フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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処女航海の終わり

 魚人島本土に戻った私は再び竜宮城に呼び出されていた

 

「ネプチューン王いかがしましたか?」

 

「少し頼みごとが有ったんじゃもん」

 

「頼みごとですか?」

 

「モーリシャス王国国王ゾベルト三世への親書じゃもん。我々はモーリシャス王国やテンテン諸島について多くは知らんじゃもん。この親書で貿易が活性化することを願ってるんじゃもん」

 

「わかりました。預からせてもらいます」

 

「頼んだもん」

 

「はい」

 

 私はコートに手紙を仕舞うと竜宮城を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 新世界に戻った私達一向には途中ドレスローザに寄港

 

 海軍の募集を行ったところ10名の入隊希望者が現れる

 

 これを歓迎しながらドレスローザを後にした

 

(ドレスローザ……後に悲劇の国となるが……どう介入したものか)

 

 ドフラミンゴ拿捕が一番手っ取り早いのだが、奴らは今北の海の何処かに居ると思われるがどの国に潜伏しているかわからない

 

 スパイダーマイルズに居るかもしれないが、時期的に早すぎるため、残念だが違うだろう

 

 そんな時、海軍からの伝書バットが飛んできた

 

「伝書バット……!? もうそんな時期か」

 

「フューチ少将何が書かれていたのですか」

 

「ファルケンハイン准将これを」

 

「……これは……なぜオハラが……」

 

「あの島は考古学で有名な島だ。ポーネグリフの解読をやらかしたのだろう」

 

「それでバスターコールを……」

 

「あの石にはそれほどの価値がある。私は謎を知っているからわかるけどね」

 

「そうなのですか……!? 避難船も沈めたのですか!?」

 

「たぶん指揮したのはサカズキ中将だね。あの人は任務を徹底的に完遂するから」

 

「……民間人まで巻き込むことは無いでしょうに」

 

「あぁ、今回のはやりすぎだ。それが正常な判断だ」

 

「今回の事件で世界はどうなるのでしょうか」

 

「まず情報操作が最初に行われるでしょうね。調べてはならない古代兵器復活を企んだと」

 

「古代兵器……フューチ少将は知っているのですよね」

 

「あぁ、名前を言うのもアウトだから言わないけれど、古代兵器は実在する……」

 

「実在するのですか……」

 

「まぁ古代兵器は置いておいて、次に起こる影響は世界中の考古学の衰退、特にオハラは考古学で世界トップを独走していたため、その影響力は計り知れないでしょうね」

 

「なるほど」

 

「あとは今回の作戦阻止に海軍元中将サウロ氏が関係していた」

 

「サウロ中将というと巨人族の……本当だ報告書に書かれていますね」

 

「彼は世界政府に疑問を持ってしまったのだろう。だから今回の作戦に抵抗したと推察できる」

 

「しかし、バスターコールは完遂されたということは」

 

「亡くなったのだろうな……海軍本部は我々には事後報告で良いと判断したのが苛つくな」

 

「しかたありません。我々は1支部でしかありませんもの」

 

「早急に機動艦隊計画を進める必要が有るな」

 

「フューチ少将の肝いりの機動艦隊計画とはなんなのですか?」

 

「工作船という船内で船や武器、弾薬の製造、修理が行える船を中心に戦艦、巡洋艦、駆逐艦、装甲艦、潜水艦、巨大輸送艦を中心とした打撃艦隊計画だ。1艦隊20から40隻として広範囲攻撃、大艦隊の海賊を撃滅でき、かつバスターコール能力を完遂できる艦隊のことだよ」

 

「夢が有りますね」

 

「出来上がれば海軍は飛躍的に強くなれる。それにこの部隊には地上作戦も行えるようにする」

 

「地上での作戦ですか?」

 

「ダイヤルエンジンの小型化が進んでいるが、現在は農業用トラクターや重機くらいしか使われていないダイヤルエンジンを使い、輸送車、装甲車、自走砲を作る」

 

「輸送車や装甲車はなんとなくわかりますが自走砲とはなんですか?」

 

「大砲を車にくっ付けた様な物だ自分で走行可能な大砲略して自走砲だ」

 

「なるほど……それらが出来上がれば地上戦では滅茶苦茶強くないですか?」

 

「強いが、今の大砲では効果がたかが知れている。無煙火薬の実用化を急がなければ」

 

「無煙火薬があると何が変わるのですか?」

 

「全ての火器が2段階くらい進化できるし、手入れが楽になる。機関銃ももっと高性能なのが作れる」

 

「なるほど……」

 

「大砲が進化すれば海戦の能力も飛躍的に上がる! だから早く無煙火薬を製造しなければならないの」

 

「ニトロ茸でしたっけ? 材料のキノコは……自然量で足りるのですか?」

 

「絶対に足りないからキノコ栽培を促進させるよ勿論」

 

「人工的にキノコを栽培するのですか?」

 

