フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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怪盗

 どうも第四の壁を越えた先に居る皆さんこんにちはフューチです

 

 現在私は海軍本部中将ってことが談話中にうっかりバレてしまい町長さんの家に呼ばれていた

 

「いやー、海軍本部の中将様がこの島に何様でしょうか……」

 

「任務で各地を旅しているんだけど、その途中で補給の為に寄っただけだから何もないですよ」

 

「よかった……いや昨年バスターコールによって島1つが地図上から消えたでしょ。我々の島ナボールではそんな疚しい事は無いのですが、万が一ということもあるので……」

 

「無い無い! 大丈夫ですよ町長さん! この島は各国の王族、貴族から目をかけられていますし、見た感じ衛兵の質も高い。天上金さえ払っていただければ海軍としては何も文句は無いので」

 

「あの……できればで良いのですが海軍の支部を置いてはいただけないでしょうか」

 

「おや? それはなぜですか? 衛兵で十分では?」

 

「近年ビッグマムの圧力が大きくなり、ビッグマム傘下の海賊がここナボール島を略奪しようとしてくるのです。幸い現状撃退できていますがいつまでもは厳しいと言わざるおえません」

 

「そうですか……支部となると私には権限が無いので派出所の設置と常駐100名の人員、巡航ルートにこの島を組み込むことぐらいしかできませんね」

 

「いや、それでも助かります! やはり、話してみるものでした!」

 

「それよりも、最近怪盗に困っていると聞きましたが」

 

「えぇ、怪盗キッド……実に煩い存在ですよ。狙った宝は逃がさない。巧妙な手口で宝を盗んでいく存在です……実は私の所にも予告状が今朝届きまして……このパープルダイヤのステッキを盗むと予告状に書かれていました」

 

「それは大変ですな……私も守りに参加した方がよろしいでしょうか?」

 

「い、いえ、海軍中将様の手を煩わせるわけには……」

 

「正直に言いましょうよ町長さん、部外者の私達がキッドと繋がってないと断定できないから申し入れは断りたいと」

 

「い、いえ……決してその様な事は……」

 

「賞金首ですし、町長の屋敷には入りませんが、外で見張りをさせて貰いますよ」

 

「そ、それでしたらまぁ……」

 

 こうして私達は成り行きでキッドの捕縛に動くのだった

 

 

 

 

 

 

 

「町長、町の人が言う程カリスマがある感じじゃなかったね」

 

「あぁ、元採掘者の若手政治家って聞いてたけど母さんに常にビビっていたし、腰の低そうな人だったね」

 

「あの町長、顔の使い方が上手いんだよ。下でに出る時はとことん下に出て、皆の前では堂々と振る舞う。皆に利益を出そうとするのが海軍を呼びたいという一言でも良くわかる。海軍を呼べば衛兵は更に治安維持対策に使える……たぶん他にも色々理由があるんだろうけど、あの町長とにかく利を確保するのが上手い」

 

「凄い高評価……少し会話しただけでそれだけわかるんだ」

 

「事実こんな教養が高い島で国民に選ばれて町長ができるとなると並外れた何かがあるんだよ……」

 

「並外れた何かねぇ……」

 

「さて、それよりも怪盗のキッドだ! 大怪盗キッド懸賞金8700万ベリー……人を殺してなくて、怪盗家業だけでこの懸賞金は中々異例だね……グランドライン後半の出身で、いまだに20か……3年前から怪盗をしているらしいけどなかなかの逸材だね……ま、捕まえるけど」

 

「能力者?」

 

「たぶんね……いやぁ気配を消すのが上手いねぇ。強ければ私の見聞色に引っ掛かると思うんだけど、ぜんぜん引っ掛かからないや」

 

「俺とアルジェントだとまだ大雑把にしか覇気で戦力を把握できないけど……母さんでもわからないの?」

 

「いやー、キツいね。巧妙に隠してるよ本当……不自然無いように溶け込んでる」

 

「怪盗っていったら夜だけど、ずっと見張るの?」

 

「見張るのは私だけでいいや、それより2人は補給頼むね。ジュセフの酒場って所にブルーノーズ男爵の紹介って言えば安くして貰えるらしいから」

 

「あぁ、お母さんが話してた紳士でしょ。男爵っていうけどここ、貴族の居ない国だよね?」

 

「あだ名あだ名。新聞屋の社長で情報屋でもあったね」

 

「なるほど……まぁわかった補給関連は私達がやっておくから見張り頼むね」

 

「オーロ、アルジェント任せた!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局昼間はなんも動きが無く、夜になった

 

