フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ダグラス・バレット捕獲作戦 前編

 えー、第四の壁を越えた先に居る皆さんこんにちはフューチです

 

 現在幹部を集めてダグラス・バレット捕獲作戦について話が行われています

 

 海軍上層部はバスターコールを行う前に偵察として私達を派遣したいらしく情報を逐一報告するように指示が出ていた

 

「何で俺達が25億の怪物を相手になんか……」

 

「本部は俺達を殺したいのか」

 

「フューチ少将も何とか言ってくださいよ」

 

 部下達はこの任務を絶望としか認知していなかったが、バレットとは何度も殺し合い、共闘をしてきた仲

 

「これは私とバレットの決闘になるな」

 

「ふ、フューチ少将!?」

 

「丁度良い、2隻でバレットの居る島に向かう。でも上陸はするな。必ず全員船の上で待機させろ」

 

「フューチ少将! 倒せるのですか!? 鬼の跡目ですよ」

 

「わからない……だが、楽しいことは起こるだろうよ……」

 

 私はロジャー海賊団での楽しい思い出を思い返していた

 

「……国をも滅ぼすバレットとは何度も戦ってきた。私以外が戦えば死ぬことになるから見ているだけだ……新世界の強者の戦いを特等席で見せてやるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 伝書バットが私に命令書を届けて数日後、モーリシャス王国から旧式艦2隻が港から出港する

 

「少将! ダグラス・バレットに挑むって本当ですか!」

 

「あぁ、パワプロ軍曹本当だ」

 

「す、すげぇ……」

 

「フューチ少将! 見習いの自分も連れてきていただき感謝します!」

 

「おぉ、グレーナー見習いか、航海中様々な事を見て学ぶように……ココアいる?」

 

「なんでしょうフューチ少将」

 

「グレーナー見習いに航海のいろはを叩き込むように、また今回の戦いでは船に危害が加わらないように船で待機を言い渡す……頑張って守ってよココア三等兵」

 

「はい!」

 

「さぁ2週間の航海だ! 気合いを入れてくぞ皆!!」

 

「「「おぉ!!」」」

 

 

 

 

 

 

 航海中私は様々な事を海兵達に教えた

 

 貝によって水問題は解決したが、それでも食材の無駄を徹底的に省いた料理の事や航海術、正しい風の捉え方、海上での武器の手入れの仕方なんかを徹底的に教え込む

 

「フューチ少将何でもしってるんですね」

 

「伊達に海賊王のクルーをやってた訳じゃないかね」

 

「潜入任務だったんですよね……その忍耐力憧れます」

 

「いやいや、好んで乗ってただけだから」

 

「またまた、ご冗談がお上手で」

 

 海賊王を捕まえたバックストーリーが新聞により全世界に発信され私は海賊王逮捕の功績者となり、クルーであった事実は潜入任務とされた

 

 真実をしっているのは、ロジャー海賊団の皆と最後に会った白ひげ海賊団幹部のみ

 

 私は人を化かし、海賊王を捕まえた事から世間では私を狐というあだ名が付けられているらしい

 

 更に私が緑色の覇気を扱うのを見た海軍上層部は私の事を緑狐と呼ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サカズキ中将探したよ~こんなところで何を読んでいるんだい~?」

 

「ボルサリーノか、これを見ろ」

 

「ふ~ん。フューチ少将じゃないかぁ。ダグラス・バレット捕獲任務ねぇ~」

 

「アイツは駄目じゃ。海軍の絶対的正義に反するやつじゃ。ロジャーの事を心酔しちょる!!」

 

「でも故人だよ~。そんなに心配する必要があるかね~」

 

「あやつは狐じゃ、女狐じゃ」

 

「世間ではそういわれてるねぇ~」

 

「化かされてるのは我々かもしれんちゅうとるんじゃ!」

 

「でもコング元帥もセンゴク大将も、ガープ中将だって信頼してるんだよ~」

 

「ゼファー先生は!!」

 

「あの人はほら、海賊が大嫌いじゃないですかい~ロジャーって単語を聞くだけで怒り出すし~……嫌いなんじゃないかな~」

 

「やはりゼファー先生はわかっちょる! 一度海賊に情けを与えてしまった先生だから! ……あの海賊王のクルーだった女狐は危険じゃ」

 

「でもどうしようもできないよ~。彼女は新世界の僻地に飛ばされたんだよ~」

 

「どうせ女狐のことじゃ。本部に戻る策謀でもねっちょるじゃろうよ」

 

「そんなもんかね~となると君はダグラス・バレット捕獲作戦が失敗すれば良いと思ってるくちかい~?」

 

「ふん! 共倒れすればよか」

 

「ふ~ん……わっしとしては同じ海兵として勝って欲しいけどねぇ~」

 

 赤犬と黄猿がそんな事を話している頃、フューチはダグラス・バレット捕縛作戦がいよいよ始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 破壊され尽くした港町、積み重なる死体、蒸せ返る血の臭い

 

「相変わらずの残忍さだねぇ……島に上陸するんじゃない!!」

 

「ですが……死体を埋葬しなくては……」

 

「余波で死にたいのか。ここはもう既にバレットと私の戦場だ」

 

 バレットが気がついた様で覇王色の覇気が飛んでくる

 

「ぬ!」

 

 私もすかさず覇王色の覇気でそれを押し返す

 

