一連の騒動はこれで終わりだがこれはまだ大きな始まりの一部でしかない。そしてこれらの一連の騒動を見ていたのは助けられた彼だけではなかった。
時空間の狭間で一部始終を覗き込んでいたのは二人の少女だった。一方は青く、凛々しい目つきをした少女。もう一方は対照的におっとりとした目をした、ふわっとした雰囲気の少女だった。
「また勝手なことを。」
空間の上にできた覗き穴から金髪の少女を注視しながら苛立ちを隠さずに彼女言った。
「まあ〜時間から逃げられちゃったからねえ〜」
神経質になる彼女に対して長いツインテールをふよふよさせながらゆったりと答える。
「でもどうするの〜?」
「あまり野放しにしては置けないでしょう。人は時という牢獄からは逃れられない。例外はない。」
時間の番人と空間の番人である彼女たちはその秩序を保つのが仕事である。前者の時間の番人は凛と立ってその穴を覗き込み、後者である空間の番人は空中に浮いて寝転んでいる。
「まあ〜クロニー仕事熱心だもんねぇ〜。」
「あんたが何もしてないだけよ。」
「そういえば他のみんなは?」
他のみんなというのは議会のメンバーである。議会が何かは…それはまたどこかで話すとしよう。
「ファウナはどこかの森を見に行った。ムメイは相変わらず旅してるわ。」
彼女の仲間たちは基本的に自由である。集まらなければならない時以外は自分の意思で自分の思うことをしていい。
「ふーん、あれ議長は?」
「ベイは、、、現場よ。」
何もが終わった場所のある一軒家の天井に赤と銀の髪を非対称なツインテールに結んだネズミのような耳がついた少女が座っていた。彼女の視線の先には消え去っていく彼女たち、そしてそれを見送る一人の少年がいた。彼女たちが消えていくのとともに歩き出した彼の背中を見ながら彼女は嘯いた。
「いいCHAOSだったけど、ちょっと爪が甘かったなあ。まあでも、本当のCHAOSは僕が起こすからこんなとこで起こさせはしないけどね。」
ネズミの少女は齧歯類特有の一生歯性のギザギザした歯を見せるようにニヒニヒと笑う。
「councilの準備はできた。Myth、君たちはどうする?」
上下が反転した状態で宙に浮く彼女もスッと消え去った。
そうして時間は流れていく。彼らはいつかはともに出会う運命。それだけは決まっている。
それからは…
そういえば私の話をまだしてなかったね。
私はhope。まだ眠れるhope。そろそろ起きる時間らしい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ホロライブにハマってまだ一年たらずの私ですが勢いのままにENのお話が書きたくなり、結果出来上がったのがこの作品です。出来るだけ原作の設定を踏襲しましたが若干アレンジも加えてみました。そのアドリブが皆様にはまれば幸いです。いつかこの先で会える日が来るのを楽しみにしています。では