インフィニット・ストラトス クレイジージーニアス 作:グ・ラン
◆
皆さんこんにちは織斑一夏です。
IS学園に入学してから2週間が経った今、俺は周りの人達に助けられながら何とか学園生活を送れています。
そして現在クラス対抗戦まであと2週間を切った所まで日にちが過ぎた中、千冬姉指導の授業を受けていた。
「よし、今から専用機持ち達による飛行操作を実践してもらう。織斑、オルコットは専用機を呼び出せ」
「「はい!」」
千冬の合図で俺とセシリアは自分の専用機を呼び出すが…セシリアは直ぐに呼び寄せてISを纏えたが俺は呼び出しても中々反応がなかった。
「何をしている織斑!卓越した専用機持ちなら1秒もせずに呼び出す事ができるぞ」
と叱責のお声をもらうことになった。
するとそんな俺の様子を見ていたアランが声を掛けてきた。
「なあ一夏ちゃん、ISを纏う時どんなイメージを持っとるんや?」
「イメージ?うーん、そうだな…こう、直ぐに身に纏いたいって感じかな」
「なるほどな、確かにそうイメージするんは大事やな。それよりかは具体的に某宇宙刑事みたいに蒸着っ!!って感じにイメージしてみると変わってくるで」
某宇宙刑事って完全にギ◯バンのことだよな。俺はとりあえずアランの言ったアドバイス通りにイメージして見ると…さっきまでと違ってISの展開が早くなった。
「数秒のタイムラグがあったとはいえ少しはマシになったようだな。では次にPICを用いて目的地まで浮上し移動してみろ」
PICとはパッシブ・イナーシャル・キャンセラーの略称でISの基本システムとして搭載されていて空中に浮いたり加減即といった細かな移動も可能となっている。俺はハイパーセンサーで千冬姉が指定した目的地まで移動すると先に着いていたセシリアが待っていた。
「アランさんから何かアドバイスを貰っていたみたいですが、何を言ってましたの?」
「あー、男のロマンが詰まった例えで何とか行けたって所だな」
「フフ、何ですのそのアドバイス?」
俺の返答にセシリアはクスリと笑っていると…
「お喋りとは随分と余裕だな織斑、オルコット。次はこの位置から速度を調整しながら降下して戻って来い」
オープンチャンネルを通して千冬姉が指示を出す。セシリアは千冬姉の言葉に反応すると「ではお先に失礼しますわ」と俺に告げて地面へと急降下していく。この勢いで行くと地面にぶつかるのではと思っていたが、地面に激突する50m前で減速して地面に降りるのだった。セシリアの操作に俺は今、見本を見せてくれたんだと悟るとセシリアがやった動きを見様見真似でやって見ることにしたが………そのまま地面にダイブする事になった。しかも猛スピードで降下したのか地面にクレーターが残る勢いでだ。
地面にダイブした俺は起き上がると千冬姉からセシリアの見様見真似だけで動くなと怒られるとISを展開解除したセシリアが俺に近付く。
「大丈夫ですか一夏さん!?お怪我はございませんか?」
「ああ、怪我は何ともないぞ」
「良かったですわ。もし一夏さんの身に何かあったらわたくし居ても立っても居られませんわ」
と心配した様子で声を掛けて来たが…
「おいオルコット、一夏はISを纏っていたんだぞ。そんな状態で怪我など無かろうが」
「あーら篠ノ之さん、そんな事は百も承知ですが何か?それにクラスメイトの心配をするのは当然ではなくて?貴女には慈悲がありませんの?」
「何を!?私だって心配はしていたぞ、だが男ならあれくらい自力で乗り越えると信じていただけだ」
と箒が苛立ちを抑えた様子でセシリアに言うと対抗心を燃やしたセシリアは刺々しい言葉で箒に返答していた。そんな2人から火花が散ったように見えたのは気のせいだろうと考えていたその時、出席簿アタックが2人の頭にクリーンヒットする。
「私の授業中に騒ぐな馬鹿ども。このようにPICの操作を誤れば地面に激突するハメになるが、ハイパーセンサーから表示される距離速度や到達時間を計算すれば問題は無い」
千冬姉は何事も無かったように説明すると授業終了のチャイムが鳴り出した。
「では今日の授業はここまでだ。皆速やかに着替えて教室へ戻るようにそれと織斑、お前はこの陥没した地面を元に戻せ」
「えっ!?俺がですか」
「当たり前だ。自分で開けた穴は自分でしっかり埋めろ。因みにISの使用は禁じる」
嘘だろおい、俺の見立てじゃ結構の大きさだぞ…千冬姉の無茶ぶりに俺は反論しようとしたが
