変態レズ団長と花騎士達   作:イッチー団長

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今回も色々とカオスな回
しかしこの子達、当たり前のように三次元に来るな……


花騎士、緊急来日(前編)

 ウィンターローズのとある雪山の中に、巨大戦闘用ロボットが所狭しと格納されている。ここは悪の天才科学者、カマボコ博士の秘密基地。アクア騎士団を始めとする花騎士達を一網打尽にし、春庭を征服するための拠点である。

 しかし当のカマボコは、司令室でうんうんと首を捻っていた。

 

(アクアに対抗するため、もっと戦力を増やしたいが……開発・製造するために莫大なエネルギーが必要となる。最早春庭の施設だけでは賄えん……)

「う~む……」

 

「よぅご主人! 何悩んでんの~?」

 首をもたげて悩むカマボコの元へ、人造花騎士アーティが元気よく扉を開けてやってきた。

「うぅ~~~む……」

「……今の内にご主人のプリン頂いちゃえ!」

 

 アーティが冷蔵庫のドアを開けたその時だった。

「それだ!」

「ひゃぅっ!?」

「春庭のエネルギーで足りないのなら、他から頂けばいいのだ!」

 

 

 

「というわけで、見つけたぞ『アーティファクト』」

「わぁ~!」

 アーティファクト。春庭と異世界の境界の中で、一部空間が歪み不安定になっている箇所がある。それが次元の狭間、アーティファクトなのだ。

 

「いざ行かん!」

 次元の狭間に吸い込まれていく二人。果たしてその先には一体何があるのか。

 

 

 


「ここは……」

「何だかゴミゴミした所だね」

「あぁ。だが文明は中々進んでいるようだな」

 カマボコは辺りを走る車や電車、そして高々とそびえる高層ビルを感心したように見つめる。

 

「おい、そこの男!」

「は、はいっ!」

(ん? この子達可愛いな。でゅふふ……)

 カマボコはしがないサラリーマンに声を掛けた。彼の名はイッチー(仮名)。小児性愛者の変態クズ野郎であった。

 

「余の質問に答えるか死ぬか選べ。ここは何と言う国だ?」

「は、はい! ここは日本です!」

 そう、カマボコ達は三次元世界の日本、東京の大都会へ飛ばされていたのだ。

 

「日本か。ではこの国の王はどこにいる?」

「王……総理大臣なら国会議事堂にいますよ。何なら私が案内しましょうか?」

(幼女に優しくして好感度アップ……でゅふふ……)

 

「あ、あぁ……では案内致せ」

(気味の悪い男だな……)

 

 

 


 その頃、春庭。

「高エネルギー反応があるから来てみれば……やはりここはアーティファクトね」

「凄い……空間が歪んでるみたいです」

 不審なエネルギー反応を調査しに来た花騎士達とアクア団長だった。

 

「しかもこのアーティファクト、何者かが使用した跡があるわ」

「そんな大それたことをするのは一人しかいませんね……カマボコ博士です」

「ではわたし達も追いますか?」

「そうですね。嫌な予感がしますし、早い方が良いです」

 

「え~、でもちゃんと帰ってこれるんですか~?」

 慎重派のハツユキソウはぶつくさと文句を言っている。そんな彼女だが足元の石に躓き、

「あっ……」

 アーティファクトの方へ吸い寄せられていった。

 

「いやぁぁぁ!」

「ハツユキソウちゃんが先陣を切りました! 我々も続きましょう!」

 

 

 


 そしてアクア達も日本へやって来た。だがそこは、我々の知っている日本とは全く異なるものに変わっていた。

「な、何ですかこの超文明は……」

 摩天楼がまるで要塞のような威圧感を放っている。その上空は翼の生えた車が埋め尽くす。そして監視カメラロボットがアクア達の姿を捉えた。

 

『そこの一行、止まりなさい』

「うん? 私達ですか?」

『ロリ反応がありました。そこの三人をロリ保護施設に預けなさい。早急に』

「ロリ……? まさかソヨゴちゃんとバニラちゃんとツキトジちゃんのことですか? そんなこと出来るわけないじゃないですか!」

『抵抗しますか? それなら……』

 

