フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ウォーターセブン 出産

 水の都ウォーターセブン……造船業が盛んな水に囲まれた美しい街

 

 ブルという水上移動の手伝いをしてくれる馬の様な魚がおり、比較的快適に生活できる

 

 現在は7つの大規模な造船業者が切磋琢磨してこの島を発展させているが、物資がやや不足気味であり特に食糧は水害が発生すると他の島からの輸入が停止することもあり昨今の問題となっている

 

 今回は廃船島に船を移動させ造船技師トムのいるトムズワーカーズに船の修理を依頼した

 

「たっはっは! 今回もドンッと任せんしゃい! で、そっちの嬢ちゃんが噂の海兵か?」

 

「トムお前も耳が良いな」

 

「新聞でも噂になっとる海賊ゴール・D・ロジャーの船に女海兵同乗真偽はいかにだと! たっはっは!」

 

「だとよ張本人」

 

「ふふふ正解! 初めましてトムさん、私はエレ・フューチ階級は元大尉現在はロジャーの船でコックと雑用をやっているよ」

 

「あとは砲手であり技師でもあるこの機関銃って奴を見てくれトム」

 

「ほお!? 俺も専門家じゃねぇから詳しくは解らねぇが画期的なのは解るぞ」

 

「だろ!!」

 

「たっはっは! 馴染んでいるようで何よりだ! 内部にスパイでも入り込んだんじゃないかと心配したんだぞ」

 

「その心配はご無用だトム! こいつが海軍の行動ルートを教えてくれるお陰で海軍の襲撃がだいぶ減った」

 

「そんでもってこいつは宝なんだ俺らの」

 

「宝? なんだそれは? もしやその膨らんだお腹は」

 

「そう子宝さ! 俺達の誰かの子さ」

 

「たっはっは! そいつは宝だ! で! 今回は船の修理と出産が目的で来たのか? ロジャー」

 

「そうそうなんだよトム。この前の海戦でドンッと砲弾が当たっちまってな」

 

「エッド・ウォーか! さんざん新聞でやってたぞ大活躍だったそうだな」

 

「あと話すことと言ったらそうだな……バレットが船を降りた」

 

「あのバレットがか何が有った」

 

「仲間への思いが強くなってきた自分が嫌いで船を降りるだとよ。それでロジャーと島を半壊する大喧嘩よまぁロジャーが勝ったがな」

 

「たっはっは! 本当お前さんらの話は話題が尽きねぇな!!」

 

「相変わらず煩い奴らだねぇ」

 

「おう! ココロ相変わらずベッピンだな」

 

「ロジャー誉めても何も出ないよ……ここで喋るのもなんだ、料理を作ってあるから家に来な」

 

「そいつぁありがてえ」

 

「ココロさん何か手伝いますよ」

 

「悪いね嬢ちゃんだけど妊婦なんだから無理すんじゃないよ」

 

「それはもちろん」

 

 こうして私達はトムズワーカーズにお世話になるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、うぐ」

 

「おい! フューチが産気付いた」

 

「急いで病院に」

 

「待って……はぁはぁたぶん間に合わない……クロッカスさんを呼んで」

 

 産気ついてすぐに陣痛が始まる

 

 私は間に合わないと思いクロッカスさんを呼ぶように皆に言う

 

「大丈夫かフューチ安心しろ大丈夫だ私が来た」

 

「クロッカスさん……はぁはぁお願いします」

 

「任された! おい! この個室に言われたものを持ってこい」

 

「「「はい!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「オギャー……オギャー」」

 

「産まれた!! 産まれた!!」

 

「「「やった──ー!!」」」

 

「元気な男の子と女の子だ!!」

 

「双子が両方とも無事に産まれてきたぞ!!」

 

「うるせぇぞお前ら」

 

「クロッカスさん良いの皆の喜んでいる声を聞きたい」

 

「そ、そうか……名前はどうするんだ?」

 

「船長に付けてもらおうと思うの」

 

「だってさロジャー」

 

「俺で良いのか?」

 

「うん」

 

「良かったなロジャー名付け親だ」

 

「うるせー、俺の子かもお前の子しれねぇんだぞ! うん~ん……そうだ野郎共!! こいつは俺達の宝だよな!!」

 

「「「うぉぉぉぉ」」」

 

「だったらこうだ! 男の子はとある国で黄金を表すオーロ、女の子は銀を表すアルジェントだ!!」

 

