本編どうぞ
一学期終業式の朝、シンジはいつもと変わらず登校していたのだが学園に入ろうとした瞬間…
「グローバルフリーズ阻止おめでとうございます!」
「何か一言を!」「どういう心境ですか!」
(ええええええ!?こんなに記者が待ち構えてたの!?)
学園に入ろうとした瞬間数え切れないくらいの記者たちに囲まれた。当然テレビ慣れしていないシンジ。なんとか記者陣を掻い潜り彩のいる教室へとむかった。
教室にて
「あ、シンジ君おはよ!」 「あぁ、おはよう…。」
「やっぱりげっそりしてる。その様子だと記者に囲まれたようだね?」
「あぁ、そうだったよ…。すげぇ大変だった。」
「私も囲まれたんだよ?もう記者の押しが強すぎて大変だったしコメントも途中噛んじゃったんだよ!?かっこよく決めたかったのに!」
「そ、そうか…。」
「よぉお前ら。」 「ふえぇ…朝から疲れてるね…。」
「花音ちゃんに零斗君。おはよ!」
「なんか凄い記者がいっぱいいるけど…もしかしてシンジ君達なんかしちゃった?」
「別に悪いことじゃないけど…まぁ世界を救った感じ?」
「そのようだな。信じがたいがな。」
「それよりいいの?」 「え?何が?」
「燐子ちゃんが記者陣に包囲されてるよ?」
「まずいよシンジ君!人に慣れてない燐子ちゃんにとってあの包囲網はやばい!」
「彩!燐子を助けに行くぞ!」
二人は走って教室を飛び出し燐子救出へむかった。
「ハーレー。おめでたムードも今の内だぞ。」
10分後
「ハァハァ…二人ともありがとう…ございます。」
「ハァハァ…なんとか抜け出せたみたいだね。これで追っかけはもうないよ。」
「にしてもハァハァ…多すぎだろ記者…」
「先輩ー!」「お、美咲とこころか。」
「ハァハァ…こころ走るの速いって…」
「なんか楽しかったわ!大勢の人に質問されるのも悪くないわね!」
「こころ…お前ってホントすげぇな。」
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終業式終了後 夜六時半
コアドライビア研究所所長室にて
「グローバルフリーズ阻止を記念して、カンパーイ!」
「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」
「いやぁ~皆!よくやってくれたな!いっぱい食べてくれ!」
「あら、皆おいし…そう…。ってなにかしらこの毒物みたいなオーラを放ってる物体は。」
「ロシアンルーレットじゃよ!楽しんで貰えると嬉しいぞ!」
「よーしじゃあ皆!ジャーンケーン…」
「ちょ、ちょっと!本気でこれ食べる人を決める気なの!?死人が出るわよ!」
「食べてみないとわかんねーじゃねぇか。それとも千聖、お前食べたいのか?」
「嫌に決まってるわよ!あーもう!参加するわよ!」
「「「「「「「ジャーンケーン、ポイ!」」」」」」」
結果はシンジの一人負けであった。
「くそ…こんなはずじゃなかったのに!」
「ほらシンジ君、あーん❤️」
「先輩良かったじゃないですか。大好きな彩先輩からあーんして貰えるなんて。」
「よくねぇよ!こんなやばいの食べさせられるんだぞ!?」
「シンジ君……男…見せてよ。」
「んんんんん…クソオオオ!頂きます!」パクっ
「……」 「お味のほどは?」
「うまい!こんなの食ったことねえってくらいうまい。」
「ほんと!私にも食べさせてよ!」「私も食べさせてくださいよ。」
「お前ら…急に食らいついてきたな…。」
「ハハハハ!見た目はヤバイかもしれないがよかったら食べてくれ!まだまだあるぞ!」
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「ゆり先輩。」 「燐子ちゃんどうしたの?」
「私に…教えてください。なんで…あんなに張り切って…トライドロンで戦えてたのかなって…。」
「うーんなんでだろうな…。仲間との信頼かな?」
「…信頼?」
「そ、彩ちゃんが…仲間が作ってくれたマシンだから無敵なんだって思える信頼があったから私は戦えてたんだよ。」