「千冬先生、一夏ちゃんを手伝いますわ。この穴を1人で全部元に戻すんは時間が結構かかりますでしょう?」
アランが助け舟を出すと千冬姉は納得した様子で認めて今日の授業が全て終わり、あとはホームルームだけとなったが穴埋め作業で不参加になった。その後、日が暮れる前に何とか穴埋めを終える事ができた俺とアランは急いで更衣室に向かう。
更衣室でISスーツから制服へ着替えているとアランから明日の夜に俺のクラス代表就任パーティーを食堂でやるから参加するように声を掛けてきた。就任パーティーか…パーティーって言ったら最後にやったのはアイツの誕生日以来だったかな。そん時は弾の家で俺と弾と妹の蘭も入れて4人で祝ったなぁ…と耽っていると
「どないしたんや一夏ちゃん、なんか考えてたんか?」
「ああ、少し前にやったパーティーの事を思い出してさ。その時の事を思い出してたんだ」
「ほぉーう、それは何のパーティーや?乱
「んなわけねぇだろ。その時は幼馴染みの誕生日を祝ってたんだ」
「幼馴染み?幼馴染みってモッピーの事ちゃうんか?」
「いや箒が引っ越した後、小学生の頃に仲良くなった幼馴染みがいたんだ。そいつも女の子だったけど中学の時に故郷の中国に引っ越したんだ」
「ほぉーう、その話詳しく聞かせてもらおうか。にしても2人目の幼馴染みってお前…どこのギャルゲー主人公やねん」
アランが俺の話に食いついて色々聞こうとしていたその時、更衣室の自動ドアが開くと呆れた千冬姉が入ってくる。
「キャー!ちふ太さんのエッチ!!」
「誰がちふ太さんだ大馬鹿者」
「ぐっふぅ!?」
アランは両手で自分の胸を押さえ込んでいたがそれに対して千冬姉は出席簿アタックをアランの頭にぶつけた。
「まったく、いつまで更衣室にいるんだお前達はそろそろアリーナの閉鎖時間だぞ。それとスミス、お前はこの後指導室に来い」
千冬姉は呆れた様子で俺達に声を掛けると上着を着てISスーツをランドリーバックに入れる。アランは千冬姉の呼び出しに嬉しそうな様子でいると俺にポンと肩を軽く叩いて声を掛ける。
「千冬先生もご無沙汰かもしれへんからなぁ、ちょいと夜の指導に行ってくるわ。その弾みでもしかしたら将来、お前のお義兄さんになるかもな」
「下らん事を言ってないでさっさと来い!」
「ぐばらっ!?」
アランが俺の兄貴になる?どう言う事だ?俺はアランの言葉の意味を理解していなかったその時、千冬姉が助走なしのドロップキックをアランにぶつけると喰らった本人は数メートル吹き飛ばされていた。というかあの距離でドロップキックを綺麗に決めて、受け身も取れる姉の身体能力を目の当たりにして千冬姉に逆らうのはやめようと改めて誓うのだった。
◆
「全く、私の弟にあまり下らん事を吹き込むな大馬鹿者」
「下らん事ちゃいます。男なら誰しも通る道を教えたっただけですぅー」
指導室に入った俺と千冬先生は指導室のカーテンの閉めて人の気配がない事を確認して本題に入る。
「ガルニシラの身辺調査を行った結果、奴はある組織…いや私と因縁のあるカルト教団に入団しようとしていた事が分かった。それがこれだ」
千冬先生は俺に向けて何かのエンブレムを渡すと俺はそのエンブレムに見覚えがあった。このエンブレムは確か…
「これは…【女聖教】やったか?女尊男卑至上主義を掲げとる頭のネジが何本かイカれた集団やったな」
「ああ。私がかつてモンド・グロッソで優勝してブリュンヒルデになった際、教団のシンボルになって欲しいとしつこく勧誘して来た連中だ」
「そやったなぁ、そん時は確か【救世君主聖女教】っちゅう名前でアンタを勧誘してたな。んで勧誘してもイエスと言わんかったアンタに痺れを切らして一夏ちゃんを脅迫材料に使った結果、壊滅した連中やったな」
「ああ。だが奴らは世界中に散らばった残党達の手によって息のかかった有力者やフロント企業の財力を使った結果、世界各地に支部を抱える巨大教団になった」
あの連中、俺の会社にまで来てヘイトスピーチやら色々としょうもない事してたけど関与した連中全員を社会的に抹殺したったのは昨日のように覚えてるわ。しかし女聖教が今になって動き出したのは何でや?もしかしたら俺や一夏ちゃんの存在が自分らにとって不利益な存在やから始末しようとして来たんか…そやったら俺にも考えがあるぞ……俺は掌を握りしめると内側から血が滲み出したがお構いなしに力を強める。
