突貫作業の為3番装甲艦は色々不備が発生していたが、3隻の装甲艦が揃いシキ捕縛に向けて動き出す
私は不備が発生している3番装甲艦に乗艦し、この艦を旗艦とし、1番装甲艦をホフマン准将が、2番装甲艦をファルケンハイン准将が乗艦し、指揮を取る
今回はシキが居る可能性が高いメルヴィユというグランドラインでも秘境と呼ばれる場所であり、Dr.インディゴという部下が既に潜入していると能力で読んだが、本当に居るかわからない
だが、スピード勝負なのは変わらない為、今回は空島経由のレッドライン突破を行う
「まずは海軍専用のレッドライン突破用のトンネルを通過し、前半の海に出る。そこからカームベルトを通過しメルヴィユに上陸する。カームベルトを通る理由は天候に左右されない為だ。海王類と天候どちらを取るかで悩んだが天候を取った。君達なら海王類も怖くないと思っている……今回は総力戦となる。死者も出るだろうが……君達の奮起を期待する」
幹部に今回の大まかなルートの説明を行い、気を引き締める事を言う
今回はバレットみたいに単独でなんとかなる相手ではない為みんなの協力が必須
「勝つぞ」
3隻の装甲艦が出港する
その大きさは旧式の軍艦より2回りほど大きく、威圧感があった
特に3番装甲艦は全面鉄製であり、その厳つさは民衆に安心感を与えるに十分であった
「頑張ってこいよ!!」
「海軍頑張れ!!」
「勝ってこいよ!!」
民衆が手を振り見送ってくれる
「愛され始めたな」
「少将?」
「いや、なんでもない」
我々は出港する
『こちら海軍G-1支部所属と指揮官の名と階級を求む』
「G-6支部のフューチ少将! トンネル通過の許可は海軍本部からいただいている。2隻目がホフマン准将、3隻目がファルケンハイン准将と続く」
『……確認が取れた。金獅子捕縛の自由裁量となっている! 健闘を祈る!』
金獅子脱走から3ヶ月で起こった出来事をここで整理しておこう
金獅子の脱走の責任を取ったのがインペルダウン看守長だった
彼はこの責任を取り辞任、後任にはドクドクの実の能力で名高いマゼランが就任した
更に元々出世が決まっていたコング元帥が世界政府全軍総帥に正式に任命され、空いた元帥の地位はセンゴクさんが拝命され、大将は現場復帰したゼファー大将のみとなり、1元帥1大将体制と呼ばれる期間が始まる
更に本来ならばシャボンディ諸島で天竜人に危害を加えた際に大将が飛んで来るようになっていたが、これをこの期間は中将が行うことに臨時で変更され、一番足の早いボルサリーノ中将がこの案件を多く受け持つこととなる
大将が少ない分中将の数は歴代最多の25名の中将が在任するため業務の支障は最小限に抑えられた
またロジャー処刑から約2年で海軍はようやく初期のダメージを回復し、グランドラインでの海賊捕縛率は上昇傾向にあり、前半のグランドラインでの治安は確保できていた
が、グランドラインの戦力集中戦略の皺寄せで4海の海軍支部は戦力が低下、海賊との癒着事件が多々起こり、平穏とは程遠い状態となっていた
そこで世界政府は王下七武海という制度の検討を開始
次の世界会議にて世界の王族に制度の承認を行うように働きかけるようになる
新世界から久しぶりに楽園に戻ってきた私達に早速嵐が出迎えてくれるが、装甲艦は軋むこと無くぐんぐんと進んでいく
まぁ私が乗る旗艦は地獄だったが……
「水漏れです!!」
「応急処置の後溶接しろ!!」
「新兵が使い物になりません!!」
「教育期間に何をやっていたんだ!!」
等々、今回が処女航海のこの船は突貫作業のボロを修理しながら進んでいく
大活躍したのがココア曹長だった
能力の珀鉛で水漏れ部分を溶接し、空いた穴という穴を全て塞いでいったので真っ白な模様が何ヵ所にもあるという、カッコ悪い感じになってしまったが仕方がない
「カームベルトに突入する! 途中の島に寄り、しっかりとした修理を行う!!」
こうして私達はカームベルトに突入するのだった
