海賊団が解散して約10ヶ月
遂にこの日がやって来た
「ロジャー……船長……悔いは有りませんか?」
「あぁ! ねぇよフューチ!! ……この際だ最後まで付き合ってくれたお前にこれをやるよ」
「これは……エース!? 愛刀じゃないですか!!」
「俺が捕まればこいつとも別れることになる。……だったらお前に渡した方が何百倍もましだ」
「パパ!! パパ!!」
「ロジャー死ぬの? 公開処刑されるの?」
「オーロにアルジェントか。なに俺は死なねぇよ」
「パパ、いつか私達もう一度ラフテルに向かうよ! 強くなってパパを越える」
「そうか! わはー!! そいつは嬉しいな」
「強い悪魔の実も食べてまずはココア姉ちゃんを越えるんだ!!」
「そうか……そうか!」
2人の頭を擦りお別れを済ます
「じゃあ行こうロジャー……本当に今までありがとうございました」
「じゃあなオーロ、アルジェント、それにココア! 強くなって俺を越えに来い!!」
「……ココア少しの間ポートガスさんの家でオーロとアルジェントを守ってね……少し仕事をしてくる」
「うん! フューチさん待ってます!!」
ブロロロロ
「じゃあフューチ! 最後も派手に頼むぜ!!」
「目的地は」
「マリンフォード!!」
「了解船長!!」
『こちらフューチ大尉……こちらフューチ大尉応答願います』
プルプルプルガチャ
「こちらマリンフォード……何様か?」
『大物を捕まえた。私の指揮権限を超過しているため上官の指示を仰ぎたい』
「しばし待たれよ……今何処に居る」
『正義の門!! 今開ける』
「は? 何をする気だ」
「長官殿!! 正義の門が勝手に開いていきます!!」
「なに!?」
我々は目を疑った
ボロボロの正義のコートを羽織った女海兵が正義の門を抉じ開けているではないか
「す、す、直ぐにコング元帥に報告を!!」
「は、はい!!」
「やるなフューチ!」
「派手にやれって言ったのは船長だよ。さぁこれで本当の最後だと思う。大将達がやって来て私は尋問されるでしょう……ロジャー船長! 大冒険楽しかった」
「あぁ! 悔いはねぇ!」
ウゥーウゥーウゥー
「緊急事態のサイレンだ。広場まで船を進めるよ」
「おう!」
「待て!! 止まれそこの小型船!!」
「駄目です中将!! あの小型船滅茶苦茶速くて照準ができません!!」
「ええい! ……あ、あれは!!」
「センゴク大将に! ガープ中将が出てきました!!」
「これで小型船も止まるな」
「ん? 女海兵ばかり目が行っていたが隣に座っている男性はなんだ?」
「あ、あれは!!」
「センゴク大将!! ガープ中将!!」
私は叫びながら敬礼をする
「この度極めて重大な案件のため!! 正義の門を抉じ開けさせていただきました!!」
「ん? なんじゃあの海兵は」
「止まれ海兵!!」
「ジゲジケ転送……」
小型船はみるみる消えて無くなり、手を縄で縛られた男と女海兵が広場に降り立った
「海賊王捕縛と言う案件です!!」
「「ブー!! ロ、ロ、ロ、ロジャー!!」」
「久しぶりだなガープ! センゴク!!」
「何しに来た!!」
「何ってこの通り、この海兵に捕まった」
私は直立しながら敬礼を続ける
「女海兵! 名と階級は!!」
「エレ・フューチ! 階級は大尉であります!!」
「大尉!? 馬鹿を言うな! そんな練り上げられた覇気をしながら大尉奴が居るか!!」
「ガープまて、話がややこしくなる……ロジャー、何を考えている」
「いや何も。ただ捕まっただけだ。もう悪さもしねぇよ」
「ふん! 嘘付け……ロジャー。なぜ自由を愛するお前が海兵なんぞに捕まる」
「嘘じゃねぇさ。俺はこいつになら捕まっても良いと思ったから捕まったのさ」
「……どちらにせよロジャーお前はインペルダウンに収監される! いいな!」
「あぁ! 好きにしろセンゴク! 俺の冒険は終わった」
「おい見ろよロジャーだ! ロジャーがいる!」
「海賊王がこんな場所に……あり得ねぇ」
「あの女海兵は何者なんだ! 見たことねぇ」
ざわざわと海兵達が私とロジャーを取り囲みながら話をする
