佐倉回をしみじみと予感させるタイトルです
束の間の休み時間。
佐倉は周囲の様子を窺って、慎重に何度も何度もクラスメイトの視線の先を確認する。
それからようやく、遅すぎる一歩を踏み出した。
なおここまでにすでに5分は経っており、休み時間は半分を切っているとする。
佐倉の向かう先とは、廊下側から2番目の列、前から2番目の席に座る生徒のいる位置。
佐倉からしてみれば、その位置とは後ろにいるクラスメイトの視線が刺さり、常に誰かしらが通る廊下からも視線が刺さり、近すぎて逆に先生が見落としがちな1番前の席でもなく最も視線が集まりやすい前から2番目という席で、つまり文字通り恥ずか死待ったなしの席といえた。
とはいえ佐倉もその恩恵にあやかって後ろから『彼女』を見やすいのだが、そこはまあ横に置いて。
最初の数歩は手と足が同じ方から同時に出るという緊張振りだったが、既に全員の視線の先は確認済みだ。誰も己を見ていない。
安堵して、今度こそ落ち着いて一歩を踏み出した。
手が触れる距離まで近づいた背中に、佐倉は落ち着いて声をかける。
「……ああああのあのあの、あの!」
「うん? 佐倉さん?」
「ひゃい!」
全然落ち着けてなかった。
どうして私はいつもいつも……と頭だけに留まらず体ごと沈めば、『彼女』───水元が慌てて抱き起こしてくれる。
佐倉を包むのは、女の子らしく柔らかいのに、しっかりと筋肉の感触もある健康的な体だ。
しなやかでありながら硬い指先が佐倉の肩に触れ、宥めるように優しく撫でてくれる。それにほうと息を吐くのは、今や条件反射に近い。
「佐倉さん、どうしたの? 私に何か用事?」
「う、うん……」
なんとか返事をすれば、水元が目の前でこてんと首を傾げる動作をする。
時折彼女がするこういった幼さを感じさせる動作は、普段まるで師のように自身を導いてくれる分ギャップを感じる。どこか不思議な引力を持って惹きつけられる。
フレームの先で、彼女を中心にして理想の背景を探した。
そういうところも、今回佐倉が彼女に話を持ちかけようと思った理由の一つだった。
水元の真っ直ぐとした視線を受け、これまた条件反射のようなもので顔をジワジワと紅潮させつつ、佐倉は必死に口を開く。
昨夜あらかじめ練習したセリフだ。最初こそ詰まったが、次第に吃りはマシになり、最終的にはスムーズに言うことができた。そして今朝も練習した。こんなに練習したんだから吃るわけがない。だから絶対絶対大丈夫。
「わ、私のモモモデルにナナナナってくれませんカカカカカ」
───おわった……。
死んだ目をする佐倉を前にして、水元が目を丸める。パチパチとゆっくり瞬いて、また小首を傾げる。
その仕草からやっぱり幼さを感じ、普段とギャップがあるからこそ映えるのだと終わった頭の隅で考えている。現実逃避ともいう。
彼女が映る背景を思い浮かべると気持ちが高揚する。自らの手で彼女の理想の一枚を撮りたくなる。
こんな衝動は佐倉にとっては初めてのことで、だからこそなけなしの勇気を振り絞る理由になった。優しい彼女ならば最終的にはきっと頷いてくれると思ったのもある。
開幕早々己の失態で目は死んでしまったが、まだ提案を断られたわけではない。
気を取り直し、いや正直全然取り直せてないが、ひとまず彼女からの沙汰を待つ。
水元を見上げながら、彼女の一挙一動に注目する。
リップを塗っているのだろうか、潤った小さな唇がゆっくり開いていくのを吸い込まれるように見つめている。
「うーん……やだ」
「………!?!?」
§
ショック死しかけた佐倉を抱き起こすpart2を経て、佐倉のあまりの落ち込み具合を哀れに思ってくれたのか、水元によって代替案として提案された2人でのお出かけ。
それを佐倉が蘇生し首が飛ぶ勢いで頷いて受け入れた数日後、指折り数えて待った約束の日が訪れた。
ショルダーバッグにいつもの流れで手持ちカメラと携帯を入れて、浮き足立って待ち合わせの場所に行く。
とはいっても、寮の前なので、果たして待ち合わせの意味はあるのかという疑問が過ぎるが、初めは水元が佐倉の寮室前までお迎えに来ると言っていたのだ。
それを考えれば進歩(?)と言える。
待ち合わせ一時間前でソワソワと周囲を見渡す。
何度も何度も時計を確認し、約束の時間が近づいていくごとに心臓が爆音を立てるようになる。それをすうはあと深呼吸で整え、むせてを繰り返して、果たして一体何度目なのか。
