変態レズ団長と花騎士達   作:イッチー団長

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前回よりは真面目に書いたはず……いや、やっぱり真面目ではないか……

秋のお話ですが、今年はあまり秋らしい日がありませんでしたね。


秋と温泉と

 年々、月日が過ぎるのが早く感じる。少し前までお正月気分だったのに、もう10月。今年ももう終盤戦か……。

 

「ふぅ~……秋も深まってきましたねぇ~」

 窓を開けてみる。窓の外には秋らしい紅葉が……

「無いっ!? しかも寒い!」

「ウィンターローズですから、そりゃそうですよ……」

 

 そうだった。ここは常冬の国、ウィンターローズ。秋なんてないのだ。

「ここでは性欲の秋も無縁なんですね……」

「その秋はどこの国にも無いですよ!」

 

 

 

 資料集めのために図書館に立ち寄ると、そこには見知った天使がいた。

「ソヨゴちゃ~ん!」

「団長さん、図書館ではお静かに」

「すみません……ソヨゴちゃんは何を読んでるんですか?」

 本に見入っているソヨゴちゃんも可愛いな。文学少女って感じ。

 こういう真面目な子が偶然えっちな本を読んでしまい、発情してしまうのは鉄板ですよね。大人しい子は性欲が強いですから(断言)。

 ……ハツユキソウちゃんから借りた『ウィンターローズのHなウソ・ホント』を、後でこっそりソヨゴちゃんの部屋に置いておこう。

 

「じゅるり……」

「? 団長さん?」

「あっ! い、いえ! え~と、そう、本の話ですね!」

 

「ベルガモットバレーのことを調べていたんです。この時期は行楽シーズンで、特に紅葉は素晴らしいって」

「ベルガモットバレーですか。行きたいですねぇ~」

 とは言え、そう都合良く休みは取れない。騎士団長という職業は大変忙しいのだ。討伐任務は勿論、花騎士達のトレーニング(セクハラ)、体調管理(セクハラ)など、やるべきことは枚挙に暇がない。

 

「害虫を殲滅したらその時には、ですね」

 

 

 


「え……? ベルガモットバレーにですか?」

「そうだ。君が適任だと思ってな」

 噂をすれば何とやらで、ベルガモットバレーへの出張が決まりました。

 目的としては、あちらの新人団長さんに、もうすぐ来る冬での戦い方を教えて欲しいとのこと。なるほど、それならウィンターローズの団長である私は適していますね。

 

「花騎士を誰か一人連れて行ってくれ」

「花騎士を……一人!」

(それはつまり二人きりということでは……やりたい放題ということでは……?)

 

「飽くまで職務の一環ということを忘れるなよ。絶対忘れるなよ」

「そ、そこまで念を押さなくても……」

 

 

 

「というわけで、ソヨゴちゃんを連れてベルガモットバレーまで行ってきます。ハツユキソウちゃん、半月程度ですが留守を頼みます」

「二人旅ですか……心配ですね(ソヨゴさんが)」

「ソヨゴちゃんと二人きりとか、最高に興奮してきた! わっきゅうぅぅぅ!(大丈夫ですよ、心配しないで下さい)」

「……」

 

 

 

「護衛用のからくり造った方がいいかしら?」

「何かあったら逃げた方がいいし」

「襲われたら大声で助けを呼ぶんスよ」

「熊が嫌がる匂いの香水があるんですけど、付けていきますか?」

 

「酷い言われようだな! というか私熊扱いなの!?」

「今まで自分がやってきたことを、胸に手を当てて考えてみなさい」

「ん……?」

 そう言われて胸に手を当てる。ソヨゴちゃんの胸に。小さく可愛らしい胸に。

「……至高」

「だ、団長さん……」

「そういうとこですよ!」

 

「み、皆さん!」

 ソヨゴちゃんが声を張り上げた。

「団長さんはその……変なことは言いますけど、根は優しい人ですし、わたし達の嫌がることはしないと思います」

 

「……まあそれは分かってるけど」

「団長さん、何だかんだで他の騎士団長より優しいですよね。あたしのことも受け入れてくれましたし」

「皆……」

 思わず涙腺が緩む。何だかんだ言って、皆私のことを信用してくれているんだ。特にソヨゴちゃんは本質を見抜いている。流石だ。

 

「それじゃあ行ってきます!」

 皆の期待に応えなければ。これからも彼女達にとって良い団長でなければ。そう思いながら風谷の地へ足を運ぶのでした。あと、風谷って字面的に風俗と似てない?

 

 

 


「わぁ~、見て下さい団長さん。紅葉が凄く綺麗ですよ」

 紅葉と共にソヨゴちゃんの白い髪も風に舞う。

「そんな君の方が綺麗だよ」なんて言葉が喉まで出かかったが、流石にそんなきざな台詞言えるわけない。

「そ、そんな……綺麗なんて……」

「あれ? 口に出してた!?」

 

「可愛いじゃなくて綺麗ってことは……わたしも少しは大人っぽくなれているんでしょうか?」

「え、えぇそうですね……」

(正直、ソヨゴちゃんはまだ可愛い系だけど……)

 

 いや、そもそもソヨゴちゃんはこれが完成形なのだ。わざわざ綺麗系にチェンジする必要はない。ありのままでいいのだ。レリビー、レリビー!

