第四の壁を越えた先に居る皆さまこんにちはフューチです
エッド・ウォー海戦から一夜空け、現在私が奪ってきた宝を皆で分配しています
「俺この宝石!!」
「じゃあ俺はこのネックレス」
「ほほう! この腕輪なかなか」
「フューチお前が取ってきたんだから混ざれよ」
「いや、私はこれで十分だよ」
「悪魔の実か。悪魔の実の辞典でもありゃよかったがうちにはねぇからな」
「海軍上層部と王族、そのどちらかから奪うしか手に入らない辞典かどんなもんなんだろうな」
「何でも殆どの悪魔の実の能力と悪魔の実が絵柄でわかるらしい」
「写真じゃないところを見ると相当貴重なんだな」
「で、フューチの予想は何の実なんだ?」
「そうね……流体金属の悪魔の実だと思うからメタメタの実かな?」
「メタメタかまぁ金属系悪魔の実には外れがすくねぇからな」
「お腹の赤ん坊には良いんじゃないか?」
「でも双子なんだろう片方だけ能力者だと後々問題になるかもな」
「まぁまた悪魔の実が手に入ったらストックするよ」
「そうしろそうしろ」
宝の分配で私は無事に悪魔の実を獲得するのだった
「ロジャーあんたから学べるものは学んだ……最後の決闘をしてくれ」
とある島でバレットがロジャーに対してそう宣言した
「そうか」
ロジャーはそれだけしか言わない
最後ということは勝ちにせよ負けにせよ船を降りる覚悟をしたということだ
周りの皆でバレットを説得しようとするがバレットの決意は固く説得に耳を傾けようとはしない
「バレット!! 何が不満なのさ!!」
「フューチ……俺の中に仲間愛に感化されちまった自分が居る……そいつがどうしようもなく気持ち悪い」
「バレット……あんた……」
「フューチお前とのライバル関係も今日で終わりだ! ロジャー船長を倒し! 俺が世界最強を証明してやる!!」
バレットは宣言した
私はバレットが私をライバルと見ててくれたことを嬉しく思う反面最後の決闘が終わった後は敵として見なければならないことに悲しみを覚えていた
「もうあんたと威海はできないのか……」
数々の海賊との戦いで船を沈めてきた合体技威海
それがもうできなくなるのかぁと寂しく思う
「……来いバレット!! お前の全力をこちとらの全力で叩き潰してやる」
「行くぞロジャー!!」
「神避!!」
「うおおおおおおお!!」
ロジャー船長とバレットの最後の決闘は1日かかり、島が半壊し、我々は船の上で見守ることしかできなかった
バレットは私が教えた覇気の圧縮を行ってできる青く光る覇気を纏わせロジャー船長に一撃を喰らわせようとするが、ロジャー船長は神避、神撃、神創の愛刀エースから放たれる3つの技に対応できずジリジリと押される
ロジャーの覇気の総量は化け物と称される私よりも遥かに多く密度、練度も高い
こんな人が残り2年で死ぬとは思えない生命力の高さも感じた
「トドメだ!!」
「う、うおおおおおおお負けるかぁぁぁぁ!!」
互いの最後の一撃は凄まじく空に有った雲が全て消し飛ばされ、天空にまで衝撃が伝わり一本の線が出現したように見えた
「強くなったなバレット」
ロジャーは服に砂ぼこりが少しついてる程度であり片やバレットは全身斬り傷だらけのボロボロであった
「バレット!!」
「行くなフューチ!!」
「でもバレットが」
「あいつは男だ。今介抱するのは奴への侮辱だ」
「……すみません」
「わかれば良い」
「ただいま野郎共……出向するぞバレットの荷物とある程度の食糧を置いてな」
「う、うぐ……」
「泣くなフューチ……世界を回ればまたいつか会える」
「……バレット!! ライバルと私を言ったよな!! いつか海兵に戻ったらあんたを捕まえに行くから!! それまで絶対に捕まるなよ!!」
こうしてロジャー海賊団はバレットと別れることとなる
バレットはその後グランドライン後半の海で鬼の跡目の名に恥じず暴れまわり私と再開する時まで海軍に捕まる事は無かった
