ちょっと色々アレですので、話半分で読んでください……。
普段は害虫との戦いに身を投じているアクア団長達も、今日は静かで平和な日を過ごしていた。だが、彼女達は知らない。春庭に最大の脅威が迫っていることを。
「……なんてナレーションがありましたが、大丈夫ですよね? さて、今日も花騎士達にセクハラをぬおぉぉぉ!?」
謎の爆発音と揺れに思わず身体が転げ、壁に顔面を強打してしまった。
「ガンライコウちゃん!」
やって来たのはガンライコウちゃんの研究室。何か分からないことがあれば彼女に聞けばいいのです。万能な花騎士さんです。
「今の爆発音は一体……?」
「どうやら、宇宙で何か起きたらしいわ」
「ざっくり! もっと詳しく説明して下さい!」
「と言っても、あたしにも何が何だか……」
その時、
「団長さん! オリビア大佐から緊急の招集命令です!」
「大佐、何があったんですか?」
「宇宙から謎の物体が迫ってきている。大きさはおおよそ直径100km」
「でかっ! それは一体……」
「それは……っ!?」
凄まじい爆風が突如吹き荒れた。身体を持っていかれないよう踏ん張っていると、上空はいつの間にか光る巨大な円盤のようなもので埋め尽くされていることに気付いた。
「見て、団長! 何か降りてくるし!」
ツキトジちゃんが指さす方向を見ると、確かに人型の何かが光を纏いながら地上に降り立とうとしている。目を凝らすとそれは……。
「あーりゃーえーんやこらさーっと。あーあぁーあ~♪」
(???????)
「っと、到着だぁ。ここが春庭ね。花騎士達がうじゃうじゃいるわよ↑。まったくご苦労さんなこったね」
(??? ……ちょっと待って、脳の理解が追い付かない)
円盤から降りてきた人物? それはシルエットは人間そのものですが、肌の色は真っ赤。外見ははげたおっさん。半裸に白いパンツ一丁。そして甲高い声にオネエ口調と独特過ぎる訛り。
「属性盛り過ぎじゃあ!」
「何ようるさい女ね。あんまりキンキン喋るんじゃないわよ。耳痛くなっちゃうじゃない」
(何だこいつ……何だこいつ……)
「アクア、一旦退け。私はオリビア大佐。君の名前と目的は何だ?」
「聞かれたからには教えてやろうじゃない。減るもんじゃあんめぇしね。あたしはシンリャークっちゅう宇宙人なわけ。この春庭を征服してあたしのもんにしてやろうってぇことよ」
「宇宙人……征服!? 総員、戦闘態勢だ!」
正直こんな気持ち悪い生物に触りたくもないけれど、春庭を侵略するということなら戦う他無い。まあこんなナリだし、大した戦闘力は無さそうだけど。
「何よ、やる気なの? いいわよ、そんじゃやったろうじゃない。ま、あんた達花騎士なんてあたしにとっちゃ子供みたいなもんよ。コテンパンのパンパンにしてやるから覚悟するがいいよ。ほらいくどー、イヤァァ!!」
(うるせぇ……集中できねぇ……)
何はともあれこちらに向かってくる宇宙人。武器は何も無さそうだ。
「バニラが先陣を切ります! とりゃあぁぁ!」
バニラちゃんの鈍器が巨大化する。必殺技の「ポッピン・ヴァニラ」だ。
「ぐっ、流石の威力。これなら宇宙人も一撃で……えっ?」
地面には巨大なクレーターが出来ていたが、シンリャークの死骸はどこにも見当たらなかった。
「ど、どこに……?」
「ここよ、ここ!」
「っ!? きゃぁっ!」
突然バニラちゃんの後ろから現れたシンリャークは、手から光線のようなものを出してバニラちゃんを吹き飛ばした。
「何だし今の……姿だけじゃなくて気配も完全に消えてたし……」
「ツキトジちゃんにも感知できないなんて……一体どんな能力を……」
「なぁに、あんたら。あたしの能力に興味あるわけ? あるんなら聞かせてやるわよ。まあ話すと長くなるんだけどね」
一瞬で背後に回ってきたシンリャークは、何故かその場に腰掛けてやたらとフレンドリーに話し始めた。
「あれは千年位前のこと。あたしは惑星カタストロフの研究員だったわ。ある日300光年離れた惑星の調査に同行したのだけど、そこで宇宙砂塵に巻き込まれたわけ。そりゃもう大惨事よ、大惨事☆ 他の研究員は皆死んでしまったけど、あたしはそこで宇宙エネルギーの超常的な力を得たことで命が助かったのよ。いやぁ、大変だったわ~↑」
(全然話が入ってこない……)
