変態レズ団長と花騎士達   作:イッチー団長

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今回は色々おかしなお話(毎回言ってる)

スカシユリちゃんが可愛かったので前イベ中に書き上げたかったのですが、少し遅れてしまいました。


セクハラー・プライド

「よ、ようこそパルファン・ノッテへ……」

 扉を開けると別世界が広がっていた。そしてそこに紛れ込んだ一匹の子兎。

 

「おぉ……ロリバニーや!」

「お、大声出さないで! 好きでこんな格好してるわけじゃないんだから!」

 バニーガールとは良い文化だ。突起が見えそうな程緩い胸元、小さなお尻が可愛らしいハイレグ。そしてうさみみ。

 そんなエッチな服に身を包んでいるのは、パルファン・ノッテの大ファンだというスキラちゃん。負け続けた結果負債が溜まり、こうしてお店で働かされることになったらしい。

 

「うぅ、恥ずかしい……」

「いやいや、良いと思いますよ。エロい!」

「嬉しくないわよ!」

 

 

 

 移動型カジノ、パルファン・ノッテ。スキラちゃんに誘われて来てみたが、確かに彼女がハマるのも分かるくらい楽しげな空気に満ちている。正にエンターテイメントの世界。

 特にバニーガールは良い!

 

 しかしこんなエッチな服を着た店員が汗水を流して働いているんだ。これはセクハラー(セクハラのプロ)の血が騒ぐ。早速近くにいるバニーガールに痴漢を仕掛けていく。しかし……

「こらっ! 痴漢はご法度だぞ!」

 

 いつの間にか視界は真っ逆さまになっていた。視界を上に持っていくと、そこには金髪の少女がぷんすかと可愛らしく怒っていた。

 彼女に投げ飛ばされたのだろうか。しかし私が反応出来ないとは……。

「あなたはもしかして花騎士ですか?」

「あぁ。花騎士でここの用心棒もやっているスカシユリだ」

 

 しかしスカシユリちゃん、先程からずっと白いパンツが見えている。本人は気付いてないようなので見放題だ。これは眼福……

「反省したか?」

「え……あ、はい。反省しました。むふふ……」

「? まぁ分かればいいのだ。マナーを守って楽しく遊んで欲しい」

「そうですよ団長さん。公共の場なんですからマナーはわきまえましょう」

「はい。すみません……」

 

 

 

「ふふ……喰らいなさい、わたしのスリーカードを!」

「あっ、ごめんなさい。フルハウスです」

「ぐわぁぁぁ!」

 またスキラちゃんが負けてる……。表情に出過ぎなんじゃないかな……。

 それとは対照的に、ソヨゴちゃんはかなり調子が良い。彼女は人を観察するのが得意だから、ポーカーのようなゲームには滅法強いのだろう。

 

「こんにちは、ソヨゴさん」

 意気消沈したスキラちゃんの代わりに席に着いたのは黒髪の美少女。どこかで見たことがあるような……。

 

「あっ、ブリオニアさん。お久しぶりです」

 思い出した。ヘチマちゃんの温泉(黒歴史)に居た子だ。

「今度は私が相手をするよ」

「本当ですか? 宜しくお願いします」

 クールそうなブリオニアちゃんがニコリと微笑む。二人とも人見知りだから波長が合うのかも知れない。

 

「ゲームはいいよね。擬似的な対人戦を楽しめる。ソヨゴさんだから話すけど、私は人と人の戦いに興味があるから」

「そうなんですか?」

「うん。だからこのポーカーも手を抜かないからね」

(ブリオニアさん、表情が読めない……スキラさんと全然違う……)

 

 

 


 ソヨゴちゃん達がゲームに夢中なので暇になってしまった。私も何か参加しようかと見回っていると、しょぼくれたスキラちゃんの姿を見つけた。心なしかロップイヤーも垂れ下がっているように見える。

 

 しかしロリバニーとはいいものだ。小さいが形の良いお尻が無防備に晒されている。これは痴漢しなければセクハラーの名が泣く。

(むっ……!)

 気付くと先程の用心棒、スカシユリちゃんと目が合っていた。

 

(また痴漢しようとしているのか……?)

(完全にマークされていますね……)

 

 完全な膠着状態が続く。先に動いた方が負ける。そして私が負ければ再びブタ箱行きだ。前科一犯だし、また捕まるのは流石にまずいだろう。

 しかしだからと言って諦めるのか……否!

 

 戦えば負けるかも知れない。しかし戦わないのは負けるのと同じだ!

 

「スカシユリちゃん、あなたに勝ち負けの本当の意味を教えてあげましょう!」

「むっ?」

「ふぅ……ふぅぅ……!」

 心臓が音を立てて暴れ、筋肉が膨れ上がっていく。

 

(何だこの威圧感は……っ!?)

 そう、要はバレなければいいのだ。スカシユリちゃんが反応出来ない速度で痴漢をすれば……!

 

(ぶ、分身しただと……しかも全てが別々の動きをしている……!)

(狙うはスキラちゃんのお尻のみ!)

 

「ひゃぁっ!?」

「うん? どうしました、スキラちゃん?」

「な、何かがお尻に……」

「おやおや、痴漢ですか。許せませんね~」

 敢えてスカシユリちゃんに挑発的な笑みを向ける。

 

(くそ……この私が反応出来ないなんて……だが!)