バレットと別れたロジャー海賊団はグランドラインを逆流し、ウォーターセブンに向けて移動する
「フューチ船のコーティング任せられるか!」
「わかりましたロジャー船長」
私はこれまで培ってきたコーティング技術をフルに使い船をコーティングしていく
「フューチお前武器製造といい料理といい砲手の腕といい航海図作成といい今回のコーティングといい本当にまんべんなく一流だよな」
「ギャバンさん誉めても何も出ませんよ」
「いや、それでもスゲーよ俺達でもそんな器用な奴は居ないしさそれでいて戦闘も強いだろ」
「戦闘は……まぁ……何度も死にかけましたし……」
「今海軍に戻ったら中将くらいにはなれるんじゃないか?」
「それよりもロジャー海賊団のクルーとしての振る舞いで懸賞金付けられそうですけどね」
「ちげえねぇな」
幸いな事に私はまだ懸賞金は付けられていなかった
海軍との戦闘は絶対に行わないと船内で料理でも作りながらまったりとしてるし、海賊としか戦闘に出てなかったから懸賞金も付けられようがないって事情もある
ただ最近は噂程度にロジャーの船には海兵が居ると言われており、時期にバレそうではある
「はい、コーティング終わり!! 魚人島にこれで行けるよ」
「おお、ありがてぇ野郎共!! 出港だ!!」
こうして私は魚人島に初めて向かうのであった
魚人島へ向かう時海王類に船を引っ張ってもらう方法と海流の流れを読んで流れに沿って向かう方法がある
ロジャー海賊団は海王類に引っ張ってもらう方法は取らず海流の流れを読む方法で魚人島に向かう
というのもギャバンという超一流の航海士が居るからできることであって普通なら海王類に引いてもらった方が安全だし早く着く
ロジャーは自由をモットーにしているため海王類を使役するのも自由じゃないと嫌っているからしないのかもしれない
「魚人島が見えたぞ!!」
深海1万メートル
そこに海底の楽園魚人島が存在する
「今日の目的はここじゃねぇ補給だけしてすぐに行くぞ」
魚人島は竜宮城と魚人島本島シャボン外にある魚人街、海の森で構成されており人口は約500万人
リュウグウ王国と言う名前の国であり人口を考えると大国の1つでもある
戦闘能力も高く魚人と人魚の2種類が存在し魚人は戦闘能力が特に高く優等種族と奢る事がある
時間が有れば魚人空手を習ってみたかったのだが時間が無いため断念
食糧買い出しのため街の中を散策しているととある人魚が何かを言っている
「このリュウグウ王国を地上に移すのです!! 種族が違う! 肌の色が違う! 姿形が違う! 地上の人間達に違いを理解してもらうのを待つのでは無く私達が寄り添い彼らを知るのです!」
「この島にやってくる大半の人間は海賊や人攫いという人間! それを買うのは貴族という権力者! 私達はそういった片寄った人間にしか触れていない! 親切な人も沢山居る! どうか同じ太陽の下にリュウグウ王国を移すのです!」
19歳の活動家オトヒメによる演説であった
誰も足を止めること無く聞き流される演説を私は聞く
パチパチパチ
演説の区切りまで聞いて私は拍手を贈る
「聞いてくれてありがとう海賊のお姉さん」
「オトヒメさんであってるかな」
「はい!」
「いつかこの活動が実を結ぶ時が来ることを祈ってます。ただその時にあなたが亡くなっていたとしても活動できますか?」
「私のためじゃない。次世代の子供達の為への活動ですもの」
「握手しても良いですか」
「ええ」
この出会いが私にとって大きな意味を持つこととなる
この時私は島に来ていた一海賊としか見られなかったが海兵フューチとしては大きな出会いで有った
魚人島を後にしてシャボンディ諸島に到着する
ここでは船にガタが来ていると思い私と船員で船の応急修理を施しウォータセブンへと向かう
ここまで来れば元海兵の私にしてみれば庭みたいなものである
海軍が使わない裏ルートを通り安全にウォーターセブンに着くのであった