悪霊から人々を救い、守れるようにするために十数年前から命懸けの修行を続けてきた少年、吠舞羅家は代々霊媒師として語り継がれてきており、彼もその血を引いているおかげか悪霊と対等に戦える術と力を修行の末、手にすることができた。霊感は相当ある
つぐみ「ほんとに久しぶりだね、一弥君!」
ひまり「も~、1度も連絡しないで心配してたんだよ!?、一体何してたの?」
一弥「悪い悪い、こっちも色々と事情があって連絡できなかったんだ。」
先程まで不審者と警戒されていた少年……吠舞羅一弥は幼馴染の疑いを晴らし、5人の輪の中に入り楽しく雑談をしていた。
巴「まぁなんでもいいさ、こうやってまた会うことが出来たんだしな!」
ひまり「それもそうだね、一弥、おかえり………で合ってるよね?」
一弥「あぁ、今のところどっかに行く予定は無いし、しばらくはここにいるつもりだ。」
─────────────────────────
僕は今日、十数年ぶりに幼馴染と会って、ある程度は変わってても根本的なところは昔のままだったことに安心した。
……昔より可愛くなってるとは素直に言えるわけもないが
モカ「ところでかずく~ん」
僕が考え事をしていると青葉が話しかけてきた。
一弥「どうかしたか青葉?」
モカ「ど~して青葉って呼ぶのかな~?昔みたいにモカちゃんって呼んで欲しいな~」
蘭「それアタシも気になった、向こうで何かあったの?」
……正直あまり意識はして居なかったが、多分あえて言うなら
一弥「なんだろう、女子を名前で呼ぶのもなんか照れくさい感じがしてな、特に向こうで何かあったわけじゃないんだが、癖みたいなものだと思って欲しいな」
モカ「え~、かずくんがよそよそしくなっちゃった、ヨヨヨ」
巴「全く水臭いぞ一弥!アタシ達の仲じゃないか!」
一弥「そう言われてもな……そのうち気が向いたら戻すよ」
蘭「それで良いんじゃない。今はそうでも、いつか昔みたいにいつも通りの仲になれば」
一弥「別に今も変わらないだろ美竹」
蘭「………やっぱりなんかムカつく」
一弥「なんで!?」
……やっぱり仲のいい幼馴染と話してると気が落ち着きもんだな、なんて思ったのもきっと長い間離れていたからだろう。そう考えているとつぐみから当然の質問が飛んできた。
つぐみ「そういえば、なんで急に戻ってきたの?あいや、戻ってきたことが嬉しくないって事じゃないんだよ!?でもあまりに急だったからさ」
一弥「そうだな、この町でやることが出来たからかな」
ひまり「やること?一体何するの?」
一弥「あ~、悪いけどそれはちょっと言えないかな」
ひまり「え~!教えてよ、気になるじゃん!!」
モカ「もしかして、アタシたち幼馴染にも言えない非合法なことをしてるとか~?」
一弥「う~ん………」
巴「おい、なんでそこ考え込むんだよ!まさか本気で」
一弥「いや違う!法には触れてない、それは誓って言える!………ただ、やっぱり言えないものは言えないから」
言えるわけが無い、言えば僕の大切な幼馴染を危険なことに巻き込みかねないからだ。それはどうしても避けなくちゃならない。
つぐみ「まぁ、一弥くんがそこまで言うなら無理には聞かないよ、とにかくおかえり」
一弥「あぁ、ただいまつぐみ、みんな」
出来ることなら5人には何も知らず、何も遭わずに平穏な日々をすごして欲しい、そう切に願っている。
……既に幼馴染の1人の平穏が崩れてきているとも知らずに。
─────────────────────────
ガタンガタン……
つぐみ「……あれ、ここって………電車の中?」
おかしい、私はあの後みんなと話してから夕飯を食べてお風呂に入ってただけのはず。しかも……
つぐみ(これって……昨日の夢の続き?)
辺りを見渡せばお父さんもお母さんも居るし、お客さんも何人かいる。昨日はトンネルに入ったところで目を覚ましたからか、今この電車はトンネルの中を走っていることも窓から確認できる。唯一前回の夢から大きく変わっているところがあるとすれば、私の姿。前の夢では幼い姿だったが、この夢では今の高校生の姿だ。
そんなことを考えていると
~~♪♪
『次は~……''活け造り'' ''活け造り'' 』
つぐみ(''活け造り''?それって駅名じゃなくて料理の名前じゃなかったっけ?)
その時前の車両から、ピエロにも似た姿の小人が2人現れ、1人の乗客の元まで行った。
そして………
ザシュッ!!
ブスッ!!
グシャ!!
つぐみ「ひぃ!!」
目の前でそのお客さんを刃物で切り裂いてしまった。
小説難しい!!