フューチ提督物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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VSカイドウ2

 カイドウの肉体に極太ビームが直撃する

 

 エースから放たれた黄色い覇王色の覇気の塊は圧縮を繰り返した事で黒色が混じった美しさを感じる一撃であった

 

「武装色が漏れ出したか……」

 

 カイドウは八斎戒から手を離し、10メートルほど吹き飛び地面に落ちた

 

「……」

 

 私は殺ったと思った

 

 渾身の一撃である

 

 それを至近距離で叩き込んだのだ

 

 いくら最強の生物とはいえ死ぬだろう

 

「ウォロロロ……ウォロロログバッ!」

 

「な!?」

 

 私がカイドウの方を見るとカイドウが立っていた

 

「痛ぇじゃねぇかグボッ!」

 

 大量の血を吐き出しながらもカイドウは立っている

 

「……」

 

「ウォロロロ! 強い! お前は強い!! ……願わくば万全な状態で戦いたかったゴプ!」

 

「万全な状態では負けていた可能性が高いからね……この一撃でトドメを刺させてもらう」

 

「こい!! ……最高の一撃で迎え撃つ!!」

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 遡ること5年前

 

 ロジャーがクルー達と別れた少し後の事である

 

「ロジャー船長神避、神撃、神創を教えてください」

 

「なんだ急に改まって」

 

「ロジャー船長の技がここで失伝するのはあまりにも惜しいのです」

 

「そうか……嬉しいこと言うじゃねぇか……いいだろう」

 

「じゃあ!!」

 

「でも神避はお前扱えるだろ……見て覚えてるんじゃねぇか?」

 

「ま、まぁ……しかし有ってるか確証が無いです」

 

「見てやるよ……見せてみろ」

 

「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神避はほぼ同じだ。しいて言うならお前の覇気の扱い方の方が上手いから切れ味は俺より上だろうよ。まぁ威力は俺の方が上だがな」

 

「ありがとうございます」

 

「神撃は衝撃を点で打ち出す技だ。文字通り神を撃破する一撃だ。バレットの奴は耐えたが並みの奴なら即死の技だ」

 

「即死……」

 

「揺らすんだよ……細胞を衝撃で……心臓を、臓器を、脳の繋がっている部分を切断するんだ……その為には1点だけ斬ればいい」

 

「ロジャー船長……いったい何が見えているんですか?」

 

「そうだな……俺が見聞色をすると世界が透ける……白と黒で見えるんだ。そして少し先の未来も見える。透けた世界でここだって部分を突けば、それが弱点って奴だ」

 

「透けた世界」

 

「お前ならいつかこの世界に到達できると信じてるぜフューチ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「透き通る世界」

 

 私がこの世界にいれる時間は僅か5秒

 

 目の前から迫ってくるカイドウの体に光る場所が1、2、3……5ヶ所! 

 

 エースをカイドウに向ける

 

 腰をやや落とし霞の構えをする

 

 一歩、一歩カイドウが近づいてくるのがわかる

 

 光るヶ所が1つ1つと消えてゆく

 

 最後に残った1つが見えた

 

 残り3秒

 

 私の目は血管がバキバキに浮き出ており、そちらの世界では白眼発動時の様に顔回りがなっているだろう

 

 凄まじい負荷がかかる

 

「ぐう!」

 

 口から血が滲み出る

 

 食い縛っているためか歯茎から出血したようだ

 

「これで終わりにさせてもらう!!」

 

「ウォロロロ! やってみやがれ!!」

 

 大振りで放たれたカイドウの拳

 

 技名は無い

 

 無名の一撃

 

「神撃」

 

 どっという音と風がカイドウを通りすぎる

 

 カイドウの拳は私の頭に当たっていた

 

 当たっていたが力が入っていなかった

 

「カイドウ様……? カイドウ様!!」

 

「嘘だろ……嘘だと言ってくれカイドウ様!!」

 

 カイドウは口から大量の血を吐き出すとゆっくりと……ゆっくりと倒れた

 

 ドシャ

 

 私はエースを天に向ける

 

「カイドウ討ち取ったり!!」

 

「「「おおおおおお!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「糞! 糞!! 撤退だ野郎共!!」

 

「逃がすかよ!」

 

「ここで死ね!」

 

 オーロとアルジェントが撤退しようとしたキングとクイーンを釘付けにする

 

「悪いがここで死んでもらいたい」

 

