フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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カイドウ殺害計画

「……私は今何処にカイドウが居るかを知らない。おでんさんは知っているかい?」

 

「あぁ知っている……今兎丼を拠点にしていたハズだ」

 

「兎丼……すまない。私はこの国の地理が簡単にしかわからない。おでんさんに着いていくことになるけどいいね」

 

「あぁ、かまわねぇ……オロチの約束とお前の能力だったらお前を信じる」

 

「おでん様! しかしこの者は外部の者……万が一にも裏切られるということもあるかと!」

 

「錦えもん! こいつは仲間だ。俺の仲間が俺の危機にこの過酷な国へやって来ただけで信用に値する!」

 

「……失礼しました」

 

「カイドウを殺害するにはカイドウの部下1000名を同時に相手することにもなると思う……万が一トキさんやモモの助君、日和ちゃんに危害が加わらない様に誰か残した方が良いと思う」

 

「それだったらヤスさんに頼む。俺らの出せる戦力は全て投入した方が良いだろう」

 

「ありがとうございます……カイドウの能力は私がよく知ってるので」

 

「教えろ……竜の様な姿になることは知っているが、どれぐらい強いか正確には知らねえ」

 

「過去に戦闘した時には火炎弾を口から放ち、巨大な牙や爪で近接攻撃を、中距離は長いしっぽで攻撃してきます」

 

 私は過去にカイドウとの戦闘を包み隠さず話した

 

「もっともこの話は彼がルーキーだった頃の話で、今は更に成長していると思われます……おでんさんと互角かやや相手が上と思ってください」

 

「なるほど……他に注意すべきなのは」

 

「幹部の火災のキングと疫災のクイーンが厄介でしょう。両者は近年カイドウに加入したと海軍側で情報があり、前者が9億ベリー、後者が8億ベリーの大物です」

 

「9億と8億か……厄介だな」

 

「ただ疫災のクイーンは科学者でもあるのでBC兵器を使用してくる可能性が有ります」

 

「BC兵器? なんだそれは?」

 

「生物科学兵器……毒ガスです」

 

「毒ガス……味方がいるのに使うと言うのか!!」

 

「錦えもんさんの言う通り普通の海賊なら使いませんが、彼らなら使う可能性があるかと……一応ガスマスクを配ることはできますが……過去にそれだけでは止まらずに大打撃を受けた事がありましてね……」

 

「いや、呼吸できるだけでも十分だ。毒ガスに怯えていたらカイドウに一太刀入れることが叶わないかもしれないからな」

 

「……では人数分配っておきます」

 

 私は異次元から十数個ほどガスマスクを渡す

 

「かたじけない」

 

「感謝するぞフューチ!」

 

「いつ仕掛ける?」

 

「明日の夜仕掛ける。今日中にヤスさんにこの事を伝えろ錦えもん」

 

「はは!」

 

「今日はそちらの城で待機して良いですかおでんさん」

 

「あぁ、かまわねぇ。久しぶりに俺のおでんを食っていけ」

 

「助かります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グニョン

 

「「「おでん様!!」」」

 

「すまない心配かけたな……錦えもん直ぐに行け」

 

「は!」

 

 錦えもんはそのまま走っていった

 

「おでん様! 錦えもんに何を」

 

「俺はカイドウと戦う覚悟を決めた」

 

「おお!! 遂に!!」

 

「明日こいつと一緒にカイドウと戦う……紹介するロジャーの船で料理長をしていた」

 

「フューチです。現在は海軍の中将をしています」

 

「え!? フューチさんロジャーの船のクルーだったんですか!!」

 

「あ、ごめんリリスに教えてなかったね……海賊王の元クルーだよ」

 

「こいつはつえーぞ……覚悟を決めろ! 明日兎丼でカイドウを討ち、この国を救う」

 

「「「おお!!」」」

 

「……」

 

「母さん?」

 

「いや、何でもない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺がもてなせる最高の料理……おでんだ!!」

 

「「「おお!!」」」

 

 夜になるとおでんの居城九里城にて歓迎の宴会が開かれた

 

 そちらの世界では普通の箸の扱いに私は慣れてないため突き刺して食べてさせて貰ったが、なぜかオーロとアルジェントは普通に扱えていた……教えた覚えはないんだけどなぁ

 