 監視カメラロボットは人型へ変形し、ガトリングやシールドで完全武装した。

「やる気ですか? それなら……」

 槍を構えたアクアをバニラが手で制す。

「団長さん、ここはバニラちゃんにやらせて下さい。ここまで馬鹿にされて黙っていられませんから」

 バニラはロリ扱いに腹を立てていた。

 

 

 

「おい、どうしたんだ一体」

「監視ロボットが喧嘩だってよ」

 騒ぎを聞き付けたギャラリー達が集まり始めていた。

 

「だがアイツ下手な兵器より強いだろ。人間じゃ勝てないんじゃないか……」

「理不尽なことばっかり言われるから、一発ぶっ飛ばして貰いたいがね……」

 

「……」

『……』

 睨み合う両者。ギャラリーが固唾を飲んで見守る中、一筋の風が通り過ぎた。そして、

「はぁっ!」

『ギ……!』

 

 バニラの武器がロボットの身体を吹き飛ばした。

『ギギギ……ピー!』

 ロボットは爆発。バニラはその爆風を背で受けていた。

 

 

 

「うおぉぉぉ! すげぇ!」

「ふふん。まぁそれ程でもありますね」

「あんた達一体何者だ!? もしかしたらこの国を救えるんじゃ……」

 

 ギャラリーが盛り上がった時だった。

「何の騒ぎだ?」

「な……!」

 明らかに場違いな、世紀末ファッションに身を包んだ大男が立ち塞がった。男が足を踏み込んだだけで、足元のコンクリートはいとも簡単に壊れてしまう。

 

「何ですかあいつ!?」

「ま、まずい……『ロリコン党』の幹部だ!」

「ロリコン党!?」

 

「ロリコン党……元々この国に多く存在した団体だが、現総理大臣のカマボコが彼らに戦力を与えたことで、今では実質日本を支配している最強の一団。幼女をこよなく愛する変態どもだ」

「何ですかその変態集団は!」

(団長さんも大して変わらないと思う……)

 

「……って、カマボコ総理大臣!?」

「あれが政治のトップはまずいッスよ!」

「む……貴様ら、同志カマボコ様を愚弄したな? 罰を与える! ついでにロリは貰っていく!」

「この変態野郎! 返り討ちにしてくれます!」

 

「とりゃぁっ!」

 アクアの槍が男の頭部目掛けて襲い掛かる。しかし、

「ふんっ!」

「ぬぉっ!?」

 男が手で軽く振り払っただけで、アクアの身体は宙を舞っていた。

 

「そ、そんな……団長さんが力負けするなんて!」

「単純な体格差の問題じゃないわね……あれはおそらく……」

 

「ふん、カマボコ様に改造して頂いた身体だ。貴様ら如き敵ではないわ!」

「やはりサイボーグ……これはかなり分が悪いわね……」

「取り敢えず退きますか……」

「いや、団長さん! わたしにいい考えがあります」

 ソヨゴがアクアの耳元に囁きかけた。

 

「わたし達が捕まったふりをして、内部を探ります」

「いや、そんな危険なことさせられませんよ」

 アクアはソヨゴの声に股を濡らしながらも、その意見だけはきっぱりと否定した。

 

「大丈夫です。わたし、団長さんを信じてますから。団長さんもわたしを信じて下さい」

「ソヨゴちゃん……」

 ソヨゴの赤い瞳がアクアをじっと見つめる。そして、

「……危なくなったら何が何でも逃げて下さい。必ず助けに行きますからね」

「はい!」

 

 

 

「ぐへへへ、上等なロリが三人! これは我らがリーダーもお喜びになるだろう!」

「あ~れ~!」

 こうしてソヨゴ、バニラ、ツキトジの三人は彼らの本拠地へ連れ去られていった。

 

「……さて、ではこちらも作戦を立てましょう」

「お待ち下さい! その作戦、我らも協力しましょう」

「あ、あなた達は!」

 

 

 


 一方、ここはカマボコに占拠された国会議事堂。

「大臣よ、各地方の発電所開発の方は順調か?」

「はい。特にロリコン軍団の活躍は目覚ましく、全労働力の8割を賄っております」

「ふふ、奴らはロリを与えておけば不眠不休でも働ける者達だ」

「虐げられてきたロリコンを味方に付けたのは成功でしたな。奴らは貴方の容姿と貴方への恩義でいくらでも働く」

「そういう大臣、貴様もだろう。今日は新たなロリを与えてやるから、今後も富国強兵を進めるのだ」

「うっひょぉぉぉ!」

 

