フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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光月おでん

 白ひげ海賊団と激突して3日後

 

「干し肉3箱で酒を樽ごとくれ」

 

「おいおい等価交換が原則だぞそっちの宝にしてくれよ」

 

「のった!!」

 

 わははははと笑い声が絶えない光景が広がっていた

 

「おい小娘そりゃいくらなんでも持てねぇぞ」

 

「大丈夫!! そりゃー!!」

 

「「「え──ー!! 餓鬼が大砲を持ち上げた!!」」」

 

「私は海兵になるんだからこれぐらいできるわよ!」

 

 ふすーと自慢気のココアが白ひげの皆と打ち解けたり

 

「あぎゃーあぎゃー」

 

「ぴぇーん」

 

「あぁヨチヨチおじさん怖くないでちゅよー」

 

「誰の赤ん坊なんだ?」

 

「フューチって女居たろ……ほらボロボロの海軍のコートを羽織った女」

 

「ああ! 隊長2人相手に有利に戦った奴かそいつの子供か」

 

「皆に抱かれたから父親が誰かわかんねぇが俺達の船の宝なんだ」

 

「そいつぁ良い宝だな!!」

 

「お! オメーも話が分かるな!」

 

「俺にも高い高いさせろ」

 

「馬鹿首が座ってねぇから駄目だ」

 

「じゃあせめて抱っこさせてくれよ」

 

「それなら良いぞ」

 

「オーヨチヨチ」

 

「「キャッキャ」」

 

「オメー赤ん坊の扱い慣れてるなぁ」

 

「うちにも赤ん坊が居るんだよ。侍居たろ2番隊の隊長」

 

「あぁ! ギャバンさんと殺しあってた」

 

「そう! そいつに赤ん坊が2人居てよ可愛いのよこれが」

 

「赤ん坊は良いよな癒される」

 

「わかる! わかる!」

 

 オーロとアルジェントも可愛いがられており、岩の上からレイリーさんがその光景を見て微笑んでいた

 

「奪い合いがすっかりプレゼント交換になっちまったな」

 

「レイリーさんこいつにフューチを紹介したいんだがどこ行ったか知らねぇか?」

 

「フューチならロジャーと一緒に白ひげと侍とで何か話してる。後にしな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりですね白ひげさん」

 

「ん? どこかで有ったか?」

 

「ゴッドバレーで仲間に誘われた海兵ですよ」

 

「あぁ! 居たなそう言えば! グララララ! あん時の生き残りか!! 懐かしいな」

 

「白吉っちゃん、ゴッドバレーって何だ?」

 

「俺がまだロックスって野郎の船に居た頃の話だ。世界の征服を企んでいたロックスが、海軍のガープとこいつに負けて死んだ事件だよ」

 

「わはー懐かしな! あの頃も楽しかったなぁ」

 

「軽く言ってるけど世界転覆の可能性が有った大事件だからねおでんさん」

 

「えぇ!! そんな凄い事件が……ん? 女俺はお前に名前をまだ言ってねぇぞ? 誰から聞いた」

 

「能力だよ。歴史に名を残す者なら知ってる」

 

「へぇ、便利な能力が有ったものだ。悪魔の実か?」

 

「そうそう」

 

「……昔話や能力の話も良いが本題に入ろう。フューチ、あれを出してくれ」

 

「はい! ロジャー船長」

 

 私は羽織っているコートから複数の紙を取り出し組み合わせる

 

「ん!? これは」

 

「俺はフューチの予言で白ひげのところに居る侍が読めると言われた。どうだ読めるか!?」

 

「あぁ読める……どうもこうもこの文字はワノ国光月家に伝わる一子相伝の暗号だぞ」

 

「……プハァ……俺達は誰も到達できなかったログポースの最終地点水先星島(ロードスターとう)に到達し、嬉々として上陸してみたがログポースが狂いこれ以上先を示さねぇ」

 

「最後の島に行き着いてこそ前人未到の世界一周が完了する」

 

「だがそこに行くには世界政府が読むことさえ禁じていたポーネグリフって奴が必要だった」

 

「たどり着けば名実ともに世界一の海賊団だ!!」

 

「世界一……」

 

「グララララ! 世界一とは大きく出たなロジャー」

 

「驚いただろニューゲートわはははははは!!」

 

「グララララ!!」

 

「……そこで頼みがあるニューゲート!! おでんを1年だけで良い貸してくれ!! 後生の頼みだ!!」

 

「おい何を勝手な事を言ってんだ!!」

 

「頼む」

 

「私からも頼みます白ひげさん。ロジャーの航海の最後のキーがおでんさんなのです」

 

「ふ……ふざけるなぁ!!」

 

 バキバキバキ

 

 時空にヒビが入る

 

