春島……桜が満開のこの島で白ひげとロジャーの対話が行われた
「久しぶりだなロジャー」
「元気そうで何よりだ白ひげ」
「グララララ!」
「わはははははゴホッゴホッ」
「ロジャーさん……」
「おぉ、わりぃなフューチ」
「ロジャー風邪か? 仲間はどうした? フューチだけか? おでんも居ねぇ様だが」
「……まずはこれだな……ロジャー海賊団は数週間前に解散した」
「な!?」
「おでんはワノ国に帰す事になった……借りたのにすまねぇな」
「待て待て、ロジャー海賊団が解散だと!! 何の冗談だ。お前の事だ死ぬまで航海を続けるものだと思ってたが」
「俺はもう余命幾ばくもねぇ……もう時期死ぬゴホッゴホッ」
「ロジャーが死ぬだと……フューチ本当か」
「白ひげさんもわかるのでは? ロジャーさんがもう覇気も使えないくらい弱っているって事を」
「わざとじゃねぇんだな」
「あぁ、俺にも限界ってのが有るらしい……今はフューチに助けられてここに居るが手伝いが無かったらこうやってお前に最後の対話すら実現しなかっただろうよ」
「本当か……本当なんだなロジャー」
「だが、俺は満足だ。最後の島ラフテルへも行けた。……そうだ白ひげ。おでんの借りを返してなかったな……ラフテルへの行き方でどうだ? いや、ラフテルで何が有るか話そうか」
「興味ねぇよ。俺はワンピースよりも家族の方が大切なんだ。縄張りの維持もある。お前みたいな大冒険だけできるってわけじゃねぇ」
「なら少しだけ世界の真実を話そう…………」
「…………なに? それは本当か」
「あぁ、本当だ。ジョイボーイってのが鍵だ。そいつには必ずDの名が付く」
「D? お前は確かゴールド・ロジャーだろ?」
「違う違う、それは政府が俺に付けた名だ。俺の名前はゴール・D・ロジャーだ。俺も歴としたDの一族だよ」
「時々会うなDを持つ奴に。うちに居るティーチもDを持っていたな」
「ティーチには気を付けろよ白ひげ。力を持ったDは必ず大事件を巻き起こす。寝首を掻かれるんじゃねぇぞ白ひげ」
「グララララ! ティーチが? あり得ねぇよ。俺の大事な息子だぞ」
「そうか、それならいい……Dは神の天敵と呼ばれている。神はわかるだろ」
「天竜人か」
「そうだ。まぁこれ以上はお前の目で確かめろ……フューチ写しを出せ」
「はいよ」
パチン グニョン
「なんだフューチ、お前の能力者だったのか」
「元々能力者だったんですが使い方がわかってなくて……ラフテルで能力の使い方説明書みたいなのが転がってたのでおでんさんの力で解読して貰い、ようやく使えるようになりましたよ」
「しっかし便利な能力だな道具をしまえる能力とは」
「まぁ覚醒すればもっと凄いんですがね……」
「グララララ! まだ覚醒してねぇのか! そいつは凄いな……で、ポーネグリフの写しなんか寄越してなんだ?」
「お前が使え白ひげ! 写しの写しだがこれが有ればおでんに会いに行った時にお前は俺の次の王になれる! 俺はお前になって欲しい! 白ひげ!!」
「……やめだやめだ! お前の苦労を考えるとそれを受け取ったらお前の冒険の冒涜になる! だから受け取れねぇよ」
「そうか! そう言ってもらえて安心したぞ! 流石俺のライバルだ」
「試したのかロジャー!」
「あぁ、試させてもらった!! 来いよ白ひげ俺のたどり着いた世界の真実って奴に家族を連れてな!!」
「おう! 行ってやるよロジャー! あの世で見てろ!!」
「……あ、そうそう、俺はフューチの海軍復帰のために海軍に捕まる事にした。司法取引の材料って奴だ」
「ん? なんでまた。ひっそり死ねば良いだろうに」
「おいおい海賊王の死亡がひっそりなんじゃ世界が許してくれねぇよ。公開処刑でもくらって全世界にド派手にしんでやるよ! それにこれはフューチの為じゃねぇ。俺達ロジャー海賊団最愛の宝のためだ」
「宝? なんだそれは」
「そこに居る俺達の息子と娘の為さ!」
「このガキ共か……良い宝じゃねぇか!」
「おう! お前も気にかけといてくれ! 俺達の宝をな!!」
白ひげとの対話は終わった
お互い積もり積もった話を全て吐き出し、ロジャーは満面の笑みを浮かべて白ひげの縄張りから姿を消した
「ロジャー、次はどこへ行く?」
「決まってる南の海のバテリラって島だ!!」
私は貝で作った小型の試作エンジンを取り付けカームベルトを突っ切るそのままラフテルで見つけた特殊なルート……白海にまで登り、レッドラインを突破し、南の海に僅か1ヶ月で到達した
「フューチ! お前さん航海士としても1流になったな」
