第四の壁を越えた先に居る皆様こんにちは、フューチです
現在私達海兵の選抜隊200名は春島にいます
春島の温暖な気候により食料に困らないこの島では、それを目当てに巨大な草食動物と、草食動物を目当てにしている狂暴な肉食動物が蔓延っているのです
今回はその間引き作業を行います
「さぁサーベルに武装色を纏わせ斬りかかるぞ!!」
「「「おぉ!!」」」
皆に気合いが入る
といっても今まで私に必要だとわかっていても超過酷な訓練を行わされたストレスが溜まりに溜まっており、今回の間引き作戦で、そのストレスや怒りをぶつけようと皆気合いが入っています
それに今回は町の武器工場に依頼して作ってもらった5丁のマキシム機関銃がある
まぁ怪物に効くかわからないが、兵達の精神安定状必要だろうと思い持ってきた
このマキシム機関銃には固定式の車輪が付いており移動は楽に行えるのだが、ジゲジゲの能力で異次元に収納し、兵の負担を最小限にする
「ジゲジゲポケット……搬出!!」
「さぁ間引き大作戦だ!! 食料自給率を上げて他所からの食料輸入を減らせば、それだけでモーリシャス王国は楽になる!! 肉食動物、草食動物どちらも殺せ!!」
「「「おおおおお!!」」」
覇気を覚えたてとはいえ、海兵達の実力は確実に上がっていた
これなら大丈夫と思い指揮を大佐に任せ、私は見聞色で確認したこの島のボスを倒しに行く
「少将上手く逃げたんじゃ?」
「馬鹿、少将はそんな人じゃないだろ」
そういう噂が聞こえてくるが無視をして剃や月歩で島の中央にズンズン進んでいく
途中出会った強そうな動物を片っ端から殺し、いよいよ島のボスに到達する
この島のボスはウサギだった
狂暴な肉食ウサギ、デッドラビットの変異種だろう
グルルルルと唸り声を上げて警戒する
後ろには子供達であろう小さなデッドラビットが沢山いる
「完全に悪者だけどこれも生存競争……悪いが人のために死んでくれ……神避!!」
私はロジャーの技を見様見真似で斬撃を飛ばす
きゅ?
デッドラビットの胴と頭が離れ、後ろに居た子供達はミンチに変わる
「成敗!!」
ズシャーっと巨大なデッドラビットの体から血がおもいっきり吹き出す
「ひ!? し、少将!!」
「いやー、血を少々被りすぎた」
「ご、ご無事でなによりです」
「どうだい? 間引きは順調かい?」
「は、はい! 現在大型草食動物を50体、肉食動物を150体ほど仕留めました」
「よろしい……この調子であれば1ヶ月で間引きは完了しそうだな」
「あの……少将、こんなに生態系を破壊して島は大丈夫なのでしょうか」
「え? 草食動物は家畜化して、人間頂点のピラミッドに書き換えるだけだよ。なーに、問題が起きたら起きたで解決していけば良い。今は穀倉地帯が必要なんだ。豊かな土壌があり、畑を作るに適するこの島は早急に間引きする必要がある」
「な、なるほど」
「それに穀物の種は私が大量に持っている。冒険中に色々な島に寄った時に育て方も一緒に聞いた物が大量に保管してあるから穀物の種不足なども心配しなくて良い」
「あ、はい」
「木々もある程度伐採して船の素材にもできるしな。あぁ、4の島の冬島も早く解放して鉱物採掘を始めたいものだ。冬島って鉱物資源が豊富だからなぁ」
「少将は国の王にでもなったつもりですか?」
「いや、そんなつもりは無いけど」
「でしたらなぜこれだけの戦力になったのです! 海賊討伐に出掛けないのですか」
「いや、なに増長してるの? 君たちのレベルじゃ新世界の海賊と戦えるわけ無いじゃん。屍を晒すだけだよ」
「しかし……」
「今は動物相手に戦い方を覚えなさい。覇気の練度を上げなさい。話はそれから……わかった? ホフマン大佐」
「……はい」
「君は覇気習得で逃げ出そうとしたり問題行為も多かったが、作戦立案や指揮能力は高く評価してるんだ。覇気を上手く扱えれば中将にだってなれる。私は問題児だからこれ以上の出世は怪しいけど君なら上にいける素質はあるんだ! 頑張りなさい」
「は、はい!!」
選抜隊と後発隊の2組に別れて作戦と休みのローテーションで作業すること1ヶ月3の島の解放に成功する
即席の港を作り、今はその港の拡張作業をさせている
モーリシャス王国では3の島解放に伴い移民を募集
今なら開拓すれば自分達の物、税金の2年間免除と特例が発令され、開拓フィーバーが巻き起こる
「この世界の人達良くも悪くも単純すぎ!! やっぱりここでなら社会主義の計画経済がものをいうのでは!!」