数えていたら気が遠くなるのは間違いないので、意識して考えない。佐倉なりに身につけた処世術である。
そうしていよいよ時計の針が約束の時間30分前を示した頃。
背後から自身の名を呼ぶ声がして、佐倉はもはや首が飛び散る勢いで振り向いた。
視界の先ではいつもの制服とは違う、私服姿の水元が駆け寄ってきている。
彼女はいつも通り緩く手を振りながら、表情は若干の呆れを含めつつ朗らかに笑った。
「おはよう、佐倉さん。まったく、いつから待ってたの?」
「お、おはよう、水元さん。まだ30分も前なのに……早いね」
「うーん、佐倉さんには言われたくないな〜」
今度こそ呆れた顔を向けられる。
なんとなくバツが悪くなって、佐倉は子どものように視線を落とした。
「そんな気はしてたから早めに出てきたんだけど、その様子だともっと前から待ってたでしょ。私ももっと早く出てくればよかったな……」
後悔の滲む声音を聞き留め、佐倉は落としていた視線を慌てて上げた。顔の前で全力で両手を振る。
「う、ううん、全然そんなっ私が好きで待ってただけだからっ! 待ってた間も楽しかったし本当に気にしなくていいの、あ、あっむしろごめんね、気を遣わせちゃって……水元さんはゆっくり出てきてくれてよかったのに……」
「そういうわけにはいかないよ。それに私も楽しみにしてたからさ、元々早めに来ようとは思ってたんだ。それで結果的に約束の時間より早くに集合できたわけだし、これから2人で遊ぶ時間が増えてばんばんざい?」
戯けたように笑う水元につられて、申し訳なさから体を小さくしていた佐倉も気が緩み、ふにゃりと微笑んだ。
気が緩んだところで、私服姿の水元を改めて落ち着いた心境で見たことにより、呟くように感想をこぼす。
「水元さんの私服姿、コンサバ系なんだね。すごく似合ってる……」
「コンサ……なんて?」
宇宙でも見ているような表情の水元をそっちのけに、佐倉の脳内では彼女を収めるフィルムをあれやこれや考えている。
この服装だと街中の少しアンティークなお店や、お洒落な公園なんかどうだろう。いや、古い建物との対比でも映えるかもしれない。
そんな風に様々な情景が脳内に浮かんでは消えていく。
「───おーい、佐倉さん?」
目の前で振られる手に、ハッと意識を取り戻す。
「あっ……わ、ごめんね、私ったらまた」
「いいよいいよ。佐倉さんの百面相、見てるこっちも楽しいから」
「うっ……それはその、あまり見ないでほしいデス……」
「それは無理な相談かな〜」
腕を引かれる。太陽の日差しを受け、水元の笑顔がより一層輝いて見える。
眩しくて、意識せず目を細めている。
「さ、時間は有限だ。さっそく行こう! ずっと前から佐倉さんといろいろ巡ってみたかったんだ」
顔が熱い。恥ずかしくて、ずっと、ずっと嬉しい。
その中で、必死に口を開く。
わたしも。
声にならず萎んで、ただ、優しく導いてくれる手についていく。
§
「へぇ〜、コンサバ? ってそういう意味なんだ」
「うん。清楚で上品、綺麗めのファッションって感じかな。水元さんってそういう系統が好きなの?」
「意識したことないからわかんない……無難な服は選んでるけど、それを分類したらコンサバなんて考えたこともなかったよ」
水元が手元のクリームソーダからクリーム部分をスプーンで掬って、口に入れる。
休憩のために入った喫茶店。
窓際席のため、陽光が水元の頼んだクリームソーダにかかっている。緑色の光はまるでステンドガラスのようで、ふいに氷が揺れて溶けることで光の角度を変え、テーブルを鮮やかに彩る。
佐倉はそれにぽうと見惚れていた。
「───あ、また意識がトリップしてる。佐倉さーん?」
「……へ? あっ!?」
「あはは、いいってば。ほら、佐倉さんの頼んだスムージーも飲み頃なんじゃない?」
指摘されて、自身の手元に視線を落とす。
佐倉が頼んだのはスムージーだったのだが、夏らしくキンキンに冷えていたため店内の冷房と相まってどうにも飲みにくく、溶けるまで少し待っていたのだ。
言われた通り飲み頃のようで、咄嗟にストローを咥える。
品名に『ベリーベリースムージー』とあるように、ブルーベリーやラズベリー、イチゴといったベリー系の味が舌に広がった。甘酸っぱくて美味しい。喉が心地よく潤っていくのを感じる。
