の船長兼司令官であり、海賊多発地域を率先して突撃し多数の死者と多大な功績を得ている司令官だと、仲良くなった軍曹から教わった

 

 このままじゃ死ぬ、死んでしまう! 

 

 サーベルと銃だけが我が身を守ってくれることは嫌でもわかった

 

 ただこのままこの船にいては擂り潰されてしまうと思い武器の改造を始めた

 

 亡くなった先輩方の銃をパーツ交換がしたいともらい受けジャンク銃を作る

 

 工具は万が一と持ってきた物と備品、折れたサーベルを銃剣代わりに取り付け、ジャンクの拳銃を作っていく

 

 これだけでは不安と思い、廃棄される骨を貰ってきてそれを削りナイフを作る

 

 サーベルが折れた時の御守りにでもなるだろう

 

 ……不安だ不安しかない

 

 たった2回……されど2回

 

 小さな海戦だった

 

 私も初めて銃で殺した

 

 それでも15人も亡くなった

 

「このままじゃ死ぬ……このままじゃ死ぬ」

 

 ガリガリ~ガリガリ~と銃身を削る

 

「ミニエー銃なら今ある工具で作れる。弾丸は削って擬きにするしかない。とりあえずジャンク銃で試してみよう。この航海限りかもしれないけど頼もしい相棒……になると良いなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「海賊だ!!」

 

「砲撃よーい!!」

 

 あれから2日後また海賊と合間見えた

 

 私は甲板を走り回る砲弾の供給の為

 

「フューチ二等兵! 斬り込み用意だ!」

 

「まだ距離が」

 

「言い訳をするな! 船を接触させるため操船士のリベート大尉に伝令をしてこい!」

 

「は、はい!」

 

 今度は伝令の為にドタドタと甲板を走る

 

「リベート大尉! 戦闘班のハブ少佐が船を接触させろと!」

 

「バカヤロー! 波が高くてそれどころじゃねー! 接触が悪けりゃ沈むぞこの船は! 砲撃で沈めろと伝えてこい二等兵!!」

 

「は、はい!」

 

 またドタドタと走ると

 

「トリトリこのトリスタン様が爆弾を届けてやったぜ!!」

 

 トリスタン海賊団船長にしてトリトリの実の能力者の爆弾魔のトリスタンが上空から爆弾を降らせる

 

「うぎゃー!!」

 

 

「う、腕が!!」

 

「……」

 

 そこらに負傷した兵士が転がっている先ほど斬り込むと意気込んでいたハブ少佐は運悪く爆弾が直撃したのか体がズタズタに引き裂かれていた

 

「う、うぇ」

 

 グロすぎる

 

 これが現実か

 

 ONE PIECEという漫画の知識は有れどここまで人は残酷な死に方をするのか

 

「月歩!!」

 

「ブレッド大佐!!」

 

 月歩で空を駆けるブレッド大佐がトリスタンに飛びかかる

 

「わ、私のヤるべき事をやらなければ!」

 

 私は銃を構える

 

 パン

 

 海賊船に乗る船員を狙って射撃する

 

「ちぃ! 遠い!」

 

 支給された銃の弾は別の方向に飛んでいった

 

 私は支給された銃を置くとジャンク銃に持ちかえる

 

「ミニエー銃擬きよ当たってくれ!」

 

 パン

 

 弾は真っ直ぐ向かい海賊の船員の1人に直撃する

 

 頭に当たったらしく弾丸の勢いで目玉が飛び出るのが見えた

 

「や、やった!」

 

 バババン

 

「ひ!」

 

 海賊達がすぐさま反撃をしてくる

 

 私はしゃがんで回避をした

 

 しゃがみながら船の手すりに銃を置き私は反撃にまた鉄砲を撃つ

 

 また1人に命中したが、お腹をかすっただけらしく血を流しながら立っている

 

「じ、上空は!?」

 

 ブレッド大佐が押されていた

 

(このままじゃ負けてどうなるかわかったものじゃない!! 死ぬのは嫌だ! まだやりたいこと何もやっていない!!)

 

 私は銃を上空に向けて

 

 パン

 

 発砲した

 

「かは!?」

 

 私の弾はトリスタンの首に命中し、トリスタンの首が吹き飛ぶ

 

「「「せ、船長!!」」」

 

 トリスタンは海に落ちていった

 

 ブレッド大佐が船に戻り

 

「総員斬り込み用意!!」

 

 掛け声をかける

 

 私は正気かと思いながらも上官の命令に従い斬り込み準備を始める

 

「接触するぞ!!」

 

「接触!!」

 

 ドカン ミシミシと船が接触する

 

 リベート大尉の腕が良かったのか私が乗っている船は沈まなかった

 

「突撃!!」

 

「「「うおおお!!」」」

 

 比較的軽傷な者が突撃する

 

 私もそれに混じって突撃する

 

 梯子を引っかけ船に乗り込む

 

 海賊は船長を失って動揺しているのか動きが鈍い

 

「や────!!」

 

 グサッっと銃剣で刺し零距離で発砲する

 

 パンと音で刺した海賊の腸が周辺にぶちまけられる

 

「はぁはぁ!」

 

 私は持っていた御守りの骨のナイフを近くの海賊に投げ殺傷させ、銃剣から持ちかえたサーベルで海賊を斬りつける

 

 サーベルが折れれば近くに転がっていた刀に持ちかえ更に戦闘を続ける

 

 30分もする頃には立っているのは海兵だけになっていた

 

「はぁはぁ……はぁ」

 

 生き残った……

 

 どっと疲労感がやってくる

 

 しかし休んでもいられない

 

 次は負傷した仲間の治療の手伝いをしなくては

 

 私自身も右足に銃弾をカスっていたが左足に力を入れて足を引きずりながら軍艦に戻る

 

 死者20名、重傷者15名

 

 これが名も無き海戦の損害であった

 

 1回の航海で撃ち破った海賊3個、死者47名

 

 いかにブレッド大佐の船は損害が大きいかわかる

 

 幹部はハブ少佐のみ死亡であった

 

 

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