「ONE PIECEの世界を良くするために」

 

「ワンピースだと?」

 

「キング手伝え!」

 

「言われなくてもやってやる!」

 

 カイドウが討ち取られ、幹部のキングとクイーンが釘付けにされていたとなったら、部下達は潰走状態となった

 

「やった……これでワノ国は救われる……」

 

 錦えもんは涙を流しこの出来事に喜んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 兎丼での決戦の結果は百獣海賊団総督のカイドウの戦死

 

 幹部2名の逃走

 

 カイドウの部下400名の逃走

 

 残り600名はこの戦いで戦死した

 

 一方九里の大名おでんも瀕死の重症を負ったが持ち前の回復力で3日目に目を覚ます

 

 私達の部下や、おでんの部下に死者は居らず完勝という形で幕を降ろす

 

「……」

 

 カイドウを殺した時に私は動物系幻獣種のウオウオの実モデル青龍も獲得し、今回のおでん救出もこなし完璧に目標を達成した

 

 カイドウの首はその日のうちに晒し首となり、九里に晒された

 

 おでんが起きていたらその様な事はしなかったかもしれないが、眠っていた為おでんの部下の侍達が晒し首とした

 

 おでんが起きる前に私は最後の仕事としてオロチ城内部にしのぶの協力の下侵入し、ジゲジゲの能力を使い黒炭せみ丸を拉致しようとしたが、お庭番衆にバレてしまい暗殺に切り替えバリアで守ろうとするもスキマを足元から出現させ、体の半分のところで閉じることにより次元ごと切断

 

 体を真っ二つにされた黒炭せみ丸は絶命し、オロチ最後の防壁を失う

 

 あとは簡単であった

 

 目覚めたおでんさんがオロチ城に突撃し、そのままオロチを斬首

 

 ここにワノ国でのオロチとカイドウの天下は終わりを告げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう行くのか祭りの後でも良かろうに」

 

「いや、私達は部外者……おでんさんがあとはやってくださいな」

 

 オロチ斬首から3日後ワノ国から私達は出国しようとした

 

 オロチが殺された翌日にカン十郎が不可解な自害し果てる事件も有ったがオロチが殺され、おでんの天下となったことで混乱も収まりつつある

 

 将軍就任の儀式も控えているおでんさんをこれ以上私達と一緒に居るわけにはいかない

 

「ワノ国を開国した暁にはフューチの居る国と貿易したいものだ」

 

「いいよ、じゃんじゃんしよう! 食料でも出稼ぎの人員でも歓迎するよ」

 

「おいおいこの国はオロチのせいでメチャクチャになってしまったから優し目にしてくれよ」

 

「外交ってのは相手は自国の利益を最大限にしようとするからね! まぁせいぜい使える文官を育てるんだね」

 

「それよりも白きっちゃんが戦争中ってのは本当か」

 

「あぁ、本当だよ。海軍も動向を見守っている状態だ」

 

「なるほど……カイドウの残党はどうするつもりだ?」

 

「居たら捕まえたり殺したりするけど積極的にどうこうはしない。というか探し回るほど私らも暇じゃない」

 

「そうか……本当に世話になったな」

 

「良い国を作ってくれよ……おでんさん」

 

「あぁ!」

 

 ガシッと握手をして私達は別れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ出発としよう!」

 

「待ってください!」

 

 私達がおでんさんから貰った物資を船に積んでいると浜辺から……ココアと同じ年くらいの女性が走ってきた

 

「すみません旅の人! 私も連れていってはくれませんか」

 

 巫女服の女性は私達に必死に旅に行きたいのだと懇願する

 

「外の世界は辛いし過酷だし残酷だよ? どうして旅に行きたいの?」

 

「この国に居ても私には未来が有りません! オロチ様が殺された今、私達を保護してくださる人物が居りませんゆえに……どうかお願いします!! 私を旅に連れていってください!!」

 

「ふふふ、ハハハ! 来るもの拒まず! 歓迎するよその勇気! お嬢さんお名前は?」

 

「スズカです! 黒炭スズカ!」

 

「黒炭……」

 

「ダメでしょうか?」

 

「いや! ダメじゃない! ようこそ突撃隊へ!!」

 

 ひょんな事から黒炭の姫を保護することになったなフューチ一行……カイドウ亡き世界でどうなっていくのか

 

 物語は大きく動いてゆく

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