ワールド海賊団壊滅から2年
原作開始26年前となりました
第四の壁を越えた先に居る皆さんは元気でしょうか
私は完全に昇進が鈍足になり悶々としています
なぜ昇進が鈍足になったかはドフラミンゴによるマリージョア生首事件で上層部の覚えがよろしくないからです
ワールド海賊団壊滅の功績で大尉にはなれましたがこのままでは中佐あたりが最終経歴になる可能性も出てきました
え? まだ24歳だろって?
甘い甘い若いうちにどれだけ昇進できるかによってこの海軍は最終経歴に直結します
大尉になってからかれこれ8回も航海に出ているのに昇進が無いってのは上層部に嫌われたと思うほかありません
更に追い討ちをかけるのが特殊兵器開発室のパール少将とマヤノ准将が年齢を理由に海軍を引退
特殊兵器開発室の面々が一新され、ガトリング砲を作った功績で今や兵器開発局に唯一対抗できるとして競争が激化
前ののんびりとした感じは失われ、外部の人間だった私は部屋に入ることすらできなくなりました
ガトリング砲の設計者私なのに……
これでハッキリしたのは自分の部署を持たないと上層部に全くアピールできない事
パール少将達は上に私が設計したって報告してたけど今の特殊兵器開発室は私の手柄に全くならない
ならこんな部署に尽くすのが間違いである
私はまた自室で設計図を引く生活に逆戻りした
不運な時に不運とは重なるものだ
新世界を航海中大嵐に巻き込まれ、私は陣頭指揮を行っていたが突風に私は不運にも飛ばされてしまう
「フューチ大尉!!」
「大丈夫月歩できかは!?」
突風に飛ばされてきた岩がゴーンと私の頭に命中し、私は気を失った
そのまま突風に巻き込まれ私はどこか遠くへと飛ばされてしまった
バカーバカー
ツンツン
バカーバカー
「う、うーん」
バカーバカー
バサバサ
「こ、ここは」
私が意識を取り戻すと運良く海岸に流れ着いていた
「1人で漂流するのは初めてだな」
グランドラインを何年も航海してきた私の肝は座っていた
漂流して怖いのは飢えと寒さと病気
身に付けていた銃で枯れ草に発砲してすぐに銃口をおがくずに当て火をつける
何度もできる火の付け方では無いが、緊急時には使える火の付け方だ
とりあえず薪を組んで焚き火にし、持ち物を確認する
「AF銃1丁、弾薬200発、割れたログポース、服にコート、サーベル、携帯救急セットと携帯食料1食分……あとは駄目だね嵐で飛ばされたかな」
島の散策もしたいが火を付けた手前移動したら火が消えるかもしれないので今日は海岸で使えそうな物を漁る
「修理すれば使えそうな樽にバケツ、鉄板もあるあとは擦りきれた服とか廃材かよし!」
水を確保するために廃材と鉄板、バケツで火を使った海水の即席濾過装置を能力で確認しながらつくる
「とりあえずこれで水も一応大丈夫かな。木々が凄いからたぶん川があると思うからもっと水は楽になるかな」
バカーバカー
バサバサ
「覇気」
クーン ドシャ
「バカ鳥かとりあえず今日のご飯は決まりだな」
私は焦らなかった
すぐに助けが来ると信じて……
「ブレッド准将待ってます……」
島を探索してわかったことはこの島は大型肉食動物が多数居る事がわかった
特にヌシクラスの怪物達は覇王色の覇気を普通に耐え、私を襲ってきた
私は命からがら海岸に逃げたが食料を採るには奴らを相手取らないといけない
「動物風情が……やってやろうじゃない」
必ず奴らに逆襲してやると心に決める
「でもやる事無いな……感謝の正拳突きでもしてみるか? いや、そもそも武装色ってどうやれば良いんだろう」
とりあえず海岸だから地面に向かって覇気を放つ
ボフン
ドシャー
覇王色の覇気を地面に流すと砂が舞い上がってクレーターになるか……
武装色なら腕が黒くなって地面に叩きつけるだけだろうけど覇気を物体に流せるから応用すれば必ず武装色に繋がりそうだけど……うーん
