変態レズ団長と花騎士達   作:イッチー団長

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今回はバニラちゃん加入回。
彼女も可愛いんですよね。キャラクエやらないとどんなキャラか掴めないので、中々ダイマがしづらいですが。しかも限定ですし……


最強の花騎士

 今日は花騎士全員を集めての会議だ。議題は、

「我が騎士団には武闘派が足りないと思うんです」

「今更ね……」

「私のお気に入りばかり集めたから、戦闘特化の花騎士がいないんですよ~。このままだと強力な害虫に対抗出来ません~」

 

「そこはほら、全員でカバーし合えばいいんじゃないですか? 今まで通り」

「そうですけど~……やはり新戦力が欲しいんです。そこで!」

 机の上に一枚の紙を置く。

「限定ガ……団長会議の結果、この花騎士を獲得することにしました」

 

「バニラ……プロフィール、最強の花騎士?」

「そう! 最強ですよ、最強! 最も強いと書いて最強! 絶対強いじゃないですか!」

(中学生かな?)

「それに見た目も可愛いし、文句無しです」

(嫌な予感しかしない……)

 

 

 

「新しい花騎士さんが来るなら、ちゃんとおもてなししないと。お茶とお菓子を用意して……」

 ソヨゴちゃんは優しくて可愛いなぁ。まるでお母さんみたい。ソヨゴママか……それもありだな。

 

「ケーキならあたしが作るッスよ」

「ヤドリギさん、ありがとうございます」

 

「バニラさん、早く来ないかな」

 ソヨゴちゃんの、ルビーのような赤い瞳が窓の外を見つめる。

「人見知りしないんですか?」

「ちょっと緊張しますけど……でも楽しみの方が大きいです」

 

 ソヨゴちゃんは極度の人見知りだ。しかしそれでいて人懐こい面もある。人間をよく観察しているから、二度目に会う人とはちゃんと話せるらしい。可愛いな。

 

 

 

 今日はバニラちゃんが騎士団に来る日だ。騎士団長としての威厳を保てるように、キリリと眉を吊り上げて待っていると、

「こんにちは~! 最強の花騎士、バニラちゃんが来ましたよ!」

 扉がババンと勢いよく開かれた。面食らったものの、何とか再び表情を作り直して挨拶する。

 

「初めまして。ここの騎士団長のアクアです」

「お~、団長さん! バニラちゃんが来たからにはもう安心、大船に乗ったつもりで任せて下さい」

「ふふ、それは頼もしいですね」

 元気で自由奔放な子みたいだ。今の騎士団にはいないタイプだから新鮮だな。これはこれでセクハラしがいがありそう。

 

「ところで団長さん、一つバニラちゃんからありがたい意見があるのですが」

「何です?」

 来て早々意見が言えるとは……この物怖じしない性格はソヨゴちゃんとは真逆ですね。

 

「バニラちゃんがいるんなら他の花騎士はいらないですよね? 解散しちゃいましょう!」

「……は?」

「だから解散ですよ、解散! 何たって最強の花騎士がいるんですから。他の花騎士は必要なし!」

(……何言ってんだこの子)

 

「バニラちゃん、討伐でも調査でも、一人で出来ることは限られているんですよ。花騎士は戦闘能力が高ければ良いというわけではないんです」

「ぶぅ~……そんなこと言っても、戦闘では足手まといになるだけですよ~」

(こんのメスガキがぁ……)

 

 そう言えば、団長会議の時……。

 

「アクア君。戦闘特化の花騎士を探しているんだろう? 良い花騎士を紹介するよ」

 と同じくウィンターローズ所属のおじさん団長に言われた。普段は嫌味の多い糞ジジイだけど、その日はやけに優しかった気がした。なるほど、裏があったわけだ。

(押し付けやがったな……)

 

 バニラちゃん、とにかく生意気な子だけれど、不快感は無い。むしろ、この生意気なメスガキを屈服させたいというサディスティックな感情がめらめらと湧いてくる。

 感謝しますよ、糞ジジイ。私にこんな可愛い子を押し付けてくれて。ふふふ……。

 

