オーディンは、いつものようにレオンの元で剣の稽古をしていると時空の狭間から声が聞こえた。女神ナーガである。
「ナーガ様、帰れるんですか?。」
ナーガ様は、静かに眼を閉じると言った。
「オーディン、貴方に使命を与えます。別世界ユグラドル大陸へ行き、シグルドという人に会いなさい。」
そう言うとナーガ様は、消えた。
「シグルドか。調べてみる価値は、ありそうだ。」
オーディンは、気づくと見知らぬ世界へいた。
ユグラドル大陸は、FE聖戦の系譜に登場した大陸で聖戦士と聖者ヘイムによって建国されたグランベル王国を中心に動いている。この国にはヘイムの子孫である王家の他に、やはり聖戦士の血をひく六つの公爵家があり、
広大な領地と軍隊を有する公国の当主として、王国に従属しつつも独自性を保っていた。王国の政治は老いたアズムール王に代わって、才知あふれるクルト王子が取り仕切り、
王子の信任厚いシアルフィ家の当主バイロン卿が、ユングヴィ家のリング卿とともに、これを助けていた。
宰相の任にあったフリージ家のレプトール卿は、自分の地位が脅かされることに危機感を覚え、
強欲で知られるドズル家のランゴバルト卿を誘って反王子勢力を形成。
ヴェルトマー家の若き当主アルヴィス卿は、国王を守る近衛軍指揮官の立場から政治には関与せず、
エッダ家のクロード神父だけが、一人、国の危険な状況に不安を覚えていた。
そんな折、東方より危急の知らせが届く。
イード砂漠の友好都市ダーナが東の蛮族イザークによって侵略され、
住民が虐殺されたというのである。
蛮族、罰するべしとの声が国中に満ち、やがて、イザーク討伐の決定が下された。
クルト王子は、年老いた父王アズムールに代わり、国中の諸公を率いて出陣。
その傍らには常に勇壮な武人として知られるバイロン卿の姿があった。
ヴェルダン王国も王子ガンドルフによって攻め立てられ、ユングヴィ城が陥落した。
一方でシアルフィ家の当主バイロン卿の長男、シグルドは、幼なじみの為、出陣を決意した。
グラン暦 757年…
こうして運命の扉は開かれた。
それがやがて恐ろしい出来事の前触れとなる事も、
この時は誰一人として知る由もなかったのである。
一方でオーディンは、シアルフィ城へ急いだ。
「あのシグルド様の居城は、ここで間違いじゃないんでしょうか。?」とオーディンが問いに唱える。
すると緑色の髪にターバンを巻いた緑色の鎧を着た騎士がいた。アレクである。
「おまえ、何のようだ。?うちのシグルド様ならいるが。悪いが出陣しなくては、ならなくてこっちは、忙しいんだ。」
ノイッシュが横槍を入れるかのように「付いていくのは、いいが。かなりの激戦になる。俺達は、死戦に行くような者達だ。俺達の仲間に入りたいんだったら実力で確かめろ。!!」と激しく言った。
アレクが攻撃してくるがオーディンは、その攻撃をかわした。それからアレクに鉄の大剣で攻撃する。
オーディンは、アレクと次のノイッシュの攻撃を避け、すぐさま、ノイッシュの腹部に当たるように攻撃し下腹部にも攻撃を負わせた。
すると奥から青い騎士がやって来た。シグルドである。「君、私の部下で働かないか?今は、君のような人材を必要としているんだ。」
ノイッシュとアレクは、びっくりした。普通、アレクとノイッシュは、騎士道精神を重んじ、昔からシグルドへ付き添って来た。
「シグルド様、それは、いいですけど出陣しますか?ユングヴィ城は、もう落とされそうですが。」とノイッシュが語った。
「シグルド様、伝令だぜ。ユングヴィ城から援軍を乞うと」と言ったのは、アーダン。特徴的な髪の形などがそれを物語っているが.........。
「ユングヴィの城が
ガンドルフ軍に包囲された
このままではエーディンが危ないノイッシュ、私は彼女を助けに行く
あとのことは頼んだぞ!」シグルドが語った。
