フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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魚人島3

 魚人島に上陸した私達は、補給を行い、長期航海の疲れを癒す

 

 魚人島の住民に迷惑をかけないことを言明し、部下達を解散させた

 

「フューチ少将何処に行くんです? 僕も連れてってくださいよ」

 

「リグル大佐か……ギョンコルド広場に行ってみようと思ってね」

 

「あの中央にある広場ですか……何が有るんです?」

 

「まだ活動を続けていれば……とある女性がいるはずだね」

 

「とある……女性? いったいだれなのですか?」

 

「居たらわかるさ」

 

 

 

 

 

 

 ギョンコルド広場ではとある活動家が演説をしていた

 

「リュウグウ王国を地上に移すのです!! 差別を次世代に残さない為に、同じ血が通っている同じ人類なのです!」

 

 民衆の一部は彼女の言葉を聞く次世代の為ならばと

 

 リュウグウ王国を地上に移す案は私にとって魅力的であったモーリシャス王国の解放されていない島2つで500万人の人口は居住可能であり、そこから生み出される生産力は海軍を拡張するのに無くてはならないものだった

 

「お久しぶりですオトヒメさん、覚えていますか?」

 

「ん? すみません。海兵さんには会ったことが……」

 

「おい、貴様! オトヒメ王妃の演説の邪魔をするんじゃない!!」

 

「大臣、良いのです。すみませんがいつお会いしましたでしょうか?」

 

「3年前、ここに来たロジャー達のクルーの一人で、あなたに挨拶をしたのを覚えています」

 

「3年前……あ、ああ!! あの時の女海賊さん!?」

 

「そうです。覚えていてくださりありがとうございます」

 

「えぇ、熱心に私の言葉を聞いてくれていたので印象に残っています」

 

 王妃と将官

 

 立場が変われど、互いに覚えていたようだ

 

「オトヒメ王妃はまだリュウグウ王国を地上に移すのを諦めてはいないのですよね」

 

「はい! それが私達魚人や人魚の悲願ですから!」

 

「今回はそのお手伝いができないかと思いやって来ました」

 

「ほ、本当ですか!!」

 

「えぇ、今私はとある島々の管理を請け負っているのですが、巨大な無人島が幾つかあり、魚人島の人口500万人の移民を受け入れることができる島々が有ります」

 

「まぁ! まぁ! まぁ!!」

 

「そこでよろしければ移民をしませんか?」

 

「はい! ……と言いたいところですが、移民に賛同する方がこれっぽっちしか居らず……」

 

「それはオトヒメ王妃が頑張ってもらうしか有りませんが……そのお手伝いとして今回話した事を書面でサインさせてください。そちらの方が効力が有るでしょうし」

 

「ぜひ、お願いします!」

 

 後にリュウグウ王国移民同意書と呼ばれる書類はオトヒメ王妃の悲願を少しだけ近づけることとなる

 

 また、今回の件で竜宮城に呼ばれ、私は竜宮城に向かった

 

「久しぶりじゃもんね。ロジャーのクルーよ。……いや、裏切り者といった方が適切か?」

 

「ロジャー船長の逮捕はロジャー船長の意思です。彼はやるべき事を全うするため逮捕となりました」

 

「ふん! 信用できるかもん」

 

 私はジゲジゲのポケットでとある貝を取り出す

 

「これはロジャー船長がネプチューン王に宛てた最後のメッセージになります」

 

「なに? ロジャーの?」

 

 カチ

 

『あーあー、見えるか海神ネプチューン』

 

 私が貝を押すとロジャー船長が映し出された

 

「ろ、ロジャー!!」

 

『これを見てるってことは俺は死んでる。まぁ少しだけ話がある。俺が逮捕されるって話だ』

 

『フューチが海軍に戻りたがっているのは俺のクルー全員承知していたし、俺の逮捕により俺達の宝である2人の子供を安全な場所に置くことができるから俺は逮捕されることにした。決してフューチの為だけじゃねぇ』

 