「落ち着けジャック、今の所奴らに目立った動きは無いが充分に警戒しておけ」
「はいよ。後始末やらさせてすまんかったな千冬先生、その詫びと言っては何やけど…ホンマに夜の指導しましょか」
俺は指をクネクネ動かして迫ると千冬先生は近くにあった画鋲ボックスから2つ画鋲を取り出して投げつけると、俺の左頬を掠めて壁にめり込んだ。
「1度だけお前に身を許したのは私の
「う、嘘に決まってますやんか!アメリカンジョークですやん。もう恥ずかしがって可愛いな千冬先生は、ぶぅぅえっ!?」
その直後、俺の下顎にアッパーがのめり込んで顔面は指導室と同化してたと言っとこう。
◆
翌日 夜19時頃 IS学園食堂内
「「「織斑君、クラス代表就任おめでとうーーー!!」」」
パンっとクラッカーの火薬音が食堂に響く中、俺はクラス代表就任パーティーに参加していた。クラスメイトの相川さんが乾杯の音頭を取るとグラスに注いだソフトドリンクを一斉に飲み出す。そしてテーブルには大量の……たこ焼き・お好み焼き・焼きそばがビュッフェ形式で並んでいた。ってかなんで炭水化物オンリー?
「おりむ〜代表就任おめでとー」
「ああ、ありがとな。布仏さん」
「むー、布仏さんって他人行儀はやだなー。せっかくだからスミっちやセッシーみたいに名前で呼んでよ」
「えぇっ!そんな急に言われても…じゃあ、のほほんさんで」
「んー、名前で呼んで欲しかったけどあだ名でもまぁいっかー。ありがとねーおりむー」
と布仏さん改めてのほほんさんは袖丈が長く伸びた改造制服で腕をぶんぶん振ると近くにあったたこ焼きを手に取って食べていた。っていうかあの袖でソースが付いてないなんてどうなってんだ?俺は紙皿に乗せた焼きそばを食べるとあまりの美味しさに驚いていると黒いコックコートに1m以上はあるコック帽を被ったアランができたばかりのお好み焼きをテーブルに並べ終えると俺に気付いたのか近くまで寄ってくる。
「おう、今日の主役の一夏ちゃんやないか。どや?俺お手製の焼きそばは?食の台所大阪で1から修行して作り上げた力作やで」
「めちゃくちゃ美味いじゃないか!それに大阪で修行したって確かアメリカ生まれだったよな?」
「そういや言うてなかったな。実は俺、ガキの頃大阪に住んでた時期があってな。そん時に色々あって料理を覚えた結果、和洋中の料理をマスターして、愛と平和とエロスのグランドマスターシェフになったっちゅうわけや」
後半は言ってる意味がわからなかったけどアランにも何やら事情があったって事だな。するとお箸を使えこなせていないセシリアが難しい顔で焼きそばを食べようとしていた。
「くっ、この…食べにくいですわ!って一夏さん!それにアランさんまで」
「どうしたセシリア?さっきから食べにくそうにしてるけど、もしかして箸で食べるのが難しいのか?」
「ええ、お恥ずかしながら…ですが、アランさんがわたくし達の分まで用意してくださった食べ物を粗末にするわけにはいきませんわ」
セシリアは使い慣れない箸で食べようとするがアランは近くにあったフォークを取ってセシリアに渡した。
「全くこないなとこで意地はらんでええねん。ほれ、フォーク使ってかまへんからそれで食べれるやろ?」
「あ、ありがとうございます。では早速…」
セシリアはアランに礼を言って箸からフォークに取り替えて焼きそばを食べると突然、恍惚な表情を浮かべて腰が砕けたようにテーブルへ前のめりに倒れ出した。一体何があったんだ……
◆
アランさんからフォークを受け取ったわたくしは箸を置いて、フォークで焼きそばを食べ直すことにしました。そばを口にした瞬間…わたくしの身体に稲妻のような衝撃が走り出すのです。な、何ですのこの味は…わたくしはこれまで数多の美食を口にして来ましたが、今食べた焼きそば今まで食べた事のない美味しさと新たな味覚が開拓された衝撃が頭にダイレクトに伝わってきます。麺に絡まるソース、そして麺の邪魔にならないシンプルな野菜と豚肉がしつこくない油で調理されていて…まるでわたくしの身体を隅々までオイルマッサージされている感覚に陥りました。この感覚はまるで…そうわたくしの身体を一夏さんに隅々までオイルマッサージされている感覚になり、あまりの美味しさに快感を感じて絶頂に達しました。
「お、おいししゅぎますわ〜〜〜」
バタンっ!?
