その夜、つぐみは電車の中にいた。
つぐみ「なん…………で?」
前回の夢で肉塊と化した乗客や、座席に座り黙り込む乗客がいた。
幸か不幸か、つぐみの両親はこの場にはいない。そんな不気味な空間で縋る相手も居ないこの状況がつぐみの精神をさらにすり減らして行った。
しばらくして、前回も流れていた車内アナウンスが電車内に響き渡る。
──次は、''えぐり出し''……''えぐり出し''
どうかそういう縁起悪い名前の駅名であって欲しい。そ必死に願うも残念ながら叶うことはなかった。
再び何処からか小人が現れ、静かに座っていた乗客を1匹が取り押さえ、もう1匹の小人は何処からか謎の摘出器具を取り出し………そして………
グチャリ
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!
─乗客の目を抉った─
つぐみ(ひぃ!?」
恐怖に耐えきれず小さく悲鳴をあげるつぐみ。
無理もない、前日に続き目の前で容赦のない拷問を見せられてるようなものだ。
乗客がどれほど苦痛に悶えて叫ぼうと小人は手を止めず、両眼を摘出し終えると小人は凶器を刃物に変え……
グチャリ!!!! グチャリ!!!!
乗客をこれでもかと滅多刺しにした。
しばらく乗客を弄んでいると飽きたのか動かなくなった乗客に興味を示さなくなった。
後に残ったのは両眼を失った乗客の骸だ。
つぐみ(どうしよう……逃げなきゃ…でも……足がすくんで動かない)
頭では逃げなきゃいけないと分かっていても、恐怖が彼女の身体を縛り付ける。あまりの恐怖でへたり込むことすら許されない彼女を2匹の小人は見つめる。
その時、再び車内アナウンスが響き渡る。
──次は、''挽き肉''……''挽き肉''
つぐみ(挽き肉って……そんな)
流石にここまで来ればそんな駅名だなんてことがないと悟ったつぐみ。
……では、その対象となる乗客は?
そう思い、つぐみは周りを見渡すものの、生存者はつぐみ以外誰もいない。
─そう、
つぐみ(………まさか!?)
小人はゆっくりとつぐみに向かって歩を進める。
つぐみ(もう嫌だ……こんな悪夢、覚めて!)
つぐみ「覚めて覚めて覚めて覚めてさめて覚めてさメテ醒めて覚メテさめて醒めてさめてサメテさめてサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテ!!!!!」
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つぐみ「っは!?」
つぐみは自室のベッドの上で目を覚ます。
まるで水を浴びたかのように汗をかいており、寝間着が身体に纏わりつく心地悪さを覚えながら目覚まし時計を確認してみる。
つぐみ「……4時………17分」
起きるにしては早すぎる時間である。しかし…
つぐみ「今寝たら……また……」
つぐみは悪夢の内容を思い出す。
2匹のピエロのような小人が凶器を手にしながら不気味な笑みを自分に対して向けていた、あの光景を。
何より次の標的は自分である。
悪夢だと言えばそこまであるが、彼女はただの悪夢と割り切ることが出来なかった。
次寝れば今度こそあの小人たちに文字通りひき肉にされてしまう。
つぐみ「怖い………怖いよ……」
つぐみはただ1人、その恐怖を抱え込むことしか出来なかった。
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モカside
最近つぐの様子がおかしい
……と、モカちゃんセンサー
え?モカちゃんセンサー
……なんて言うけど、つぐの様子がおかしいのはホント。
色んなことをつぐってるつぐが授業中に船を漕いでたり、あたしたちの話もどこか上の空だし、あと隈も出来てたっけ。
このままだとつぐ、あの時みたく急に倒れちゃうから……
モカ「ねぇつぐ~」
つぐみ「」
あたしはつぐを屋上に呼び出して2人で話すことにした。
モカ「お~いつぐ~」
つぐみ「ひっ!?……あ、モカちゃん」
ほら、今だって呼んだのに聞こえてなかった様子だし。やっぱりなにかおかしい。
モカ「……つぐ、あたしたちになにか隠してない?」
つぐみ「え?そ、そんな……何も隠してないよ?」
モカ「そんなことないよね?つぐ鏡見た?今のつぐ、すごく酷い顔してるよ。」
つぐ「……」
モカ「……またあたしたちに黙ってつぐりすぎて倒れちゃったら、それこそ心配しちゃうよ。だからさ、大事になる前にあたしたちに話て……」
つぐみ「聞かないで!!!!!」
あたしの言葉を遮ってつぐは声を張り上げた
モカ「つぐ……」
つぐみ「お願い……これ以上、何も聞かないで…お願いだから!」
こんなつぐ見たことない。なにかに怯えてるようにも見えたあたしはこれ以上つぐに何も言えなかった。
その時……
つぐみ「なにも……聞か……ないで………」
バタリ
モカ「つぐ!?」
あたしの目の前で、倒れた。
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つぐみ「どうして……また……」
戻ってきてしまった、再び地獄に。
そしてつぐみの目の前にはおぞましい小人が2匹立っていた。
♪♪
─次は~挽き肉、挽き肉─
アナウンスが電車内に響き渡る。すると……
ブォォォン!!!
1匹の小人がチェーンソーを起動させ、刃先をつぐみに向けた。
当然つぐみも黙って受けるつもりはなく、逃げようとするが
つぐみ(身体が……動かない!!)
まるで金縛りにでもあったかのようにその場から動けずにいた。
つぐみ(死にたくない!もうこんなの嫌だ!)
つぐみ「覚めて覚めて覚めて覚めてさめて覚めてさメテ醒めて覚メテさめて醒めてさめてサメテさめてサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテサメテ!!!!!」
─また逃げるんですか?……次はありませんよ─
夢から覚める寸前、そんな声が聞こえた
今回ちょっと端折っちゃったかな?
良ければこの作品の感想よろしくお願いします