フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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一等兵

「今回の航海にて海賊トリスタンを討ち取った功績及び航海の勤務態度をもってフューチ二等兵はこれより一等兵に昇進とする」

 

「謹んでお受けします」

 

 第四の壁の向こう側の皆さんこんにちはフューチです

 

 航海が終わりマリンフォードに帰還したらブレッド大佐より昇進を言い渡された

 

 また改造武器の保持は不問とされ、時間を割いて紙絵や月歩を教えていただきました

 

「猛将と世間では言われているがまず生き残ることが大切だ。部下はことごとく勇敢な者が多いが生き残ることを第一とするその姿勢は立派だ! ガハハ! だがこのままじゃ死ぬな! 精進するように!!」

 

「は、はい」

 

 紙絵の避ける訓練と称して私はボコボコにされながらそう言われた

 

「あとお前さん自前の武器を所持しても良いように手続きしておいた! 鹵獲品を使う海兵も居るからな!」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 ブレッド大佐は猛将ですが良い人に見えてきました

 

 ただ海賊を見ると猛将に恥じない動きをするのでやはり部下は巻き込まれて屍をさらしますが……

 

 とにかく自前の武器の保有を認められたのは大きいです! 

 

 ジャンク品でも漁ってしっかりとしたミニエー銃を完成させよう

 

 訓練と平行して廃棄された機材置き場に毎日通い使えるガラクタを集め、家の庭で使えるように組み立て、悪魔の実の能力を使って様々な銃の設計図を書き出し組み立てていく

 

 そして問題にぶち当たる。銃用雷管が作れない

 

 銃の性能を上げるには薬莢がまだ開発途中らしくブレッド大佐に聞いたところ兵器開発局で試作品が出ているということ

 

 ……一般兵に出回るのはまだまだ先らしい

 

 しかしそれだと私が死ぬので血の滲むような努力と睡眠時間、給料の大半をつぎ込んでタバティエール銃と君らの世界で言われる銃を作り上げた

 

 これなら1発撃つのに6秒しかかからず後装式にしたことで装填中に斬り殺される心配が減った

 

 バナーが滅茶苦茶高かったが購入して一体型薬莢を独自に製作し、次の航海までに60発を作り上げた

 

 個人製作、子供の知識と突っ込みどころ満載の銃だがこれが私の命綱

 

 暴発の危険性は有るが薬莢が一体型の為雨でも大丈夫と危険性と天秤にかけて命を取った

 

 そんな事を個人でやっているものだからあだ名が傷だらけから狂人だのカラクリ狂い等言われたが死ぬよりましである

 

 勿論ミニエー銃も2丁作った

 

 合計3丁とミニエー弾200発、薬莢弾60発ナイフを数本、支給されたサーベルが私の武器だ

 

「フューチ一等兵ずいぶん重装備だな任務に支障をきたすなよ」

 

「マークス曹長わかっております!」

 

「ならば良し! また甲板要員だから掃除と砲弾の運搬が主な任務だと思うが頑張れよ」

 

「はい!」

 

 私は女性用のタコ部屋のベッドの下に銃3丁を固定し、弾薬は専用のリュックサックに詰め込んでこれもベッドの下に置く

 

「さぁ仕事の時間だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嵐だ!! 飛ばされるぞ!! 何かに捕まれ!!」

 

 今回は嵐に巻き込まれた

 

 航海長がへましたのかグランドライン特有の急に変わる天候に巻き込まれたのかわからないがとにかく暴風の中に私達はいる

 

「帆柱に何かが接触!! 帆柱が折れそうです!!」

 

「補強だ! 補強しろ!!」

 

「ブレッド大佐! 第三砲の固定が甘く海に落ちてしまいました!」

 

「仕方がない放棄だ!」

 

「大佐!! 新人のミュー二等兵が発狂しました!」

 

「フューチ一等兵! ロープで縛って部屋のベッドにくくりつけておけ!!」

 

「はい!」

 

 私は言われた通り今回初めて長距離航海を経験するミュー二等兵を確保し、ロープで縛って部屋のベッドにくくりつける

 

 波で揺れに揺れ、死ぬんではないかと不安に思いながら1日を過ごす

 

「島だ!! 島が見えるぞ!!」

 

「助かった!!」

 

「運が良い!」

 

 見張り員が島を見つけたらしくボロボロになりながら島で嵐が過ぎるのを待つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何とか沈没せずにすみ、嵐が過ぎれば船の補強の為木材を必要とした

 

 私はクローン大尉の指揮下に組み込まれ島の散策と水の確保を命令された

 