「まだだ……まだ負けてないぞ!」

 その言葉に観客達の視線がこちらに釘付けになった。

 

「アクア団長さん、あなたに勝負を申し込む!」

「ほう……スカシユリちゃんは中々熱い女みたいですね」

「ふふ、それはあなたも同じだろう?」

 

 

 


「何だ? 何が始まるんだ?」

「決闘だってよ」

 ざわざわとギャラリーが集まり始める。その真ん中に佇むのは三人の女性。

 

「ではセクハラ対決のルールを説明するね」

 ブリオニアちゃんがレフェリーとして私とスカシユリちゃんの間に入っている。対決をすると言ったら嬉々として協力してくれた。

 

「スキラさんにアクア団長さんが痴漢を仕掛ける。それを阻止出来ればスカシユリさんの勝ち。出来なければアクアさんの勝ち。5回勝負で先に3回勝った方の勝ち。これでいいね?」

「ちょっ、良くな「はい。異存はありません」「私もそれで大丈夫だ」

 

「では位置について……始め!」

「ふぅぅ……!」

 血管が浮かび上がり、筋肉がほとばしる。

「あれは……!」

 

「阿 頼 耶 識 !」

「いきなり奥義……団長さん、本気ね」

 

(また分身した……だが私の動体視力を持ってすれば、どんな動きだって見極められないはずはない!)

(ほう……先程より目が慣れているようですね……)

 

(1……2……3……くっ、三体までしか見えないか!)

「ひゃんっ!?」

「アクアさん、1ポイント」

「そう簡単には勝たせませんよ」

「くっ……」

(何でわたし痴漢されてるの……?)

 

 

 

「第二ラウンド、始め!」

「はぁぁぁ!」

(このスカシユリ、次は必ず見極める)

 

(集中しろ……1……2……3……4……)

(……っ! 目の動きが段々と付いてきている……!)

 

「ひゃぁ!?」

「アクアさん、2ポイント」

「凄い! 早々に王手ッス!」

「……でも、どうして団長さんの方が追い込まれているように見えるんでしょう?」

 

(……今反応していましたね。もう見極められるとは……)

「ふふ、アクアさん、この勝負私の勝ちだ。もう私にその技は通用しない」

「どうですかね? やってみないと分かりませんよ」

 

 

 

「第三ラウンド……開始!」

(1……2……3……4……5!)

(完全に見切られている!? 更に……更に速度を……!)

「甘い!」

「くっ……!」

 

 スカシユリちゃんの小さな手に掴まれ、スキラちゃんへの痴漢は失敗に終わった。

「スカシユリさん、1ポイント」

「よしっっっっ!!」

(阿頼耶識は攻略されたみたいだね……どうする、アクア団長さん?)

 

「これで2-1……点数の上では勝っていても、団長さんは絶対絶命です……」

「それだけじゃないし。団長の身体、汗が尋常じゃないし……」

「はぁ……はぁ……」

 

(くそ……視界がぼやけてきた……限界を超え過ぎましたか……)

 インターバルタイム。休憩用の椅子に倒れるように座り込んだ。

「団長さん!」

「団長!」

 

「団長さん、もう無茶です。棄権して下さい。じゃないと、全てを失ってしまいます」

「ソヨゴちゃん……皆……」

 確かに辛い。苦しい。それでも……

「火のついた(ハート)は誰にも止められませんよ」

 

 

 


「第四ラウンド……開始!」

「うぉぉぉぉ!」

「無駄だ! どんな動きだろうと、私の動体視力から逃れることは出来ない!」

 

 アクアとスカシユリ、両名の気迫によってギャラリーはいつの間にか静まり返っていた。その中を二人の心臓音だけが鳴り響く。

 

「す、凄いです二人とも……」

「団長さんは限界を超えた動きを続け、スカシユリさんは極限まで集中力を高める。どちらかが折れるまで続く、まさに意地と意地のぶつかり合いね」

 

 二人の攻防は既に1時間を超えていた。その時、ソヨゴが何かに気が付いた。

「団長さんの靴の色……赤でしたっけ?」

「……血の匂い! あれは靴の色じゃなくて、靴が団長の血で赤く染まってるんだし!」

「そんな! 団長さん、もう無理です! 止めて下さい!」

 

(ダメだ……負けられない。私にはセクハラのプロとしてのプライドがある……!)

「無駄だ! 例え5人に分身しようと「5人なら、ですよね?」

「っ!?」

 スカシユリが目を凝らす。そこには……

 

「6体いる!?」

 

「ひゃぁん!? ちょっ、服の中は止めてぇ!」

「アクアさん、3ポイント。勝者……アクアさん!」

 

 勝負が終わると同時にアクアは床に倒れ込んだ。

「お、終わったんですか……?」

「……あぁ。あなたの勝ちだ」

 

「か、勝った……勝ちましたよ、団長さぁん!」

 アクアに駆け寄っていく花騎士達。彼女達の表情を見回し、アクアは満足そうに瞳を閉じた。

 

 

 


「アクアさん、強かったな……まさか最後の最後に6体に増えるとは……」

「あの攻防戦は全て、分身は5体までだとスカシユリさんに思い込ませるための布石だったのかもね」

「ふせき?」

「いや、分からないならいいんだ……でも一つだけ言えることは……」

(彼女はきっと良いセクハラーになる)

 

(……いや、セクハラーって何!?)

 セルフツッコミをするブリオニアだった。

 

 

 

 その後、アクア団長がパルファン・ノッテを出禁になったのは言うまでもない。




分かる人も多いと思いまずが、今回のお話は新テニスの王子様の亜久津VSアマデウスのパロディだったりします。
阿頼耶識もテニプリの必殺技から取ってますからねぇ
いつかテニス回もやりたい……

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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