どうも第四の壁を越えた皆さんこんばんはフューチ曹長です
前回皆さんと話してから2年半が経過し原作開始33年前になります
私の年齢も17歳となりました
原作のルフィの始まりの年齢ですね
私は数々の航海を経験し曹長へと昇格しました
2年半有れば凄まじくパワーアップできたかというとそうでもありません
武装色及び見聞色の覇気のコツは掴めていないし、鉄塊もできていない
ブレッド准将が言うには武装色の覇気がおそろしく苦手だということ
「覇王色の覇気を極めろ。それだけで他の覇気を圧倒できるポテンシャルは有るんだからな!」
そう言われこの2年半は覇王色の覇気のコントロールを中心に鍛えました
鍛えるといっても覇王色の覇気は鍛練では成長しないため精神修行が主であった
しかし使えるようになれば便利である
覇王色の覇気を使えば雑魚海賊であれば斬り込む前に気絶させる事ができるし、覇気をサーベルに纏わせれば触れなくても敵が飛んでいく
そのお陰か近々准尉への昇格も決まっている
そんな順風満帆の私であるがなぜそれほど覇王色の覇気が扱えるかには理由がある
ワールド海賊団との戦闘だ
新世界にてバーンディ・ワールドとその一味と海戦が起こり私は死にかけながら攻撃を続け撃退に成功
その戦いで船員の7割が死ぬ凄惨な海戦だったがなんとか生き残った
バーンディ・ワールドとは今後も数度に渡り戦うことになるのだがそれは後の話
AF銃が一般兵へと配備が始まったのもこの頃で、兵器開発局の面々が弱小室と侮っていた特殊兵器開発室に遅れを取った事件として兵器を開発している部屋に衝撃を与えた
「ホッホッホッ今回は自身が一番上だと思っていた兵器開発局に一泡付加せられて中々見物だったわい」
「せやな。で? フューチ曹長今日の用事はなにかいなぁ? 銃の改良か? 砲の改造か?」
「今日は義手義足の技術を持ってきました機械鎧(オートメイル)という技術なのですが」
「……ふむ。作れなくはないだろうが素材に特殊な物を使うことになるだろうから量産は困難じゃろうな」
「これが出来るようになれば手足を失った兵達が再び戦場に立つことが出来るでしょうなぁ……ただ弱点として錆びやすいから長期航海には出れないでしょうなぁ」
「他にもメンテナンスを行える人材の育成が問題になると思われます。ただでさえ海軍の武器工場はフル稼働なので……」
「ホッホッホッなにそこを心配するのはワシらだけで大丈夫じゃ。フューチ曹長はまた新しいアイデアを持ってくれば良い」
「そう言っていただけると助かります」
「そういえば新式の拳銃が出来上がったぞ! 次の航海には持っていくかい?」
「はい! 勿論です!」
私はコルトM1851のコピー拳銃を受け取るとガチャガチャと弄くる
「うむうむうむ! 完璧です! ありがとうございます!」
「気に入ってくれたようで何よりだ! またいつでも来なさい」
「ありがとうございました」
こうして新たな相棒を手に入れ航海に出る
今回は新世界……後半の海への航海にだ
ログポースと海図を頼りに新世界のダージリン島を目指す
順調にいけば2ヶ月で到着できるが、順調にいかないのが新世界
「海王類だ!!」
「任せて!!」
海王類を覇王色の覇気を纏ったサーベルで一撃を加える
グオォォォォオオオ
凄まじく低い断末魔をあげながら死亡する
「コック長! 今夜は豪華でお願いします」
「任せろ! フューチ曹長! この海王類でとびっきり旨いの作ってやるよ!!」
時に海の恵みに感謝し
「大嵐だ!!」
「大砲の固定を急げ!! 商売道具を絶対に死守しろ!! 海に放棄なんて絶対にするな!!」
「わかりました班長!!」
「班長砲弾が嵐の揺れで転がっていきます!!」
「馬鹿やろー!! 砲弾をなぜ固定しなかった!! 誘爆しないように見張ってろ!!」
「す、すみません!!」
時に嵐に巻き込まれ
「海賊だ!!」
「あれは……百獣海賊団……ロックスの負の遺産め」
「ブレッド准将どうします」
「決まってる潰すぞ」
「は!! 総員砲撃戦用意!! 砲撃開始!!」
この日百獣海賊団との戦闘の火蓋が切って落とされた
「月歩!!」
「フューチ曹長何処へ!」
「爆弾を直接ぶつけてくる!」
「危険ですおやめください!!」
「相手はあの百獣海賊団だルーキーと甘く見てはいけないあのロックス海賊団の船員が船長だからね」
「しかし」
「とにかく砲撃しろ! ヤバイのは私らでなんとかする」
ジリジリジリカチ
「こちらフューチ曹長! 幹部の皆様へ報告です今から百獣海賊団に爆撃を行いますので月歩を扱える方は支援をお願いします」
『了解したジム中佐含め7名が援護する』
「助かります」
ガチャ
(さて、まだルーキーのカイドウとの勝負勝てる勝てないではない! ここで勝ち将来の有害因子を取り除かなければ!!)
