蝕まれたガールズバンド、立ち向かう霊能少年   作:夜車大佐

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お久しぶりです、夜車大佐です。
色んなことに時間を使っていて全然投稿出来ませんでした。非常に長らくお待たせしました

……ほとんど忘れ去られてるかな?



第2話 つかれてる………?

今目の前で何が起こっているのか理解が出来なかった。

人が容赦なく切られている光景なんて、普通に考えてすぐに理解できる訳もないし、理解したくもない。

そうして小人たちは飽きてしまったのか人を切るのをやめ、その人から離れていった。

 

つぐみ「っ!!!」

 

そこに残ったものはただの肉片……

 

 

 

 

 

 

──だけでは無かった。

 

 

乗客「アァ…………アァァ……」

 

乗客の頭は[生きて]いる。

 

手も足も胴体も、全てを肉片に変えられて尚、頭は意識があるのだ。

 

つぐみ(嫌………なにこれ……これじゃまるで…)

 

 

 

─本物の活け造りだよ─

 

とは言えなかった。

 

つぐみの頭は完全に冷静さを失っていた。

当たり前だ、こんな光景を見せられれば普通の人間は冷静でいられる訳がない。

 

つぐみ「嫌………嫌ァァァァァァ!!!!」

 

なんでこんなことを平然と彼らはできるのか?

彼らは人間を「料理」していたのだ。

 

こんな悪夢、早く覚めて欲しい。

 

 

 

 

………悪夢?

 

 

 

つぐみ(そうだ!これは昨日の夢の続き、なら覚めることが出来るはず!)

 

つぐみ(お願い、覚めて……覚めて!!)

 

 

覚めて覚めてさめてさめてサめて醒めて覚めてサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテ!!

 

 

 

 

───キィィィィ!!!

 

 

電車が急ブレーキをかける音がした

 

 

─────────────────────────

 

つぐみ「……ん……あれ?」

 

気がつくと、そこはつぐみの自室だった。

 

つぐみ(じゃあ……あれはやっぱり夢?)

 

先程まで見ていたものはタチの悪い悪夢、ただそれだけのはず……それなのに。

 

つぐみ(どうして、あんなにも現実味があったんだろう?)

 

つぐみにとってはそれが"ただの夢"とはどうしても思えなかったのだ。

 

────────────────────────

 

寝覚めが悪くても今日は平日、しかもつぐみは羽丘学院の生徒会を務めている身であるため学校を休む訳にはいかない。

 

つぐみ「大丈夫…あれはただの悪夢だから、たまたま悪夢を見ちゃっただけ!」

 

そう自分に言い聞かせた。

幸い悪夢を見たと言うだけで体調が優れないという訳ではなく、日常生活に異常をきたすようなことは無かった。

 

─────────────────────────

 

通学中……

 

ひまり「つぐー!おっはよー!!」

 

つぐみ「ひまりちゃん、おはよう」

 

巴「待てってひまり、朝から元気だな」

 

蘭「ホントだよ……ほらモカ、起きて起きて」

 

モカ「zzzzz……」

 

つぐみ「ふふっ、みんなおはよう」

 

こうして幼なじみ達と登校するのも彼女達の言う"いつも通り"なのだ。寝てるモカが蘭におぶられてるのもいつも通り……なのかもしれない。

 

モカ「zzzzz……あれ、みんなおはよ~」

 

蘭「やっと起きた、重いんだから早く降りてよ」

 

モカ「らん~、女の子に重いはタブーだよ~」

 

蘭「いいから早く降りて」

 

モカ「わかったよ~」

 

つぐみ「モカちゃんもおはよう」

 

モカ「お~おはよーつぐ」

 

やっとモカも起きたことにより、ちゃんと通学できるようになった5人。

…ふと巴がこんな疑問を口にする。

 

巴「そういえば、一弥はどこの高校に通ってんだろうな?」

 

ひまり「確かに、昨日会った時に聞けばよかったよ~」

 

蘭「まぁうちは女子校だからうちに転入、なんてことはありえないよね」

 

そんな話をしていると……

 

巴「なぁ……あれ一弥じゃないか?」

 

どういう偶然か、公園でベンチに座り、水を飲む一弥の姿があった。

 

モカ「おーーい、かーずくーん」

 

一弥「ん?……あぁ、青葉か、おはよう」

 

モカ「も~、素直にモカちゃんって呼べばいいのに~」

 

一弥「なんとなくだ、気が向いたら直すよ」

 

ひまり「それ絶対直さないでしょ!」

 

一弥「かもな」

 

ひまり「そんな~」

 

公園でばったり会った一弥と話していた5人、ここぞとばかりに巴が一弥に対し、質問をした。

 

巴「そういえば、一弥はどこに通ってるんだ?」

 

一弥「高校か?実は高校には行ってないんだ」

 

巴「そうなのか!?なんで?」

 

一弥「それも話すと長くなるワケありで……」

 

そこまで言って一弥は言葉を詰まらせた。

そこから少し険しい顔になりながらある一点を見つめていた。

 

巴「ん?どうしたんだ?」

 

巴も一弥の視線の先が気になり、振り返って見ると……

 

つぐみ「……どうしたの?私なんか変かな?」

 

一弥はつぐみを見ていた。

それも、なにかを凝視するかのように険しい目付きで。

 

巴「お、おいどうしたんだそんな怖い顔して」

 

一弥「……あ、いや、なんでもない」

 

巴に声をかけられ慌てて我に返った。

 

モカ「もしかして~、つぐに惚れた~?」

 

一弥「……かもな」

 

つぐみ「ちょ、ちょっと何言ってんの!?//」

 

一弥の一言に、つぐみは恥ずかしさのあまり顔から耳にかけて赤くなっていた、が。

 

モカ「……(かずくん、何か隠してる?)」

 

からかった本人であるモカは気づいていた。彼がどこか素っ気ない返事をしていたことに。

 

一弥「ところで大丈夫なのか?時間は」

 

ひまり「え?……うっそ!?もうこんな時間!?みんな遅刻しちゃうよ」

 

巴「何!?みんな走るぞ!?」

 

その声がスタートの合図となり、5人は朝からマラソン大会を始める羽目になった。

そうして公園に1人残された一弥は再び険しい顔になり、

 

一弥(……出来れば気の所為であって欲しい……羽沢)

 

 

 

 

 

──何かに憑かれている(・・・・・・)のか?

 

1人、これから始まるであろう命懸けの戦いの予感を嗅ぎとっていた。




今回セリフの比率が多いな~
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