「ふふ……」

 カマボコは満足げな様子で総理の椅子に腰掛け、置いてあった新聞に目を通した。

 

『カマボコ首相、支持率8割越えも国際社会からの批判止まらず』

『幼女の性的消費と環境破壊! 最大最悪の独裁者を許すな!』

 

「うわぁ……ボロクソ言われてるね、ご主人……」

「ふんっ、言わせておけ。どうせアメリカも中国もヨーロッパ諸国も余のものとなる。力こそ全てなのだ」

 カマボコはそう言うと、部屋にあった地球儀を手に取り、指の上でくるくると回し始めた。

 

 

 

「カマボコ総理!」

「何だ騒々しい!」

「先程捕まえたロリが、『カマボコ博士に会わせろ』と聞かなくて……花騎士だと言えば分かると言われたのですが……」

「何!? 花騎士だと!?」

 

 そしてカマボコの前に三人の花騎士が連行されてきた。

「ソヨゴ達か。ふふ、まさか三次元世界まで追ってくるとはな」

 言葉とは裏腹に嬉しそうな表情のカマボコ。

 

「カマボコ博士! もうこんなことは止めて春庭に帰りましょう」

「勿論帰るさ。エネルギーをたっぷり頂いた後にな……おい」

「はっ!」

「この者達を貴様らのリーダーの元へ連れて行け」

 

「ロリコン党のリーダー……」

「ふふ、最強のロリコンだぞ。精々可愛がって貰うのだな」

「……」

 

 

 


 その頃、アクア達は。

「あ、あなた達は……」

「我々はレジスタンス。ロリコン党に虐げられし者達」

 

 

 

「……なるほど。政府はそんな強硬政策を……」

「はい。奴らはエロ漫画やAVに巨乳女性を出すことを禁じたのです……それはもう酷いもんでした」

「それであなた達は戦力を整え、レジスタンスを結成したのですね?」

「目には目を歯には歯を。巨乳派の人権を取り戻すには、こちらも力で対抗するしか無いのです」

 

 その時、一人の男性が近付いてきた。その佇まいから、只者ではない雰囲気を醸し出している。

「あなた達が花騎士ですか。私はレジスタンスのリーダーで……日本国の元総理です」

「元総理!?」

 

 元総理は拳を強く握りながら語った。

「カマボコ総理の政策は許せん……これでは日本は国際社会から白い目で見られてしまう……!」

「お気持ちお察しします」

「それに巨乳エロ漫画を無くすなど……巨乳を!」

(元総理は巨乳派なんですね……)

 

「アクア団長、共に戦ってくれますか? あなた達がいれば百人力です」

「勿論。必ずカマボコ政権を倒し、彼女達を春庭に連れて帰ります」

 

 

 


「ここが国会議事堂……」

 最早要塞と化した国会議事堂。その門の前に立ち、アクア達は武器を構えた。

 

 吹き荒ぶ不穏な風。ばさっ、ばさっと旗が揺れる。その旗には、カマボコ総理の顔写真がプリントされていた。

「クソカマボコめ……日本を征服して、国会議事堂にクソみてェな旗立てやがって……」

 

「行くぞ、皆の者!」

「うぉぉぉぉ!」

 

 

 

「カマボコ総理! 反乱軍が一の砦を突破しました!」

「あの守りを突破しただと!? 映像を映せ!」

 モニターに映されるレジスタンスの面々。それを率いていたのは、

「アクア……ふははは! いいだろう! この世界で貴様との決着を付けてやる!」

 

「カマボコ様、私めにお任せ下さい。必ずやアクアの首を取って参りましょう」

「貴様はロリコン党のリーダー……いいだろう。もしアクアを倒すことが出来れば、貴様にはロリハーレムを与える」

「有り難き幸せ!」

 

 

 


「はぁ……はぁ……何スかこの戦力!」

「倒しても倒してもキリがないわね……」

 それもそのはず。日本中のロリコン戦士とカマボコ製戦闘用ロボットがここに集結しているのだ。

 

「阿頼耶識……はぁぁぁ!」

 アクアのフルパワーの一撃が周囲数kmを吹き飛ばす。散り散りになる兵士達。だがその攻撃に全く動じていない戦士が一人立っていた。

 