「そりゃレイリーさんやギャバンさんのを身近であれだけ見れれば航海も上手くなりますよ」
「しっかし、このエンジンってやつはスゲーなずうっと動いてやがる」
「何個も貝を合わせることで外部の風力が1時間当てる事ができれば1週間は動き続ける。でも私が考えているエンジンは水が有れば半永久的に動かせる!」
「そいつはすげぇ!! 軍艦なんかも動かせるのか?」
「軍艦どころじゃないよ……島だって動かせる!」
「わはー!! そいつは良いな!! 最高だ!!」
そんなくだらない話をしながら私達は目的地バテリラと言う島に着く
「ロジャーさん一応変装して上陸して。島ではその待ってる子の前以外変装を解いちゃダメだからね」
「わかってるよ。ありがとなフューチ。お前はどうするんだ?」
「隣のマーキ島でココアの特訓を再開するよ。1週間に1度、薬を渡しにここに来るから何かあったら電伝虫で報告してね」
「あぁ! 助かった! じゃあまた会おう!!」
「じゃあまた!」
「ロジャー船長! またね!!」
「ココア! 強くなれよ!!」
「うん!!」
マーキ島、小さな町と広い草原が広がる夏島
「じゃあやるよ! ココア!」
「うん!」
「じゃあ覇気についての指南書を復唱!」
「「覇気とは! 全人類が持つ意思の力であること! 心の力であること!」」
気配、威圧、気合い、殺気、闘争心等の目に見えない力を纏めた物であり、精神がいかに強靭であるか、それを開花させるのは才能と努力である
覇気習得の第一段階は精神修行である
精神が成熟していれは自ずと自らに眠る力を呼び起こせるだろう
邪道として他人の覇気を喰らい続ける事により目覚めを強制的に促す事が可能とわかり、ココアの協力でそれを洗練する事ができた
「「覇気は全てを効率よく育てるべきである! 偏りが有れば覇気は十分に機能しない」」
覇気には壁がある
鍛えていけばぶつかる壁が
それを乗り越えるには別種類の覇気を鍛えるのが効率的である
私は最初覇王色に極振りであったが武装色と見聞色を覚えてからどちらも鍛えたからこそ緑色の覇気という世にも珍しい覇気を習得できた
ココアは11歳ながら既に武装色と見聞色の覇気の初歩は身に付けている
メタメタの実の能力を合わせれば将来のシャーロット・カタクリの様に自身の体を削って技を回避するみたいな事ができるだろう
超人系の覚醒こそ伸び幅は絶大
他人に影響を与えるまで到達できればベストである
話を覇気に戻そう
相手の気配をより強く感じる力……見聞色の覇気
目に見えない鎧を着るイメージ……武装色の覇気
気配探知の見聞色の方が訓練内容も分かりやすく身に付けやすいが、武装色の覇気には裏技がある
「じゃあココア私が覇気を流すからそれを身に着けてみようか」
「うん!」
私はココアの体に手を当てる
そのまま覇気を流しココアが流れた覇気をコントロールする
「腕が黒くなったよ!!」
「それじゃあ私が手を離すからその状態を維持ね」
「うん!」
「……はい!」
「う──ーん!!」
これが武装色習得の裏技である
初めはコントロールだけを意識して、次は覇気の放出だけを意識する
そしてコントロールと放出を上手く噛み合わせ、最後に覇気の圧縮を行う
今ココアはコントロールと放出の噛み合わせを頑張っている
これさえできれば武装色硬化を自力で扱える
扱えるようになれば後は圧縮をして、範囲を広くしていけば青色の覇気となり、全身武装色になる
さらにコントロールを身につければ臓器や血管をも武装色で守ることができる
そこからは圧縮と面積を広げることのいたちごっこ
その状態になって初めて武装色を極めた状態となる
面積や形状変化の激しい超人系能力者はなかなか圧縮まで到達できず、面積を広げることばかり意識してしまう
その考えをココアには改めるように指導している
ちなみにオーロとアルジェントは圧縮までしてないものの全身武装色硬化と見聞色の初歩は2歳ながらにもう身に付けている
転んだ時に硬化するものだから産まれてこのかた怪我を1度もしたことがない
「オーロ! アルジェント! おいで」
「「ママー」」
ちなみにこの2人
「いや、ママ、子供の名前にイタリア語で金と銀は痛すぎじゃね? ONE PIECEの世界じゃなきゃ児童科に駆け込むレベルだからね」
「いや、お兄ちゃん付けたの私達のパパのロジャーだから……海賊王ゴール・D・ロジャーだから私達金金と金銀になる滅茶苦茶な名前だから」
「やベー痛すぎ」
「きゃはははは」
ギフティッドである……曰く転生者と言っているが……