「ロジャー!! 俺から家族を奪おうってのか」

 

「頼む1年だけで良いんだ」

 

「2人共頭なんか下げるな」

 

 おでんの言葉を最後に沈黙が場を支配する

 

 さっきまでのほのぼのとした空気は一変一触即発になる

 

 しかしその空気を変えるのもまたおでんだった

 

「……白吉っちゃん行ってみてえ! 行かせてはくれねぇか!!」

 

 白ひげが凄く嫌そうな顔をする

 

「凄く嫌そう」

 

「当たり前だ!! 俺とお前は兄弟分だろうが!! うおぉぉぉ!!」

 

 バリン

 

 白ひげの怒りが能力として空気に再びヒビが入る

 

「頼む」

 

「……うにゃ……勝手にしやがれ」

 

「白吉っちゃんありがとう」

 

 こうしてロジャー海賊団が最後の島に行くためのキーを手に入れた

 

 残るはロードポーネグリフのみ

 

 

 

 

 

 

 

 

「元気でやるよい」

 

「あぁ! 今まで世話になった」

 

「イゾウ、犬、猫お前らはどうする」

 

「この船であなたの帰りを待ちます……この船が好きだから」

 

「そうか……達者でな」

 

「はい!!」

 

 

 

 

 

「フューチ俺達の宝も出すからそんなに自分の分の宝を置いていかなくても」

 

「どうせ海軍に戻ったら没収を喰らうんだこういう時に使わせてよね。というか私の宝は殆ど食費にしか使ってないからあんまり減らないんだよ! あんた達は貯めときなよ。海賊家業も長く続けるつもりは無いんでしょ。料理や経理のやり方教えるから海賊でなくても食っていけるようにしてあげるからさ!!」

 

「「「えぇ……」」」

 

「嫌そうにしない!! 海軍に私が戻ったらあなた達を捕まえたくないんですからしっかりしてよもう!!」

 

「フューチ! 食糧もだいぶ置いていってるが大丈夫か?」

 

「ちゃんと考えて置いていってるから大丈夫だよ。安心しな空腹になんかさせないから」

 

「ありがてぇ!! 流石この船の女将さんだ」

 

「せめて若女将にしてくれないかな年齢的に……まだ26歳だよ私」

 

「あははまぁ歳よりは若く見えるからなお前」

 

「歳歳言うな!! まだアラサーですら無いんだから!!」

 

「アラサーってなんだべ?」

 

「ほら、30歳」

 

「ああーなるほど」

 

 この後白ひげが食糧を叩き返してきて一悶着有ったが光月一家が加わり、特にトキさんとは同じ女性であり、歳が近く何より幼い子供が居る共通点からすぐに打ち解け、今まで私が仕切っていた調理場を手伝ってもらい大変助かることになる

 

 

 

 

 

 

 

 

「おおよちよち赤ん坊がまた増えたなモモの助に日和か」

 

「ロジャーは赤ん坊が大好きだな」

 

「別に良いだろレイリー可愛いもんな」

 

 ワイワイキャッキャッしているとそれを眺めていたシャンクスの乗っていた樽から手が出て

 

「「おでん様!!」」

 

「犬! 猫!! なぜここに」

 

「儂らおでん様のみゆうかが一番楽しいぜよ」

 

「んだんだ!!」

 

「白吉っちゃんが怒るぞこりゃ!!」

 

「ゴロニャロロー」

 

「急に悪いな! こいつらも一緒に頼む」

 

「何か勘違いしてるんじゃねぇかおでん!! 船長がお前の知識を必要としただけだ!! わかったな!!」

 

「まぁまぁギャバンさんそう言わずにさ……おでんさん、ギャバンさんは私が入った時も強く当たってきたけど仲間思いのいい人だからそのうちわかるよ」

 

「おいフューチ!! せっかく俺がビシッと言ったのに台無しじゃないか」

 

「「「わはははははは!!」」」

 

「おでん、この船の基本的なルールは恐らく白ひげン所と同じだ。仲間には手を出さない。宝は皆で山分け、堅気には手を出さない!! モットーは自由だ!!」

 

「そいつはぁいいなぁ!!」

 

「おいフューチ酒出せ酒!! 皆で光月一家と犬と猫の加入祝いをするぞ!!」

 

「「「おおお!!」」」

 

「「「ビンクスの酒を届けにゆくよ」」」

 

「「「海風 気まかせ 波任せ~♪」」」

 

「「「潮の向こうで 夕陽も騒ぐ」」」

 

「「「空にゃ輪をかく鳥の唄!!」」」

 

「いいぞもっと歌え!!」

 

「楽器出せ楽器!! プー!! 鍵盤やれよ!! 俺ギターやるから」

 

「おうよ!!」

 

 こうしておでん一行がロジャー海賊団に加入した

 

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