フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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魚人島2

 ボツワナで最大の目的であった悪魔の実を回収した私達は港まで戻っていた

 

「フューチ少将! 購入した武器をご覧ください」

 

「わかった。ありがとうファルケンハイン准将」

 

 ファルケンハイン准将から渡されたリストと現物を確認する

 

「ミトラィユーズって砲に後装施条のカノン砲か……砲身が短いのは黒色火薬を使っているからかな……お!? 拳銃が有るじゃん! 回転式拳銃とは中々……来て良かった良かった」

 

 その他にも良質なサーベルや刀、槍やAF銃のコピーなんかが集まった

 

「ついにAF銃が市場に流れ始めたか……」

 

 いくら規制していても海賊と戦う以上、鹵獲され、市場に流れる危険性がある

 

「まぁ仕方がない事か……」

 

 以上をもってボツワナ島でやることは全て終わり、船に戻る

 

 その時

 

「なぁあんたら海兵だろ! 非加盟国の俺らが頼み込んでも聞いてもらえないのは百も承知だが……聞いてくれ!」

 

 複数の男に土下座され、道を塞がれた

 

「何事ですか?」

 

「隣の島にいる海賊に俺らは負けてしまったんだ! 若い女は人質として連れ去られ、取り返そうとした戦士達は殆どが殺されちまった!! どうか……どうか助けてくれ」

 

「ファルケンハイン准将、出港準備を」

 

「は!!」

 

「ま、待ってくれ」

 

「隣の島だな……大丈夫、私達の通り道だ。ついでに解放していくよ」

 

「ほ、本当か!! ありがてぇ!!」

 

「海賊の能力、人数なんかはわかるかい?」

 

「人数はざっと250名、キャプテンの能力がやべぇ! 俺達の攻撃が一切通じねぇ」

 

「ふむ……自然系か。4海で燻ってる感じか?」

 

「キャプテンの名前は電撃のシハン! 懸賞金は1億5千万ベリー!!」

 

「4海でその金額はちょっと危ないねぇ……」

 

 まぁついでだ、討伐しておこう

 

「絶対的正義の名の下に!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、諸君実戦だ。そこそこの奴だから気合いを入れていけ」

 

「フューチ少将」

 

「なんだ? 少佐」

 

「世界政府非加盟なら要求を無視しても良かったのでは?」

 

「次そんなことを質問してきたら再教育だからな。困っている民がいる。それは悪だ。堅気に手を出さない海賊は別に良い、海軍に立ち向かってくる海賊も別に良い、それが自然だからな。情状酌量の余地がある……が、弱い者虐めをする海賊は絶対に許さない……なぜかわかるか?」

 

「い、いえ」

 

「それは天竜人やくそったれな王族、貴族と同じだからだ。モーリシャス王国やホワイトランドは良い王族が支配しているから私も手を貸すが、堕落した瞬間に私は牙を向く」

 

「しょ、少将、その発言は海兵としてまずいです! 天竜人は我々の護るべき最高位の存在」

 

「いいか少佐、世界貴族の横暴はロジャーとの旅の中で嫌というほど見てきた。まぁ今の私は消されないだろ。せいぜい厳重注意ですむからな」

 

「それは……」

 

「それにな、この船の中にはサイファーポールが紛れ込んで私を監視している」

 

「な……」

 

「もしかしたら君かもしれないね、少佐」

 

「いえ、私は」

 

「冗談だよ冗談……既に見つけてチェックしてある」

 

「……さ、流石です」

 

 

 

 

 

 

 

 隣の島に上陸すると海賊達が襲いかかってきたが、部下達は難なく殺害し、島の奥へと向かう

 

 おそらく奪ったミトラィユーズ砲による射撃が行われたが、鉄塊を覚えている部下達には有効打とはなり得ず、一部鉄塊が甘くて負傷した奴も居たが順調に制圧していく

 

「お、おい! コイツらがどうなっても良いのか!!」

 

 海賊達は女を木の盾に縛り付け肉の盾をやり始めた

 

 これでは銃は使えない

 

 が

 

「一歩でもうごぺ?」

 

 喋っていた海賊の首が飛ぶ

 

 嵐脚による攻撃は見えない斬撃の為、何が起きたかわからずに海賊達の首が次々に飛んでいく

 

「て、てめぇ!! よくも部下達を!!」

 

 パン

 

「おっと銃は俺の体には効かねぇぜ!! なんたって俺は電気だからな!! ビリビリの実の能力者だせ!!」

 

「ずいぶん喋るな」

 

「おっと見えない攻撃もやめとけ! 俺が指を動かすだけで人質の命はねぇ!」

 

「それはこまるねぇ……何をすれば解放してくれる?」

 