「ウオロロロ! 待ってたぜ海軍! 丁度何かを破壊したくてしょうがなかった所だ……壊れろ!」
「させん!!」
私の覇気を纏った一撃と巨大な龍の姿のカイドウが激突する
ガチャ
「こちらフューチ曹長! カイドウは私が押さえますので爆撃の継続を!!」
「嘗めるな小娘!! ボロブレス!!」
巨大な火炎弾が口から発射される
「うぐ!! ……おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
なんとか弾いたと思ったら目の前に尻尾か有った
「ぶっ飛べ」
ドゴンと私の体は尻尾に当たると軍艦の方に吹き飛ばされた
ドガーン
「フューチ曹長!! 大丈夫ですか!!」
「な、なんのこれしき」
「あ! ああ!! 班長達が!!」
「皆殺られていく!!」
私は起き上がると再びカイドウに向かっていく
「そうはさせん!!」
ガキーンと剣で抵抗してくるは2枚看板のキング
「そこを退きなさいよ!!」
「カイドウさんの手を煩わせる訳にはいかねぇ!!」
ガキーンガキーンガキーンとサーベルと剣がぶつかる
「隙あり」
パパン
「うぐ!?」
私はつばぜり合いになった瞬間に拳銃でキングの腹部を射撃した
ジリジリジリガチャ
「こちらフューチ曹長! 船に居るものに通達船を戦闘海域から離脱させろ! 我々生き残った幹部も海域から撤退する」
『しかしブレッド准将が許さないのでは!?』
「ブレッド准将も連れて帰る越権行為で処分も覚悟しているがこれが最善なんだ!! 理解してくれ」
『わかりました! 御武運を!!』
ガチャ
「ブレッド准将を助けに行かなければ」
ブレッド准将は爆撃隊が飛び立った時に随伴して援護すると飛び出していた
その後カイドウの攻撃が爆撃隊に届かないように奮闘していたが実力差が有りすぎ爆撃隊は殺られていた
ただブレッド准将はそんな中でも仲間を守ろうと頑張っていた
「ブレッド准将!! ここは撤退を!!」
「フューチか! 挟撃してこの怪物を倒すぞ!!」
「実力差がありすぎます! ここは撤退を」
「うるさい!! 勝たなければここで死んでいった者達が浮かばれない」
「そんな事を言っている場合ではないでしょ死んでしまいますよ!!」
「ええい! 臆病者は引っ込んどけ!! なんとしても奴を倒す!!」
「……ごめん!」
私は覇王色の覇気を最大限ブレッド准将に当てた
「何を!? カハッ」
気絶したブレッド准将を抱え私は船に戻ろうとするが
「ウォロロロロ何処へ行く!!」
「逃がしてはくれないよね!!」
「当たり前だぁ! 死にさらせぇ海軍!!」
「覇王色!!」
サーベルと青龍状態のカイドウの牙が激突する
「くそ! くそ! くそ!!」
「ウオロロロ! 勝てる分けねーだろ一海兵風情が!! ボロブレス!!」
「ごめん!!」
私は船に向かってブレッド准将を投げるとカイドウの攻撃を必死に守る
(全盛期でないカイドウでこれほどの強さとは!! いや! 24歳だから成長期ではあるのか!!)
「ウォロロロロ! 中々やるじゃねぇか海兵! 名は」
「フューチ……エレ・フューチ!!」
「生きていたら覚えてやるよ」
カイドウは青龍の状態から人間の形に戻り
「雷鳴八卦!!」
「グハッ!!」
サーベルで受けたがサーベルは直ぐに折れてしまい
私は金棒に腹部を強打され何処かへ吹き飛ばされた
「……チ曹長!! ……フューチ曹長!!」
「ここは」
「軍艦です! 我らが母艦です!! フューチ曹長が吹き飛ばされた方向に偶然島があり、そこにフューチ曹長は流れ着いていました悪運強いっすね!!」
「そうですか……ブレッド准将は!」
「起きています! 話されますか」
「はい!」
私は松葉杖を船医から渡され折れた肋骨を庇いながらのそのそと歩く
コンコンコン
「エレ・フューチ曹長入ります」
「入れ」
「失礼します」
ブレッド准将は包帯で全身ぐるぐる巻きにされており、ミイラ男の様だった
「フューチ曹長最初にこちらが謝らなければならんな……すまんかった」
「ブレッド准将なぜ謝るのですか! 命令違反をしたのは私で」
「その命令違反が最適な行動であった。船を安全圏まで撤退させ、上官の私に撤退を仰いだ。私も血が上って居なかったら真っ先に撤退をさせるべきであった」
「ブレッド准将……」
「今回の海戦でこの船の幹部クラスが全滅してしまった。今からフューチ曹長を准尉とし、私が復帰するまでの間船の指揮を取って貰うよいな」
「は!! 目的地は」
「マリンフォードまで帰還する」
こうして私は准尉となった
ただカイドウと一応戦いになった実力を海軍は高く評価し、出世のペースが加速していくのであった