「ソヨゴちゃん、レリビーですよ」

「?」

 

 

 

「いらっしゃ~い」

 宿泊地とする温泉宿を訪ねると、黒髪の少女が出迎えてくれた。身長はソヨゴちゃんと同じくらいだろうか。もの凄く可愛い。セクハラしたい。

「あたしはここの女将のヘチマ。花騎士もやってるんだよ」

「おっと、花騎士さんでしたか。私は騎士団長のアクア。そしてこちらは……あれ?」

 ソヨゴちゃんの姿が見えなくなったと思ったら、扉の影に隠れてしまっている。

 

「ソヨゴです……」

「人見知りの子なんです。人は好きなんですけどね」

「ありゃぁ~、そうなんだ。ま、ゆっくり慣れていけばいいのさ」

「は、はい……」

 

(そんな恥ずかしがり屋な子の素っ裸を覗くのは格別だからねぇ……)

(……この子、私と同じ匂いを感じる!)

 

 

 

「こちらがお部屋になりま~す♪ 窓から紅葉が見えるんだよ。綺麗でしょ?」

「うわぁ~……凄いですね……」

 うっとりと窓の外を見つめるソヨゴちゃん。そんな彼女をねっとりと見つめる私。

 

「そして何と何と! 露天風呂まであるんですよ! こりゃあ入るしかないよね!」

「そ、そうですね……ソヨゴちゃん、後で行きましょうか?」

「楽しみですね!」

 あぁ、珍しくはしゃぐ彼女も可愛いぃ!

 

 

 

 お風呂に入りに行こうとしたその時、

「アクアちゃん、ちょっと」

 ヘチマちゃんから呼び止められた。

「何でしょう……? 行ってきますから、ソヨゴちゃんは先に入っていて下さい」

 

「何ですか?」

「アクアちゃんはあたしと同じ匂いがするから、とっておきの場所を教えてあげようと思って」

 そう言われて付いていくと、そこはお風呂場の裏側のようだ。硫黄の匂いが漂っている。

 

「この穴から……ほら、中が見える」

「ほ、本当だ! しかしこれはマズイのでは?」

「そりゃあ、バレたらお終いさ。つまり君とあたしは一蓮托生」

「……」

 

 ダメだ。犯罪に手を染めるわけにはいかない。私には愛する花騎士達がいる。彼女達のためにも……

『我を開放せよ』

(だ、誰です!? 私の心に話し掛けているのは!)

『俺だよ。お前の中に潜む悪魔だよ』

(あぁ、3話に出てきた……作者覚えてたんですね)

 

『ここから覗けばソヨゴの裸が拝めるんだぜ。何を迷うことがある?』

(悪魔の囁きになんて乗らない! 絶対乗らない!)

「ちなみに、今日は他の花騎士も来てるよ。それに親子連れのお客さんもいるから、ちっちゃな女の子も」

「~~!!」

 

「さあ行こう、アクアちゃん!」

『我と共に、世界の秘密を解き明かすのだ!』

「ダメだ……私はぁ!」

 

「へぇ~、本当に良く見えますね~」

 まあバレなきゃいいんですよ、バレなきゃ。

 

「おっ、あそこにいる黒髪ロングの花騎士さんも可愛いですね」

「あの子はブリオニアちゃん。あたしの親友なんだ」

「へぇ~」

(何か今日は倍の視線を感じる……)

 

 

 

「おぉっ! ソヨゴちゃんが入ってきた!」

「綺麗な肌~……」

「でしょう! ソヨゴちゃんは春庭一の天使ですから!」

「ホントだね~」

 

「あぁ、でもブリオニアちゃんと微妙な距離感が……」

「ブリオニアちゃんも人見知りだからな~」

「でも頑張って話し掛けに行ってる! ソヨゴちゃん、偉い!」

 

 

 

「そっか、ウィンターローズから」

「はい。ベルガモットバレーは初めてなので、色々驚かされることが多いです」

「ふむ、例えばこの文化はウィンターローズでは……」

「えぇ、これはこうで……それでベルガモットバレーはこうですよね?」

「うん、結構詳しいね」

「本を見て色々勉強したので。でも実際に来てみないと、いまいち分からないことも沢山ありました」

 

(何だろう……初対面なのに凄く話しやすい……)

(この子、凄く気が合う)

((もしかして友達に……))

 

 

 

「尊いですねぇ~」

「ねぇ~」

 あぁ、ベルガモットバレーに来て良かった。眼福眼福。

 

「さて、私もお風呂に入ってきますかね。あまり長居すると怪しまれるでしょうし」

「そうだね……っと、アクアちゃん! 今親子連れが入ってきたよ。ちっちゃい子も」

「何!? ロリですか!? どこ……どこ!?」

 

 私が覗き見た世界。そこには生まれたままの姿の幼女がいて。つるつるの……。

 

「流石子供だけあって綺麗な肌だね、アクアちゃん」

むは……むは……

「ん……っ!? まずい! アクアちゃんのロリコンメーターが振り切れてる! 爆発する!」

むっはー!!

 

 

 

「っ!? 何の音でしょう……?」

「爆発音みたいな……取り敢えず行ってみよう」

 

 二人が見たもの。それは口から煙を吐き出しながらプスプスと燃えるアクアの姿だった。

「団長さん……一体何が……」

 

 

 

 アクアの爆発によって、温泉宿は半壊。幸いけが人が出なかったが、この事故に警察が調査に入ったことで今までの覗きの数々が露呈。ヘチマ、アクアの身柄は拘束されることとなった。

 

「アクア団長、署までご同行願います」

「はい……」

「団長さん……」

 

 

 

さあ眠りなさい

疲れ切った身体を投げ出して

青いそのまぶたを 唇でそっとふさぎましょう

 

ああ出来るのなら

生まれ変わり あなたの母になって

私のいのちさえ差し出して

あなたを守りたいのです

 

 

 

 警察に連れられトボトボと歩くアクアの後ろ姿を見て、ソヨゴは一体何を思うのか。続く。

「続くの!? この作品一話完結じゃなかったの!?」




ノリで書きましたが、何だ爆発って……まあアクア団長ならいけるか

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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