「信頼…ですか。」
「燐子ちゃんも前線にでて戦っててかっこよかったよ?ドア銃もって戦う姿が様になってきたんだもん。」
「ありがとうございます!自信…ついたかも。」
「そっか。いい笑顔してるじゃん!」
皆とはまた別で絆を深めあっている二人もいた。
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「ねぇフレンド。」
「?どうしたのかしら」
「出会ってくれてありがとう」
「…照れるじゃない。いきなりどうしたの。」
「ここまでの皆との軌跡を振り返ってたのよ。私達は随分奇妙な出会い方をした。でもここまでやってこれたのはあなたが友情というワードを学習してくれたおかげなのよ。」
「私も…友情ってワードを学んで、極められてよかったわ。私にも安心できる居場所が手に入ったのだから。」
「フレンド…」 「千聖…」
「「これからもよろしくね!」」
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「皆仲良くしてるねぇ」
「Hey Mrs美咲!!楽しくやってるかな!?ハハハハ!」
「博士…まあ楽しくやってますよ。」
「そうかそれは良かった!こころと美咲は仲良さそうで何よりだからな!」
「私もとーっても嬉しいわ!美咲と出会えて、助けて貰えたのよ!これからもまだまだ遊びたいわ!」
「あーハイハイ。これからもよろしく頼みますよ。」
「辛くなったらいつでも来てくれ!わしが慰めてやるぞ!ハハハハ!」
(ここが私の居場所か…なんだか温かい気持ちになれるところだね。)
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「ねぇシンジ君。」
「なんだよ。」
「あっという間の一学期だったね。」
「そうだな。ロイミュードと戦ったり、新しい仲間ができたりしてここまで濃密な一学期を過ごしたやつ俺達以外にいないだろ。」
「そうだね。あのね、私気づいたことがあるの。」
「ん?なんだ?」
「この場にいる皆が大好きだってこと。たった三ヶ月弱のことだけど皆の凄い一面をみれて皆のこと好きになったの。」
「…そうか。」
「だから、戦いが終わってもまだまだ皆とこうやって集まりたいの。もちろんシンジ君もだよ!」
「あぁ、いいぜ。俺達はいつまでも一緒だからな。たとえ卒業したとしても。いいよな?」
「うん!私、今とっても嬉しい!」
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パーティーが終わりハーレーと彩は片付けをしている。そこで彩は前から気になっていた刃を持ったシフトカーとハートらしき人物について喋ってみた。この事についてまだハーレーは完全には分かっていないのだが少しだけ手がかりを掴んだらしい。
「ねぇおじいちゃん。例の正体不明のハートらしき人物はなんだと思う?」
「それがな、彩達がトルネードを倒した日から町で目撃情報があったらしいのじゃ。」
「え!?目撃情報!?」
「そうじゃ。夜中によく現れているらしいぞ。まぁ調査の方はわしらに任せてしばらくゆっくり休んでくれ。」
「分かったよ。いつもありがと!おじいちゃん!」
「可愛い孫みたいなもんじゃ、彩は。」
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早朝5時 コアドライビア研究所
Side???
「ハーレーが感づき始めた。どうする?氷の針を打ち込むか?」
「まだしなくていいと思うよ。…綺麗な朝焼けだね。この朝焼けもいずれ選ばれた人のものになっちゃうのかな」
「ああ、そのために俺ら二人がいるんだろ。ハーレーにもいずれ地獄を見させてやる。」
そう話す二人の男女の目は窓の景色をまっすぐ目に焼き付けるように見届けていた。
3000字近くなったわい ま、いっか!(白目)
あ、お気づきだと思いますけど今回で簡潔じゃないっスからね。勘違いしないでよね!
読了、ありがとうございました!