「はいはい、中二病乙……でも活気が有るのは良いことだね。あと海兵の皆が強くなってるのが目に見えてわかる。ママ教育めちゃめちゃ上手じゃない?」
「ココア姉の下積みが有ったからでしょ。ママなんだかんだ言ってパパの船に乗ってた頃から覇気のメカニズムについて研究してたし」
「まぁ覇気については第一人者だろうね。僕達を産むときですら実験してたくらいだし」
「あぁ私も冒険に出たい!! 海兵になるまえに色んな国を巡って世界の問題点を洗い出して理想な国家を作りたい!!」
「革命軍にでも入れば?」
「でもそれするとママに迷惑がかかるじゃない! オーロの馬鹿」
「へいへい、馬鹿ですよっと……海兵だと国作りなんて無理だと思うけどなぁ」
「海軍本部の目の届かない東西南北4つの海なら海軍の上官が権力を握ったところでどうということはないでしょ」
「う、うわぁゲスだ」
「理想の国家を作るには悪に染まる必要があるのだ!! はっはははは!! ごぼごぼ」
「茶番乙、で、いつまでも覇気の練習だと飽きてきたし、町にでも行く?」
「それ良い! すごく良い意見! よし! すぐ行こう! 今すぐ行こう!!」
「あっちょっと!! ……ココア姉さん町に行ってきます」
「ん? はーい。気をつけて行っておいで……私も付いていこうか?」
「任務中でしょ。大丈夫」
ギュイーン
「僕達強いから」
「そうだね。行ってらっしゃい」
オーロとアルジェントは毎日のように町に行くようになり、町のアイドルになるのだがそれはまた別のお話
「3の島解放を祝して乾杯!!」
「「「乾杯!!」」」
ワイワイと3の島を解放して海軍基地はお祭り騒ぎ
あれだけ凶悪だった動物達を負傷者は出たものの死者0で解放できたのは快挙であり、海兵の家族達は喜んだ
勿論モーリシャス王国の民は広がった生存圏に喜び、活発な開拓に島からとれる果実や木材の取引が早くも始まっている
商売魂凄まじいな
まぁそれは置いておいて、今回の宴会は海兵達の息抜きである
強制的な覇気習得の特訓を2ヶ月、島の解放作戦1ヶ月と休みはあったものの、ほぼ働き詰めであり、こうやって息抜きする必要があった
「ホフマン大佐飲んでる?」
「フューチ少将どうです? 飲みますか?」
「頂こう」
コポコポとワインを入れられる
「良いワインだ」
「でしょ! この島の名産品なんですよ」
大佐の横に座っていた少尉が話しかける
「モーリシャス王国の名物かいいね」
「家の実家で作ってるんですが今回の宴会用に譲ってもらってきましたよ」
「少尉これを樽で購入できる?」
「へい! 実家の親父も喜びます。幾つ買いますか?」
「そうだね……30樽買おうか」
「いやー助かります!!」
「少将そんなにお金あるんですか?」
「まだまだ蓄えはあるよそれよりも……明日から私は白ひげとの交渉に向かう。業務は2の島と3の島の港の拡張作業を地元の土木屋と協力して行うことホフマン大佐指揮を頼むね」
「わかりました!! しかし今回の作戦で機関銃は大活躍でしたね! 有刺鉄線で足止めしてそこを一斉総射すればたちまち怪物も倒れるんですもん便利ですわ」
「まだ世界でも稀少なものだから修正が必要になったらメモしておいてくれ戻ったら確認する」
「あの機関銃1丁作るのにどれくらいの値段と期間がかかるんですか? うちの軍艦3隻にも5丁ずつぐらい載せたいのですが」
「あぁ、3ヶ月で10丁はできると思うよ。値段は交渉次第だけど30万ベリーくらいかな? 1丁」
「なら安いですな。買いましょう」
「行く前に工場に伝えておくよ。あと何かある?」
「いえ、特には……あ、パワプロ軍曹大活躍でしたねやっぱり悪魔の実の能力者は違うや……だって水銀ですから体にダメージが入らないんですもん」
「覇気纏わせれば普通にダメージが通るよ」
「いやいや、動物に対してですって、超人系なのに自然系みたいで羨ましいです」
「ホフマン大佐もココアに挑めばよかったじゃん」
「いやいや、お子さんも少将には劣りますが十二分に化け物ですって、なんで覇気を覚えた海兵50人相手に組み手が成立するんですか。彼女も超人系ですよね? 自然系じゃないですよね?」
「勿論超人系の珀鉛人間だよ」
「珀鉛といえばフレバンスが産地でしたな。少将は行ったことは?」
「ほぼ内陸国のフレバンスなんて行ったことないよ。ただココアが作る造形を見ると美しいから行ってみたいとは思うけどね」
ハハハハハと笑い声が起こる
大宴会で翌日は皆グロッキーの中、私は酒を購入すると船を出す
目指すは白ひげの拠点とする島に向かって1人出港する