 私達は近くのレストランで見張りをしながら夕食をいただいていた

 

「ここの牛肉美味しい! めちゃくちゃ柔らかいじゃん」

 

「絶対A5! 断言するね!! 口の中で溶けるし甘い」

 

「……」

 

「母さんどうした?」

 

「見聞色に反応が有った……2人は食べてていいから私は獲物を狩りに行くよ」

 

「了解! 食べ終わったら私達も行くね」

 

「小型電伝虫2匹置いておくから合流する時に使って……さて! 大怪盗捕縛しますか」

 

 

 

 

 

 

 

 ジリリリリリ

 

 怪盗が町長の屋敷に侵入したことを知らせるベルが鳴り響く

 

 どうやら町長も罠を張っていたようだが

 

「あばよビコール町長! お宝のステッキは頂いていくぜ」

 

「まて! キッド!! 誰かアイツを捕まえろ!! ナボール島歴代の宝を余所者に奪われたとなったら私の威厳が地に落ちる!! 誰でもいい! 捕まえろ!!」

 

「捕まえられるものなら捕まえてみやがれ!?」

 

「やぁ怪盗君、中々の腕前で」

 

 バゴンと覇気のこもってない一撃で地上に叩き落とす

 

「ぐ!?」

 

 ゴロンゴロンと受け身を取りながらキッドは転がる

 

「綺麗な受け身だねこの高さから落とされてもへっちゃらとは……」

 

 トントントンと私は地上に降りる

 

「てめー、何しやがるんだ!!」

 

「何って……怪盗を捕まえようとね」

 

「ずいぶん強い用心棒を雇ったな町長の奴」

 

「あ、町長は関係無いよ。私の独自の判断で動いているだけ……8700万ベリーの賞金首さん」

 

「賞金稼ぎかよ! おっと話はここまでだお嬢さん」

 

「お嬢さんって年じゃもう無いんだけどなぁ」

 

 ボンっと煙幕を焚いて逃げようとする

 

「うーん、こりゃ覇気使いの戦いを知らないな」

 

 私は煙幕を突っ切るとワイヤーを家の屋根に引っかけ、この場からキッドは逃げようとしているところを取り押さえる

 

「残念!」

 

「くっ!! 脱出マジック!!」

 

 キッドがパチンと指を鳴らすと取り押さえていたハズのキッドが居なくなり、代わりに枕を押さえていた

 

「トランプマジック」

 

 トランプを飛ばしてくる

 

 そしてそのトランプがはぜる

 

 バババババン

 

「非殺傷だが、視覚と聴覚、嗅覚は一時的にダメにして貰った!?」

 

 グニョン

 

 異空間がいきなり現れキッドの足を掴む

 

 そのまま転ばせ、海楼石の手錠を取り付ける

 

「く!? ピッキングで!」

 

「チェックメイト」

 

 頭に指を置く

 

「……降伏だ賞金稼ぎ」

 

「おや? 諦めるのがずいぶん早いね」

 

「実力差が有りすぎる……これ以上戦っても逃げることさえできなさそうだからな……俺よりステッキを売っぱらった方が高いぞ」

 

「あ、私賞金稼ぎじゃないんだ、海軍中将なんだわ」

 

「海軍中将!? そりゃ強いわけだ……で、俺の事はどうするんだ? インペルダウンか?」

 

「ふーん、それでも良いけど、とりあえず宝を返そうか。この島で奪った宝全てだ……そしたら別の道が開けるかもねぇ」

 

「……海楼石の手錠を外してくれよ。能力で隠してる」

 

「ならいいや、ステッキだけ返して貰うよ」

 

 私は手刀でキッドを気絶させ異空間に放り込む

 

 プルプルプルガチャ

 

『母さんどう? 捕まえた?』

 

「捕まえた。ステッキは回収できたから町長さんに渡しにいくね」

 

『怪盗はどうするの?』

 

「とりあえず確保したからそれはおいおい考える」

 

『じゃあ町長さんの屋敷の前で合流で』

 

「はーい。じゃあとで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はいよ、町長さん。ステッキは取り返したから」

 

「ありがとうございます中将様! このステッキを奪われたとなったら歴代町長達に申し訳が立たなくて……助かりました」

 

「それならよかった」

 

「怪盗は?」

 

「上手く逃げられた。今後も調査を継続する」

 

「そうですか……いやはや、本当に助かりました! 何かお礼を」

 

「いや、まだキッドを捕まえたわけじゃ無いのでお礼は結構です。では私達はこれで」

 

「ありがとうございました」

 

 こうして私達はナボール島を後にした




難産でした・・・遅れてすみません
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