『ただ、フューチの事は恨まんでやってくれ。フューチは最後の最後まで付き合ってくれたからな。海軍に引き渡すだけなら色んなタイミングが有ったが、全て回避して、最終的にはラフテルにも同行したし、俺の愛する人が居る島までの護衛と我が儘を全て叶えてくれた。大事なクルーだ。海神ネプチューン。お前の事だ、フューチを疑う気持ちは十分わかるが俺が指示してやったことだ。気にしないでくれ』

 

『最後にお前の娘……とんでもないキーだ。大切にしろよ。じゃあな海神ネプチューン』

 

「映像は以上です」

 

 ネプチューン王は涙を浮かべていた

 

「そうか、ロジャーはやるべき事をやっての逮捕だったんじゃもんね」

 

「えぇ、そしてこうも言っていました」

 

「俺は死なねぇぜ」

 

「と……結果大海賊時代が始まり、人々の記憶にロジャー船長は生き続けています。そして、ロジャー船長の意志を受け継ぐ者が現れる……私はそう思っています」

 

「受け継がれる意志か……なるほどじゃもん……フューチといったな。海兵……階級は?」

 

「は! 少将です!」

 

「将官か、それならば話に現実味が帯びてくるもんね……良かろう。オトヒメとよく話し合うんじゃもん。正直ワシには扱いが難しい案件じゃもん。オトヒメが適切じゃもんね」

 

「ありがとうございます。ネプチューン王」

 

「難しい話はこれで終わりじゃもん! それよりロジャーの旅を聞かせてくれじゃもん!」

 

「私が知っていることなら……」

 

 私は喋れるだけ喋った

 

 ラフテル以外の冒険の数々を

 

 ロジャーと海軍本部に乗り込んだ事も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フューチ少将は本当にロジャーと冒険していたんですね」

 

「なにリグル大佐? 見方が変わっちゃったかな?」

 

「いえ、フューチ少将の強さに納得がようやくつきました」

 

「私の強さ?」

 

「ええ、正直ロジャー逮捕までの貴方については全く情報がない一海兵でしかなかった……いや、AF銃の設計者としか情報が有りませんでした。そんな貴方が急激に強くなった理由がロジャーとの大冒険の中で培われたのならば納得がいきます」

 

「私的には、ロジャー船長と冒険の前に無人島に流されたのがターニングポイントだったかな。無人島でだいぶ無茶な特訓をしたからロジャー船長に気に入ってもらえたし、前に捕まえたバレットとも色々あったから……」

 

「そうなのですか? どんな特訓を行ったのですか?」

 

「覇気を全力放出しながらマラソンを行ったり、何度も覇気を爆発させながら圧縮のやり方を覚えたりしたよ……あとは覇気の効率化を意識したのもその頃だっけ」

 

「色々凄い特訓ですね……覇気全力放出でのマラソンは出来そうですが……」

 

「あれ、後から知ったけど普通に死ぬからダメね。だったら他人に覇気を流し込んで、その人の覇気と中和する方がコントロールの練習になって良いよ」

 

「そうなのですか! 試してみます! ……あとモーリシャス王国に言わないで領土を渡して大丈夫なのですか?」

 

「あれ? 許可貰ってるハズだよ。ゾベルト三世も息子のゾベルト四世からも……巨大な島3つ確保して人口20万人しか居ない国だからね……そもそも1と2の島は小さくて20万人は適正かやや過密だけど、3、4、5の島は広大な領土だしね。9の島と10の島は渡しても問題ないと言われてるからね」

 

「9の島と10の島で500万人を収容可能なのですか?」

 

「可能でしょ。もっとも魚人島を完全放棄とはいかないと思うから移民の数も300万人位が妥当な数字かな」

 

「それでも凄い数ですね」

 

「そもそもモーリシャス王国の現在の収容可能人数が200万人位だからねぇ……今のまま拡張してもマンパワーが現在でも枯渇してるのに、これ以上どうするねんって話……ささ、そろそろ別の所行きましょ」

 

「何処に行くのです?」

 

「魚人街! 戦士を引き抜きに行くよ!」

 

「スラム街に行くんですか!? やめときましょうよ……流石に」

 

「なーに、ヤバくなったら逃げるから」

 

「……護衛としてついていきますよ」

 

「ふふ、ありがとう」




コロナワクチン2回目で熱が出て更新遅れたすまぬ
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