思えばブレッド准将も覇気は扱えていなかった
六式は上手かったが
だから六式を教わっていたが……
「うーん、全身に覇気を纏う纏う……覇王色の覇気を纏ってみるか?」
纏ってみると白いモヤモヤした何かが全身を覆っているのがわかる
「おお! できたできたこの状態で鍛えてみるか……とりあえず島を何周も走ろうかな」
私は油断していた
この状態がいかに危険な行為なのかを……
「ゼヒューゼヒュー……つ、辛いめちゃくちゃ辛い!!」
覇気を駄々漏れで行動すると覇気切れを起こす
この状態だと通常の活動にも影響が出るくらい体がダルくなる
「これHUNTER×HUNTERの念みたいな感じか! 覇気って! ハァハァ……覇王色駄々漏れで訓練なんか人が居るところじゃできないもんね……となるとこのモヤモヤを体内に留めるようにすれば?」
私は座禅を組み、体内に覇気を留めるようにコントロールする
「武器に纏わせることはできたんだから体内にもできるよね……ふん!!」
ドバ──ーン
体内に留めようとした覇気が背中から漏れて盛大に砂を巻き上げる
「なかなか難しいじゃないか!! でもやってやる!! ふん!!」
ドバ──ーン
「ふん!!」
ドバ──ーン
「ふん!!」
ドバ──ーン
それから私は毎日覇気を体内に留める訓練と覇気を放出しながらの走り込みを行うようになった
試しに覇気を完全に消す訓練もしてみたらヌシと遭遇しても私の前を素通りしたことから念でいう絶も覇気はできるようだ
「覇気って面白いなぁ! 見聞色もできるようになりたいなぁ」
武装色には手間取っている私だが、見聞色の覇気は惜しいところまでできている
紙絵ができるのだからあとは発展し極めれば見聞色の覇気である
覇気を体に纏わせそれに触れた物を避けるってのはできるけど、殺気を先読みしたり、先の光景を見ることはできない
まぁそこまでいけば見聞色も極めている状態だが見てみたいじゃない少し先の光景ってやつを!!
救出まで暇だしやれることやってブレッド准将を驚かせてやろうじゃないか
「上層部も見返してやって私も将官になって給料いっぱいもらって良い男見つけて家庭をもって……」
砂浜に大の字になり、星を見ながら将来を夢見る
「てゆうかONE PIECEの世界なのに胸全然無いんだけど私!! Aカップってなに! IJKカップがゴロゴロ居る世界でAって……24だからこれ以上成長も無いだろうに……はぁ……男女って言われることは無いくらい顔は整っているけど……出るとこ出たいよねぇ……やめやめ、嫌な事は考えない!! 覇気を自在に扱ってそうだなぁ白ひげにリベンジしたいなぁ頂上戦争の衰えた白ひげじゃなくて全盛期の時に」
「海軍だけど自分の派閥でも作って三大将ならぬ四大将になったりして……ONE PIECEかぁ」
今はワンピースなんて言葉が服の名前でしかない時代である
「頂上戦争の時に私は50歳かぁセンゴク大将やガープ中将、つる中将達に並べるとは思えないけどなぁなってみたいなぁ中将に」
「今回の遭難の期間が長ければ戦死扱いで二階級特進かぁそれでも中佐なあたり先が思いやられるなぁ」
「そもそもどうやれば強くなれるのかな……この悪魔の実の能力に覚醒なんて思い付かないけど」
色々考えるフューチだった
島に流されて半年が経過した
いくらなんでも遅い
そもそも半年船1隻も通りかからない
「これはヤバイのでは?」
ボロボロの衣服を修理しながらそう思う
もし万が一このまま人が来なければ私はこの島で生涯を終えることとなる
それは嫌だ
せっかく覇気を体内に留める事ができるようになったし、見聞色の覇気も扱えるようになったのに……このまま死ぬのは嫌すぎる
しかし、待てども待てども船は来ず
「仕方がない島のヌシでも倒しにいくか」
私はこの島の制圧に乗り出すのだった