「そしてあたしは今の力を得たわけよ。この『異次元転移』の力をね」
「異次元転移!?」
「知ってるんですか、ガンライコウちゃん?」
「ええ。話せば長くなるけれど」
(また長セリフか……)
「……うんぬんかんぬん。というわけで、彼?彼女?はあたし達より高位の次元を移動できるんだと思うわ」
「へぇ~……」(良く分からなかった)
「とにかく厄介な相手ということですね。どうしましょ」
「あんたらがあたしに勝てるわけないわよ。大人しく降参して頂戴よ。はーいさいさい!」
謎の掛け声と共に乱反射したレーザーが襲い掛かる。
「くっそー! あんな変な奴なのにやたらと強い!」
花騎士達も私も避け切ることは出来なかった。まるで骨の髄まで染みるような痛みが全身に走る。
「わ、私達の春庭を侵略してどうするつもりですか……?」
「それはねぇ、あたしがフラワーナイトガールの主役になることよ! そして全世界にあたしの美しさを知らしめるの!」
「……は?」
「と言うわけで、これから三次元世界に行ってYourGamesに直訴してくるわ。あんた達を人質にしてね」
「やめろぉ! それはマジでやめろぉ!」
「さよならbaby☆」
行ってしまった……。
「これは本当にまずいことになりましたね……」
「YourGamesって何ですか?」
「何だろう……この世界を造った人達?」
「つまり神様ですか」
「ちょっと違うような……そうとも言うような……」
「とにかく、あいつが主役になったら終わりです! あんなハゲのオカマが主役になったら……」
「なったら?」
「即サービス終了ですよ! ハゲのオカマでガチャが回るはずがないでしょう!」
「どないしよ……どないしよ……」
「落ち着きなさい。一つだけ手はあるわ。あたし達も三次元世界に行ってあいつを倒すことよ」
「えぇ……」
「……出来た。このゲートを潜れば異次元に行けるわ」
「はやっ!」
「世界花の加護の応用ね」
「世界花ってスゲー!」
「それじゃあ行きますよ、皆! あの野郎をぶっ殺しに!」
我々の身体を虹色の光が包む。ゲートを抜けるとそこはビル街だった。
「ここがYourGamesのあるビルね。早速あたしのアピールを「おら死ねぇぇぇ!」
「ぬぉぉ~……おぉ……!」
跳び蹴りが後頭部に直撃すると、流石のシンリャークも頭を抱えて悶え苦しんでいるようだ。ざまあみろ。
「あ、あんた達一体どうしてここに……」
「花騎士を救うためなら、地の果てまで追いかけます。ガンライコウちゃん!」
彼女に合図をすると、異次元転移ゲートが我々とシンリャークの上に広がる。
「強制送還してやる! 来いっ!」
「くっ、この! もう少しだったのに!」
次元の狭間。自分達の存在すら曖昧になるこの場所なら、シンリャークの異次元転移の力も使えないはず。決着を付けるなら今だ!
「喰らえ! アクアパンチ!」
まずは鼻をへし折る。どうやら血は我々と同じ色らしい。
「ぐっ……! 生意気な女!」
「団長さん! うかうかしてると閉じ込められるわ!」
(閉じ込め……そうか!)
「必殺! アクアキーック!」
「ぐぅ……こんなの効かな……えっ!?」
「さよなら~」
キックで怯んだ隙にゲートを閉じる。
「えっ……えぇぇぇ! ちょっと! 置いてかないでぇ~! イヤァァァ!!」
「ふん……いい気味ですね」
奴は恐らく、気の遠くなるような年月をあの何もない空間で過ごすことでしょう。南無阿弥陀仏……。
「アクア! 無事か! 奴は?」
「異次元の狭間に閉じ込めました!」
「そうか、良くやったぞ!」
最大の脅威を退けた春庭。しかし、何時また未知の脅威が襲ってくるかは分からない。
来るべきその日のために、戦え、アクア団長!
「いや、あんな奴はもうこりごりですよ!」
≪おまけ≫もしも春庭がシンリャークに侵略されていたら
♪♪♪~(2021新PV)
(ドアップにされるシンリャークのパンツともっこり)
「キャッ///」
その日、FANZA GAMESから一つのゲームが消滅した。
すみません、次回からはもう少し真面目に書きます(多分)
しかし、今回の敵は変な奴なのにチート能力持ちですからね。軽々と次元を飛び越えるという……
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。