「まあそう言わずに。歓迎会も催してくれてますし」

「歓迎会~? ま、そりゃあバニラちゃんをお迎えするんなら必須ですよね。早く案内して下さい」

(絶対屈服させてやる……ふふ……)

 

 

 

「は、初めまして。副団長のソヨゴです」

「初めまして。ふ~ん、こんな弱そうな花騎士が副団長なんて、やっぱりこの騎士団も大した……うっ!? な、何でもないです……」

「?」

 

(ソヨゴちゃんを馬鹿にしたら〇すからな……)

 ありったけの殺気を込めてバニラちゃんを睨め付ける。今の私なら害虫も眼力で殺せるんじゃないだろうか。リリィウッドの伝説の花騎士のように。

 

(団長さんの目付き怖過ぎっ! このバニラちゃんが怯えるなんて……何だろう、この感覚……昔感じたことがあるような……)

 

「あっ、バニラさんのためにケーキと紅茶を用意したんですよ」

「ケーキ!? ど、どんなやつですか!?」

「え、えっと……苺のホールケーキをヤドリギさんが」

「持って来たッス!」

 

「おぉ~……おぉぉ!」

 ケーキを見ただけで目をキラキラさせるバニラちゃん。こういう所は普通の女の子なんだな。

「ヤドリギさんは必要! 仲良くしましょう!」

「は、はいッス……?」

 

 

 

「花騎士兼技術者のガンライコウよ。武器の修理なんかも出来るけど……何これ? バニラアイス型の鈍器……? 興味深いけど、どうやって直せば……」

 

「ツキトジだし。寝るのが好きだし。バニラちゃんも、疲れた時は眠るといいし……むにゃ……」

 

「ハツユキソウです。バニラさんって最強の花騎士なんですよね? 凄いですねぇ~、今度是非ご一緒させて下さい!」

 

「な、何か個性的な人達ですね……」

「でしょ! バニラちゃんも一緒に戦いたくなりましたよね?」

「ふ、ふんっ、まあバニラの邪魔にならないようなら……」

(素直じゃないなぁ……)

 

 

 


 そして遂にやってきたバニラちゃんとの初任務。あの子、ちゃんと協調性を持って戦えるのかな。

 

「むっ、近くに害虫の反応……結構数が多いし」

「報告通り、巣が出来ちゃってるのかも知れませんね。まずは慎重に「よっし、バニラちゃんが先陣を切ります! 皆さんはバニラの邪魔にならないように!」

 

 私の言葉を遮り、バニラちゃんは害虫に向かって行ってしまった。

「独断専行は危険ですよ! ……まったく、皆、追いましょう」

 

 

 

「おりゃぁぁぁ! 死ね! 死ねぇ!」

 最強の花騎士を自称するだけあり、その戦闘力は今まで私が見てきたどの花騎士よりも高い。しかし、害虫の群れが相手だと単体の戦闘力はそこまで重要じゃない。チームでの連携が必要になるんだ。

 

「害虫は一匹残らず殺す!」

 それに、今の彼女は冷静さを欠いている。このままでは……。

 

「ぐっ、うぅ……!」

「案の定押され始めた! ソヨゴちゃん!」

「り、了解しました!」

 

 ソヨゴちゃんと共に武器を構えて害虫の群れに突っ込んでいく。

「今の彼女は冷静さを失っています、あまり近付き過ぎないように。私達は害虫を倒したら直ぐ離れて、後はツキトジちゃん、ハツユキソウちゃんに任せましょう」

「了解です」

「それと……これってもしかして夫婦の共同作業じゃないですか?」

「……」

 

 

 

「とぉっ! 害虫め、散れ!」

「バニラさん、大丈夫ですか!?」

 キリッと凛々しいソヨゴちゃんも、これはこれで可愛らしい。たまには攻守逆転も有りかも知れない。

 