「……島の中央か」

 

「フューチ少将! ご武運を!!」

 

「ホフマン大佐船を近海で待つように頼むな」

 

「は!!」

 

「では、行ってくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 島の中央に進むほど死体の傾向が変わってくる

 

 最初は兵隊が多かった

 

 次に成人男性

 

 その次に女性

 

 島の中央に行くほど子供の死体が増えた

 

 どれも恐らく殴られた衝撃に耐えきれず下半身が無かったり、上半身が吹き飛んでいたり、頭が無かったり……

 

「あっちこっち臓物だらけでまいるよ……バレット……君の趣味でもないだろうに」

 

 ただ単純に強さだけを求めた怪物だ

 

「なぁ、バレット……」

 

「やはり……フューチか」

 

 ぶちゃ

 

 この島最後の生き残りであろう子供が目の前で握り潰された

 

「なぁ、フューチ……お前、ロジャーを海軍に売ったんだってな」

 

「……あぁ、売ったね」

 

「……ふん」

 

 顔面を思いっきり殴りかかってきた

 

 私は手に覇気を込めて殴りを受け止める

 

「ずいぶんな挨拶じゃないか。常人なら死んでいるよ」

 

「黙れフューチ!! ロジャーを海軍みてーなカスに売りやがって!! 挙げ句の果てにはロジャーの野郎……勝ち逃げで処刑されやがって」

 

「ロジャーは言っていた……俺は死なねぇと」

 

「ふん!!」

 

「よっと」

 

 再び殴ってくる

 

 私はヒョイっとそれを避ける

 

「ロジャーという男の肉体は確かに死んだ。しかし、彼の意志はどうだろうか……死んじゃいないさ……といってもバレット、お前が納得するようなものじゃないのはわかってる……こい! その怒り、悲しみ全て受け止めてやる!!」

 

「フューチ!!」

 

「武装色硬化……緑拳!!」

 

 拳と拳がぶつかる

 

 衝撃で周辺に落ちていた死体が吹き飛ぶ

 

 1発1発がお互いを殺す威力で1歩間違えれば死んでしまう

 

 私は見聞色と武装色を全開で、対応する

 

 バレットも同じだ

 

「海軍も海賊も……俺に楯突く全ての者は1人残らず殺す!! それがロジャーですらなし得なかった世界最強の証明だ!! フューチ! 貴様はここで必ず殺す!!」

 

「やってみやがれダグラス・バレット!! 倒されるのは貴様だ!!」

 

 怪物と怪物の激突

 

 拳を交える毎に雲が裂け、天が裂け、地響きが起こる

 

「なぁ、バレット……懐かしいな。最初に会った時を覚えているかい」

 

「余裕そうな顔しやがって! 腹が立つ!!」

 

「あの頃の君は戦闘を楽しんでいた。それが今じゃ辛そうだ。なぜだろうね」

 

「俺の心を読むんじゃねぇ!!」

 

 ドゴン

 

「君は既にロジャーに対して負けを認めているんだ……これ以上の殺戮が何になる」

 

「うるせぇ!!」

 

 ドゴン

 

「怒り過ぎだ! 冷静さを欠けた瞬間に覇気使いの勝敗は決まる……緑脚!!」

 

 武装色を纏った足技がバレットの腹に突き刺さる

 

「ごぼ!!」

 

「……? バレット……お前弱くなってないか」

 

「ぐ!? ……うるせぇ!!」

 

 ドゴン

 

 凄まじいパンチであるが、私はヒラリと避ける

 

 今言った弱くなっている云々はブラフであったが、なぜか効いている

 

 何か思うところが有るのだろうか

 

「緑拳……インファイト」

 

「ぐおぉぉぉぉぉ!!」

 

 バレットも本気だ

 

 覇気を更に圧縮し青色に変わったし、稲妻のような物を帯始めた

 

 スロースターターだっただけか

 

「覇気の練度が甘いんだよ!!」

 

 バンバンバン

 

 3発拳がバレットの体に接触する

 

「何がわかる! お前に俺の苦悩の何が!!」

 

「戦場に私情を持ち込むな! 戦闘中は戦闘だけに集中しろ!! 馬鹿!!」

 

 バレットの拳を1発貰うが服が破れただけ

 

 臓器まで高密度の武装色で守っている私にはダメージは入らない

 

「うおぉぉぉぉ!!」

 

「おりゃぁぁぁぁ!!」

 

 互いの渾身の一撃が接触する

 

 いや、両方覇王色を纏わせ、触れていない

 

 バチバチバチバチと大地が悲鳴を上げる

 

 行き場を失った衝撃が爆発するように天と地面に亀裂を入れる

 

「やはり見せなきゃならんか! フューチ! お前には見せたくなかったがな!! ガシャガシャの実の力を!」

 

「ジゲジゲ緊急脱出」

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 紙を折るように次元と次元を折り合わせて瞬間移動を行う

 

 バレットが地面に触れると地面が盛り上がり巨大な怪物が出来上がる

 

 それを覇気で纏い薄く青色の光を放つ怪物が誕生する

 

「これがガシャガシャの実の力だ!!」

 

 怪物の足元には吸収されなかった死体が大量に転がっており、怪物の足を赤黒く染める

 

「……ずいぶん汚い趣味じゃないか」

 

 私はエースを抜刀した

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