 というのも嵐の衝撃で貯水タンクの1つに穴が空いてしまい水不足が予想されたためだ

 

 しかしこの島普通の島ではなかった

 

「班長! 幻覚を見せる毒草があっちこっちにあります」

 

「服を破ってマスクにしろ! 絶対に深く吸うんじゃねぇぞ!!」

 

「フューチ一等兵! 動けるか」

 

「はい! 動けます」

 

「毒草が比較的生えてない箇所を探せるか」

 

「わかりました!」

 

 私は班長の命令を遂行した

 

 サーベルで草木をかき分け、時に斬り、木に印をつけながら周辺を探した

 

「毒草が薄い所は地面が乾いている……毒草が一番多い所に水が有るのでは?」

 

 最悪な予感がした

 

 最悪な時に最悪は重なる物でドシンドシンと何かが近づいてくる

 

 ギャアォォォォォ

 

「怪獣だ!!」

 

 私は背中に背負っていたタバティエール銃を持つと素早く装填して怪獣の目玉を狙って発砲する

 

 パン

 

 ギャアォォォォォ!! 

 

 弾丸は目ではなくこめかみに当たったが人の腕をかすっただけで吹き飛ばせる威力のタバティエール銃の弾丸は骨を貫通し怪物の脳まで届いた

 

 ギャアォォォ

 

 断末魔を上げながら倒れる怪獣

 

 水ではなく食料を手に入れたため班長に報告しに行く

 

「班長! 周辺を散策中怪物と遭遇し、これを射殺! 食料となると思われるので人手を貸していただけないでしょうか!」

 

「うむ! 許可する二等兵を3名付ける。骨や皮も船の補強に使えるようなら回収するように」

 

「は!!」

 

 私は二等兵の3名を連れて怪獣の解体を始める

 

 怪獣の皮は水を弾く様で補強材に使えると判断し持っていく

 

 骨は思ったよりも脆く記念の牙を除いて放棄することにした

 

 だいたい3時間で不馴れな解体作業を終わらせ、捜索隊に合流する

 

「水源は見つかったが必要量貯まるのに時間がかかる寝ずの番を付けて水源を見張り明日出発できるようにする」

 

「は!」

 

「フューチ一等兵、寝ずの番できるか」

 

「わかりました!」

 

「頼んだぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 湧水がチョロチョロ出ている小川に樽を設置して貯まったら大きな樽に移してそれを船に運ぶ

 

 これを繰り返して水を確保するのだが一括で大樽にガバッと掬うことができないので効率が悪い

 

 しかし私の持ってきた道具にこれらを解消できる道具は無く、地道に貯まるのを待つしかない

 

 私はそんな作業を皆でしているのを見ながら銃を背負いとランプを持って周囲の警戒をする

 

「フューチ一等兵差し入れだ」

 

「ありがとうございます!」

 

「寝ずの番悪いな」

 

「いえ大丈夫です軍曹殿!」

 

「この分だと明日には出発できそうだからな! そしたら1日船で休んで良いから」

 

「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「海賊だ!! 島に海賊がやって来たぞ!!」

 

 出発直前に島に海賊がやって来た

 

「いくぞお前ら! 海軍をぶっ殺せ!!」

 

「「「ヒャッハ!!」」」

 

「応戦するぞ!!」

 

「「「は!!」」」

 

 嵐の対応や島での散策などで疲れきっていたところに海賊が襲撃してきた

 

 旗を見るにラメール海賊団と見える

 

「恐れるな! 高々1500万ベリーの弱小海賊だ!!」

 

「数だけ多いだけだ!」

 

 私は背負っていたタバティエール銃とサーベルで応戦した

 

 時にナイフを投げて敵を倒し

 

 

 

 タバティエール銃で射殺を繰り返した

 

 残弾が残り15発になったところで戦闘は終了

 

 昨日解体を手伝ってくれた二等兵3名と差し入れをしてくれた軍曹は残念ながら亡くなっていた

 

 私は7名射殺、4名を斬殺した

 

 敵の船長ラメールは捕虜となり、船の最深部の牢に入れられた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「できた! できたぞ!!」

 

 甲板で私は叫んだ

 

 訓練時代も合わせると約1年

 

 ついに紙絵を習得した

 

 これで疑似見聞色ができる! 

 

 死ぬ可能性が一段階減る! 

 

 次は月歩だ! 

 

 空を歩けるようになれば海に落ちて死ぬ確率が減る! 

 

 13歳で六式の1つを覚えられるのは優秀じゃないかな! 

 

 この調子で頑張るぞ!!

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