頬を綻ばせたところで、水元がこちらをジッと見ながら微笑ましげにしている様子が目に入る。
一拍して、慌ててスムージーの入ったカップをテーブルに置いた。
「わっわっごめんね、私ったらまた……!」
「だからいいってば。それに、佐倉さんがそれだけ私に気を許してるってことでしょ? 私は嬉しいよ」
思わず顔面のパーツを真ん中に思い切り寄せる。顔が真っ赤なのは言うまでもない。
水元があまりに優しすぎて、それを惜しげなく与えてくれるから、居た堪れなくて……嬉しくてたまらなくなる。彼女といるといつもこうなってしまう。
目を開けて、こっそり水元を見やる。すぐに目が合い、不思議そうにしながらもニコリと微笑まれた。
それを受け「はうあっ」と謎の奇声を上げてテーブルに額をぶつけにいく。
「佐倉さん!?!」
「う……うう……気にしないで……」
「気にするよ!? すごく痛そうな音したよ!?」
なんか額から煙出てない!? と騒ぐ水元を前にしながら、一旦自身を落ち着けるためスムージーを口にする。
ヒヤリとした冷たさが喉を通り過ぎ、少し冷静さを取り戻せたような気がする。なお目はグルグル催眠目とする。
ジンジン熱を訴える額に手をやりながら、心配そうにする水元へ安心させるための笑みを浮かべる。
「わ、私のことは本当に気にしないで……いつものことだよ」
「確かにいつものことだけど……」
このままずっと心配されて、見つめられていたら、また恥ずかしさから気がおかしくなってしまう。自分のことは自分がよくわかっているのだ。
なんとか話を変えようとして、先ほどのファッションの話を掘り返すことを思いついた。
「あ、そ、そうだ! 水元さんってどんな感じの服装が好きなんですか? コンサバ系は意識して買ってるわけじゃなかったんだよね……? 好きってわけじゃないの?」
「え? あ、うん、特に好きとかはないかな。無難なものを無意識に選んでたって感じで」
「そうなんだ……じゃあ何系が好き? 水元さんは何が似合うかな……ストリートなのも水元さんらしくて似合いそうだし、水元さんって可愛いからガーリーやフェミニンもきっと似合うと思います! それに水元さんは骨格や筋肉が綺麗だから、もっと肌を出してもいいんじゃないかな? スリットスカートやラップスカート穿いてほしいな……オフショルダーもいいかも……ううん、やっぱり綾小路くんと並ぶのも考えて可愛い系がいいかな。パフスリーブとか、フワモコしてるのも似合いそう! あっそうだ今からショッピング行きませんか? 水元さんに似合う服選びたいなぁ」
「やばい……佐倉さんが何言ってるか本当にわからない……」
宇宙を見ている水元に、今度は佐倉が首を傾げる。何かおかしなことを言っただろうか。
……あれ、でも今私、マシンガントークしてなかった……?
血の気が引いて、真っ青になって震え出す佐倉に、水元がきょとりと無防備な顔をする。
直後、水元が吹き出すようにして笑った。
「あはははっやっぱり佐倉さんって面白いよ!」
今度は佐倉がきょとりとする番だ。首を傾げて「そ、うかな……」とぼやく。
「うんうん、そうだよ! 私は嘘はつかない」
力強い肯定の言葉だ。そんなに自信満々に言われると、本当にそんな気がしてくる。
自己評価で言えば、佐倉自身は面白さの真逆にいるような人間だと思っているが、水元はそうは思わないらしい。
そう言葉で、態度で伝えてくれる。
ケラケラと楽しそうに笑う水元を見ていると、自然と笑みが浮かんでくる。
「そうだと、いいな」
こんな私でも、あなたを楽しくできているのなら、なんだっていいと思う。
柔らかく微笑んだところで、水元がどこか悪戯っぽい表情をして顔を近づけてきていることに気づく。
彼女のひそめた声が耳を掠める。
「ちなみにね、私は地雷系が好きだよ」
「………えっ」
「誰かが着てるの見るとテンション上がるよねー」
「あっ、そっち……」
少しクリームのついた氷の残るグラスをスプーンでカラカラ回して、視線を伏せた水元が言う。
窓から差し込む日差しの関係か、彼女の表情に影が落ちる。
「地雷系っていうか、これぞ女の子って感じの服は全部好きだよ。可愛いのはみんな好き。みんなフワフワして見えて、癒されて……私が守らなきゃーって思うよ」
……?