「フューチ!!」

 

「おお! モモの助君大きくなったな」

 

「えへへ! 拙者いつかお父様みたいな格好いい侍になるでござる!」

 

「そうかそうか……慕われてるねおでんさん」

 

「あぁ、自慢の息子だ」

 

「モモの助君、君は将来将軍として国を背負うことになるだろう。その時は私が挨拶に出向く。良いかな」

 

「うん!」

 

「良い子だねえ! おでんさんみたいに破天荒にはなっちゃダメだからね」

 

「こら! フューチ!! 聞こえているぞ!!」

 

「ふふ、ごめんごめん」

 

「めっちゃうめぇ! これめっちゃうめぇ!」

 

「キッドそれは大根だよ」

 

「大根か! 弟達にも食べさせてやりてぇ!!」

 

「作り方知ってるから帰ったら作ってあげるよ」

 

「本当か!! やったぜ!!」

 

 キッド、リリス、オーロ、アルジェントは宴会に馴染んだ様だが、ベリヤだけはピリピリしていた

 

「ベリヤどうした?」

 

「いや、情報が漏れなければ良いのですが」

 

「ちょっと話そう」

 

 私はベリヤを連れて少し席を外した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「情報は漏れている」

 

「な! それでは敵は警戒するのでは」

 

「うん。ただ、万全の状態で敵を壊滅させるのが今回の目的だ。キッドとリリスは後方から機関銃の射手をやってもらい、なるべく雑魚を減らすように動いてもらう」

 

「しかし我々は十数名に対して敵は1000名なのでしょ……勝てるのですか?」

 

「カイドウさえ殺せばあとは烏合の衆なんとかなる」

 

「……誰が情報を漏らしているのかはわからないですよね」

 

「あの赤髪の男……カン十朗は内通者だ。何か有れば殺れ」

 

「は! フューチ中将わかりました」

 

「そこに隠れている忍者出てきな」

 

「……バレたでござるか……カン十朗が内通者だと! 我々おでん様の部下に内通者等と言う不埒な輩は存在せん!」

 

「いや、奴は狂人だ。私は能力によって知っているけど……そう言っても友人がいきなり裏切り者だと言われても困るよねそちらは……まぁ私達も彼が裏切る様子が無ければ何もしないから……明日の決戦頭の隅に入れといておくれよ。そもそも明日決戦って情報は赤鞘九人男である君らと私の仲間しか知らないまぁ私の仲間の中に裏切り者が入る可能性が君からしたら有るけど、それを言っていったらキリがない……でしょ」

 

「そうだな。これは拙者の中に留めておく。ベリヤと言ったな。カン十朗を傷つけるような仕草をしたら拙者雷ぞうが許さない」

 

「それは構わないが俺も諜報機関出身……暗殺は得意だ。せいぜいボロが出ないことを祈るんだな」

 

「ベリヤ煽らないの……はい! この話はおしまい!! ……あ、そうそう、カン十朗の利き手は右手だ。なぜ絵を描くときに左手で描くのかね」

 

「な!?」

 

「宴会に戻るよベリヤ」

 

「は!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 トキさんと久しぶりに会話をした

 

 子供達の事

 

 おでんさんの事

 

 この国の事

 

 近状報告等々彼女は生き生きと話していた

 

「ねぇトキさん。トキさんは最後の島の住民だったんじゃないんですか?」

 

「え?」

 

「昔あなたの話を聞いていてふと思ったのですよ。生い立ちの事を料理している時に話してくれたじゃないですか」

 

「ええまぁ」

 

「それで最後の島の図鑑にはトキトキの実を食べた者をこの国から逃がしたと書かれていましたので今度会ったら聞いてみようと思いましてね」

 

「……確かに私はあの島で育ちました。が、戦乱の中未来に逃げた時には国は滅びていました。両親がワノ国からやって来た者達だったこともあり、ワノ国を目指し、危険があれば時間を超えて次なるジョイボーイが預言者より言われた約800年先の未来で待つ使命を受けました。しかし、おでんさんに出会って冒険して……恋に落ち、子供を作った今、ワノ国でゆっくりと待つことにします。明日この国の未来が変わると信じています」

 

「必ずこの国を変えてみせます……安心してください」

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