途中の島まで海王類と死闘を繰り広げられながらも、無事に船はカームベルトにある島に寄り、1番装甲艦と2番装甲艦に護られながら修理を行う
「バーナー!」
「はい!」
「ココア曹長ここ塞いでください! 金属強度が足りません」
「この島にある木材を利用して補強箇所を塞いでから金属を流し込め!」
ココアは様々な場所に呼ばれ、あっちこっちに走り回っていた
「人気者じゃん。ココア曹長」
「フューチ少将! 大変ですよ! あっちこっちに駆り出されて! 能力が船の補強で覚醒するとは思いませんでしたよ!!」
「ココア曹長ちょっと」
「はい?」
「珀鉛を体内から抽出するまで練度を上げるように」
「昔に言っていた国を救うってことにもしかして繋がります?」
「話が早くて助かるよ。この出来事は発端にしかならない。全ては歴史と私の計画の上で進んでいる」
「……フレバンス住民の移民計画ですか」
「あの国は後に王族に見捨てられ棄民となる。戦争の中で歴史に消え去るが、逸材がゴロゴロ眠っている……彼らの技術は私に必要だ」
「……」
「まぁまずはシキをここで必ず殺す。上層部は捕縛と言っているが、もう彼の役回りは終わった。ロジャーと共に」
「後でしっかり教えてくださいよフューチ少将……いや、フューチさん。私は真実を知るがゆえにいまだに正義について悩んでるんですからね」
「ふふ、シャーロット・ココアよ。大丈夫退屈はさせないよ」
「私はもうエレ・ココアですよ。お母さん」
「ふふ、子供達はあっという間に大きくなるなぁ。まったく……さて!!」
私は旗艦に戻り指揮を取る
まずは金獅子のいると思われるメルヴィユに向かって
秘境メルヴィユ
まるで塔のように空に真っ直ぐ伸びる柱のような場所である
「フューチ少将本当にここに金獅子が居るのでしょうか」
「……いる。奴の気配を感じる……この島に上陸する! 登るぞ」
「月歩が扱えない者や新兵はどうしますか」
「空を飛べないと金獅子には対抗できない。船で待機を命じる」
「は!! すぐに命じます!!」
シキ……2年間では衰えていないようだ
足を失って戦力は下がったのかもしれないが、既に私の事を見聞色の覇気で探知したのだろう
「黄金……」
「任せてくださいフューチ少将!! 白槍!!」
巨大な落石をココア曹長は空中から作り出した白い巨大な槍で粉砕する
「行きましょう。道中は我々が少将の消耗が無いように立ち回ります」
「頼みますよフューチ少将! ロジャーと渡り合った怪物を倒せるのはフューチ少将しか居ないのですから」
「……ありがとう。では、登ろう」
「「「は!!」」」
月歩が扱える500名が空を駆けながら上に上にと登っていく
空からシキの攻撃で巨大な落石が多々有ったが、ココア曹長とパワプロ中尉、5人の大佐やホフマン准将、ファルケンハイン准将、その他武装色に自信がある者が岩を粉砕していく
「金獅子!!」
「ジハハハハ!! まさかこんなに早く嗅ぎ付けられるとはな……エレ・フューチ……ここにはガープやセンゴクは居ねぇ……前みたいにやられねぇよ……ぶち殺す」
「殺れるもんなら殺ってみろシキ!! 今回は捕縛じゃねぇ……純粋な殺し合いだ」
「獅子・千切谷!!」
「デュランダル……真!!」
強烈な斬撃が飛ばされるが、私もこれを私も斬撃を飛ばして相殺する
「シキの大親分に負けるな!! お前らやっちまえ!!」
「フューチ少将に続け!!」
部下同士の争いも始まった
こちらは重火器を持ってこれなかったが、シキの能力で上に持ってきていた数門のガトリング砲による弾幕で金獅子海賊団が有利かと思われたが
「メタメタ金属大津波!!」
水銀の能力を持つパワプロ中尉が弾幕の攻撃を完全に防ぐ
「悪魔の実の能力者があっちにいるぞ!!」
「なに! こっちも動物系の悪魔の実の能力者は沢山いるんだ!! 数で押し潰せ!!」
「パワプロ中尉が作った隙を見逃すな!! まずはガトリング砲を破壊する!!」
両陣営の激突が始まった