「水元さんも、似合うと思うよ」
「あはは、ありがとう。優しいね」
スムージーのカップの表面で、雫が垂れてテーブルに跡を作る。
顔を上げた水元が、佐倉の空になったカップを見て、あっと声を上げた。
「佐倉さんも飲み終わったみたいだね。そろそろ出ようか」
2人の真ん中にあった会計の紙をサッと取ると、水元が立ち上がる。
少しの間動けずにいた佐倉も、水元の挙動を受けて慌てて立ち上がり、待ってくれている彼女のもとへ小走りで歩み寄る。
どっちが払うかの一悶着を挟み、じゃんけんで勝った佐倉がホクホク顔で会計を済ませると、いまだ萎れた顔の水元を連れて歩き出す。来た時と完全に立場が逆になっていた。
萎れた顔から持ち直して、水元が申し訳なさそうに、けれど燃えた様子で拳を握って宣言する。
「うう、ごめんね……ありがとう、佐倉さん。でも次は私が払うからね!」
言われた言葉に佐倉は瞬きをする。声に出さず『つぎ』とぼやいた。
……そうか。また次があるのか。
「……うん」
じんわり温かくなる胸に、溢れる笑みに、嘘偽りなんてあるわけがない。同様に、彼女の真っ直ぐな目に、言葉にも、嘘は一つだってない。佐倉にはわかる。
仮面をつけ慣れた佐倉だから、痛いほどわかるのだ。
「さあ、今からは佐倉さんの見つけたおすすめスポット巡りだよ。あ、先に言っとくけど隠し撮りは無しだからね」
「ご、ごめんなさい……つい腕が疼いて……」
「腕が疼くってなに!? あはははは!」
「あれ……でも水元さんのその言い方だと、堂々とすれば許されるってこと……?」
「だめだってば! ちょっとずつ強かになるのやめて! あはははっ」
雲一つない快晴に、少女たちの軽やかな笑い声が吸い込まれていく。
───時間が経つのはあっという間で、水元の喜ぶ顔が嬉しくてもっと見たくて、つい調子に乗ってあれもこれもと案内している間に太陽はいつのまにかすっかり傾いていたらしい。
太陽の傾き具合を加味して考えて、最後に案内したのは海に臨んだ公園。……の、中の、草木に囲まれたある一箇所だ。ゆえにそこは誰の目にも触れることがない。
だからこそ正真正銘佐倉の一推しで、秘密の場所だった。
案内してすぐ水元は見惚れた様子で、目の前に広がる光景に夢中になっていた。
小さく開いた口は何か言葉を紡ぐということもなく、ただただ見惚れているようだった。
改めて佐倉も目の前の光景に視線を移す。
夕暮れ時。空も海も夕陽色に染まり、どこまでも続く夕陽色の海面では、陽光が反射してキラキラと光り輝いている。そのあまりの眩しさに、何度見ても見飽きることのない荘厳な光景に、目を細めて静かに魅入る。
海面を渡って届く風はどこか潮の香りを含んでいて、肺を満たすと、ゆっくり息を吐く。
すぐ隣では水元が風になびく髪を手のひらで押さえ、耳にかけているところだった。
彼女の血色のいい顔が今は夕陽色に染まっていて、瞳にまで映り込んで不思議な色合いを宿している。
キラキラ、キラキラと輝いている。
佐倉の視線に気づいたのか、水元が振り向く。
目が合って、笑みの形に綻んだ。
「楽しかったねぇ」
眉を下げて笑う。それを『あ、』と思いながら見ている。
───水元はこうして時々、困ったように笑う時がある。
いつも朗らかに、快活に笑う彼女だからこそ気づいたそれは、違和感とはまた違う。
佐倉にはそれがなんだか、見逃してはいけない何かのような気がするのだ。
一瞬のことで、水元はそのままふいと前を向く。まるで見間違いだったかのような瞬きの間だった。
彼女越しに見える荘厳な景色に見惚れているように、あるいは彼女の目の中に閉じ込められた陽光に魅入ったように。
佐倉の視線の先は固定されている。
「佐倉さんはいっぱい綺麗な景色を知ってて、すごいよ。私だけじゃ見つけらないところばかりだったな」
「そんなことないよ……私だって、水元さんが教えてくれて初めて知った場所もあったもん」
「ほんと? ならよかった」
軽快に笑いながら、視線が交わることはない。
ふいに水元が顔の前で手を伸ばす。かざして、夕陽色に染まる手のひらを眺める。何か掴むような仕草をするというわけでもなく、ただ手を伸ばすだけ。
夕陽色に染まった彼女の指先は、佐倉の目にも映っている。
「今日はありがとう、佐倉さん」
水平線に触れていた太陽は、この僅かな間で海に埋もれるほど輪郭を隠している。
───佐倉にはいつも思うことがある。沈む夕陽が最後に放つ輝きは、まるで心臓で、命みたいだと。
最期に一際大きな輝きを放って途絶える光。
命が尽きる瞬間を見たことはないのに、いつも不思議な感覚だと思う。
黄昏時。
彼女の手は落ちている。
「また来ようね」
───陽が沈む。
彼女の弧を描く口角も覚束ないまま。
お昼ご飯:イタリアン
水元→パスタ
佐倉→リゾット&バゲット
夜ご飯:中華
水元→ラーメン
佐倉→天津飯
なお書き溜めはこれで終わります(諸行無常)
番外編
-
茶柱センセ
-
佐倉
-
一之瀬
-
堀北
-
櫛田
-
伊吹
-
平田
-
龍園