私はその間もずっと敬礼をし続ける
「おい! ロジャーを監獄に連れていけ」
「は、はい!!」
「おいおい逃げはしねぇよ。ビビるなよ海兵」
「し、しかしお前は55億の男……」
「おい、フューチ! こいつらじゃ話にならねぇ。監獄まで引っ張っていってくれよ」
「わかりました」
「お、おい」
「黙れ」
ドサッドサドサ
屈強な海兵達がバタバタと倒れる
「なんちゅう覇気だ」
「覇王色……しかし尋常でないな」
ガープ中将とセンゴク大将の顔には冷や汗が出ている
私は真顔でロジャーの事を引っ張っていく
「まて、フューチ大尉……ロジャーを牢に入れたら話が有る」
「わかりました。全て隠さずに話しますセンゴク大将」
「凄いねぇ~あんな海兵居たかねぇ~」
「いや、知らん顔じゃな」
「……あ!? 思い出した! フューチ大尉だ! あの人かよ」
「しっちょるのかクザン」
「俺が二等兵の頃の上官だ。全然見なかったから死んだと思ってたが……あらら、凄くなっちゃって」
「2人共見てみなよ~あの覇気を……漏れ出てる覇気に色が付いてるよ~黄色いねぇ~」
「本当じゃな……覇気に色がついちょる」
「昔から覇王色使う人だったけど別物だよ。化け物かよあの人」
次期大将に最も近いとされている3人の中将が揃いも揃って化け物と称した
フューチはロジャーを引っ張り牢に入れる
どうも第四の壁を越えた先に居る皆さんこんにちは……フューチです
ただ今コング元帥の下、センゴク大将、ゼファー大将、ガープ中将、つる中将、ボルサリーノ中将、クザン中将、サカズキ中将と海軍の最高戦力が揃い踏み
「まずは君は何者かね? フューチ大尉。君の経歴は見させてもらった。AF銃の製作者であり、今は無きブレッド少将の部下であった事も調べはついている……遭難したと聞いていたが何をしていた」
「ロジャーの船に乗っていた」
場の空気が凍る
「つまりロジャーのクルーだと?」
「海軍に所属していたので海軍とは1戦も交えなかったので懸賞金は付いてませんが乗っていました。料理長として」
「……初めはゴッドバレーの借りが有った為でしたが乗っているうちに船員と打ち解け、私が海軍所属であろうとも平等に扱ってもらいました!! 船長の子では有りませんが2人の子供も産みました。ココアという子供を拾い我が子の様に育てています」
「今回の逮捕はロジャー船長の意思です。私を海軍に戻す為に……最後の瞬間を与えてもらいました」
「最後の瞬間じゃと!! どういうことだ!!」
「ガープ中将……ロジャー船長の病は末期です」
「な!?」
「薬で延命しているだけでもうこれ以上の延命もできないと悟り今回の逮捕となりました」
私は泣いていた
泣きながら全てを語る
一部嘘を交えながら
「強くなり、逮捕できる機会は多々有りましたが遅くなり申し訳ありまぜん」
「……そうか。君は見たのだろう最後の島で真実を……それを知ってなおなぜ海軍に戻る」
「コング元帥! それは……」
「センゴク大丈夫だ。責任は私が取る」
「……最後の島で私は…………」
「!?」
「な!?」
「だからこそ海軍にて世界を変えないといけないと思いここに来ました!!」
「……追って指示を出す。それまでセンゴク。お前の部屋でフューチ大尉を軟禁とする」
「は!!」
「最後の島の事……他に言い様は幾らでも有ったろうに……」
「センゴク大将……これから大きな時代の変化が訪れます。ロジャー船長の処刑から始まる時代が」
「フューチ大尉……ロジャーの処刑で海賊と海軍の対立の時代が終わるのかね」
「逆ですね。海賊達の時代が始まります。新たな海賊王が現れる日まで」
「そうか……嫌な時代だな」
「今回のロジャー逮捕の功績と海賊王のクルーであった事実はどうなると予測しますかセンゴク大将」
「恐らく海賊王のクルーであった事実が消されロジャー逮捕の功績で大幅に出世するだろうが、世界政府の監視下に置かれるだろうな」
「……それは困りますね……私は来るべき日の為に有ることをしなければならない」
「何かね?」
「世界徴兵を!!」