(彼、只者ではありませんね……)

 身の丈2mを優に越える大男。醸し出す威圧感は一般兵の比ではない。

 

「何者ですか、あなたは」

「俺はイッチー(仮名)。ロリコン党のリーダーでありカマボコ様の右腕」

「作者ぁ!」

 

「カマボコ様は蔑まれてきた我らロリコンを救ってくださった……この恩を返すためにも、そして俺のロリハーレムのためにも、貴様を殺す!」

(割りと欲望まみれだな……)

 

「死ねぃ、アクア団長!」

「ぐっ……!」

 イッチーの拳を何とかガードしたアクアだが、その風圧だけでレジスタンス軍は吹き飛んでいく。

 

「中々やるな……では!」

「……っ!? 彼の右腕に高エネルギー反応!」

「(ロリ以外は)滅びよ……」

 イッチーの右手に凝縮されたエネルギー弾が放たれる。何とか避けたアクア達だったが、

「はぁ……はぁ……っ!?」

 

 アクアは驚愕した。背後の景色が一変していたからだ。鋼鉄の砦は跡形もなく消し飛び、巨大なクレーターがあるのみだった。

「これがカマボコ様の与えてくれた力だ」

「くっ……!」

「もう一発来るッス!」

 

「滅びよ……」

(……今だ!)

 一瞬の隙にアクアが懐に入り込んだ。そして、

「おらぁっ!」

「頭突き!?」

 

「ぐっ……何て硬い頭だ!」

 よろけるイッチー。すかさずアクアは背後に回り込む。

「あなたは間違っている……全ての女性は等しく美しい! そこに優劣などありません!」

「黙れ! 貴様のようなババアに何が分かる!」

「分かりますとも! だって……私もロリコンですから!」

「何だと!?」

 

「あなたのようなロリコンの面汚しは……」

 アクアが腕に力を込めると、イッチーの身体は少しずつ浮いていく。

「馬鹿な! イッチーリーダーの体重は、機械部分含めて300kg を超えるんだぞ!」

 

「ぐぬぉぉぉ!」

 やがてイッチーの身体は完全に逆さになる。

「あれはまさか……プロレスの大技、ブレンバスター!」

 

「うぉりゃぁぁぁ!!」

「がはっ……!」

 頭から地面に叩き付けられるイッチー。ズシンと鈍い音を響かせ、その巨体が大の字に倒れ込んだ。

 

 

 

「はぁ……はぁ……これが真のロリコンの力です……!」

 汗まみれで荒い息を吐くアクア。

 

「み、見事だアクア団長……」

 イッチーはのそりと起き上がる。脳が揺れているのか、その焦点は定かではないようだ。

 

「俺は目が覚めた……ロリコンでも非ロリを否定してはいけない……何故なら、世の女性は皆ロリだったのだから……」

(別にそういうことを言ったんじゃないですけど……)

 

「アクア団長! 俺も共に戦おう! この狂った国を元に戻すのだ!」

「イッチーさん……同じロリコン同士、力を合わせましょう!」

 こうして二人のロリコンは手と手を取り合った。敵はただ一人、悪の総理大臣カマボコのみ。

 

 

 


「あ、ところでソヨゴちゃん達がどこにいるか知りません?」

「あぁ、あの極上のロリか。彼女達なら俺の部屋にいる」

「ぬわにぃ!? 貴様! ソヨゴちゃんに何をした!」

「ふふ……至福の時間だった……一緒に映画を見て食事をして、そして……」

「そ、そして……?」

 固唾を飲むアクア。

 

「耳かきをしてもらったのだ。ふふ……」

 イッチーは童貞だった。

「そんなの、私は毎日してもらってますよ?」

「何だと!? やはり貴様と俺は敵同士だ!」

 

 

 


「チッ、イッチーが裏切ったか……だが奴らは所詮前座。本当の戦いはこれからだぞ、アクアよ!」

 

 カマボコ総理との戦いは更に激しさを増していく。日本と春庭の未来のため、戦え! 我らがアクア団長!




あまりにも長くなりそうだったので前後編に分けました
これでも結構端折ったと思うんですが……

ここまで読んで頂き、ありがとうございました
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