「フッ……御粗末!!」
恍惚な表情を浮かべるセシリアの様子にアランはエプロンからバンダナを取り出して腕に巻き付けると某料理バトル漫画に出てくる主人公のような台詞を言い出した。って大丈夫かこれ!?色んな所から怒られないよな!と不安になって来たその時、首から一眼レフカメラをぶら下げた2年生と思われる先輩が近づいて来る。
「どうも〜新聞部でーす!あっ私、新聞部の副部長を務めてる黛薫子って言います。よろしくね織斑君、スミス君」
黛先輩は俺達に名刺を渡すと制服の内ポケットからボイスレコーダーを取り出して録音ボタンを押す。
「では早速ですけど、簡単に自己紹介をお願いして良いかしら?多少地味な事を言ってもこっちで捏…ううん、上手いこと編集しとくから」
今捏造って言いかけてなかったかこの先輩!?大丈夫かおい…と内心思っていたその時スミスが黛先輩の元に近付いて自己紹介をする。
「アラン・スミス17歳です。生年月日は2004年9月19日産まれの乙女座で、好きな食べ物は…クリマンじゅうとサーモンピンクのアワビです」
ってオイィィィィ!!下ネタぶち撒けやがったぁぁぁぁ!!大丈夫か本当に!この作品のタグにR-18を追加する羽目になるぞ!!と不安になっていたが黛先輩は顔色を変える事なく取材を続けていた。プロだ、本物のプロだよあんた!その後取材は何事もなくトントン拍子で終わりを告げると最後に集合写真を撮る事になったがクラスメイト全員が一斉に集合して写真を撮る事になり何故か箒が悔しそうな表情を浮かべていたのであった。
◆
アラン達が食堂で就任パーティーを開催していた同時刻 1年生寮のある一室にて電気を消して暗闇に染まった部屋である人物が誰かに報告をしていた。
「そうですか、同志候補クリスティーナは失敗しましたか…ご苦労様でしたセイレーン」
「勿体なきお言葉ですマザー」
その人物はクリスティーナに軍用機を提供した女聖教幹部セイレーンであった。セイレーンは画面に映る人物マザーと呼ばれる存在に深々と頭を下げて答えるとセイレーンは話を進める。
「マザー、今月末に行われるクラス対抗戦にて我らが理想郷を阻む害獣共を駆除致します。その際に少しばかり教団からお力添えを頂けますでしょうか?」
「良いでしょうセイレーン、貴女は我が教団内でも4幹部と呼ばれる最高幹部の1人です。貴女の望みには応えましょう…期待していますよ」
「はっ!お任せくださいマザー・イヴ。必ずや害獣2匹を駆除して参ります」
セイレーンはマザーとのリモート通話を終えると教団のシンボルと言える聖具を取り出して、口付けを交わすと熱を帯びた声を挙げてベッドに転がるのであった………
第2部【驚天動地!中国からの編入生襲来】へ続く
はい!やりたい事やった結果こうなりました。ルビにもあった下ネタあり、メタネタありができて悔いはありませんがR-18小説移行になりませんように!一部では組織名とボスの名前が出ましたがどうなる事やら…2部は早くて今週中に投稿しますのでしばらくお待ち下さい。