「「「俺達の宝だ!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「しっかし驚いた双子が真っ黒だったから何事がと思ったが覇気を纏わせ生むなんて聞いた事ねぇぞ」

 

「えへへへへ」

 

「へその緒切っても黒いままだからこの子達は産まれながらに全身武装色の覇気が扱えるってことだろ? 凄いな」

 

「覇気を常に纏わせてたからねこうなるかなってのは思ってたけど」

 

「そんな芸当が出きるのはあんただけだよフューチ臓器1つ1つに覇気を纏わせるなんて芸当普通できないからな」

 

「えへへへ……黒髪か」

 

「両方とも黒髪だな」

 

「私の勘だけどロジャー船長の子供の気がする」

 

「調べてみようか」

 

「お願いします。一応誰が親か知りたいですし」

 

「わかった。まぁロジャーなら採血の時に普通に血液を調べられるからそんなに時間はかからんし怪しまれる事も無いだろう」

 

「クロッカスさん、この事は誰にも話さないようにお願いします」

 

「あぁ、わかった……で、この子達はやっぱり海兵に育てるのか?」

 

「もちろん。強い海兵になってもらってゆくゆくは大将や元帥になってもらうんだから」

 

「そいつぁおっかねぇ……フューチも母親か」

 

「どうしたの急に」

 

「いや、1年とちょっとしか一緒に航海してないが感慨深くてな」

 

「なーに言ってるんですかクロッカスさん、……そういえばロジャー船長の残りの寿命はどれくらいですか」

 

「1年半といったところだろうたまに持ち直す事があるからやや伸びてはいるがこれ以上は流石に厳しい」

 

「そうですか……」

 

「フューチはいつまでこの船に同行するつもりなんだ?」

 

「無論最後まで……私は知る必要があるONE PIECEを」

 

「ワンピース? なんだそれは」

 

「最後の島にある莫大な財宝の事ですよ。それに何らかの意味を込めてワンピースと呼ぶそうで」

 

「おりゃ宝はどうだって良い……帰ってこないルンバー海賊団がどうなったか知りたいだけだ」

 

「私は……」

 

「いい言わないでも……ある程度覚悟はできている」

 

「……」

 

「時代が時代だ。この船に乗って壊滅する海賊団をごまんと見てきた……そういうことだ」

 

 私は言わなかったブルック船長代理のみは生きていることを……白骨化してなおラブーンの事を思っていき続けていることを

 

 言ってしまったらクロッカスさんの覚悟を踏みにじる事になるから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トム修理ありがとな!」

 

「ロジャー次は何処に向かうんだ!」

 

「最後の航海の準備を始めようと思う……フューチ! ロードポーネグリフの有るところ全て分かるんだよな!」

 

「魚人島、幻の島ゾウ、ワノ国、万国ですあと個人的に関係が有りそうなのが空島ですロードポーネグリフではありませんがキーであります」

 

「ならまずは万国に向かいビッグマムと一戦やるぞ野郎共!! 出港だ!!」

 

 私が居ることでロードポーネグリフの有りかは分かっている

 

 魚人島はいつでも行ける

 

 ゾウも比較的楽であり問題は万国とワノ国

 

 ロジャーは最初にビッグマムの居る万国を片付ける気だ

 

「ビッグマムの奴は時間が経過する毎に厄介になる! 俺には時間が無いんだ最初に面倒なのをやるぞ」

 

 狙いは定めた

 

 ロジャー海賊団はウォーターセブンから出港するのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食糧がもったので魚人島を素通りし、新世界に突入する

 

 私は子育てと皆の料理を作るのに専念していた

 

 空いた時間はレイリーさんから再び訓練をしてもらい更に覇気に磨きをかける

 

「色が変化した」

 

「深い緑だな……覇気か」

 

「元々覇王色の覇気が私は黄色に輝いていましたのでそれが合わさったのかもしれません」

 

「……おめでとうフューチ俺が教えられる事はもうこれで何もない」

 

「いや、レイリーさんまだある」

 

「なんだね覇気は十二分に理解したろ」

 

「今までの訓練内容を本にしたい執筆の手伝いをしてほしい」

 

「本だと?」

 

「そう。私みたいに武装色の覇気が才能無いと言われた私がここまでできたんだからこれをオーロとアルジェントにも受け継ぎたい」

 

「それは良い考えだ題名はどうするんだ?」

 

「それは勿論【覇気について】」

 

 

 

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