「そうだな! 武装解除して後ろを向け! 俺が何をしてもごほ!?」

 

 海賊シハンの心臓を抉るようにフューチ少将が後ろからグサッと手を突き刺した

 

「な!? ぶぉ……お前さっきまで前に居たはずじゃ」

 

「あぁ、私も能力者でねぇこんな距離ならテレポートできるんだわ」

 

「ごぼ……くそ! なぜだ電気になれねえ」

 

「あぁ、心臓を武装色の覇気を纏った腕で潰したからね。もう肉体は死んでるんだよね。喋れてるのは、私がまだ生かしてるから」

 

「ぐ……そ……」

 

 ドチャっとシハンは倒れる

 

「フューチ少将お疲れ様です」

 

「人質の解放と残党を探して殺せ」

 

「は!!」

 

(あぁ、果実を持ってくれば良かったなぁ。これじゃあランダム転移したなこりゃ)

 

「人質を隣の島に送り届け次第魚人島に向かう。準備しろ」

 

「は!!」

 

 1億5千万程度では傷すら付かない様になったフューチは自身が強くなったなぁと再認識する

 

 しかし、新世界には私並みの化け物が多数居ることを考えると少し億劫になる

 

「この世界の本当の平和とは何なのだろうな」

 

 この頃から私はとある計画を秘密裏に練るようになる

 

 

 

 

 

 

 

 

『白ひげ、魚人島に上陸するから一言伝えたからね』

 

「あぁ、確かに聞いた。しっかし白電伝虫なんて希少種よく持ってるな」

 

『いや、普通の電伝虫を複数配合して突然変異を厳選して、白電伝虫を作っただけだよ。黒やゴールド、シルバーなんかも作ったから上げようか?』

 

「要らねぇよ……で、魚人島には何しに行くんだ?」

 

『新造船の耐久テストと魚人島で海兵を募集する』

 

「おいおい、あそこは排他的で厳しいと思うぞ」

 

『それでも魚人達の身体能力は見過ごせないからね』

 

「まぁ頑張れ、要はそれだけか?」

 

『えぇ、時間を取っていただきありがとうね白ひげ』

 

「グララララ、なに、約束だからな。お互い約束は守っていこうぜ」

 

『助かる。サイファーポールの目があるからこれで切ります。お疲れ様でした』

 

「おう、まぁ頑張れや」

 

 ガチャ

 

「親父、フューチからよい?」

 

「あぁ、律儀に魚人島に行くから一報を入れてきやがった」

 

「なんだかんだアイツは良い奴だよい。エドワードが貿易関係の書類で死にかけてたがな」

 

「グララララ、同じ名字を持ってんだ。エドワードの奴に気合いを入れろと伝えてくるかな」

 

「そうすると良いよい親父!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シャボンコーティングを船に施し、深海に潜る

 

 私以外魚人島に行った者は居らず、皆緊張している

 

「ファルケンハイン准将も緊張してるのか?」

 

「ええ、はい。深海は流石に初めてなので」

 

「深海はシャボンの外に出るだけで水圧で死ぬ恐ろしい世界だけど、海賊とも交戦できない強制的に不可侵となる場所だ。魚人島でもそうなっている。間違えても差別発言はするんじゃないぞ」

 

「は!! 部下に徹底させます」

 

「うむ、あとエンジンの方はどうだい?」

 

「は! 海中でも正常に動作しています。ただ、シャボンコーティングの影響か、水の取り込みができておらず、備蓄を削ってエネルギーを生み出しているようです」

 

「シャボンコーティングをすると、水を取り込めなくなるのか……なるほど、まぁ海中に行くことは少ないから予備の水貝を取り付けるだけで十分か」

 

「はい! おそらくそれで大丈夫かと」

 

「フューチ少将! ファルケンハイン准将! 魚人島が見えました!!」

 

「ようやくか! 新鮮な野菜を食べられるなこれで!」

 

「私は肉珊瑚なるものを食べてみたいです」

 

「よし、島に着いたら奢って上げよう」

 

「本当ですか! ありがとうございます!」

 

「しかし、ファルケンハイン准将は結婚をしないのかい? いい歳でしょうに」

 

「いえ、私は……」

 

「海兵向けの合コン会でも帰ったら開催しなければならないな」

 

「フューチ少将は良いのですか? ご結婚しなくて」

 

「子供が居るからいいよ。結婚したら家になかなか帰らない私に、新しい主夫、旦那と血の繋がらない子供2人は色々地獄だ。子供の成長にも悪い」

 

「まぁ確かにそれは厳しいですな」

 

「さて! 魚人島だ! 各員上陸準備!!」

 

「「「おお!!」」」

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