「待って下さい、シグルド様
まさか一人で行かれるつもりでは?」とノイッシュが少し強い口調で言う。
「我が軍の主力は
父上とともにイザークへ遠征して
ここに残っている者はわずかしかいない
ヴェルダン軍は蛮族とはいえ大軍だ
死ぬことがわかっている戦いに
お前達をまきこめない」とシグルドが冷静に言う。
「バカなことを言わないで下さい
騎士として生まれた以上
戦いで死ぬのはあたりまえ
主君一人を死なせて
おめおめと生きてはおれません
私たちも共にまいります
アレク、おまえも同じかんがえだろ」とノイッシュが再び少し強い口調で言う。
「ああ、もちろんだ
しかしユングヴィの城も大事だが
村を助けるのが先じゃないのかな
蛮族どもは行く先々の村をおそって
奪い、殺し、焼きつくしているという
手おくれにならないうちに
村々をまわって、守りを固めるように
言わなければならないだろ」とアレクが冷静に言った。
オーディンは、静かに横で話しを聞いていた。
「確かにそうだ
民を守ることはわれら騎士の義務だ
アレク、よく言ってくれた。」とシグルドが言う。
「いや、本当はオイフェの意見なんです
さすがは名軍師といわれた
スサール卿の孫、まだ子供なのに
いろんな事に良く気がつきます」とアレク。
「オイフェが王宮に来ているのか?
オイフェ、いるなら来なさい」シグルドが優しい口調で言うと奥から少年が来た。
「シグルド様、勝手に来てごめんなさい
でも、出撃されるなら、
ぼくも一緒に連れていって下さい
城で留守番なんていやです
ぼくも、もう十四才になりました
まだ戦うことはできませんが
シグルド様のお世話くらいならできます」と少年は、言う。
「わかったよ、オイフェ
おまえが騎士みならいとして
私のところに来てから、もう二年になる
そろそろ戦場を経験するのも
悪くはないだろう
ただし、戦うのはまだ早いしばらくは私のそばにいて
相談相手になってくれ」
「はい! ありがとうございます」
シグルド様、
「この城の守りはどうしますか?
誰か一人は守備に上がらないと危険です
もし本拠地であるこの城が
敵に奪われたら、われらは全滅します」と少し冷静な口調で言う。
「ノイッシュ、城の守りなら
コイツしかいないぜ! なっ、アーダン!」とアレクが軽めの口調で言う。
「アレクっ、なんで俺なんだよ」アーダンが渋々、言うと
アレクが「固い、強い、おそい!
三拍子そろってるのは
おまえしかいないだろう。」と言った。
「固い、強いってのはいいけど
おそいってのは気にいらねぇな」とアーダンが言うとシグルドが
「いや、アーダン、私からも頼む
城の守りを任せられるのはおまえだけだ」と強く信頼するような眼でアーダンを見て言った。
オーディンは、黙って装備をし、出陣の準備をした。
「はぁ、わかりました
そんなら、取りあえず守備に上がります
でもたまには私も出陣させてくださいよ」とアーダンがため息をついて言った。
「よし、それでは行こう
とりあえず村を助ける
そしてユングヴィへ!」とシグルドが言うと
「ちょっと待った!!愚策を悔いか。
二手に分かれる。俺とノイッシュ先輩で北部へ。アレク先輩とシグルド様が南部でそれぞれ進軍しましょう。
作業効率が上がりますよ。それに南部は、敵が多い。後で合流するので少々、臨戦態勢を敷いてください。」
とオーディンが言うと
シグルド「君のその提案、採用しよう。私とアレクで臨戦態勢に入る。」
ノイッシュ「じゃあ、シグルド様、後で合流しましょう。」
とそれぞれ言った。
それは、オーディンにとってもいい初陣となったがこれから先の苦難を彼は、知る由もない。
声優紹介
オーディン(ウード)
高橋 英則
シグルド
石川 界人
アレク
坂田 将吾
ノイッシュ
下野 紘
アーダン
阪口 大助