蝕まれたガールズバンド、立ち向かう霊能少年   作:夜車大佐

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お待たせしましたー、第3話開始!


第3話 吠舞羅 一弥

あれからマラソン大会を繰り広げた5人は何とか遅刻をせずに済んだ。

 

 

……特に語ることがないから昼休みまでスキップ!

テキトー!メタい!!!

 

 

 

 

とまぁそんなこんなで5人揃って屋上でお昼ご飯を食べている時の事だった。

 

ひまり「ねぇ、朝一弥がいってたことって本当なのかな?」

 

蘭「朝?」

 

ひまり「ほら、一弥がつぐに惚れてたってやつ」

 

蘭「……確かに、どうなんだろう」

 

モカ「多分ないと思うな~」

 

ひまりと蘭の疑問にモカが割って入る。

 

ひまり「モカ、なんでそう思うの」

 

モカ「モカちゃんの勘がそう言ってるのだ~」

 

ひまり「何その曖昧な理由!!」

 

蘭「……まぁ、アタシ達のことを苗字呼びするヘタレだし、そうすぐに素直になるわけもないしね」

 

ひまり「確かに、でもやっぱり苗字で呼ばれるとなんか距離を感じちゃうよね」

 

モカ「仕方ないよ~、美少女幼馴染に囲まれてドキドキするお年頃なんだよ、かずくんも」

 

蘭「…モカ、何目線?」

 

モカ「モカちゃん目線~」

 

蘭「何それ」

 

……と、今この場に居ないもう1人の幼馴染のことを弄りつつ、楽しい会話をしながら昼休みを過ごしていた。

そんな中、巴がこんな疑問を口にした。

 

巴「そういえば、一弥のやつ、高校には行ってないって言ってたな、なんかあるのかな?」

 

蘭「確かに……ちょっと気になるかも」

 

ひまり「もしかして、学校に通えないほどお金が無いとか!?」

 

巴「うーん、そうだとしたら一弥のお父さんやお母さんが出してくれるだろ」

 

ひまり「自力で頑張ることを決意したとか!」

 

巴「ないない………とも言いきれないんだよな、あいつの場合」

 

そう言って一弥との過去を振り返る。

ある時は荷物を自分一人で全て運ぼうとして盛大に転んで荷物を散らかしたこと。

5人に料理を振舞おうとカッコつけて石炭らしきものが出来上がり、それを知った彼の両親にこっぴどく叱られたこと。などなど

 

巴「あはは……色々あったもんだな」

 

モカ「若気の至りってやつですな~」

 

ひまり「今度うちのバイト紹介してあげようかな…」

 

巴「それはいいかもな!」

 

モカ「アタシもコンビニのバイト紹介してみよっかな~」

 

蘭「あとは、つぐみのところとかどうなの?」

 

つぐみ「………」

 

蘭「………つぐみ?」

 

つぐみ「え!?あ、どうしたの蘭ちゃん?」

 

ここで初めてつぐみの異変に気付いた4人。

 

巴「どうしたんだつぐ、具合でも悪いのか?」

 

ひまり「そういえばさっきから一言も喋ってなかったもんね、大丈夫?」

 

つぐみ「ちょっと寝不足なだけ、心配かけてごめんね!」

 

モカ「も〜、またツグったの?程々にね~」

 

蘭「そうだよつぐみ、無理は良くないから」

 

つぐみ「うん、わかってる。私も無理してるつもりは無かったんだけど…」

 

そう、つぐみは人一倍頑張り屋さんなのだ。

過去に過労で倒れたこともあり、それくらい頑張ることから、モカから[頑張る=ツグる]という言葉が出来たくらいだ。

 

……しかし、今回はそうでは無い。

確かに彼女は今でも色んなことを人一倍頑張っているが、ココ最近は無茶をしなくなった。

頑張り過ぎれば自分に良くないだけでなく仲間にも心配をかけてしまうことを知っているからだ。

 