「生えてる同じ環境を作ればできるらしいよ。風貝で空調弄れるから栽培しやすくなったって植物学者の人達は言ってたし」

 

「本当に貝様々ですね」

 

「貝による産業革命だからね。人手が減ったから5の島まで開拓できている感じが有るけど、今だって3の島の開発状況10%行けば良い方だし」

 

「やはりマンパワーが不足してますなぁ」

 

「まぁぼちぼち移民が来るようにはなってきたからこれからよ。これから」

 

「我々は治安維持と海賊退治を頑張ります」

 

「うん。それで良い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新世界の荒波に負けず、途中寄港した島々で海兵を募りながら約1ヶ月……無事にテンテン諸島に到着した

 

 航海期間はちょうど3ヶ月、いかにダイヤルエンジン搭載船が速いか良い実験航海になった

 

 新兵も100人ほど増え、彼らは覇気習得のための訓練が始まる

 

「お帰りなさいませフューチ少将」

 

「ただいまホフマン准将。居ない間に何か変わった事はあったかい?」

 

「ニトロ茸から無煙火薬の抽出が可能になったと報告が有りました」

 

「でかした!」

 

「現在はニトロ茸の安定供給ができるよう人工栽培の研究が進められています」

 

「なるほど……研究チームは直接労っておきますね」

 

「皆喜ぶでしょう」

 

「他には?」

 

「島民から新たに100名の海兵希望者が入隊しました。基礎訓練を既に開始しています」

 

「こっちも航海中に新しく100名連れてきたからこちらも基礎訓練を頼むね」

 

「わかりました。報告は以上になります」

 

「新造艦の建造はどうなってる?」

 

「現在全装甲艦が50%、新型鉄骨木皮の装甲艦が75%建造できております」

 

「了解。そのまま進めさせて。となると新造砲は建造完了後改修という形で取り付けることになるか」

 

「建造をストップさせた方が良いのでは?」

 

「いや、下手に変更を加えて現場が混乱するのは避けたい」

 

「なるほど……了解致しました」

 

「これから私は国王にリュウグウ王国のネプチューン王から預かった親書を渡しに行くから今回の航海での人員の休みのローテーション作成等をお願いしても良い?」

 

「はい。了解しました」

 

 ホフマン准将にあとは託し、私は親書を渡しに王宮に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「確かにネプチューン王からの親書受け取った」

 

「ありがとうございますゾベルト三世……あと今回の航海中にオハラへのバスターコールが有りましたがお耳に入っておりますでしょうか」

 

「うむ。考古学の島がバスターコールにより地図から消えたことは耳にしておる。何でも古代兵器復活を企んだとか」

 

「正確にはポーネグリフ解読の罪です。この国の考古学者達にも警告をするようにお願いします。ポーネグリフ解読は流石に庇えませんので」

 

「あいわかった。まぁ我が国に古代兵器復活を企む輩は居ないと思うがな」

 

「それと」

 

「まだ何かあるのか」

 

「自由裁量を貰っていた9の島、10の島をリュウグウ王国譲ろうと思います」

 

「それはなぜじゃ?」

 

「魚人や人魚は人族の中でも優等種族であると私は考えております。人間の10倍の筋力を持っている彼らを移民させ、上手く扱えばモーリシャス王国の国力は数倍に跳ね上がるからです。また魚人島と譲った島での格差が必ず現れ、独立運動が起こると思われ、その時に島譲りという恩と独立運動の協力を行えば永久友好国の可能性が出てきます。そうすればホワイトランドが万が一ダイヤルの供給停止が起こった時に、効率は落ちますが移民のマンパワーで賄えると思われます」

 

「なるほど……」

 

「また、ダイヤルの代わりの品の研究として5の島のキノコが想像以上に役立つ可能性があり、万が一に備えております」

 

「助かる。今の産業はダイヤルに依存しすぎているからな。まぁでもホワイトランドと友好関係が唐突に悪くなるとは考えにくいし、こちらでもある考えが議論されておる」

 

「なんでしょうか?」

 

「王族婚姻による国の合体だ。両者の国力は今に小国。人口を流動的にし、国内産業の更なる発展のために必要なのではないかと思ってな。幸いエンゼル殿は未婚で若い。外部の血を取り入れるのに王族同士だとやりやすいとあちらでも活発に議論されておる。こちらは誠意を見せるため嫡子のゾベルト四世を婚姻相手に提示した。もし国の合体といかなくても両国の血縁がいれば話がやりやすいからな」

 

「そこまでお考えでしたか……私達海軍側は問題ありません」

 

「うむ。海軍は今までよりも外部に目を向けてほしいと考えておる」

 

「と、いいますと」

 

「諸君らが出掛けていた3ヶ月でカイドウという海賊が台頭してきておる。もしかしたら白ひげ、ビッグマムと並ぶ可能性がある……この国を外敵から守るには海軍の力が必要不可欠だ。頼んだぞ」

 

「わかりました。動向に注目致します」

 

 

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