「団長さん、ソヨゴさん……」

 その時、ハツユキソウちゃんとツキトジちゃんの魔法攻撃が害虫に炸裂した。攻撃が当たった害虫は崩れ去り、群れも散り散りになっていく。

「今のうちに離れましょう!」

 

 

 

「バニラさん、大丈夫ッスか? バニラさんの好きなケーキを作ってきたんで、食べて落ち着いて欲しいッス」

「ヤドリギさん……ありがとうございます……」

 

「何か……雰囲気変わってません? 今まではメスガ……強気な感じだったじゃないですか?」

「あたし、思い出しちゃって……」

 虚ろな目のバニラちゃんは、ケーキを一口食べると昔のことを語り始めた。

 ここら辺の詳細はキャラクエを見て下さい。

 

「……なるほど、そんなことがあったんですね」

「ごめんなさい……あたし、花騎士辞めます。こんなに皆さんに迷惑掛けて、あたしなんてモゴゴ!?」

「バニラちゃん、大丈夫ですよ」

 彼女の小さく華奢な身体をそっと抱き締める。

 

(甘い香り、仄かに女の子らしさを感じさせる身体の凹凸……むふふ……)

「だ、団長さん、ありがとうございます。おかげで落ち着きました」

「むふふ……はっ!? 大丈夫ですよ、バニラちゃん。うちの騎士団にあなたを嫌う子は一人もいません」

 口元から垂れるよだれを拭ってそう言った。

 

「そうッスよ! ケーキが好きな人に悪い人はいないッス!」

「バニラさんのこと、もっと知りたいです。だから辞めるなんて言わないで下さい」

「皆さん……あたし、あたしぃ……」

 バニラちゃんは泣きじゃくった。まるで子供のように。

 

(屈服させるような子じゃなかったけど、これはこれで私好みの可愛い子ですね)

「これからも(色々と)よろしくお願いしますね、バニラちゃん」

「はいっ!」

 

 

 


「ふむ、あのバニラを手懐けたか。流石アクア団長だ」

「い、いえそんな……」

 再びオリビア大佐に呼ばれた。どうやらバニラちゃんの件は彼女が裏から手を回したらしい。

 

「バニラは才能溢れる花騎士だからな。このまま潰れるのは勿体無いと思ったんだ」

「全ての花騎士は宝……それが大佐の信念ですもんね」

「そうだ」

 

 オリビア大佐はそう言うと席を立ち、窓に差す夕日にその黒髪を晒した。

「もしバニラが花騎士を辞めていたら、その先には何があったと思う?」

「……」

 

「全ての花騎士を守ること。それが我々の使命だ」

「だからオリビア先輩は団長を辞めて大佐に、そして将官になっていくわけですか」

「うむ。勿論君のような現場レベルの優秀な指揮官が居ることが前提だが」

「まあ……それ程でもありますね~。花騎士達は私にとって大切な存在。必ず守りますから、安心して任せて下さい!」

「そうか、頼もしいな」

 

 オリビア大佐の笑顔も見られたし、今回は何かいい感じに終われそうじゃないですか。早く帰ってソヨゴちゃんとイチャイチャしたいな~。

「ところでアクア団長、まさか守るべき花騎士達に手を出したりしていないだろうな?」

「……失礼しました!」

「き、貴様という奴はっ! 来い! 再教育してやる!」

「嫌ぁ~! ソヨゴちゃ~ん!」

 

 

 


≪次回予告≫

 

「さて、今日も花騎士にセクハラをぬおぉぉぉ!?」

 

「何ですか、今の爆発音は!?」

 

「宇宙からの侵略者だ。全戦力を持ってこれを排除せよ」

 

「何この急展開は……」

 

次回、「宇宙からの侵略者」お楽しみに。




オリビア大佐も(一応)アクア団長も、花騎士を守るという信念は同じですからね。
何だかんだで良いコンビなのかも知れません。

春庭で宇宙という概念が一般化してるのか、ちょっと自信がありませんが、次回は頭のネジを5,6本外して書こうと思いますw

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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