つぐみ(………やっぱりあの悪夢が原因だよね)

 

 

──静かに、しかし着々とつぐみは呪われて行ってるのである。

 

─────────────────────────

 

午後になり、生徒会の仕事も特になかったつぐみはまっすぐ帰宅し、家の手伝いをするのであった。

 

??「あ、つぐみさん、こんにちは~」

 

つぐみ「イヴちゃん、今日は早いね」

 

つぐみが帰宅すると、銀髪の女の子─若宮イヴが挨拶を返してくれた。彼女は''Pastel*Palette''というアイドルバンドに所属しており、さらに部活を3つ掛け持ちしているという凄い娘なのだ。

 

イヴ「はい、私も早く終わったので、今日もセーシンセーイ頑張ります!」

 

つぐみ「いつもありがとう、イヴちゃん」

 

こうやって一生懸命頑張っているイヴと話すつぐみ、すると思い出したかのように。

 

イヴ「そういえツグミさんにお客様が来てますよ?」

 

つぐみ「お客さん?その人はどこに居るの?」

 

イヴ「えーっと、あそこのお席に」

 

そう言い、イヴの指さす先には……

 

 

一弥「よ、学校お疲れ様」

 

珈琲を飲みながらくつろぐ一弥の姿があった。

 

つぐみ「一弥君!?いったいどうしたの?」

 

一弥「大した用事って訳じゃないんだ。ちょっと羽沢に聞きたいことがあって待たせてもらってたんだ。」

 

つぐみ「そうだったんだ、ちょっとまっててね、お仕事が一段落したらお話聞くから」

 

一弥「あぁ、焦らなくていいからな」

 

そう言ってつぐみは奥に行った。

 

─────────────────────────

しばらくして、仕事が一段落した頃……

 

つぐみ「おまたせ、ごめんね遅くなって」

 

一弥「いや気にするな、そこまで待ってないから」

 

つぐみ「それで、私に聞きたいことって何?」

 

つぐみはそう言いながら一弥の向かいの席に座る。すると一弥は先程とは打って変わって真剣な表情になり質問を投げかけた。

 

 

 

 

一弥「なぁ羽沢……最近身の回りで変わったこととかないか?」

 

つぐみ「変わったこと?」

 

一弥「凄く言いづらいんだが、身の回りで失踪事件が起きたとか、羽沢自身に不幸なことが立て続けに起こったりとか」

 

つぐみ「そんなことはないけど、いきなりどうしたの?」

 

一弥「ない……のか(やっぱり俺の気のせいだったか)」

 

つぐみ「その反応だと、そういうことが起こって欲しかったみたいに聞こえるけど…」

 

一弥「いやそんなことは無い!誤解しないでくれ」

 

つぐみ「ふふっ、冗談だよ。気にしないで」

 

一弥「……全く、焦らせないでくれよ」

 

つぐみ「ごめんね、でも私は大丈夫だから」

 

一弥「そうか、なら安心だ」

 

そう言って一弥は自分のカバンの中を漁り

 

一弥「ご馳走様、聞きたいことは聞けたし、お会計頼むよ」

 

つぐみ「はーい」

 

こうして一弥はお会計を済ませて店を出るのであった。

話している姿をずっと見ていたイヴは……

 

イヴ「あのお方、つぐみさんのカレシさんですか?」

 

つぐみ「ち、違うよイヴちゃん!!ただの幼馴染ってだけだから」

 

イヴ「幼馴染ですか、悪い人では無いと思いますが、すごく変わったファッションをしているんですね」

 

つぐみ「変わったファッション?」

 

イヴ「はい、ずっと右手に手袋をしているんです、珈琲を飲む時もずっとです」

 

つぐみ(そういえば、久しぶりにあったあの時も手袋してたっけ)

 

そうしたちょっとした疑問を残しつつ、1日が終わった

 

 

 

 

その夜………

 

 

 

 

つぐみは再び電車の中に居た




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